14 / 131
第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 14
しおりを挟む
ユランは I Love You~と歌い始めました。ギターの伴奏はありません。いや、ところどころポロン・ポロンとギターを爪弾いて歌ってます。途中から連続したストロークに。
さっきまで盛り上がってた観衆は誰1人声をあげません。みんな静かに聴いてます。中には涙を流してる女の子もいます。寒川隊員は口を半開きのまま、フリーズしてました。あまりにもすばらしい歌唱力に、言葉も出ないのです。
ユランが歌い終わりました。再び熱狂する観客。ユランのMC。
「みんな、静かに聴いてくれてありがとう! 次はみんなのリクエストで歌うよ! 尾崎豊の曲ならなんでもOKだ!」
すると寒川隊員は無意識に叫びました。
「15の夜!」
ユランは応えます。
「OK!」
ジャーン! ユランはギターをストローク1発で鳴らすと、15の夜を歌い始めました。
その歌声を聴いて寒川隊員は昔の自分を思い浮かべました。寒川隊員はリアル15歳のときこの歌を聴いてショックを受けました。その日から寒川隊員の日常が変わりました。15の夜は寒川隊員にとって、人生上最も重要な曲なのです。
寒川隊員の眼がうるうるしてきました。ユラン岡崎、この人をもっともっと掘り下げよう! 寒川隊員は心に決めました。
ユラン岡崎のライヴが終了しました。ここは楽屋。ドアが開き、ユラン岡崎が帰ってきました。と、中では寒川隊員が待ち構えてました。メガネは外してあります。
「いや~ ユランさん!」
「ん、君はオープニングアクトの? ずーっと待ってたのか、ここで?」
「いや~ あなたの曲をフロアで聴いてましたよ。どうです、これから一緒に呑みに行きませんか?」
ユランはギターをギターケースにしまいながら、
「私はそういうものには興味がなくってね。すまないが・・・」
寒川隊員はメガネをかけました。
「さっき15の夜をリクエストしたの、自分ですよ!」
ユランはビクンと反応しました。そして寒川隊員を見て、
「ふっ、わかったよ。ちょっと付き合うとするか」
寒川隊員はニコッとして、
「OK!」
今風の居酒屋。今1つのジョッキと1つのグラスがチーン!とぶつかりました。
「乾杯!」
寒川隊員はジョッキに満たされたビールに口をつけました。そして眼の前でウーロン茶を飲んでるユランを見て、
「あは、まさか宗教的理由でアルコールはNGだったなんて・・・ ムリにつき合わせてしまってすみません」
ユランはグラスから唇を離し、
「君の相棒の女の子、すごい歌唱力じゃないか?」
「いや~ あなたの歌唱力だって・・・ なんでレコード会社や芸能プロダクションから声がかからないんですか?」
「ふふ、自分は尾崎豊の曲しか知らないんだ。自分の曲は自分で用意しないとその手の話は来ないよ。
それに自分はいつ国に帰るのかわからないんだ」
「え?」
「自分は父親は日本人だが、母親はリントブルム人なんだ」
「リントブルムてヨーロッパの?」
「ああ。リントブルムは長い間レオンアム家が統治してたが、5年前革命が起きレオンアム家は隣国のシァロに追放された。けど、今度はシァロがリントブルムに侵攻してきたんだ。
リントブルムが西欧化したら、シァロの隣国まで西欧になる。それはシァロにはとっては不都合なこと。シァロはそれをなんとしても阻止したかったんだ。
お蔭でリントブルムは荒廃した。国民は毎日のように虐殺された。西欧諸国は何度もシァロを非難したが、実際は介入しなかった。いや、介入できなかったと言った方がいいかな? さすがの西欧諸国でも、軍事大国シァロとは戦争したくなかったんだ」
さっきまで盛り上がってた観衆は誰1人声をあげません。みんな静かに聴いてます。中には涙を流してる女の子もいます。寒川隊員は口を半開きのまま、フリーズしてました。あまりにもすばらしい歌唱力に、言葉も出ないのです。
ユランが歌い終わりました。再び熱狂する観客。ユランのMC。
「みんな、静かに聴いてくれてありがとう! 次はみんなのリクエストで歌うよ! 尾崎豊の曲ならなんでもOKだ!」
すると寒川隊員は無意識に叫びました。
「15の夜!」
ユランは応えます。
「OK!」
ジャーン! ユランはギターをストローク1発で鳴らすと、15の夜を歌い始めました。
その歌声を聴いて寒川隊員は昔の自分を思い浮かべました。寒川隊員はリアル15歳のときこの歌を聴いてショックを受けました。その日から寒川隊員の日常が変わりました。15の夜は寒川隊員にとって、人生上最も重要な曲なのです。
寒川隊員の眼がうるうるしてきました。ユラン岡崎、この人をもっともっと掘り下げよう! 寒川隊員は心に決めました。
ユラン岡崎のライヴが終了しました。ここは楽屋。ドアが開き、ユラン岡崎が帰ってきました。と、中では寒川隊員が待ち構えてました。メガネは外してあります。
「いや~ ユランさん!」
「ん、君はオープニングアクトの? ずーっと待ってたのか、ここで?」
「いや~ あなたの曲をフロアで聴いてましたよ。どうです、これから一緒に呑みに行きませんか?」
ユランはギターをギターケースにしまいながら、
「私はそういうものには興味がなくってね。すまないが・・・」
寒川隊員はメガネをかけました。
「さっき15の夜をリクエストしたの、自分ですよ!」
ユランはビクンと反応しました。そして寒川隊員を見て、
「ふっ、わかったよ。ちょっと付き合うとするか」
寒川隊員はニコッとして、
「OK!」
今風の居酒屋。今1つのジョッキと1つのグラスがチーン!とぶつかりました。
「乾杯!」
寒川隊員はジョッキに満たされたビールに口をつけました。そして眼の前でウーロン茶を飲んでるユランを見て、
「あは、まさか宗教的理由でアルコールはNGだったなんて・・・ ムリにつき合わせてしまってすみません」
ユランはグラスから唇を離し、
「君の相棒の女の子、すごい歌唱力じゃないか?」
「いや~ あなたの歌唱力だって・・・ なんでレコード会社や芸能プロダクションから声がかからないんですか?」
「ふふ、自分は尾崎豊の曲しか知らないんだ。自分の曲は自分で用意しないとその手の話は来ないよ。
それに自分はいつ国に帰るのかわからないんだ」
「え?」
「自分は父親は日本人だが、母親はリントブルム人なんだ」
「リントブルムてヨーロッパの?」
「ああ。リントブルムは長い間レオンアム家が統治してたが、5年前革命が起きレオンアム家は隣国のシァロに追放された。けど、今度はシァロがリントブルムに侵攻してきたんだ。
リントブルムが西欧化したら、シァロの隣国まで西欧になる。それはシァロにはとっては不都合なこと。シァロはそれをなんとしても阻止したかったんだ。
お蔭でリントブルムは荒廃した。国民は毎日のように虐殺された。西欧諸国は何度もシァロを非難したが、実際は介入しなかった。いや、介入できなかったと言った方がいいかな? さすがの西欧諸国でも、軍事大国シァロとは戦争したくなかったんだ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる