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第4章:母との再会
第49話 川上家の食卓
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「ママっ!」
ここは愛月の部屋ではなく、文月の為に用意された部屋らしい。よく見れば、入口の方に折り畳み式の車椅子が立て掛けられてある。
文月の様子を見に来たセレネが、しかし視界に入った『ママ』に狙いを定め、飛び込んだ。
「あらセレネ、甘えんぼさんね」
「お兄さま、気分はどうですか」
続いて入ってきたアルテが、文月の方へと寄る。
「ああ、大丈夫だ。ありがとう」
「…………」
「?」
アルテは、愛月に抱き締められ撫でられるセレネを見てから。
文月の顔を見上げた。
「あら、アルテも甘えんぼさんね」
「えっ」
全てを察する愛月は、くすくすと微笑する。
ようやく察した文月が、アルテを撫で始めた。
「……えへへ」
「…………」
この姉妹の『これ』は。母親譲りなのか。
改めてそう思った。
「吃驚しました。着くなりいきなり、倒れたんですよ」
「……そうなのか。心配かけたな」
「いえ。お母さまが『大丈夫』と仰ったので」
「……そっか。あれ、美裟は?」
「美裟さんは、兵舎です。訓練の指導か何かを、アルバートさんに頼まれていましたね」
「なんだそりゃ……」
「じゃあ文月も起きたし、皆でお食事にしましょう」
「うんっ!」
愛月の合図で、セレネが車椅子を用意する。文月が肩を貸して、愛月を移動させた。
「ありがとう。やっぱり男の子は逞しいわね」
「普通だよ。そうだ……」
「なあに?」
愛月の顔を見て、ひとつ思い出した。
「俺、ひとり女の子を連れてきたんだ。……恋人を」
面と向かって言うと、やはり恥ずかしい。だが言わなければならない。
「……」
なんと答えるか、予想ができない。だが認めてもらわなければならない。
「挨拶はもうしたわ。萩原美裟さんよね」
「うん。……食事、一緒じゃ駄目かな」
「うふふっ」
その、自信の無さそうな表情と声が、愛月は可笑しくて笑ってしまった。
「どうしてそんなに自信無さげなのよ」
「うっ……」
「……あなたの選んだ女性でしょう。もっと胸を張って。自信を持って。勿論、一緒じゃなきゃ嫌よ。沢山、お話を聞かせてね。この10年の、わたしの知らない文月の話」
「…………!」
文月の表情が、みるみる晴れていく。
「あははっ」
それがまた可笑しくて、笑ってしまった。
「なによ、反対されると思ったの?」
「……いや、やっぱりなんか、緊張するというか」
「あなたがやることに、わたしが反対することなんて何ひとつ無いわ。文月」
「……ありがとう」
文月は。
自分は理解ある母親に恵まれたと、心底思った。
——
アルテとセレネが、兵舎へ美裟を呼びに向かった。
愛月の車椅子を押す文月。何故だか、少し嬉しい気持ちになる。
「ほらね」
「えっ?」
「『文月に車椅子を押して貰える』んだから、この動かない脚にも感謝しなくちゃ」
「!」
「悪いことばかりでも無いのよ? 『罰』なんて言っても。主観、個人の捉え方次第でいくらでも幸せになれるんだから」
「…………そうだね」
常に、楽しそうに話す愛月。まるで、10代の少女のように。想像していた『母』像とは少しだけ違った。そもそも10年前の記憶などあてにならないのだろう。
「なんか、ほっとした」
「なあに?」
「いや……。10年振りだからさ。何話そうとか、ちゃんと話せるかなとか、色々考えてて。でも、普通に母さんと会話できて。なんというか……安心したというか」
「うふふ。なにそれ可笑しい。当たり前じゃない」
「うん。……良かった」
——
廊下を歩いていて、分かった。ここは屋敷ではなく、『城』であるようだ。まるで少女漫画に出てくるような西洋風の『キャッスル』だった。窓から覗けば、隣の館の外壁が見える。
「……ここは安全なんだ」
「ええ。世界で一番安全よ。飛行機もロケットも当たらないし、レーダーにも映らない。地球の『ルールの外』にある島だから」
「…………その不思議な仕組みは後で訊くとしてさ」
「?」
「だったら、アルテとセレネをわざわざ俺の所に送り込んだのはなんで?」
まず疑問にするのはそれだ。愛月が安全な場所に居るのならば、娘達も一緒に居るべきだったのではないか。日本に来たことで、少なからず危険があったのだ。
「そりゃ、当時はここが戦場だったもの」
「えっ」
だが。
物事には何でも、理由が存在する。何故? と思うことにも、明確な理由が。それも当然、文月より頭が良く知識のある者が考えた理由が。
「わたし達の島になったのはつい最近なのよ。わたしも、割りと前線に居たわ。だから、娘達は逃がさなきゃってなったのよ。アレックスの提案でね。だって、『人間に捕まる』方がよっぽど『まし』でしょ?」
「!!」
捕まり掛けた。実際、敵対勢力に。ふたりは自力で切り抜けたが、もう少し何かがずれていれば結果は分からなかった。本当に危なかった。
だが。
それでも『まし』と言えるほどのことが、ここで起こっていたと言うのだ。人間ではない者と戦っていたと。
「本当はね。あなたを巻き込むのはやめておきたかったの。呼び寄せるとしても、もっとずっと後の予定だった。だから、何も教えなかったでしょう? あなたと暮らしたのはほんの数年だけど、でもあの数年間はわたしにとって」
愛月は。
自分達に本当の愛を注いでくれていると。
確信をもって言える。
文月は少し驚いていた。
「『普通の家庭』という、何物にも代えられない幸せの1ページだったのよ。母子家庭ではあったけれど。金銭的な部分はお父さんに頼って、わたしは主婦だったけれど」
「…………」
廊下を進んでいくと、窓の外の景色も変わる。
ふと見れば、中庭らしきものが見え——
そこには墓石が、いくつも並んでいた。
「お父さん……あなたのお祖父ちゃんのお葬式にも、帰ってこれなくてごめんなさいね。それから、あなたをひとりにしてしまったわね」
「…………良いよそんなの」
「でも」
謝られると。何故か胸が締め付けられるような気がする。
「中学に上がってからは美裟が居てくれたし。……祖父ちゃんの時は、ちょっと辛かったけど」
「…………」
「今はもう皆居る。それで充分だよ」
「文月」
こういう、湿っぽい話はしたくない。愛月やアルテ、セレネには、楽しい話題、笑顔が似合う。
だが一度は、しなければならない話だと、文月は分かっていた。
「なんとか時間作って、皆でお墓参りに行こう」
「……そうね。日本。……美裟ちゃんのご家族にも挨拶しなきゃ」
「……うん」
皆で。
それは文月が最終的に目指すものだった。
——
——
「まぁ~真面目な話やお堅い話は後にして……」
大広間。
巨大な長方形のテーブル。本来は数十人で使うのであろう『会食場』。
白い壁と、空を映す窓と、高い天井にはシャンデリア。
「まずは『川上家』全員再会を祝いましょうっ」
「!」
ぱんと、顔の横で手を合わせる愛月。この場の空気は日本の『ご飯』といった俗っぽいものではなく。
「(……川上家全員)」
「(母さんは法的には結婚してないのか。姓も変えてない。だから、母さんと俺と妹ふたりで、全員なんだ)」
宴会。パーティ。会食。そんな言葉の方が似合う、厳かな雰囲気だった。
「いただきまーす!」
「待ってセレネ。皆で『手を合わせ』ないと」
「そうよ? わたし達は日本人なんだから、日本らしく。ね」
「そっか!」
アルテとセレネは、慣れていたものだった。文月と美裟だけが、この雰囲気に飲まれ掛けていた。
「……実家のリビングがこれって、大変ねあんた」
「…………お、おう」
文月と美裟の掛け合いを、愛月は嬉しそうに見る。
「うふふ。食事の前に手を合わせるのはどこの宗教だったかしら?」
「えっと……仏教?」
「ヒンズーでもよく見るわよね。合掌」
「食前の祈りならキリスト教もやるのか」
「それなら神道だってやるわよ」
「そもそも『いただきます』は日本独自っぽいよな」
「うふふ。なら、わたし達は『何』に感謝して、祈るべきかしら」
「…………」
アルテが、小さな溜め息を吐いた。恐らく気付いたのは美裟だけだろう。
あぁ、愛月は普段から『こういう』人なのか、と察した。
「何でもいいや。『自分達に利する全て』ってことで」
「ええ。とっても良い回答だわ。じゃあ、『手を合わせて』」
ばちんと、意外と大きな音が鳴った。5人同時に合わせたのだ。セレネなどは思いきり叩いたのかもしれない。
「いただきます」
「「いただきます!」」
——
並べられた品を見て。
「ていうかフレンチじゃない」
「あははっ。美裟ちゃんの突っ込み、わたし好きよ」
「…………」
なんとなく、『親子だな』と思った美裟であった。
ここは愛月の部屋ではなく、文月の為に用意された部屋らしい。よく見れば、入口の方に折り畳み式の車椅子が立て掛けられてある。
文月の様子を見に来たセレネが、しかし視界に入った『ママ』に狙いを定め、飛び込んだ。
「あらセレネ、甘えんぼさんね」
「お兄さま、気分はどうですか」
続いて入ってきたアルテが、文月の方へと寄る。
「ああ、大丈夫だ。ありがとう」
「…………」
「?」
アルテは、愛月に抱き締められ撫でられるセレネを見てから。
文月の顔を見上げた。
「あら、アルテも甘えんぼさんね」
「えっ」
全てを察する愛月は、くすくすと微笑する。
ようやく察した文月が、アルテを撫で始めた。
「……えへへ」
「…………」
この姉妹の『これ』は。母親譲りなのか。
改めてそう思った。
「吃驚しました。着くなりいきなり、倒れたんですよ」
「……そうなのか。心配かけたな」
「いえ。お母さまが『大丈夫』と仰ったので」
「……そっか。あれ、美裟は?」
「美裟さんは、兵舎です。訓練の指導か何かを、アルバートさんに頼まれていましたね」
「なんだそりゃ……」
「じゃあ文月も起きたし、皆でお食事にしましょう」
「うんっ!」
愛月の合図で、セレネが車椅子を用意する。文月が肩を貸して、愛月を移動させた。
「ありがとう。やっぱり男の子は逞しいわね」
「普通だよ。そうだ……」
「なあに?」
愛月の顔を見て、ひとつ思い出した。
「俺、ひとり女の子を連れてきたんだ。……恋人を」
面と向かって言うと、やはり恥ずかしい。だが言わなければならない。
「……」
なんと答えるか、予想ができない。だが認めてもらわなければならない。
「挨拶はもうしたわ。萩原美裟さんよね」
「うん。……食事、一緒じゃ駄目かな」
「うふふっ」
その、自信の無さそうな表情と声が、愛月は可笑しくて笑ってしまった。
「どうしてそんなに自信無さげなのよ」
「うっ……」
「……あなたの選んだ女性でしょう。もっと胸を張って。自信を持って。勿論、一緒じゃなきゃ嫌よ。沢山、お話を聞かせてね。この10年の、わたしの知らない文月の話」
「…………!」
文月の表情が、みるみる晴れていく。
「あははっ」
それがまた可笑しくて、笑ってしまった。
「なによ、反対されると思ったの?」
「……いや、やっぱりなんか、緊張するというか」
「あなたがやることに、わたしが反対することなんて何ひとつ無いわ。文月」
「……ありがとう」
文月は。
自分は理解ある母親に恵まれたと、心底思った。
——
アルテとセレネが、兵舎へ美裟を呼びに向かった。
愛月の車椅子を押す文月。何故だか、少し嬉しい気持ちになる。
「ほらね」
「えっ?」
「『文月に車椅子を押して貰える』んだから、この動かない脚にも感謝しなくちゃ」
「!」
「悪いことばかりでも無いのよ? 『罰』なんて言っても。主観、個人の捉え方次第でいくらでも幸せになれるんだから」
「…………そうだね」
常に、楽しそうに話す愛月。まるで、10代の少女のように。想像していた『母』像とは少しだけ違った。そもそも10年前の記憶などあてにならないのだろう。
「なんか、ほっとした」
「なあに?」
「いや……。10年振りだからさ。何話そうとか、ちゃんと話せるかなとか、色々考えてて。でも、普通に母さんと会話できて。なんというか……安心したというか」
「うふふ。なにそれ可笑しい。当たり前じゃない」
「うん。……良かった」
——
廊下を歩いていて、分かった。ここは屋敷ではなく、『城』であるようだ。まるで少女漫画に出てくるような西洋風の『キャッスル』だった。窓から覗けば、隣の館の外壁が見える。
「……ここは安全なんだ」
「ええ。世界で一番安全よ。飛行機もロケットも当たらないし、レーダーにも映らない。地球の『ルールの外』にある島だから」
「…………その不思議な仕組みは後で訊くとしてさ」
「?」
「だったら、アルテとセレネをわざわざ俺の所に送り込んだのはなんで?」
まず疑問にするのはそれだ。愛月が安全な場所に居るのならば、娘達も一緒に居るべきだったのではないか。日本に来たことで、少なからず危険があったのだ。
「そりゃ、当時はここが戦場だったもの」
「えっ」
だが。
物事には何でも、理由が存在する。何故? と思うことにも、明確な理由が。それも当然、文月より頭が良く知識のある者が考えた理由が。
