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第7章:地獄の門
第79話 シレークスと文月
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『なんだてめえは……』
「川上文月。あんたが今振り回してる『妻』の、長男だ」
『ぁあ!?』
ぽろりと。
手を離した。愛月が、地面へと。
「……愛月様っ!!」
『…………サリエルの魔女か』
「……お久し振りですわね、シレークス様」
間一髪。フランソワが愛月を受け止めた。
シレークスはそれを一瞥して、また文月へと視線を戻した。
『におうな』
「!」
そして。また突風。
シレークスが、文月へと突進してきたのだ。
『てめえがっ! あのクソ天使の息子かっっ!!』
部屋が、壁が崩れるかと思うほどの怒号を撒き散らし。
「!!」
その突進は。文月を貫かんとした右拳は。
彼に届く寸でで止められた。
『……あぁ?』
「(……やればできる。2回目は反応できたわね)」
美裟が。彼の前に立ち塞がり。
「はぁ。怖いなあもう」
その手前で。ウゥルペスがシレークスの拳を腕でガードしていた。
『んだてめえ……』
「ほらもう覚えてないし。だから嫌いなんですよこういう『俺様!』みたいな奴」
『どけ!!』
「!」
止められた右腕を振り回し、ウゥルペスを吹き飛ばした。
『……女ぁ?』
「なにそれ。女だったら何? 関係あるのかしら」
『はぁ?』
美裟が。
食って掛かる。
「美裟!」
「下がってなさい文月」
ゆらりと。
怒りが、彼女の内から湧き出てくる。何を。
『何を、ずっとお前は勝手に暴れているのか』。
『女は弱えんだからどいてろ怪我すんぞ』
「お気遣いどうも。優しい悪魔さん」
『……! てめえ、犯っちまうぞ』
「あんたにゃ一生無理よ」
『…………!!』
わなわなと震える。美裟の挑発は効きすぎるほど効いている。
『殺す。殺してから犯す』
「やってみなさい。ほら早く」
「くそっ! お前達も行け! シレークスを止めろっ!」
「は、はいっ!」
ウゥルペスもすぐさま立ち上がり、文月を守ろうとする。こんなところで殺されては、ウゥルペス自身がこの先楽しめない。
そもそもシレークスに嘗められたままでは終われない。
『……ぁあ。皆殺しだ』
——
——
「ふぅ——っ!! ふぅ——!」
「はぁ……っ! げほっ」
『…………!!』
しばらくして。
シレークスは、泣き咽ぶアルテとセレネに羽交い締めにされるようにまとわりつかれ、身動きが取れなくなっていた。
『……どけお前ら! 危ねえだろが!』
「……ぅ。やだっ!」
「止まって、ください……」
流石に娘に手は出せない。
そして、その目の前に。
「……」
『なんで倒れねえんだ!? てめえ人間だろ!?』
「……………ごふっ」
全身ボロボロに——
服も髪も、羽衣もずたずたになり、全身から血が流れている。
美裟が、まだ立っていた。
「なにそれ。……人間かどうかなんて関係あるの?」
『……くそがっ!』
ウゥルペスものびており。ふたりの魔女は吹き飛ばされ。エマと共にフランソワがその治療に当たっている。
ディアナはまだ、動けずにその場で泣いている。
建物はもう滅茶苦茶になっていた。
「文月っ」
「…………ああ」
彼が美裟に触れる。するとみるみる、傷が癒えていく。破れた服は治らないが、これで美裟はまだまだ戦える。
『畜生が! 近付くんじゃねえ!』
「…………俺の父さんに、恨みでもあるのか」
『ぁあ!? どの口が言ってやがる!』
膠着状態。文月ができるのは、治療と会話しかない。戦闘はどうしても、誰かに頼らねばならない。
『オレの女にナニぶっ刺しやがって垂れ流した種がてめえだろうがっ!! ぶっ殺してやる!!』
「…………そうか」
文月は。
美裟の横を通り、シレークスの目の前まで来て。
「ちょっ……文月!」
『!?』
座った。
『んだてめえ……! 嘗めてんの』
「俺は貴方を」
『!』
少しだけ、恥ずかしそうに。
少しだけ、嬉しそうに。
少しだけ、俯いて。
「……なんて、呼んだら良いかな。……母さんの、夫で。でも、俺の父さんでも無くて……」
『!!』
そんな会話をしたかったのだ。
そんな悩みを持ちたかったのだ。
「……ようやく会えた。俺は自分の父さんを捜していたけど。でもアルテやセレネ、ディアナちゃんと知り合って。貴方にも、会いたくなってたんだ。俺の妹達の、父親だから」
『…………!』
その控えめな笑いが。
少しだけ愛月に似ていた。
『……アルティミシア。セレスティーネ』
「!」
『良い。暴れねえよ。離せ。疲れたろ』
「…………分かりました」
ふらりと。倒れた。全力で止めていたのだ。あらゆる魔術を使って。
ふたりはフランソワに回収され、部屋の隅へと運ばれた。
『…………名前』
「えっ」
『なんてんだ。おめえの名前は』
「……文月」
『文月か』
シレークスも、文月に向かって胡座をかいた。美裟はまだ警戒していたが、敵意はもう向けられていない。
『……カエルムの野郎には会ったことあんのか』
「いや。……まだ一度も」
『そうか』
決して、大きい体格ではない。アレックスより細いだろう。シレークスの身体は鍛え上げられてはいるが、現代でいうところの『細マッチョ』が表現に適している。
「!」
「フミ兄……」
「お兄、さま」
フランソワの腕から抜け出して。ふたりが文月の膝へと倒れ込んだ。
「お前達……」
「この通りです」
『!』
そして、シレークスへ見せ付けるようにしてアルテが言う。
「凄く、仲が良いです。アルテ達は。勿論ディアナお姉さまとも。美裟さんとも。……幸せに、暮らしています」
『…………』
「……10年振りに、お母さまと再会して。テンションが上がってしまったのだと思います。だけどお母さまは、この10年で『罰』に蝕まれてしまいました」
『なにっ……』
フランソワの——否、愛月の方を見る。
エマとフランソワが支えていなくては、もう『座ること』すらできない彼女を。
「……気にすること無いわよシレークス。わたしは、あなたになら殺されたって恨みやしないわ」
『…………マジかよ……』
恐らく、ふたりが出会った時は『罰』はまだ軽かったのだ。愛月が魔女になってから——魔術を使うようになってから、『罰』が加速したのだ。
シレークスと、契約して。妊娠して。
別れてから。
「やれやれ。やっと大人しくなりましたか。シレークスさん」
『!』
ウゥルペスも起き上がる。ぱんぱんと埃を払い、ふたりの魔女の様子を見る。
「死んではいませんね。おや、手加減してくださったんですね」
『……たまたまだろ。クソガキ』
「おや。やっぱり覚えてるんじゃないですか」
『……』
シレークスは。再度文月を見る。
後ろに立つ美裟は勿論。
アルテも、セレネも。
ウゥルペスも、愛月も。
文月を慕っていると。その目が訴えている。
『……悪かったな』
「!」
シレークスは頭を下げた。
『確かに、おめえ自身に罪はねえ。おめえを殺すのは筋が違えよな』
「…………」
『おめえも、愛月の子か。ならまあ、半分はオレの子か』
「えっ……」
『呼び方か。シレークスで良い。血縁はねえんだ。家族だろうが、実際の関係は「友人」が近いんだろうよ』
「…………シレー、クス」
『おう。……なあ愛月』
続いて、愛月へも。
「……何かしら?」
『悪かった。痛かったろ』
「だから気にしていないってば。振り回されて満身創痍になる程度で気にしてたら、悪魔の妻なんてできないわ」
『……敵わねえよ。おめえには』
「うふふ」
そしてもう一度。文月へ振り向く。
「じゃあ父さんとは」
『…………悪いが仲良くはできねえ。会ったらほぼ、高確率で殺し合いになるだろうな。「女」で争ってんだ。普通どっちか死ぬまで終わらねえよ』
「…………!」
愛があったと。愛月は言っていた。ソフィアを入れて。どの妻と、どの夫との間にも。
だが、愛し合った時期が違う。普通に考えれば、カエルムとシレークスが仲良くできる訳は無い。
『だからまあ、オレに会う時ゃ奴抜きにしてくれ。ここへ来たら居るからよ』
「……ソフィアさんには」
『あー。無理だ。あいつは魂の状態だからな。こっちには来れねえ。人間と悪魔は別なんだ』
「…………そうなんだ」
『まあ、それでも会いに来てくれて嬉しいけどな。——ディアナっ!』
「!」
シレークスが呼ぶ。
彼とソフィアの娘。彼の最初の子。
「…………っ」
ディアナは、泣き腫れた顔のまま、愛月とフランソワの影に隠れた。
『?』
