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第1章:不思議な妹
第4話 喜ぶべき妹達
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俺は先生に事情を説明した。普段から、何かあれば相談している。
先生は俺のために時間を作ってくれて、真剣に話を聞いてくれた。
敷地内にあるベンチに掛けて。俺と、先生と、アルテ。
セレネは美裟とどこかへ行ってしまった。いや、遊びに行ったセレネを追いかけるように美裟も行ってしまった。
「ふむ。なるほど。お母様からの帰還命令って訳だね」
「……まあ、そうですね。あの人にとっては、もうこっち(日本)じゃなくて向こうが『家』なんでしょう」
俺に父親は居ない。
そして幼い俺を置いて。母さんは海外へ行ってしまった。
そこで、もうひとつ家庭を築いていたんだ。
俺を置いて。
手紙はくれるけど……なんだか。
疎外されている感覚はどうしても拭えない。
結婚したならその報告とか。妹が産まれたならそれも手紙に書いてくれたら良かったじゃないか。
「……ごめんさない」
「えっ」
アルテが、ぼそりと呟いた。
しまった。
そんなつもりで言ったんじゃない。
この子達は悪くない。
けど、あんな言い方だと駄目だった。
「…………アルテ」
「ごめんさない。お兄さま。本当は、アルテ達もお兄さまと会いたかったんです」
「…………」
しょんぼりと頭を垂れるアルテ。どうしよう。物凄く、良心? が痛む。
だけどさ。
俺だって。
「良いじゃないか」
「?」
先生が口を開いた。
朗らかに。
「卒業すれば、だろう? お母様は、君には学業に専念して貰いたかったのさ。卒業すれば、また一緒に暮らせるってことじゃないか」
「…………先生」
そうかもしれない。
母さんが海外で何をしてるかも知らないけど。
それも、説明してくれる筈だ。
卒業後に。
「お兄さま」
「アルテ」
ふと。
アルテが俺の袖を摘まんだ。
「アルテは、もっと、これから。お兄さまと仲良くなりたいと思っています。……本当です」
「…………!」
この子達は悪くない。
誰も悪くない。
そりゃそうだ。
この俺のもやもやした気持ちは。
母さんにぶつければ良い。
卒業後に。
「……俺もだよ。アルテ」
「本当ですかっ」
「ああ。韓国料理が好きなんだってな。美味い店知ってるよ」
「やったっ! 連れてってください!」
妹ができたんだ。
そりゃ、喜ぶべきだろ。
こんなに可愛いんだから。
——
「本当に、良いんですか?」
「勿論。なにより君の意思を尊重するといのが、君のお母様との約束だからね」
「!」
妹達の世話で忙しくなるだろうと、病院へ通う頻度を減らして貰った。さらに、卒業後はもう行かなくて良いということになった。
「これまでの間で、充分に貢献してもらったよ。……まあたまには来て欲しいとは思うけど。君の好きにしたら良い」
母さんは、病院と通じていた。俺を連れ戻す? 為の工作だとも考えられるけど。取り敢えず、俺は日本に縛られなくて良いらしい。
普通に一生モルモットだと覚悟していた俺は、なんだか肩の荷が降りたような気がした。
「深く考えなくて良い。君は君の人生を行けば良いんだよ。だってひとりの『人間』なんだから」
これまで。
治療に当たった患者さんは数知れない。何人もの重病者を、この手で救ってきた。時には何もかも手遅れなこともあったけど、俺が居たことでこの病院のあらゆる『成功率』が格段に上がったんだ。それは目で見てはっきりと分かる事実だった。
情報を規制していたらしく、他の県の病院や海外からの患者は来なかったけれど。それでも俺は10数年間、日本の医療に貢献していた。
俺が居なくなることで、救えなくなる患者は必ず出てくる。俺がいれば救えたのにと、そう思われる時も来る。
だけど。
それは考えなくて良いと、先生は言ってくれた。
俺は。
母さんに会いたい。
組織ってなんなのか。アルテとセレネは何故匿われなくてはいけないのか。俺の、父親はどこにいる誰なのか。
ふたりの父親にも会ってみたい。気まずいだろうけど、一度くらいは。
俺は俺の人生を歩みたいと思っている。それも事実だ。
それを、許してくれた。
「日本の医療技術自体は最先端だよ。別に文月が居なくたって問題ないさ」
「ありがとうございます」
「因みに……君達には、こんな力は」
ふたりを見る。
アルテとセレネはお互いの顔を見合わせてから、先生の顔を見上げた。
「「ありませんっ」」
「……そうか。まあそうだろうね。いや、他意は無いさ。済まないね」
空港で、あの女性を治したのは。
彼女らの荷物を見付けたのは。
どういう仕組みなんだろうか。
