地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 65

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「おーい、ちょっと来いよーっ!」
 悪ガキの1人が再び凄みます。その言葉に身の危険を感じた金目陽一は、一目散に走り出しました。
「おーい、逃げんなよ、ゴラァーっ!」
 悪ガキたちは金目陽一を追い駆け始めます。
 朝の通勤ラッシュ時、ホームは大混雑中。たくさんの人が等間隔に列を作ってます。その先頭のわずかにできた空間を金目陽一は駆けます。
 悪ガキたちも同じ場所を走り、金目陽一を追い駆けます。悪ガキたちの罵声が響きます。
「待てよーっ!」
 それを聞いて電車を待ってた人はびっくり。
 ちょっと離れた場所で最前列に並んでた男子高校生が、何が起きてるのかと身体をちょっと倒し、列の前にできた空間から罵声がした方向を見ようとします。するとそこに駆けてきた金目陽一と鉢合わせ状態に。
「あっ!」
 金目陽一はバランスを崩します。そのまま線路に落下。そこに電車が。この駅は小さな駅で快速電車は止まりませんが、今来た電車は快速電車だったのです。
「うわーっ!」
 金目陽一は逃げるヒマがありません。グシャッ! 血や肉片が広範囲に飛び散り、それが電車待ちで列に並んでた人々に降りかかりました。悲鳴をあげる人たち。
「きゃーっ!」
「うわっー!」
 ホームは阿鼻叫喚。
「や、やべーっ!」
 悪ガキたちは慌てて逃げようとします。が、ホームにいる一般客がそれを許しません。
「こいつらだーっ! こいつらがあの子を線路に突き落としたんだ!」
「オレたちじゃねーよ! あいつが勝手に落ちたんだよ!」
 そんな言い訳は通じません。悪ガキたちはあっという間に取り押さえられてしまいました。

 1台のパトカーが白昼の路上を走ってます。けたたましくサイレンを鳴らしてます。緊急車両状態。
 その車内。運転してるのは制服警官。助手席に金目ひなたの父親、後部座席には母親と金目ひなた本人がいます。3人とも口を閉じたまま。重苦しい雰囲気。なお、父親の頭には鉢巻きのような包帯が巻かれてました。
 後ろから追いかけて来る車両はいません。緊急車両として稼働してるパトカーは赤信号を突っ切ることができますが、マスコミややじ馬の車両はそれができないからです。
 けど、上空にはマスコミのヘリコプターが1機いました。その機内から撮影されたパトカーの映像が、日本国中の茶の間に流れてました。

 シーンと静まり返った薄暗い廊下。そこに設置されたベンチ型のイスに金目ひなたが座ってます。ほかに人はいません。ひなたはとても小さくなってます。
 山際怜子の身体は電車に轢かれてバラバラになりました。金目ひなたの弟金目陽一も電車に轢かれてバラバラになりました・・・ これはなんの因縁なのでしょうか?
 俯き加減の金目ひなたは、心の中でこうつぶやきました。
「神様、全部私のせいです。報復はすべて私が受けます。家族に危害を加えないでください。お願いします。もうこんなの、嫌だよ・・・」
 金目ひなたの横には大きな金属製の引き分けのドアがあります。中は遺体安置室。
 今両親が遺体確認を行ってます。金目ひなたも中に入りたかったのですが、遺体の損傷が激しく、小6には見せられないという理由で、中には入れてもらえませんでした。
 もしかしたら亡くなった人は赤の他人かも? かすかな希望ですが、今金目ひなたはそれにすがるしかありませんでした。
 突然ドアが開きました。金目ひなたはそれに気づき、はっとして立ち上がりました。
「お父さん!」
 ドアから出てきた父親は金目ひなたの顔を見ると、顔を横に振りました。否定の意思表示です。金目ひなたは唖然。そのまま座っていたイスに再びガクンと座りました。
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