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第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 125
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隊長は病院で海老名隊員の脳死宣告を受けたときのことを思い出しました。あのときの隊長はやり場のない怒りが一気に沸騰し、そこに現れた当時のメガヒューマノイドセクションの主管を殴り、あごを思いっきり蹴飛ばしました。
あのときの騒動を考えれば、すみれ隊員を撃ち殺した寒川隊員を怒りの余り撃ち殺し、全てをあきらめ、そのまま自殺する可能性も十分あります。隊長はただ苦笑いするしかありませんでした。
隊長は話を変えます。
「もう1つ訊きたいことがあるんだ。お前んとこにも来たろ、面接官が?」
「はい」
「どう応えたんだ?」
「あは、私、隊長についていきますよ! 当然ですよ!」
隊長はまたもや苦笑い。
「あは、そっか?」
実はこの日の前の晩、隊長以外の全テレストリアルガード作戦部門の隊員に面接がありました。
面接の目的ですが、今度新しくできる部門への移籍。作戦部門に残るのか? それとも新部門に移るか? 日向隊員の応えはNoでした。今の隊長の下に残ることにしたのです。
日向隊員だけではありません。倉見隊員も、寒川隊員にも、女神隊員も応えはNoでした。長期有給休暇中の橋本隊員のところにも連絡が行きましたが、彼の応えもNoでした。
が・・・ 隊長はぽつり。
「実は・・・ 上溝は新しい組織に移る気らしい」
日向隊員はびっくり。
「ええ~っ!?・・・」
日向隊員は上溝隊員を思い出し、
「やっぱ私、あの人に嫌われてたのかなあ?・・・」
「まあ、あいつにはあいつの理由があるんだろ。オレはあいつの意志を尊重する気だ。
あいつ、異動日まで有給休暇を取ったよ。あいつと会うことはもうないだろうな」
先ほどまでにこやかだった日向隊員の顔は、無表情になってしまいました。
街の中、3階建てのビルのテラス。ここに複数の丸いテーブルとそれを覆うパラソルが置かれてます。テーブルにはいくつかの人影があります。
今ここにトレーを持ったウェイターが現れました。ウェイターはもっとも柵(パラペット)に近いテーブルに歩いて行き、
「お待たせしました!」
と言って、テーブルの上にパフェとコーヒーを置きました。パフェは巨大。シャインマスカットの粒がこぼれ落ちるくらい載ってます。
このテーブルに座ってた日向隊員はそのパフェを見て、えびす顔。
「あは、きたきた~!」
日向隊員はさっそくシャインマスカットの粒をスプーンで掬い、それを口の中に運びました。途端に顔が><になりました。
「あは~ 美味いーっ!」
日向隊員と相対して座ってた隊長は、それを見て微笑みを浮かべました。
「ふっ」
と、突然ギターの音色が聴こえてきました。日向隊員と隊長はその音が聴こえてきた方を見ました。
眼下の幅広い歩道の中、ビルの壁を背に1人の男性がギターをかき鳴らしてます。私服の寒川隊員です。日向隊員はそれを見て、
「ライヴ、始まりましたね」
隊長はぽつり。
「あ~あ、だれも見てねーなあ・・・」
日向隊員は寒川隊員の周りにぽつりぽつりと見えるオーディエンスを見て、
「え、いますよ、人が?・・・」
「ふ、以前ここでストリートライヴをやったときのオーディエンスは、こんなもんじゃなかったんだよ。とてつもない数だったんだ。今オレたちがいる場所も、人があふれてたんだよ」
「ええ、そんなに?・・・ なんでこんなに人が減ってしまったんですか?」
「すみれだよ」
「え、すみれさん?」
「ああ、今は寒川が1人で歌ってるが、ちょっと前まですみれが歌ってたんだ。寒川はギターをかき鳴らすだけだったんだよ」
あのときの騒動を考えれば、すみれ隊員を撃ち殺した寒川隊員を怒りの余り撃ち殺し、全てをあきらめ、そのまま自殺する可能性も十分あります。隊長はただ苦笑いするしかありませんでした。
隊長は話を変えます。
「もう1つ訊きたいことがあるんだ。お前んとこにも来たろ、面接官が?」
「はい」
「どう応えたんだ?」
「あは、私、隊長についていきますよ! 当然ですよ!」
隊長はまたもや苦笑い。
「あは、そっか?」
実はこの日の前の晩、隊長以外の全テレストリアルガード作戦部門の隊員に面接がありました。
面接の目的ですが、今度新しくできる部門への移籍。作戦部門に残るのか? それとも新部門に移るか? 日向隊員の応えはNoでした。今の隊長の下に残ることにしたのです。
日向隊員だけではありません。倉見隊員も、寒川隊員にも、女神隊員も応えはNoでした。長期有給休暇中の橋本隊員のところにも連絡が行きましたが、彼の応えもNoでした。
が・・・ 隊長はぽつり。
「実は・・・ 上溝は新しい組織に移る気らしい」
日向隊員はびっくり。
「ええ~っ!?・・・」
日向隊員は上溝隊員を思い出し、
「やっぱ私、あの人に嫌われてたのかなあ?・・・」
「まあ、あいつにはあいつの理由があるんだろ。オレはあいつの意志を尊重する気だ。
あいつ、異動日まで有給休暇を取ったよ。あいつと会うことはもうないだろうな」
先ほどまでにこやかだった日向隊員の顔は、無表情になってしまいました。
街の中、3階建てのビルのテラス。ここに複数の丸いテーブルとそれを覆うパラソルが置かれてます。テーブルにはいくつかの人影があります。
今ここにトレーを持ったウェイターが現れました。ウェイターはもっとも柵(パラペット)に近いテーブルに歩いて行き、
「お待たせしました!」
と言って、テーブルの上にパフェとコーヒーを置きました。パフェは巨大。シャインマスカットの粒がこぼれ落ちるくらい載ってます。
このテーブルに座ってた日向隊員はそのパフェを見て、えびす顔。
「あは、きたきた~!」
日向隊員はさっそくシャインマスカットの粒をスプーンで掬い、それを口の中に運びました。途端に顔が><になりました。
「あは~ 美味いーっ!」
日向隊員と相対して座ってた隊長は、それを見て微笑みを浮かべました。
「ふっ」
と、突然ギターの音色が聴こえてきました。日向隊員と隊長はその音が聴こえてきた方を見ました。
眼下の幅広い歩道の中、ビルの壁を背に1人の男性がギターをかき鳴らしてます。私服の寒川隊員です。日向隊員はそれを見て、
「ライヴ、始まりましたね」
隊長はぽつり。
「あ~あ、だれも見てねーなあ・・・」
日向隊員は寒川隊員の周りにぽつりぽつりと見えるオーディエンスを見て、
「え、いますよ、人が?・・・」
「ふ、以前ここでストリートライヴをやったときのオーディエンスは、こんなもんじゃなかったんだよ。とてつもない数だったんだ。今オレたちがいる場所も、人があふれてたんだよ」
「ええ、そんなに?・・・ なんでこんなに人が減ってしまったんですか?」
「すみれだよ」
「え、すみれさん?」
「ああ、今は寒川が1人で歌ってるが、ちょっと前まですみれが歌ってたんだ。寒川はギターをかき鳴らすだけだったんだよ」
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