地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

文字の大きさ
110 / 131
第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 110

しおりを挟む
 隊長に首から上を粉々にされた寒川隊員の身体がごろんと転がりました。首の切断面からドハドバと血が噴出します。
 これを見た日向隊員は、またもや愕然。
「ああ、なんてことを・・・」
 隊長はぽつり。
「えびちゃんも死んだ。すみれも死んだ。オレはもう生きてく気力がないや。あはは・・・」
 隊長は右手で持ってたレーザーガンの銃口を自分の口の中に突っ込みました。それを見て日向隊員は焦ります。じ、自殺する気? ああ・・・
 そして叫びます。
「隊長、やめてください! お願いです! あなたが死んだら私はどうすればいいんですかーっ!?」
 レーザーガンの銃爪ひきがねにかかる隊長の指が引かれていきます。ああ、ダメ! ダメだってーっ! 日向隊員は涙目で叫びます。
「隊長、やめてくださーいっ!」
 バシュッ! 鈍い銃声が響きました。

「きゃーっ!」
 日向隊員はけたたましい悲鳴をあげ、跳ね起きました。ここは日向隊員の私室、ベッドの上です。日向隊員はパジャマを着てます。日向隊員は口をぽかーんと開けたまま、つぶやきました。
「な、なんなの、今の? 夢? 夢にしちゃ、変にリアルだったけど?・・・」
 と、日向隊員ははっとしました。ベッドの脇のサイドチェストの上のティーカップがカタカタと音を立てて鳴ってるのです。部屋にはグオーンという重低音が響いてました。これは夢の中の始まりの部分とまったく同じ。日向隊員は唖然。
「ええ~?・・・ これってまったく同じじゃん、夢と!?・・・」
 日向隊員は何かに導かれるようにベッドを降り、自動ドアを開け、部屋を出て行きました。

 テレストリアルガード基地内の地下廊下。パジャマのままで歩く日向隊員。と、日向隊員の進行方向に人影が現れました。すみれ隊員です。日向隊員はびっくり。
「ええ~っ!?」
 日向隊員はさっと物陰に隠れました。すみれ隊員は廊下の角を曲がり、奥へ歩いていきます。服装は隊員服ユニホーム。再び唖然とする日向隊員。
「ここですみれさんと会うなんて・・・ 夢の中とまったく同じ?・・・」
 日向隊員は反射的にすみれ隊員を尾行しました。

 滑走路では今クレイン号がすーっと垂直離陸を始めました。いつもの通り反重力エンジンを使ってるので無音です。
 これを地上から見ている人影があります。すみれ隊員です。すみれ隊員は3階建てのビルの陰からクレイン号を見てました。
 すみれ隊員の顔を見ると、かなりけわしい眼をしてます。すみれ隊員は数時間前の寒川隊員の発言を思い出してます。
「今朝早くリンドブルム星人は母星に帰ったよ、5人とも」
 続けて心の中で叫びます。
「あれは絶対うそ! リンドブルム星人やつら、まだ地球にいる!?」
 すみれ隊員はクレイン号を見て、
「あの飛行機を辿っていけば、リンドブルム星人やつらに会えるはず!?」
 このすみれ隊員の背後、ちょっと離れた箇所に日向隊員がいます。日向隊員は格納庫の巨大なゲートを見ました。ゲートは閉じてる途中です。かなり重低音の異音が出てます。
ゲートから騒音が出てる。これも夢の中と一緒?・・・」
 クレイン号が空中停止。ジェットエンジン始動。クレイン号は今度は水平に動き始めました。
 それを確認したすみれ隊員は振り返り、走り出しました。日向隊員はそのすみれ隊員を眼で追いかけます。
 すみれ隊員は格納庫のような巨大な屋内駐車場の木戸のような小さなドアに到達。手にしてたカードキーをタッチパネルにタッチ。するとカチャッという音が響きました。ドアが開いた音です。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」

(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。 王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。 風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...