125 / 131
第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 125
しおりを挟む
隊長は病院で海老名隊員の脳死宣告を受けたときのことを思い出しました。あのときの隊長はやり場のない怒りが一気に沸騰し、そこに現れた当時のメガヒューマノイドセクションの主管を殴り、あごを思いっきり蹴飛ばしました。
あのときの騒動を考えれば、すみれ隊員を撃ち殺した寒川隊員を怒りの余り撃ち殺し、全てをあきらめ、そのまま自殺する可能性も十分あります。隊長はただ苦笑いするしかありませんでした。
隊長は話を変えます。
「もう1つ訊きたいことがあるんだ。お前んとこにも来たろ、面接官が?」
「はい」
「どう応えたんだ?」
「あは、私、隊長についていきますよ! 当然ですよ!」
隊長はまたもや苦笑い。
「あは、そっか?」
実はこの日の前の晩、隊長以外の全テレストリアルガード作戦部門の隊員に面接がありました。
面接の目的ですが、今度新しくできる部門への移籍。作戦部門に残るのか? それとも新部門に移るか? 日向隊員の応えはNoでした。今の隊長の下に残ることにしたのです。
日向隊員だけではありません。倉見隊員も、寒川隊員にも、女神隊員も応えはNoでした。長期有給休暇中の橋本隊員のところにも連絡が行きましたが、彼の応えもNoでした。
が・・・ 隊長はぽつり。
「実は・・・ 上溝は新しい組織に移る気らしい」
日向隊員はびっくり。
「ええ~っ!?・・・」
日向隊員は上溝隊員を思い出し、
「やっぱ私、あの人に嫌われてたのかなあ?・・・」
「まあ、あいつにはあいつの理由があるんだろ。オレはあいつの意志を尊重する気だ。
あいつ、異動日まで有給休暇を取ったよ。あいつと会うことはもうないだろうな」
先ほどまでにこやかだった日向隊員の顔は、無表情になってしまいました。
街の中、3階建てのビルのテラス。ここに複数の丸いテーブルとそれを覆うパラソルが置かれてます。テーブルにはいくつかの人影があります。
今ここにトレーを持ったウェイターが現れました。ウェイターはもっとも柵(パラペット)に近いテーブルに歩いて行き、
「お待たせしました!」
と言って、テーブルの上にパフェとコーヒーを置きました。パフェは巨大。シャインマスカットの粒がこぼれ落ちるくらい載ってます。
このテーブルに座ってた日向隊員はそのパフェを見て、えびす顔。
「あは、きたきた~!」
日向隊員はさっそくシャインマスカットの粒をスプーンで掬い、それを口の中に運びました。途端に顔が><になりました。
「あは~ 美味いーっ!」
日向隊員と相対して座ってた隊長は、それを見て微笑みを浮かべました。
「ふっ」
と、突然ギターの音色が聴こえてきました。日向隊員と隊長はその音が聴こえてきた方を見ました。
眼下の幅広い歩道の中、ビルの壁を背に1人の男性がギターをかき鳴らしてます。私服の寒川隊員です。日向隊員はそれを見て、
「ライヴ、始まりましたね」
隊長はぽつり。
「あ~あ、だれも見てねーなあ・・・」
日向隊員は寒川隊員の周りにぽつりぽつりと見えるオーディエンスを見て、
「え、いますよ、人が?・・・」
「ふ、以前ここでストリートライヴをやったときのオーディエンスは、こんなもんじゃなかったんだよ。とてつもない数だったんだ。今オレたちがいる場所も、人があふれてたんだよ」
「ええ、そんなに?・・・ なんでこんなに人が減ってしまったんですか?」
「すみれだよ」
「え、すみれさん?」
「ああ、今は寒川が1人で歌ってるが、ちょっと前まですみれが歌ってたんだ。寒川はギターをかき鳴らすだけだったんだよ」
あのときの騒動を考えれば、すみれ隊員を撃ち殺した寒川隊員を怒りの余り撃ち殺し、全てをあきらめ、そのまま自殺する可能性も十分あります。隊長はただ苦笑いするしかありませんでした。
隊長は話を変えます。
「もう1つ訊きたいことがあるんだ。お前んとこにも来たろ、面接官が?」
「はい」
「どう応えたんだ?」
「あは、私、隊長についていきますよ! 当然ですよ!」
隊長はまたもや苦笑い。
「あは、そっか?」
実はこの日の前の晩、隊長以外の全テレストリアルガード作戦部門の隊員に面接がありました。
面接の目的ですが、今度新しくできる部門への移籍。作戦部門に残るのか? それとも新部門に移るか? 日向隊員の応えはNoでした。今の隊長の下に残ることにしたのです。
日向隊員だけではありません。倉見隊員も、寒川隊員にも、女神隊員も応えはNoでした。長期有給休暇中の橋本隊員のところにも連絡が行きましたが、彼の応えもNoでした。
が・・・ 隊長はぽつり。
「実は・・・ 上溝は新しい組織に移る気らしい」
日向隊員はびっくり。
「ええ~っ!?・・・」
日向隊員は上溝隊員を思い出し、
「やっぱ私、あの人に嫌われてたのかなあ?・・・」
「まあ、あいつにはあいつの理由があるんだろ。オレはあいつの意志を尊重する気だ。
あいつ、異動日まで有給休暇を取ったよ。あいつと会うことはもうないだろうな」
先ほどまでにこやかだった日向隊員の顔は、無表情になってしまいました。
街の中、3階建てのビルのテラス。ここに複数の丸いテーブルとそれを覆うパラソルが置かれてます。テーブルにはいくつかの人影があります。
今ここにトレーを持ったウェイターが現れました。ウェイターはもっとも柵(パラペット)に近いテーブルに歩いて行き、
「お待たせしました!」
と言って、テーブルの上にパフェとコーヒーを置きました。パフェは巨大。シャインマスカットの粒がこぼれ落ちるくらい載ってます。
このテーブルに座ってた日向隊員はそのパフェを見て、えびす顔。
「あは、きたきた~!」
日向隊員はさっそくシャインマスカットの粒をスプーンで掬い、それを口の中に運びました。途端に顔が><になりました。
「あは~ 美味いーっ!」
日向隊員と相対して座ってた隊長は、それを見て微笑みを浮かべました。
「ふっ」
と、突然ギターの音色が聴こえてきました。日向隊員と隊長はその音が聴こえてきた方を見ました。
眼下の幅広い歩道の中、ビルの壁を背に1人の男性がギターをかき鳴らしてます。私服の寒川隊員です。日向隊員はそれを見て、
「ライヴ、始まりましたね」
隊長はぽつり。
「あ~あ、だれも見てねーなあ・・・」
日向隊員は寒川隊員の周りにぽつりぽつりと見えるオーディエンスを見て、
「え、いますよ、人が?・・・」
「ふ、以前ここでストリートライヴをやったときのオーディエンスは、こんなもんじゃなかったんだよ。とてつもない数だったんだ。今オレたちがいる場所も、人があふれてたんだよ」
「ええ、そんなに?・・・ なんでこんなに人が減ってしまったんですか?」
「すみれだよ」
「え、すみれさん?」
「ああ、今は寒川が1人で歌ってるが、ちょっと前まですみれが歌ってたんだ。寒川はギターをかき鳴らすだけだったんだよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる