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第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 75
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隊長が日向隊員に言い放ちます。
「いいか、今の日本人の多くはこう思ってるはずだ。なんで国は金目ひなたを逮捕しない? なんで死刑にしないんだ!? てね」
それを聞いて日向隊員は強いショックを受けました。隊長は発言を続けます。
「ま、君は書類上、あの飛行機事故で死んだことになってる。ここで人生をリセットするいいチャンスだ。だからと言って、君の罪が消えたってことにはならんぞ!」
隊長は横目で机の上のデジタルのカレンダーを見ました。そして再び日向隊員を見て、
「君は月命日て知ってるか?」
日向隊員は首を横に振りました。否定の意思表示です。
「そっか・・・ 命日は知ってるか?」
日向隊員は今度は首を縦に振りました。肯定の意思表示です。隊長の発言が続きます。
「例えば1月1日に誰かが亡くなったとする。すると毎年1月1日がその人の命日となる。
それに対し月命日とは、毎月やってくる命日だ。1月1日に亡くなったとしたら、2月1日、3月1日と毎月1日が月命日になる。
明日は山際怜子が亡くなってジャスト1ケ月。つまり月命日だ。明日は君のメガヒューマノイドデビューの日だが、午前中は余裕があるだろ。
明日は山際怜子の墓にお参りに行く。これは命令だ。わかったな!」
日向隊員はぽつりと応えました。
「はい・・・」
日向隊員は最初のお墓参りは家族のお墓に行く気でした。が、隊長の命令です。日向隊員は言われたとおり、明日山際怜子のお墓参りに行くことにしました。
「今日はもう疲れたろ? さあ、部屋に帰っておやすみ」
日向隊員はとぼとぼとサブオペレーションルームを出ていきました。
翌日、朝9時を廻ったころ。ここは郊外よりさらに外側にある寺。
その山門の外側。ここに隊長と日向隊員が現れました。2人とも私服です。しとしとと雨が降っていて、2人とも傘をさしてます。また日向隊員はお供え用の花束を抱えてました。
隊長が日向隊員を見ました。
「さあ、行ってこい!」
「はい!」
日向隊員は山門の中に入っていきました。
墓地の中を歩く日向隊員。日向隊員は思います。
「私はもう金目ひなたじゃないんだ。日向愛なんだ! このお墓参りで私は過去の私と決別する! 絶対決別してやる!」
日向隊員は角を曲がりました。が、そこではっとして歩みを止めました。車いすに座った男性。そう、山際怜子の兄がそこにいたのです。この男性を目撃したことをきっかけに、金目ひなたは山際怜子から恐喝を始めました。
車いすの男性はしと降る雨に濡れながら、墓石に両手を合わせてます。と、男性ははっとし、日向隊員を見ました。
男性は日向隊員に向かって電動の車いすを走らせます。一方日向隊員はフリーズして、その場から動けなくなってました。
車いすの男性が日向隊員の目の前に来ました。手元のスイッチを操作して車いす停止。男性はたどたどしくしゃべります。
「あ、あなたは、私の妹のために来てくれたのですか?
初めのうちは妹を憐れんでたくさんの人がお悔やみに来てくれました。なのに1ケ月もしたら、だれも来てくれなくなりました」
日向隊員は何も応えることができません。男性の発言が続きます。
「あなたはとても優しい人です。雨の中、来てくれてありがとう」
優しい人・・・ 日向隊員の心にその言葉はグサリと刺さりました。
日向隊員は思い出しました。山際怜子から5,000円を巻き上げてる金目ひなた・片岡愛美・飯島莉桜。5,000円を手にしてあざけ笑う3人。その背後、うつむき加減の山際怜子。
「いいか、今の日本人の多くはこう思ってるはずだ。なんで国は金目ひなたを逮捕しない? なんで死刑にしないんだ!? てね」
それを聞いて日向隊員は強いショックを受けました。隊長は発言を続けます。
「ま、君は書類上、あの飛行機事故で死んだことになってる。ここで人生をリセットするいいチャンスだ。だからと言って、君の罪が消えたってことにはならんぞ!」
隊長は横目で机の上のデジタルのカレンダーを見ました。そして再び日向隊員を見て、
「君は月命日て知ってるか?」
日向隊員は首を横に振りました。否定の意思表示です。
「そっか・・・ 命日は知ってるか?」
日向隊員は今度は首を縦に振りました。肯定の意思表示です。隊長の発言が続きます。
「例えば1月1日に誰かが亡くなったとする。すると毎年1月1日がその人の命日となる。
それに対し月命日とは、毎月やってくる命日だ。1月1日に亡くなったとしたら、2月1日、3月1日と毎月1日が月命日になる。
明日は山際怜子が亡くなってジャスト1ケ月。つまり月命日だ。明日は君のメガヒューマノイドデビューの日だが、午前中は余裕があるだろ。
明日は山際怜子の墓にお参りに行く。これは命令だ。わかったな!」
日向隊員はぽつりと応えました。
「はい・・・」
日向隊員は最初のお墓参りは家族のお墓に行く気でした。が、隊長の命令です。日向隊員は言われたとおり、明日山際怜子のお墓参りに行くことにしました。
「今日はもう疲れたろ? さあ、部屋に帰っておやすみ」
日向隊員はとぼとぼとサブオペレーションルームを出ていきました。
翌日、朝9時を廻ったころ。ここは郊外よりさらに外側にある寺。
その山門の外側。ここに隊長と日向隊員が現れました。2人とも私服です。しとしとと雨が降っていて、2人とも傘をさしてます。また日向隊員はお供え用の花束を抱えてました。
隊長が日向隊員を見ました。
「さあ、行ってこい!」
「はい!」
日向隊員は山門の中に入っていきました。
墓地の中を歩く日向隊員。日向隊員は思います。
「私はもう金目ひなたじゃないんだ。日向愛なんだ! このお墓参りで私は過去の私と決別する! 絶対決別してやる!」
日向隊員は角を曲がりました。が、そこではっとして歩みを止めました。車いすに座った男性。そう、山際怜子の兄がそこにいたのです。この男性を目撃したことをきっかけに、金目ひなたは山際怜子から恐喝を始めました。
車いすの男性はしと降る雨に濡れながら、墓石に両手を合わせてます。と、男性ははっとし、日向隊員を見ました。
男性は日向隊員に向かって電動の車いすを走らせます。一方日向隊員はフリーズして、その場から動けなくなってました。
車いすの男性が日向隊員の目の前に来ました。手元のスイッチを操作して車いす停止。男性はたどたどしくしゃべります。
「あ、あなたは、私の妹のために来てくれたのですか?
初めのうちは妹を憐れんでたくさんの人がお悔やみに来てくれました。なのに1ケ月もしたら、だれも来てくれなくなりました」
日向隊員は何も応えることができません。男性の発言が続きます。
「あなたはとても優しい人です。雨の中、来てくれてありがとう」
優しい人・・・ 日向隊員の心にその言葉はグサリと刺さりました。
日向隊員は思い出しました。山際怜子から5,000円を巻き上げてる金目ひなた・片岡愛美・飯島莉桜。5,000円を手にしてあざけ笑う3人。その背後、うつむき加減の山際怜子。
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