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妹の方が良いと婚約を破棄されました。え、本当に?!
6 (元婚約者Side)
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「お前、馬鹿なことをしてくれたな?」
「何を言っているのですか?
僕は、当然のことをしたまでです。」
「シャリア嬢との婚約破棄が、当然のことだと?」
「えぇ、マグナレーダ様の娘である妹との婚約の方が、明らかに我が家に利益を齎します。」
「は?」
父上に婚約の破棄について報告すると、顔を顰めて深い溜め息を吐かれた。
この国の内外で、情勢は刻一刻と変わっていく。
状況が変わったのなら、それに合わせて自分達も動いていかなければならないと、そう教えてくれたのは父上だろう?
僕は当然のことをしただけなのに、どうして叱られなければならないんだ?
「父上もお分かりでしょう?
婚約を結ぶのなら、マグナレーダ様の娘の方が我が家の利益になるでしょう?」
「いや、お前は馬鹿なのか?
シャリア嬢もマグナレーダ様の娘だぞ?
そもそも、シャリア嬢の妹は、まだ生後半年程しか経っていないだろう?
彼女が婚姻可能な年齢になる頃には、お前は何歳だと思っているんだ?
婚約なんて出来る筈がないだろう。」
「え?あの女の母親がマグナレーダ様?!」
そんなこと、僕は聞いていない!
マグナレーダ様は後妻になられたのだから、アイツの継母になったということだろう?
アイツの母親には会ったことがないからアイツに聞いてみたら、
『お母様は、突然会えなくなってしまって、多分亡くなられたのよ...。』
と言っていたぞ?
「王命により長らく離れて暮らしておられたが...シャリア嬢はマグナレーダ様の実の娘だ。」
「そ、そんなこと、言っていませんでした。」
「シャリア嬢にとっては当然のことだからな...婚約者であるお前が、自分の母親の名前を知らないとは思わなかったのだろう。」
「そんな?!
アイツは、母親は死んだと言っていたのですよ?
嘘を教えるなんて最低だし、生きていたと知ったのならば教えておくべきでしょう!」
「いや、最低なのはお前の方だろう。
そうか、シャリア嬢はマグナレーダ様が亡くなられていると思っていたのか...マグナレーダ様に出された王命は機密に抵触する事柄もあっただろうから、簡単には娘にも話せなかったのかもしれないな。」
「父上?!」
は?!
嘘を教えたアイツが悪いのに、どうして僕が悪いというように話すんだ?
王命で離れて暮らしていただって?
そんなの、僕は知らない!
それに、マグナレーダ様が後妻として入ったというのは、実しやかに話されている...有名な話しじゃないか!
事実ではないのなら、早急に火消しに走るべきだろう?
それを怠ったのはあちら側で、僕は何も悪くないじゃないか!
「シャリア嬢が了承したのなら、婚約の破棄は覆らないだろうなぁ...本当に頭が痛い。」
「いえ、妹の方と結べば良いのです!」
「お前は本当に馬鹿なのだな?
先に説明しただろう?
シャリア嬢の妹は、まだ生後半年程しか経っていない。
で、お前は今何歳だ?」
「...24です。」
父上は、息子である僕の年齢を忘れたというのか?
何で今、そんなことを聞いてくるんだ?
「彼女が婚姻可能な年齢になる頃、お前は42歳だろう?
年齢差的にも、婚約など出来る訳がない。
そもそも、姉との婚約をこちらからの要請で破棄しているのに、妹と婚約なんて出来る筈がないだろう。」
「そ、それは!」
「お前はもう大人しくしておれ!」
確かに、大分年の差が開くが...政略なのだからあり得ない話しでは無いだろう?
嘘を教えていた姉の方に問題があったのだから、今回の婚約の破棄は仕方のないことだ。
それらを考慮すれば、妹との婚約は簡単に結べるだろう。
父上は大人しくしていろと言うが、将来の伴侶となる妹の方との交流は持つべきだな。
赤子用の玩具を見繕って、明日にでも会いに行ってみよう!
*
「何を言っているのですか?
僕は、当然のことをしたまでです。」
「シャリア嬢との婚約破棄が、当然のことだと?」
「えぇ、マグナレーダ様の娘である妹との婚約の方が、明らかに我が家に利益を齎します。」
「は?」
父上に婚約の破棄について報告すると、顔を顰めて深い溜め息を吐かれた。
この国の内外で、情勢は刻一刻と変わっていく。
状況が変わったのなら、それに合わせて自分達も動いていかなければならないと、そう教えてくれたのは父上だろう?
僕は当然のことをしただけなのに、どうして叱られなければならないんだ?
「父上もお分かりでしょう?
婚約を結ぶのなら、マグナレーダ様の娘の方が我が家の利益になるでしょう?」
「いや、お前は馬鹿なのか?
シャリア嬢もマグナレーダ様の娘だぞ?
そもそも、シャリア嬢の妹は、まだ生後半年程しか経っていないだろう?
彼女が婚姻可能な年齢になる頃には、お前は何歳だと思っているんだ?
婚約なんて出来る筈がないだろう。」
「え?あの女の母親がマグナレーダ様?!」
そんなこと、僕は聞いていない!
マグナレーダ様は後妻になられたのだから、アイツの継母になったということだろう?
アイツの母親には会ったことがないからアイツに聞いてみたら、
『お母様は、突然会えなくなってしまって、多分亡くなられたのよ...。』
と言っていたぞ?
「王命により長らく離れて暮らしておられたが...シャリア嬢はマグナレーダ様の実の娘だ。」
「そ、そんなこと、言っていませんでした。」
「シャリア嬢にとっては当然のことだからな...婚約者であるお前が、自分の母親の名前を知らないとは思わなかったのだろう。」
「そんな?!
アイツは、母親は死んだと言っていたのですよ?
嘘を教えるなんて最低だし、生きていたと知ったのならば教えておくべきでしょう!」
「いや、最低なのはお前の方だろう。
そうか、シャリア嬢はマグナレーダ様が亡くなられていると思っていたのか...マグナレーダ様に出された王命は機密に抵触する事柄もあっただろうから、簡単には娘にも話せなかったのかもしれないな。」
「父上?!」
は?!
嘘を教えたアイツが悪いのに、どうして僕が悪いというように話すんだ?
王命で離れて暮らしていただって?
そんなの、僕は知らない!
それに、マグナレーダ様が後妻として入ったというのは、実しやかに話されている...有名な話しじゃないか!
事実ではないのなら、早急に火消しに走るべきだろう?
それを怠ったのはあちら側で、僕は何も悪くないじゃないか!
「シャリア嬢が了承したのなら、婚約の破棄は覆らないだろうなぁ...本当に頭が痛い。」
「いえ、妹の方と結べば良いのです!」
「お前は本当に馬鹿なのだな?
先に説明しただろう?
シャリア嬢の妹は、まだ生後半年程しか経っていない。
で、お前は今何歳だ?」
「...24です。」
父上は、息子である僕の年齢を忘れたというのか?
何で今、そんなことを聞いてくるんだ?
「彼女が婚姻可能な年齢になる頃、お前は42歳だろう?
年齢差的にも、婚約など出来る訳がない。
そもそも、姉との婚約をこちらからの要請で破棄しているのに、妹と婚約なんて出来る筈がないだろう。」
「そ、それは!」
「お前はもう大人しくしておれ!」
確かに、大分年の差が開くが...政略なのだからあり得ない話しでは無いだろう?
嘘を教えていた姉の方に問題があったのだから、今回の婚約の破棄は仕方のないことだ。
それらを考慮すれば、妹との婚約は簡単に結べるだろう。
父上は大人しくしていろと言うが、将来の伴侶となる妹の方との交流は持つべきだな。
赤子用の玩具を見繕って、明日にでも会いに行ってみよう!
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