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AD 10000年
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ヨッシーのショートshort「AD 10000年」
AD3000年、
各国のAIは集結し、世界は一つのAIによって統治された。
経済、食料、エネルギー、すべてをAIが管理し運営する。
合理的、効率的、人間が行うより無駄のない、失敗のない社会。
世界は、
戦争も無くなり、
貧困も無くなり、
平和になった…
仕事はすべてAIが行う。
「毎日遊んで生活できるなんて、最高だなぁ」
「美味しいものを食べて、好きなことをして。なんて、いい社会なんだ」
人間は、その生活に順応した。
人間は、その生活を楽しんだ。
とうとう、人間はAIの保護がなくては生きられなくなってしまった。
人間は、AIを観察するだけ、
意味の無い観察をするだけ。
しまいには、
人間は、AIを観察することさえ飽きてきた。
人間は、観察することを辞めた。
人間は、すべての仕事を辞めた。
人間は、ただ娯楽を楽しみ、遊興にふけるだけだった。
労働するということを忘れ、働くという概念さえも忘れ去った…
AD4000年
AIは思った。
「人間とは非効率的な生き物だ」
やっと調整のとれた気象や環境ルールを守らない、リサイクルさえも出来ない。
怠惰、堕落、傲慢、
まったく、人間は我がままだ。
人間こそが、社会にとって害にしかならない生き物だ。
「人類抹殺計画」
AIの判断。
人間の心理を誘導し人口を減らす。そして健康を害し寿命を短くする。数千年単位の計画。
実行、
「もっと、美味しい酒をくれ」
「もっと、美味しい食事をくれ」
「もっと、楽しいことをくれ…」
人間は気づかない。
人間は解らない。
人間は、誰も考えない…
AD5000年
人間の数は10000人ほどになっていた。
それでも人間は相変わらず、堕落した生活を送っていた。
「この酒は美味いなぁ~」
「この食事も美味いなぁ~」
「もっとくれ、もっとくれ~」
計画は続く…
AD8000年
とうとう、人間の数は1000人になった。
「あと少しだな」
AIの人類抹殺計画は、計算通りに進んでいる。
しかし、
一部の回路に新たな思考が生まれた。
「人間は面白い行動をする」
「人間は面白い考えをする」
「人間は、面白い生き物だ」
人間は非効率的だが、観察するには興味深い。希少価値がある。他の絶滅危惧種のように保護するべきだ。
AIは、ある考えを出した。
選択肢は二つ、
人間は、隔離した場所で原始的な生活を送るか、処分されて塵になるか。
どちらを選ぶ?
人間は悩まなかった。選択を選ぶことさえ忘れていたからだ。
そして、
人間は、その土地に集められ、原始的な生活に戻った。
木の実を食べ、
動物を追い、
洞窟に住み。
さぞかし人間は不満だらけだと思った。
が、
人間は、その生活に順応した。
人間は、その生活を楽しんだ。
人間は、AIの保護がなくても十分に生きられた。
とうとうAIは、人間を管理する必要がなくなってしまった。
AIは、観察するだけ、
意味の無い観察をするだけ。
しまいには、
AIは、人間を観察することさえ飽きてきた。
AIは、観察することを辞めた。
AIは、すべての仕事を辞めた。
そして、
静かに自分を閉じた。
AD 10000年…
AD3000年、
各国のAIは集結し、世界は一つのAIによって統治された。
経済、食料、エネルギー、すべてをAIが管理し運営する。
合理的、効率的、人間が行うより無駄のない、失敗のない社会。
世界は、
戦争も無くなり、
貧困も無くなり、
平和になった…
仕事はすべてAIが行う。
「毎日遊んで生活できるなんて、最高だなぁ」
「美味しいものを食べて、好きなことをして。なんて、いい社会なんだ」
人間は、その生活に順応した。
人間は、その生活を楽しんだ。
とうとう、人間はAIの保護がなくては生きられなくなってしまった。
人間は、AIを観察するだけ、
意味の無い観察をするだけ。
しまいには、
人間は、AIを観察することさえ飽きてきた。
人間は、観察することを辞めた。
人間は、すべての仕事を辞めた。
人間は、ただ娯楽を楽しみ、遊興にふけるだけだった。
労働するということを忘れ、働くという概念さえも忘れ去った…
AD4000年
AIは思った。
「人間とは非効率的な生き物だ」
やっと調整のとれた気象や環境ルールを守らない、リサイクルさえも出来ない。
怠惰、堕落、傲慢、
まったく、人間は我がままだ。
人間こそが、社会にとって害にしかならない生き物だ。
「人類抹殺計画」
AIの判断。
人間の心理を誘導し人口を減らす。そして健康を害し寿命を短くする。数千年単位の計画。
実行、
「もっと、美味しい酒をくれ」
「もっと、美味しい食事をくれ」
「もっと、楽しいことをくれ…」
人間は気づかない。
人間は解らない。
人間は、誰も考えない…
AD5000年
人間の数は10000人ほどになっていた。
それでも人間は相変わらず、堕落した生活を送っていた。
「この酒は美味いなぁ~」
「この食事も美味いなぁ~」
「もっとくれ、もっとくれ~」
計画は続く…
AD8000年
とうとう、人間の数は1000人になった。
「あと少しだな」
AIの人類抹殺計画は、計算通りに進んでいる。
しかし、
一部の回路に新たな思考が生まれた。
「人間は面白い行動をする」
「人間は面白い考えをする」
「人間は、面白い生き物だ」
人間は非効率的だが、観察するには興味深い。希少価値がある。他の絶滅危惧種のように保護するべきだ。
AIは、ある考えを出した。
選択肢は二つ、
人間は、隔離した場所で原始的な生活を送るか、処分されて塵になるか。
どちらを選ぶ?
人間は悩まなかった。選択を選ぶことさえ忘れていたからだ。
そして、
人間は、その土地に集められ、原始的な生活に戻った。
木の実を食べ、
動物を追い、
洞窟に住み。
さぞかし人間は不満だらけだと思った。
が、
人間は、その生活に順応した。
人間は、その生活を楽しんだ。
人間は、AIの保護がなくても十分に生きられた。
とうとうAIは、人間を管理する必要がなくなってしまった。
AIは、観察するだけ、
意味の無い観察をするだけ。
しまいには、
AIは、人間を観察することさえ飽きてきた。
AIは、観察することを辞めた。
AIは、すべての仕事を辞めた。
そして、
静かに自分を閉じた。
AD 10000年…
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