しかしぴったりと同時に言う辺り、やっぱり双子なんだなあと思った。
——
病院を出て。またタクシーだ。
これから家に帰る。アパートに。
「それじゃ、あたしはこれで。何かあったら連絡しなさい。女の子の世話とかあんたどうせできないでしょ」
「確かに」
それは勿論。
不安いっぱいだ。
「ああ。ありがとうな」
「何が?」
「この子達の荷物だよ」
「…………そうね」
「ミサ姉またねーっ!」
「はいはい」
だけど俺は兄だ。今日1日では、実感はあんまり無いけど。頭では理解してる。
俺はこのふたりの兄貴なんだ。
しっかりしないと。
美裟も近くに住んでいる。アパートの手前で俺達は別れた。
セレネは美裟に懐いているみたいだった。あいつが子供に好かれるのは珍しいな。
「ねーフミ兄」
「ん?」
「ほんとに、ミサ姉とは付き合ってないの?」
全く。
このくらいの女の子はいっつもそんなことを考えるんだよな。
「まあな。……ちょっと色々あってな」
「ふーん?」
美裟は正に。……もう6年くらい前か。
『俺が居なければ死んでいた可能性が高い』患者だった。
その時の恩で、色々と俺の世話を焼いてくれるというか。協力してくれるというか。
とにかく、お互い別に恋愛感情は無い。ただの友達。
多分向こうもそう思ってる。
「さあ、ようこそ兄の家へ」
「この建物? ちょっと小さいね」
「こらセレネ。ひとり暮らしならこのくらいで充分なの」
ふたりが俺のアパートを見上げる。
……何か勘違いしてないだろうか。
「いや、この部屋だぞ?」
「へっ?」
「だから、俺の家はこの部屋だ」
「……他の部屋は?」
「別の人の部屋」
「…………あはは。そんな馬鹿な。お兄さまもご冗談が」
「良いから入ってくれ」
「…………えっ」
執事とか、言ってたもんな。
お嬢様だよな。
そりゃあ。
「済まんが、ひとり暮らしだから。結構狭いかもしれない」
「……ええええええっ!!」
そうだな。
悪かったな。
「おっ! お母さまへ連絡を! 至急! これは、いくらなんでも酷すぎますっ!」
「こんなの犬小屋じゃん! 嘘でしょーっ!?」
「まっ! 待て待てお前ら! 失礼すきるだろ!? 俺以外も住んでるって言っただろ!」
慌てふためくアルテ。明らかに嫌そうにするセレネ。
……なんか胸が痛い俺。
「良いから入れ! 騒ぐと近所迷惑だから!」
「いぃーやぁー!」
「ぅ……。ごめんなさい。文句は言いません……」
嫌がるセレネ。明らかな落胆を見せるアルテ。
……物凄く悲しい気持ちの俺。
先生は俺のために時間を作ってくれて、真剣に話を聞いてくれた。
敷地内にあるベンチに掛けて。俺と、先生と、アルテ。
セレネは美裟とどこかへ行ってしまった。いや、遊びに行ったセレネを追いかけるように美裟も行ってしまった。
「ふむ。なるほど。お母様からの帰還命令って訳だね」
「……まあ、そうですね。あの人にとっては、もうこっち(日本)じゃなくて向こうが『家』なんでしょう」
俺に父親は居ない。
そして幼い俺を置いて。母さんは海外へ行ってしまった。
そこで、もうひとつ家庭を築いていたんだ。
俺を置いて。
手紙はくれるけど……なんだか。
疎外されている感覚はどうしても拭えない。
結婚したならその報告とか。妹が産まれたならそれも手紙に書いてくれたら良かったじゃないか。
「……ごめんさない」
「えっ」
アルテが、ぼそりと呟いた。
しまった。
そんなつもりで言ったんじゃない。
この子達は悪くない。
けど、あんな言い方だと駄目だった。
「…………アルテ」
「ごめんさない。お兄さま。本当は、アルテ達もお兄さまと会いたかったんです」
「…………」
しょんぼりと頭を垂れるアルテ。どうしよう。物凄く、良心? が痛む。
だけどさ。
俺だって。
「良いじゃないか」
「?」
先生が口を開いた。
朗らかに。
「卒業すれば、だろう? お母様は、君には学業に専念して貰いたかったのさ。卒業すれば、また一緒に暮らせるってことじゃないか」
「…………先生」
そうかもしれない。
母さんが海外で何をしてるかも知らないけど。
それも、説明してくれる筈だ。
卒業後に。
「お兄さま」
「アルテ」
ふと。
アルテが俺の袖を摘まんだ。
「アルテは、もっと、これから。お兄さまと仲良くなりたいと思っています。……本当です」
「…………!」
この子達は悪くない。
誰も悪くない。
そりゃそうだ。
この俺のもやもやした気持ちは。
母さんにぶつければ良い。
卒業後に。
「……俺もだよ。アルテ」
「本当ですかっ」
「ああ。韓国料理が好きなんだってな。美味い店知ってるよ」
「やったっ! 連れてってください!」
妹ができたんだ。
そりゃ、喜ぶべきだろ。
こんなに可愛いんだから。
——
「本当に、良いんですか?」
「勿論。なにより君の意思を尊重するといのが、君のお母様との約束だからね」
「!」
妹達の世話で忙しくなるだろうと、病院へ通う頻度を減らして貰った。さらに、卒業後はもう行かなくて良いということになった。
「これまでの間で、充分に貢献してもらったよ。……まあたまには来て欲しいとは思うけど。君の好きにしたら良い」
母さんは、病院と通じていた。俺を連れ戻す? 為の工作だとも考えられるけど。取り敢えず、俺は日本に縛られなくて良いらしい。
普通に一生モルモットだと覚悟していた俺は、なんだか肩の荷が降りたような気がした。
「深く考えなくて良い。君は君の人生を行けば良いんだよ。だってひとりの『人間』なんだから」
これまで。
治療に当たった患者さんは数知れない。何人もの重病者を、この手で救ってきた。時には何もかも手遅れなこともあったけど、俺が居たことでこの病院のあらゆる『成功率』が格段に上がったんだ。それは目で見てはっきりと分かる事実だった。
情報を規制していたらしく、他の県の病院や海外からの患者は来なかったけれど。それでも俺は10数年間、日本の医療に貢献していた。
俺が居なくなることで、救えなくなる患者は必ず出てくる。俺がいれば救えたのにと、そう思われる時も来る。
だけど。
それは考えなくて良いと、先生は言ってくれた。
俺は。
母さんに会いたい。
組織ってなんなのか。アルテとセレネは何故匿われなくてはいけないのか。俺の、父親はどこにいる誰なのか。
ふたりの父親にも会ってみたい。気まずいだろうけど、一度くらいは。
俺は俺の人生を歩みたいと思っている。それも事実だ。
それを、許してくれた。
「日本の医療技術自体は最先端だよ。別に文月が居なくたって問題ないさ」
「ありがとうございます」
「因みに……君達には、こんな力は」
ふたりを見る。
アルテとセレネはお互いの顔を見合わせてから、先生の顔を見上げた。
「「ありませんっ」」
「……そうか。まあそうだろうね。いや、他意は無いさ。済まないね」
空港で、あの女性を治したのは。
彼女らの荷物を見付けたのは。
どういう仕組みなんだろうか。
しかしぴったりと同時に言う辺り、やっぱり双子なんだなあと思った。
——
病院を出て。またタクシーだ。
これから家に帰る。アパートに。
「それじゃ、あたしはこれで。何かあったら連絡しなさい。女の子の世話とかあんたどうせできないでしょ」
「確かに」
それは勿論。
不安いっぱいだ。
「ああ。ありがとうな」
「何が?」
「この子達の荷物だよ」
「…………そうね」
「ミサ姉またねーっ!」
「はいはい」
だけど俺は兄だ。今日1日では、実感はあんまり無いけど。頭では理解してる。
俺はこのふたりの兄貴なんだ。
しっかりしないと。
美裟も近くに住んでいる。アパートの手前で俺達は別れた。
セレネは美裟に懐いているみたいだった。あいつが子供に好かれるのは珍しいな。
「ねーフミ兄」
「ん?」
「ほんとに、ミサ姉とは付き合ってないの?」
全く。
このくらいの女の子はいっつもそんなことを考えるんだよな。
「まあな。……ちょっと色々あってな」
「ふーん?」
美裟は正に。……もう6年くらい前か。
『俺が居なければ死んでいた可能性が高い』患者だった。
その時の恩で、色々と俺の世話を焼いてくれるというか。協力してくれるというか。
とにかく、お互い別に恋愛感情は無い。ただの友達。
多分向こうもそう思ってる。
「さあ、ようこそ兄の家へ」
「この建物? ちょっと小さいね」
「こらセレネ。ひとり暮らしならこのくらいで充分なの」
ふたりが俺のアパートを見上げる。
……何か勘違いしてないだろうか。
「いや、この部屋だぞ?」
「へっ?」
「だから、俺の家はこの部屋だ」
「……他の部屋は?」
「別の人の部屋」
「…………あはは。そんな馬鹿な。お兄さまもご冗談が」
「良いから入ってくれ」
「…………えっ」
執事とか、言ってたもんな。
お嬢様だよな。
そりゃあ。
「済まんが、ひとり暮らしだから。結構狭いかもしれない」
「……ええええええっ!!」
そうだな。
悪かったな。
「おっ! お母さまへ連絡を! 至急! これは、いくらなんでも酷すぎますっ!」
「こんなの犬小屋じゃん! 嘘でしょーっ!?」
「まっ! 待て待てお前ら! 失礼すきるだろ!? 俺以外も住んでるって言っただろ!」
慌てふためくアルテ。明らかに嫌そうにするセレネ。
……なんか胸が痛い俺。
「良いから入れ! 騒ぐと近所迷惑だから!」
「いぃーやぁー!」
「ぅ……。ごめんなさい。文句は言いません……」
嫌がるセレネ。明らかな落胆を見せるアルテ。
……物凄く悲しい気持ちの俺。
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