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第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 102
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すみれ隊員は小さなリモコンを手にし、そのボタンを押すと、片引きの自動ドアがスーッと開きました。するとそこにギターを持った寒川隊員が立ってました。寒川隊員は部屋に入り、
「お邪魔すんよ!」
すみれ隊員は座ったまま申し訳なさそうに、
「ごめんなさい・・・」
寒川隊員はすみれ隊員と相対するようにイスに座りました。
「おいおい、なんでいきなり謝罪すんだよ?
おめでと。記憶が戻ったんだって?」
すみれ隊員は応えません。寒川隊員は言葉を続けます。
「どんな事情があろうと、記憶が戻るって、素晴らしいことじゃないか?」
するとすみれ隊員はぶっきら棒に、
「父が殺された・・・」
それは想定内の反応でしたが、実際言われてみるといろいろと悩む反応でもありました。
「そ、それはなあ・・・」
「私、父の仇を取りたい! 犯人はリンドブルム星人!」
「ああ、さっき隊長から聞いたよ。容疑者は5人いるんだって?」
「今からテレストリアルガードで捜査すれば、5人はどこにいるのか、誰が真犯人なのかわかるはず! 私、隊長に進言してみる!」
寒川隊員は思いました。おいおい、その5人の中にオレたちの恩人、ユランさんがいるんだぞ。見逃してくれないかなあ・・・
で、でも、言えないか、そんなこと・・・ 父親が殺されてるんだ、仕方がないか?・・・
寒川隊員はここはウソでごまかすことにしました。
「今朝早くリンドブルム星人は母星に帰ったよ、5人とも」
「え!?」
「その5人はもう地球にいないよ」
すみれ隊員は取り乱しました。
「なんで・・・ なんで帰しちゃったのよーっ!」
「その5人の中に君の父親を殺した犯人がいるとは知らなかったんだ。すまない・・・」
そう、すみれ隊員も寒川隊員も、すみれ隊員の父親を殺した犯人がリンドブルム星人だったと知ったのは、ついさっきのことでした。
すみれ隊員愕然。
「なんなのよ、これ?・・・」
寒川隊員はすみれ隊員と歌うつもりでギターを持ちこみましたが、それはムリと判断しました。
「じゃ!」
と言うと、ギターを持って立ち上がり、自動ドアを開け出て行きました。すみれ隊員はベッドに座ったまま。その顔を見ると、ぜんぜん釈然としてません。
と、すみれ隊員は突然はっとしました。きほどの寒川隊員のセリフの中に疑問点を見つけたのです。
「あれ? 今朝早くリンドブルム星人は母星に帰ったと言ったよね、さっき? そのとき5人のリンドブルム星人と言った? 日本にいるリンドブルム星人は、たしか7人だったはず?・・・」
いや、寒川隊員は、
「5人の容疑のあるリンドブルム星人は母星に帰ったよ」
と言ったつもりだったのですが、ちょっと言葉が足りなかったようです。
すみれ隊員は寒川隊員を思い浮かべました。
「あの人、私にウソをついた!?・・・」
それから何時間経ったのでしょうか? 今は真夜中を通り越し、未明。半分の月が山の稜線近くに見えます。
テレストリアルガード基地オペレーションルーム。上溝隊員がレーダースコープを凝視してます。
と、レーダースコープに反応がありました。上溝隊員は無線のマイクを握りました。
「隊長、来ました!」
基地の格納庫の中、煌々と輝いたライトの下にクレイン号がいます。
クレイン号コックピット。寒川隊員が操縦席に、隊長が副操縦席に座ってます。隊長がヘルメットに内蔵されたマイク(ヘッドセット)に話しかけます。
「了解!」
隊長は寒川隊員を見て、
「じゃ、行くか!」
「了解!」
隊長が号令を発します。
「扉オープン!」
「お邪魔すんよ!」
すみれ隊員は座ったまま申し訳なさそうに、
「ごめんなさい・・・」
寒川隊員はすみれ隊員と相対するようにイスに座りました。
「おいおい、なんでいきなり謝罪すんだよ?
おめでと。記憶が戻ったんだって?」
すみれ隊員は応えません。寒川隊員は言葉を続けます。
「どんな事情があろうと、記憶が戻るって、素晴らしいことじゃないか?」
するとすみれ隊員はぶっきら棒に、
「父が殺された・・・」
それは想定内の反応でしたが、実際言われてみるといろいろと悩む反応でもありました。
「そ、それはなあ・・・」
「私、父の仇を取りたい! 犯人はリンドブルム星人!」
「ああ、さっき隊長から聞いたよ。容疑者は5人いるんだって?」
「今からテレストリアルガードで捜査すれば、5人はどこにいるのか、誰が真犯人なのかわかるはず! 私、隊長に進言してみる!」
寒川隊員は思いました。おいおい、その5人の中にオレたちの恩人、ユランさんがいるんだぞ。見逃してくれないかなあ・・・
で、でも、言えないか、そんなこと・・・ 父親が殺されてるんだ、仕方がないか?・・・
寒川隊員はここはウソでごまかすことにしました。
「今朝早くリンドブルム星人は母星に帰ったよ、5人とも」
「え!?」
「その5人はもう地球にいないよ」
すみれ隊員は取り乱しました。
「なんで・・・ なんで帰しちゃったのよーっ!」
「その5人の中に君の父親を殺した犯人がいるとは知らなかったんだ。すまない・・・」
そう、すみれ隊員も寒川隊員も、すみれ隊員の父親を殺した犯人がリンドブルム星人だったと知ったのは、ついさっきのことでした。
すみれ隊員愕然。
「なんなのよ、これ?・・・」
寒川隊員はすみれ隊員と歌うつもりでギターを持ちこみましたが、それはムリと判断しました。
「じゃ!」
と言うと、ギターを持って立ち上がり、自動ドアを開け出て行きました。すみれ隊員はベッドに座ったまま。その顔を見ると、ぜんぜん釈然としてません。
と、すみれ隊員は突然はっとしました。きほどの寒川隊員のセリフの中に疑問点を見つけたのです。
「あれ? 今朝早くリンドブルム星人は母星に帰ったと言ったよね、さっき? そのとき5人のリンドブルム星人と言った? 日本にいるリンドブルム星人は、たしか7人だったはず?・・・」
いや、寒川隊員は、
「5人の容疑のあるリンドブルム星人は母星に帰ったよ」
と言ったつもりだったのですが、ちょっと言葉が足りなかったようです。
すみれ隊員は寒川隊員を思い浮かべました。
「あの人、私にウソをついた!?・・・」
それから何時間経ったのでしょうか? 今は真夜中を通り越し、未明。半分の月が山の稜線近くに見えます。
テレストリアルガード基地オペレーションルーム。上溝隊員がレーダースコープを凝視してます。
と、レーダースコープに反応がありました。上溝隊員は無線のマイクを握りました。
「隊長、来ました!」
基地の格納庫の中、煌々と輝いたライトの下にクレイン号がいます。
クレイン号コックピット。寒川隊員が操縦席に、隊長が副操縦席に座ってます。隊長がヘルメットに内蔵されたマイク(ヘッドセット)に話しかけます。
「了解!」
隊長は寒川隊員を見て、
「じゃ、行くか!」
「了解!」
隊長が号令を発します。
「扉オープン!」
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