「……やだ…………」
『えっ……!!』
小さく呟いた。
娘が、父親を嫌う瞬間だった。
「川上文月。あんたが今振り回してる『妻』の、長男だ」
『ぁあ!?』
ぽろりと。
手を離した。愛月が、地面へと。
「……愛月様っ!!」
『…………サリエルの魔女か』
「……お久し振りですわね、シレークス様」
間一髪。フランソワが愛月を受け止めた。
シレークスはそれを一瞥して、また文月へと視線を戻した。
『におうな』
「!」
そして。また突風。
シレークスが、文月へと突進してきたのだ。
『てめえがっ! あのクソ天使の息子かっっ!!』
部屋が、壁が崩れるかと思うほどの怒号を撒き散らし。
「!!」
その突進は。文月を貫かんとした右拳は。
彼に届く寸でで止められた。
『……あぁ?』
「(……やればできる。2回目は反応できたわね)」
美裟が。彼の前に立ち塞がり。
「はぁ。怖いなあもう」
その手前で。ウゥルペスがシレークスの拳を腕でガードしていた。
『んだてめえ……』
「ほらもう覚えてないし。だから嫌いなんですよこういう『俺様!』みたいな奴」
『どけ!!』
「!」
止められた右腕を振り回し、ウゥルペスを吹き飛ばした。
『……女ぁ?』
「なにそれ。女だったら何? 関係あるのかしら」
『はぁ?』
美裟が。
食って掛かる。
「美裟!」
「下がってなさい文月」
ゆらりと。
怒りが、彼女の内から湧き出てくる。何を。
『何を、ずっとお前は勝手に暴れているのか』。
『女は弱えんだからどいてろ怪我すんぞ』
「お気遣いどうも。優しい悪魔さん」
『……! てめえ、犯っちまうぞ』
「あんたにゃ一生無理よ」
『…………!!』
わなわなと震える。美裟の挑発は効きすぎるほど効いている。
『殺す。殺してから犯す』
「やってみなさい。ほら早く」
「くそっ! お前達も行け! シレークスを止めろっ!」
「は、はいっ!」
ウゥルペスもすぐさま立ち上がり、文月を守ろうとする。こんなところで殺されては、ウゥルペス自身がこの先楽しめない。
そもそもシレークスに嘗められたままでは終われない。
『……ぁあ。皆殺しだ』
——
——
「ふぅ——っ!! ふぅ——!」
「はぁ……っ! げほっ」
『…………!!』
しばらくして。
シレークスは、泣き咽ぶアルテとセレネに羽交い締めにされるようにまとわりつかれ、身動きが取れなくなっていた。
『……どけお前ら! 危ねえだろが!』
「……ぅ。やだっ!」
「止まって、ください……」
流石に娘に手は出せない。
そして、その目の前に。
「……」
『なんで倒れねえんだ!? てめえ人間だろ!?』
「……………ごふっ」
全身ボロボロに——
服も髪も、羽衣もずたずたになり、全身から血が流れている。
美裟が、まだ立っていた。
「なにそれ。……人間かどうかなんて関係あるの?」
『……くそがっ!』
ウゥルペスものびており。ふたりの魔女は吹き飛ばされ。エマと共にフランソワがその治療に当たっている。
ディアナはまだ、動けずにその場で泣いている。
建物はもう滅茶苦茶になっていた。
「文月っ」
「…………ああ」
彼が美裟に触れる。するとみるみる、傷が癒えていく。破れた服は治らないが、これで美裟はまだまだ戦える。
『畜生が! 近付くんじゃねえ!』
「…………俺の父さんに、恨みでもあるのか」
『ぁあ!? どの口が言ってやがる!』
膠着状態。文月ができるのは、治療と会話しかない。戦闘はどうしても、誰かに頼らねばならない。
『オレの女にナニぶっ刺しやがって垂れ流した種がてめえだろうがっ!! ぶっ殺してやる!!』
「…………そうか」
文月は。
美裟の横を通り、シレークスの目の前まで来て。
「ちょっ……文月!」
『!?』
座った。
『んだてめえ……! 嘗めてんの』
「俺は貴方を」
『!』
少しだけ、恥ずかしそうに。
少しだけ、嬉しそうに。
少しだけ、俯いて。
「……なんて、呼んだら良いかな。……母さんの、夫で。でも、俺の父さんでも無くて……」
『!!』
そんな会話をしたかったのだ。
そんな悩みを持ちたかったのだ。
「……ようやく会えた。俺は自分の父さんを捜していたけど。でもアルテやセレネ、ディアナちゃんと知り合って。貴方にも、会いたくなってたんだ。俺の妹達の、父親だから」
『…………!』
