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「レアルリミューズ、第3王子殿下をお生みになられてからの貴女の振る舞いは、まるで品がありませんわ。
(その前も娼婦と変わらなかったけれどね?)
そろそろ、ご自分の立場をお考えになられた方がよろしくてよ?
(放っておく陛下も阿呆過ぎますわよね。)」
「えぇ、そうですわね。
王妃殿下の仰る通りですわ。
(もっと前からそうしてほしかったわ。)」
「後から来たくせに、偉そうにしないで!」
「まさか!側妃と王妃、どちらが偉いのか分からないのですか?
(そんなにお馬鹿でしたかしら?)
今からでも、王妃教育を受けて認められれば、側妃も王妃となれますわよ?
(無理でしょうけれど。)」
「馬鹿にしないで!!」
え、誰が見ても馬鹿だとしか思えません。
側妃と王妃なら、王妃の方が偉いに決まってるのに、どうしてこんなに暴れられるんだろう?
貴女の振る舞いが見苦し過ぎて、近衛の人も険しい顔しちゃってるのに気付いてないんだね。
「レアルリミューズ!
ご自分の立場をお考えなさいと言ったでしょう?
(耳は付いているのに、機能していないの?)
側妃が、王妃に対して理不尽に怒鳴りつけるなど許されませんわよ?
そこの近衛、ご自分の立場の分かっていないレアルリミューズを反省させるために、北の塔に入れておいて!
国王陛下の裁可など必要ありませんわ。
(文句があるのなら、受けて立ちますわ。)
王妃としての私の判断です。」
「かしこまりました!」
うわぁ、王妃様に声をかけられた近衛の人達、めっちゃやる気に満ちてるじゃん。
キリッと敬礼してる表情が、心做しか嬉しそうにも見える。
サササっと側妃のそばに来て、その場を退場させようと囲んで促しだしたんだけど、持っていた棒?で肩を押してるのが気になる。
一応国王陛下の側妃だから、近衛が触ったら駄目なのかな?
「ちょっと、何するのよ!!
私は、国王陛下の寵妃よ!!」
「いえ、貴女は側妃です。
王妃陛下のご命令ですので、大人しく付いてきてください。」
側妃にビンタされた近衛の無表情が怖い。
声を荒げることもなく、淡々と促す様も怖い。
「嫌よ!!
私、北の塔になど行きません!!
ここから動かないといけないって言うのなら、国王陛下の所に行くわ!!」
「無理です。」
「抵抗なさるのなら、捕縛させていただきますがよろしいですか?」
その縄、どこから出したの?
あぁ、ポケットに入ってたんだー!って、物理的に無理でしょ!
平たいとはいえ、その長さの縄を入れていたら確実にはみ出すわ!
「はぁ?!!
国王陛下の寵妃である私を捕縛ですって!!!?」
「王妃陛下のご命令ですので、捕縛させていただきます。」
「やめて!!
離して!!
んぶぅっ!!!」
「では、連行いたします!」
どこから出したのか分からない猿轡まで嵌めて、肩から太腿の真ん中辺りまで簀巻き状態になった側妃をキビキビと連行していく近衛達。
かなり生き生きとしてて、側妃の人気の無さが分かるよ。
「あら、忘れ物があるわよ?」
「...あー、伯爵もでしたね。」
「えぇ、あらあら、私が伝え忘れていたのね?
伯爵は、虐待の疑惑で貴族牢に入れておいてくれるかしら。」
「かしこまりました。」
「法務大臣にも知らせておきます。」
「えぇ、お願いするわ。」
側妃の扱いを見て呆気に取られていた私の父は、反論する間もなく捕縛されました。
もしかしたらもう会えなくなるかもしれないので、バイバイと手を振っておきましょう。
王太子殿下、今、吹き出しましたよね?
何が面白いのでしょうか?
「牢に連行される父に、手を振るなんて!
君は面白いね。」
「きのう、はじめて、あいまちた。
よくちらないです。」
「ん?昨日初めて会ったの?」
「はい!」
記憶にございませんので!
嘘は言ってません。
「そっか、あの人は、よく知らない人なんだね?」
「はい。
だいに、おうじでんかと、こんやくしゅるって、いわれたけど、おじさんでちた。」
「おじさん...?
もしかして、姿絵を渡されたの?」
「はい、えでちた。」
投げ渡されましたよ?
これって、かやり不敬だよねー。
「そっかそっか、初めて会った人に、おじさんの姿絵を渡されて、ここに連れてこられたんだね?」
「そうでしゅ。」
「(尋問内容てんこ盛りだなー。)」
王太子殿下が楽しそうなのは、何故?
第2王妃様が頬を寄せてスリスリとしてくださるので、王太子殿下のお顔は見えません。
でも、声がめちゃくちゃ楽しそうなんだよね。
そして、第2王子殿下が怯えている気がする。
そして、ヒッ!っていう声が聞こえた気もする。
助けられなくてごめんなさい。
*
(その前も娼婦と変わらなかったけれどね?)
