地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 122

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「うぉーっ!」
 すみれ隊員は吼えました。

 テレストリアルガード基地の日向隊員の私室。日向隊員はベッドに腰かけてます。かなり心配顔になってます。
「今現場はどうなってるんだろう? 女神さんは事態を収拾してくれたのかなあ?・・・ 海老名さんだったらこんなとき、どうするんだろう?・・・
 現場を見たいなあ。何かいい方法はないのかなあ?・・・」
 とつぶやいた瞬間、日向隊員の目の前に異様な光景が現れました。
 大柄の男性(ユラン岡崎)にレーザーガンを構えるすみれ隊員。さらに隊長・寒川隊員・女神隊員も見えます。これらがまるで3次元映像のように部屋の中央に現れたのです。日向隊員は唖然。
「な、なんなの、これ?」
 これは海老名隊員の超能力の1つ、リモートビューイングです。日向隊員にもこの超能力が受け継がれていたのです。
 すみれ隊員の殺意に満ちた眼。日向隊員はそれを見て、
「ああ、すみれさんが人を殺そうとしている? なんとかしないと・・・」
 けど、遠隔地にいる日向隊員に手段があるはずがありません。日向隊員はほぞを噛むしかありません。
「くっ・・・」
 と、日向隊員の脳裏で1つの曲が自動的に始まりました。アコースティックギターだけで演奏された曲。
「な、なに、このギターの音?」
 それは日向隊員がよく知ってる尾崎豊の曲でした。日向隊員はびっくり。
「なんでこの曲が?・・・」
 日向隊員は反射的にその曲を口ずさみ始めました。

 ゴルフ場の芝生の上、覚悟を決めたユラン岡崎。一歩一歩彼に近づいていくすみれ隊員。その手にはレーザーガンが握られています。隊長と女神隊員はそれをただ見守ってるだけ。
 寒川隊員はなんとかしようと考えてますが、今更なにもできません。頭の中でこうつぶやきました。
「オレたちの大事な恩人じゃないか、その人は・・・ ほんとうに殺す気なのかよ、すみれ? お前はそんなに薄情な人間だったのかよ!?」
 そのときです。寒川隊員の脳裏にふとアコースティックギターの音色が流れてきました。驚く寒川隊員。
「な、なんだよ、これ?」
 それは尾崎豊の曲のイントロでした。
「尾崎の曲?」
 歌が始まりました。歌ってるのは女の子です。そう、日向隊員が思い浮かべてるギターの音色と日向隊員の歌声がテレパシーとなって寒川隊員の脳に届いてるのです。
「この歌声は、日向?・・・」
 寒川隊員にとってこの曲は思い出が詰まった曲。寒川隊員も無意識にその曲を歌い始めました。
 ユラン岡崎は寒川隊員の歌声を聞いて一瞬はっとしますが、彼も同じテレパシーをキャッチしたようです。自然に同じ曲を歌い始めました。
 その歌を聞いてすみれ隊員はびっくり。
「え?」
 女神隊員も驚いてます。
「いったい何が起きてんの?」
 隊長はその女神隊員を見ました。
「あんたの耳にも届いてんのか、この歌声?」
「はい!」
 それはすみれ隊員の脳にも届いてるようです。すみれ隊員は動揺し始めました。両手で両耳を押さえ、
「な、なんなのよ、これ!? やめてよーっ!・・・」
 すみれ隊員にとっても、この曲はストリートライヴで何度も歌った曲です。当然思い出深い曲でした。
 すみれ隊員も心の片隅では、自分の仇討ちという行為に疑問を持ってました。けど、今は父の仇討ちを達成する方が何倍も、何十倍も、何百倍も大事。その疑問は完全無視されてました。ですが、この曲を聴いて疑問の方が優先になってきたようです。
 曲はサビの部分になりました。そして・・・
 正しいことはなんなのか? このフレーズを聴いてすみれ隊員は、泣き出してしまいました。
「うわーっ!・・・」
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