その控えめな笑いが。
少しだけ愛月に似ていた。
『……アルティミシア。セレスティーネ』
「!」
『良い。暴れねえよ。離せ。疲れたろ』
「…………分かりました」
ふらりと。倒れた。全力で止めていたのだ。あらゆる魔術を使って。
ふたりはフランソワに回収され、部屋の隅へと運ばれた。
『…………名前』
「えっ」
『なんてんだ。おめえの名前は』
「……文月」
『文月か』
シレークスも、文月に向かって胡座をかいた。美裟はまだ警戒していたが、敵意はもう向けられていない。
『……カエルムの野郎には会ったことあんのか』
「いや。……まだ一度も」
『そうか』
決して、大きい体格ではない。アレックスより細いだろう。シレークスの身体は鍛え上げられてはいるが、現代でいうところの『細マッチョ』が表現に適している。
「!」
「フミ兄……」
「お兄、さま」
フランソワの腕から抜け出して。ふたりが文月の膝へと倒れ込んだ。
「お前達……」
「この通りです」
『!』
そして、シレークスへ見せ付けるようにしてアルテが言う。
「凄く、仲が良いです。アルテ達は。勿論ディアナお姉さまとも。美裟さんとも。……幸せに、暮らしています」
『…………』
「……10年振りに、お母さまと再会して。テンションが上がってしまったのだと思います。だけどお母さまは、この10年で『罰』に蝕まれてしまいました」
『なにっ……』
フランソワの——否、愛月の方を見る。
エマとフランソワが支えていなくては、もう『座ること』すらできない彼女を。
「……気にすること無いわよシレークス。わたしは、あなたになら殺されたって恨みやしないわ」
『…………マジかよ……』
恐らく、ふたりが出会った時は『罰』はまだ軽かったのだ。愛月が魔女になってから——魔術を使うようになってから、『罰』が加速したのだ。
シレークスと、契約して。妊娠して。
別れてから。
「やれやれ。やっと大人しくなりましたか。シレークスさん」
『!』
ウゥルペスも起き上がる。ぱんぱんと埃を払い、ふたりの魔女の様子を見る。
「死んではいませんね。おや、手加減してくださったんですね」
『……たまたまだろ。クソガキ』
「おや。やっぱり覚えてるんじゃないですか」
『……』
シレークスは。再度文月を見る。
後ろに立つ美裟は勿論。
アルテも、セレネも。
ウゥルペスも、愛月も。
文月を慕っていると。その目が訴えている。
『……悪かったな』
「!」
シレークスは頭を下げた。
『確かに、おめえ自身に罪はねえ。おめえを殺すのは筋が違えよな』
「…………」
『おめえも、愛月の子か。ならまあ、半分はオレの子か』
「えっ……」
『呼び方か。シレークスで良い。血縁はねえんだ。家族だろうが、実際の関係は「友人」が近いんだろうよ』
「…………シレー、クス」
『おう。……なあ愛月』
続いて、愛月へも。
「……何かしら?」
『悪かった。痛かったろ』
「だから気にしていないってば。振り回されて満身創痍になる程度で気にしてたら、悪魔の妻なんてできないわ」
『……敵わねえよ。おめえには』
「うふふ」
そしてもう一度。文月へ振り向く。
「じゃあ父さんとは」
『…………悪いが仲良くはできねえ。会ったらほぼ、高確率で殺し合いになるだろうな。「女」で争ってんだ。普通どっちか死ぬまで終わらねえよ』
「…………!」
愛があったと。愛月は言っていた。ソフィアを入れて。どの妻と、どの夫との間にも。
だが、愛し合った時期が違う。普通に考えれば、カエルムとシレークスが仲良くできる訳は無い。
『だからまあ、オレに会う時ゃ奴抜きにしてくれ。ここへ来たら居るからよ』
「……ソフィアさんには」
『あー。無理だ。あいつは魂の状態だからな。こっちには来れねえ。人間と悪魔は別なんだ』
「…………そうなんだ」
『まあ、それでも会いに来てくれて嬉しいけどな。——ディアナっ!』
「!」
シレークスが呼ぶ。
彼とソフィアの娘。彼の最初の子。
「…………っ」
ディアナは、泣き腫れた顔のまま、愛月とフランソワの影に隠れた。
『?』
「……やだ…………」
『えっ……!!』
小さく呟いた。
娘が、父親を嫌う瞬間だった。
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