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本編
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「ウフフ、きちんとルールを守ってくれるのなら、皆が心穏やかに過ごせるわ。
いいわね?」
〈〈ピュアー!!〉〉
子竜達ったら、良いお返事ね。
さ、子竜達が探検したいのはどこかしら?
「さて、お部屋のどこを見たいのかしら?」
〈ピー!〉
「あら、それは衣装箱ね。
私のドレスやワンピース、装飾品や下着も入っているのよね...子竜達?ここにも大切なものが沢山あるのだから、イタズラしたら駄目よ?
勿論、私が竜騎士として働く為の騎士服も入っているわ。」
〈〈ピ!ピィャアーーー!!〉〉
『はい、分かりました』とでも言うかのように片手を上に上げてから鳴くのが、とても可愛らしいわ。
ま、騎士服を見せたら目をキラキラとさせて魅入っているのだけれど...どうしてなのかは知らないけれど、竜って騎士服が好きみたいなのよね。
シリウスも、私がこの騎士服を着ているととても嬉しそうにするもの。
「奥様の騎士服って、やっぱり男性のとは少し違いますけど、とても格好いいんですね!」
「えぇ、私が竜騎士となり、初めて王族の護衛を務めることになった際に、私がまだ12歳と幼かったこともあるのですけれど、女性の竜騎士というものを受け入れられない心の狭い男性が多くて...色々と不便なことが起きてしまいましたの。
それを憂いた王妃様が、私に少しでも箔をつけようと自らデザインしてくださいましたのよ。」
「え、そうなんですか?!
奥様は12歳で竜騎士になられたんですか?!
竜騎士をなさっている奥様はとても優秀な方なのだとは思ってましたけど、本当に凄い方なんですね...生まれ持った才能だけでなく、沢山の努力がなければ竜騎士として認めて貰うなんて無理ですもんね。
それに、この騎士服を王妃様がデザインなさったなんて、凄いです!
奥様の魅力を分かっておいでなんですね。」
〈ピィーピュ!〉
「そうですよね!
こうして見ているだけで、奥様のスラッとした姿勢の良い立ち姿が妄想できます!」
〈ピャピャピャ!〉
「えぇ、えぇ、えぇ、確かに実物を見たいですけど!!
きっと直ぐに見られますよ。
奥様は、こちらでもお仕事をされると聞いておりますから。」
〈ピャー!〉
〈ピューィ!〉
「はい、その日を楽しみにしてましょうね。」
ん?えっと...ユミアさん?
キラキラとした目で見つめてくれるのは可愛らしいし嬉しいのだけれど...どうしたのかしら?
子竜達は人の言葉を理解はしているけれども話すことは出来ないから、勿論言葉は通じていない筈なのだけれど、子竜達と一緒になってキャッキャ!とまるでお話ししてるように見えるのは何故かしら?
騎士服をキラキラとした目で見つめながら、2匹と1人で盛り上がっている光景は可愛らしいのよ?えぇ、とても可愛らしいわ。
ユミアの足元で楽しそうにジタバタする子竜達を代わる代わる撫でながら、恍惚とした顔をするのは何故なの?
竜騎士に憧れている女の子は多いけれど、あれって男性だからよね?
私は怒られているのか怖がられているのかは分からないけれど、任務で訪れた場所にいた女の子達は、皆真っ赤な顔でフルフル震えて近寄っても来なかったもの。
男の子達は直ぐに寄ってきて、
『うわ!カッケェー!』
って褒めてくれたり、戦闘後で気が立ってるシリウスに無視されてションボリしたりしてたわ。
中には威嚇される子もいたけれど、そういう子には個別に慰めつつちゃんと説明をして、きちんと理解すれば無理に近付いてこなくなって、でも遠巻きにキラキラした目で観察してたのよね。
あのボンクラ息子とは大違いだわ。
*
いいわね?」
〈〈ピュアー!!〉〉
子竜達ったら、良いお返事ね。
さ、子竜達が探検したいのはどこかしら?
「さて、お部屋のどこを見たいのかしら?」
〈ピー!〉
「あら、それは衣装箱ね。
私のドレスやワンピース、装飾品や下着も入っているのよね...子竜達?ここにも大切なものが沢山あるのだから、イタズラしたら駄目よ?
勿論、私が竜騎士として働く為の騎士服も入っているわ。」
〈〈ピ!ピィャアーーー!!〉〉
『はい、分かりました』とでも言うかのように片手を上に上げてから鳴くのが、とても可愛らしいわ。
ま、騎士服を見せたら目をキラキラとさせて魅入っているのだけれど...どうしてなのかは知らないけれど、竜って騎士服が好きみたいなのよね。
シリウスも、私がこの騎士服を着ているととても嬉しそうにするもの。
「奥様の騎士服って、やっぱり男性のとは少し違いますけど、とても格好いいんですね!」
「えぇ、私が竜騎士となり、初めて王族の護衛を務めることになった際に、私がまだ12歳と幼かったこともあるのですけれど、女性の竜騎士というものを受け入れられない心の狭い男性が多くて...色々と不便なことが起きてしまいましたの。
それを憂いた王妃様が、私に少しでも箔をつけようと自らデザインしてくださいましたのよ。」
「え、そうなんですか?!
奥様は12歳で竜騎士になられたんですか?!
竜騎士をなさっている奥様はとても優秀な方なのだとは思ってましたけど、本当に凄い方なんですね...生まれ持った才能だけでなく、沢山の努力がなければ竜騎士として認めて貰うなんて無理ですもんね。
それに、この騎士服を王妃様がデザインなさったなんて、凄いです!
奥様の魅力を分かっておいでなんですね。」
〈ピィーピュ!〉
「そうですよね!
こうして見ているだけで、奥様のスラッとした姿勢の良い立ち姿が妄想できます!」
〈ピャピャピャ!〉
「えぇ、えぇ、えぇ、確かに実物を見たいですけど!!
きっと直ぐに見られますよ。
奥様は、こちらでもお仕事をされると聞いておりますから。」
〈ピャー!〉
〈ピューィ!〉
「はい、その日を楽しみにしてましょうね。」
ん?えっと...ユミアさん?
キラキラとした目で見つめてくれるのは可愛らしいし嬉しいのだけれど...どうしたのかしら?
子竜達は人の言葉を理解はしているけれども話すことは出来ないから、勿論言葉は通じていない筈なのだけれど、子竜達と一緒になってキャッキャ!とまるでお話ししてるように見えるのは何故かしら?
騎士服をキラキラとした目で見つめながら、2匹と1人で盛り上がっている光景は可愛らしいのよ?えぇ、とても可愛らしいわ。
ユミアの足元で楽しそうにジタバタする子竜達を代わる代わる撫でながら、恍惚とした顔をするのは何故なの?
竜騎士に憧れている女の子は多いけれど、あれって男性だからよね?
私は怒られているのか怖がられているのかは分からないけれど、任務で訪れた場所にいた女の子達は、皆真っ赤な顔でフルフル震えて近寄っても来なかったもの。
男の子達は直ぐに寄ってきて、
『うわ!カッケェー!』
って褒めてくれたり、戦闘後で気が立ってるシリウスに無視されてションボリしたりしてたわ。
中には威嚇される子もいたけれど、そういう子には個別に慰めつつちゃんと説明をして、きちんと理解すれば無理に近付いてこなくなって、でも遠巻きにキラキラした目で観察してたのよね。
あのボンクラ息子とは大違いだわ。
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