そろそろ、ご自分の立場をお考えになられた方がよろしくてよ?
(放っておく陛下も阿呆過ぎますわよね。)」
「えぇ、そうですわね。
王妃殿下の仰る通りですわ。
(もっと前からそうしてほしかったわ。)」
「後から来たくせに、偉そうにしないで!」
「まさか!側妃と王妃、どちらが偉いのか分からないのですか?
(そんなにお馬鹿でしたかしら?)
今からでも、王妃教育を受けて認められれば、側妃も王妃となれますわよ?
(無理でしょうけれど。)」
「馬鹿にしないで!!」
え、誰が見ても馬鹿だとしか思えません。
側妃と王妃なら、王妃の方が偉いに決まってるのに、どうしてこんなに暴れられるんだろう?
貴女の振る舞いが見苦し過ぎて、近衛の人も険しい顔しちゃってるのに気付いてないんだね。
「レアルリミューズ!
ご自分の立場をお考えなさいと言ったでしょう?
(耳は付いているのに、機能していないの?)
側妃が、王妃に対して理不尽に怒鳴りつけるなど許されませんわよ?
そこの近衛、ご自分の立場の分かっていないレアルリミューズを反省させるために、北の塔に入れておいて!
国王陛下の裁可など必要ありませんわ。
(文句があるのなら、受けて立ちますわ。)
王妃としての私の判断です。」
「かしこまりました!」
うわぁ、王妃様に声をかけられた近衛の人達、めっちゃやる気に満ちてるじゃん。
キリッと敬礼してる表情が、心做しか嬉しそうにも見える。
サササっと側妃のそばに来て、その場を退場させようと囲んで促しだしたんだけど、持っていた棒?で肩を押してるのが気になる。
一応国王陛下の側妃だから、近衛が触ったら駄目なのかな?
「ちょっと、何するのよ!!
私は、国王陛下の寵妃よ!!」
「いえ、貴女は側妃です。
王妃陛下のご命令ですので、大人しく付いてきてください。」
側妃にビンタされた近衛の無表情が怖い。
声を荒げることもなく、淡々と促す様も怖い。
「嫌よ!!
私、北の塔になど行きません!!
ここから動かないといけないって言うのなら、国王陛下の所に行くわ!!」
「無理です。」
「抵抗なさるのなら、捕縛させていただきますがよろしいですか?」
その縄、どこから出したの?
あぁ、ポケットに入ってたんだー!って、物理的に無理でしょ!
平たいとはいえ、その長さの縄を入れていたら確実にはみ出すわ!
「はぁ?!!
国王陛下の寵妃である私を捕縛ですって!!!?」
「王妃陛下のご命令ですので、捕縛させていただきます。」
「やめて!!
離して!!
んぶぅっ!!!」
「では、連行いたします!」
どこから出したのか分からない猿轡まで嵌めて、肩から太腿の真ん中辺りまで簀巻き状態になった側妃をキビキビと連行していく近衛達。
かなり生き生きとしてて、側妃の人気の無さが分かるよ。
「あら、忘れ物があるわよ?」
「...あー、伯爵もでしたね。」
「えぇ、あらあら、私が伝え忘れていたのね?
伯爵は、虐待の疑惑で貴族牢に入れておいてくれるかしら。」
「かしこまりました。」
「法務大臣にも知らせておきます。」
「えぇ、お願いするわ。」
側妃の扱いを見て呆気に取られていた私の父は、反論する間もなく捕縛されました。
もしかしたらもう会えなくなるかもしれないので、バイバイと手を振っておきましょう。
王太子殿下、今、吹き出しましたよね?
何が面白いのでしょうか?
「牢に連行される父に、手を振るなんて!
君は面白いね。」
「きのう、はじめて、あいまちた。
よくちらないです。」
「ん?昨日初めて会ったの?」
「はい!」
記憶にございませんので!
嘘は言ってません。
「そっか、あの人は、よく知らない人なんだね?」
「はい。
だいに、おうじでんかと、こんやくしゅるって、いわれたけど、おじさんでちた。」
「おじさん...?
もしかして、姿絵を渡されたの?」
「はい、えでちた。」
投げ渡されましたよ?
これって、かやり不敬だよねー。
「そっかそっか、初めて会った人に、おじさんの姿絵を渡されて、ここに連れてこられたんだね?」
「そうでしゅ。」
「(尋問内容てんこ盛りだなー。)」
王太子殿下が楽しそうなのは、何故?
第2王妃様が頬を寄せてスリスリとしてくださるので、王太子殿下のお顔は見えません。
でも、声がめちゃくちゃ楽しそうなんだよね。
そして、第2王子殿下が怯えている気がする。
そして、ヒッ!っていう声が聞こえた気もする。
助けられなくてごめんなさい。
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