地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 95

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 けど、卵型の大型テーブルに1人座ってる男性はピクリとも動きません。
 男性はかなり立派な身体をしており、スーツを着てます。濃い色のサングラスをかけてるせいか、表情はまったくわかりません。
 上溝隊員は今度はコーヒーカップを男性の前に置きました。
「ど、どうぞ・・・」
 さらにコーヒーカップの脇にクリームと砂糖を置こうとします。けど、サングラスの男性はそれをてのひらで遮るジェスチャーをして、
「I'm OK!」
 上溝隊員は慌てて手を引っ込めました。
「す、すみません!」
 上溝隊員は心の中で叫びました。
「もう、隊長、早く帰ってきてよ! 私、こういう人、苦手!・・・」
 と、ここで引き分けの自動ドアが開き、隊長とすみれ隊員が入ってきました。上溝隊員はそれを見て安堵の顔。思わず心の中でつぶやきました。
「や、やっと帰ってきた・・・」
 サングラスの男性は立ち上がり、隊長と握手。
「どうも。公安7課です!」
 隊長は応えます。
「どうも。テレストリアルガード作戦部門隊長香川です!」
 上溝隊員は自動ドアを開け、振り返ってあいさつ。
「私はこれで失礼します!」
 上溝隊員は逃げるように退室しました。

 廊下に出ると上溝隊員はこわばった表情を崩し、大きくため息をつきました。
「ふわー、しんどかったあ・・・」

 再びサブオペレーショルーム。隊長が卵型のテーブルにサングラスの男性と相対するように座りました。隊長はふと横を見ると、すみれ隊員は立ったままでした。隊長は唖然。
「あ~ これくらい反応してくれよ」
 隊長はそう心の中でつぶやくと、隣りのイスを引きました。
「ここに座れ!」
 すみれ隊員は無言のまま、そのイスに座りました。隊長は今度はサングラスの男性に話しかけました。
「珍しいですねぇ、公安7課がうちに直接来るなんて。なんの用ですか?」
「昨日捜査1課の刑事がここに来ましたね、2人?」
 隊長は昨日この部屋に訪れた園田刑事と芹川刑事を思い出しました。
「あ~ 来ましたねぇ」
「その2人が担当していた殺人事件ですが、我々公安7課も捜査することになりました」
「ええ、公安7課が殺人事件を?」
「説明しましょう。
 以前捜査1課からデータベースへのアクセスの依頼がありました。殺人事件の被害者のDNA型の調査の件でした。
 しかし、我々公安部のデータは高度な秘匿性があります。たとえ捜査1課の捜査であっても、そうやすやすと検索させるわけにはいきません。我々公安7課は一度は断りました。
 けど、捜査1課の捜査はなかなか進展しなかったようです。もう一度捜査協力を依頼してきました。彼らは今度はすべての捜査資料を提示してきました。その中に謎のDNA型がありました」
 隊長が質問。
「被害者とは別の?」
「ええ。捜査1課は昆虫か何かのDNA型だと思ってたようですが、我々が調べたところ、それは宇宙人のDNA型でした」
「う、宇宙人?・・・ それで公安7課も捜査することに?」
「ええ。ま、謎のDNA型が宇宙人のものだってところは、捜査1課には伏せてますが」
「ふふ、実質公安7課の単独捜査ですか?」
「まあ、そんなとこです。
 さっそく被害者のDNA型を調べてみたところ、身元はすぐに判明しました」
 サングラスの男性はすみれ隊員を見て、
「もうすでに聞いてると思いますが、被害者はそこに座ってる黒部すみれ隊員の父、豊原辰巳さんでした」
 それを聞いていつもは感情を表に現すことがない、いや、現すことができないすみれ隊員は、唖然とした表情を見せました。それを見て隊長は「しまった!」と思いました。
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