「わたし達の島になったのはつい最近なのよ。わたしも、割りと前線に居たわ。だから、娘達は逃がさなきゃってなったのよ。アレックスの提案でね。だって、『人間に捕まる』方がよっぽど『まし』でしょ?」
「!!」
捕まり掛けた。実際、敵対勢力に。ふたりは自力で切り抜けたが、もう少し何かがずれていれば結果は分からなかった。本当に危なかった。
だが。
それでも『まし』と言えるほどのことが、ここで起こっていたと言うのだ。人間ではない者と戦っていたと。
「本当はね。あなたを巻き込むのはやめておきたかったの。呼び寄せるとしても、もっとずっと後の予定だった。だから、何も教えなかったでしょう? あなたと暮らしたのはほんの数年だけど、でもあの数年間はわたしにとって」
愛月は。
自分達に本当の愛を注いでくれていると。
確信をもって言える。
文月は少し驚いていた。
「『普通の家庭』という、何物にも代えられない幸せの1ページだったのよ。母子家庭ではあったけれど。金銭的な部分はお父さんに頼って、わたしは主婦だったけれど」
「…………」
廊下を進んでいくと、窓の外の景色も変わる。
ふと見れば、中庭らしきものが見え——
そこには墓石が、いくつも並んでいた。
「お父さん……あなたのお祖父ちゃんのお葬式にも、帰ってこれなくてごめんなさいね。それから、あなたをひとりにしてしまったわね」
「…………良いよそんなの」
「でも」
謝られると。何故か胸が締め付けられるような気がする。
「中学に上がってからは美裟が居てくれたし。……祖父ちゃんの時は、ちょっと辛かったけど」
「…………」
「今はもう皆居る。それで充分だよ」
「文月」
こういう、湿っぽい話はしたくない。愛月やアルテ、セレネには、楽しい話題、笑顔が似合う。
だが一度は、しなければならない話だと、文月は分かっていた。
「なんとか時間作って、皆でお墓参りに行こう」
「……そうね。日本。……美裟ちゃんのご家族にも挨拶しなきゃ」
「……うん」
皆で。
それは文月が最終的に目指すものだった。
——
——
「まぁ~真面目な話やお堅い話は後にして……」
大広間。
巨大な長方形のテーブル。本来は数十人で使うのであろう『会食場』。
白い壁と、空を映す窓と、高い天井にはシャンデリア。
「まずは『川上家』全員再会を祝いましょうっ」
「!」
ぱんと、顔の横で手を合わせる愛月。この場の空気は日本の『ご飯』といった俗っぽいものではなく。
「(……川上家全員)」
「(母さんは法的には結婚してないのか。姓も変えてない。だから、母さんと俺と妹ふたりで、全員なんだ)」
宴会。パーティ。会食。そんな言葉の方が似合う、厳かな雰囲気だった。
「いただきまーす!」
「待ってセレネ。皆で『手を合わせ』ないと」
「そうよ? わたし達は日本人なんだから、日本らしく。ね」
「そっか!」
アルテとセレネは、慣れていたものだった。文月と美裟だけが、この雰囲気に飲まれ掛けていた。
「……実家のリビングがこれって、大変ねあんた」
「…………お、おう」
文月と美裟の掛け合いを、愛月は嬉しそうに見る。
「うふふ。食事の前に手を合わせるのはどこの宗教だったかしら?」
「えっと……仏教?」
「ヒンズーでもよく見るわよね。合掌」
「食前の祈りならキリスト教もやるのか」
「それなら神道だってやるわよ」
「そもそも『いただきます』は日本独自っぽいよな」
「うふふ。なら、わたし達は『何』に感謝して、祈るべきかしら」
「…………」
アルテが、小さな溜め息を吐いた。恐らく気付いたのは美裟だけだろう。
あぁ、愛月は普段から『こういう』人なのか、と察した。
「何でもいいや。『自分達に利する全て』ってことで」
「ええ。とっても良い回答だわ。じゃあ、『手を合わせて』」
ばちんと、意外と大きな音が鳴った。5人同時に合わせたのだ。セレネなどは思いきり叩いたのかもしれない。
「いただきます」
「「いただきます!」」
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並べられた品を見て。
「ていうかフレンチじゃない」
「あははっ。美裟ちゃんの突っ込み、わたし好きよ」
「…………」
なんとなく、『親子だな』と思った美裟であった。
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