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「第2王妃?
(あぁ、側妃が勝手にそう呼ばせているのか...相変わらず立場を理解しきれていないらしいな。
なんとも嘆かわしい...。
幼女?まだ幼い君に気持ち悪いものを見せてしまってすまないな。)」
王太子殿下、しれっと呟きで私に話しかけてこないでください。
私が、必死に聞こえないフリをしているのを分かっててやってますよね?
あーっ!旋毛も駄目だけど、後頭部にチューするのも駄目です!
もう!ロリコンなんてソフトな呼び方ではなく、幼女性愛者っていう直接的な呼び方で呼びますよ!
そして、沢山の方々に、この変態!って罵られるが良いのです!
「(ん?あぁ、もう結婚しているし、そういう特殊な性癖も無いから安心してね!)
側妃であるレアルミリューズは、どうやら勘違いをしているようだね...嘆かわしい。
何度も説明されているとは思うのだが、君は側妃ではあるが王妃ではないよ。
王妃教育を済ませていない妃は、王妃とはなれないからね。
それと、5年前に第2王妃が息子を生んだため、その第2王妃の子が第2王子に繰り上がり、君の息子は側妃腹と言うことでこれまでの第2王子ではなく......第3王子となった筈だよね?
この子は、第2王妃が生んだ第2王子の婚約者になる子なんだけど...今日の顔合わせに来ていないと聞いて心配していたんだよ。
側妃が、勝手に自分のテーブルにこの子とその父親を招待するなんて思いもしなかったものだから。
(本来ならば身分を考慮しても第2王妃にはなれる筈だったのに、王妃教育で躓いた己を恨め。
王妃教育を未了の癖に、王妃を名乗れる訳がないだろう?
折角、可愛い弟とその婚約者と、のんびり和気藹々とお茶会をする予定だったのに...可愛い弟と可愛い義妹との時間を邪魔するなんて、万死に値する。)」
あれ?王太子殿下はもう結婚してるんですか?
それなら、ロリコン疑惑に関しては安心ですね!
...ん?ちょーっと待ってください。
第2王子ってあの絵姿のおじさんではないのですか?
えっと、5年前に生まれたということは現在4歳なのですか?
たしかに、3歳の幼女と年齢的には釣り合いますね。
あらー、王太子殿下に指摘された側妃様が、かなり怒ってますよ?
顔が真っ赤っかになってて、まるで子供を殺された母鬼のようです。
あぁ、鬼とは、かなり大きくて力持ちな赤褐色の魔物の事らしいです。
比較的怒っていることの多い種族らしいけど、メスは愛情深い性質を持っていて、子供が傷つけられたりしてとても怒ると全身が真っ赤になるそうです。
2日前にバルトが読んでくれた絵本で知りました。
「あらまぁ、
『なんと?!
王妃である私を侮辱するなんて?!!
なんたる不敬なことでしょう...親を敬うことすら出来ぬとは!!』
とか思っておられるのかしら?
第1王妃さまと、既に立太子も済ませられた王太子殿下に対して、不敬なことをなさっておられるのは側妃の方でしょう?
まぁ、側妃は、王太子には先に生まれた自分の息子の方が相応しいだなどと、文句を付けてもおられましたものね...(正真正銘のアホですわ)。
それに、私の義娘となる予定のこの可愛い子を、貴女の息子の婚約者だなんて謀ったそうですわね?
(自分の息子の歳を考えなさいよ!この薄ら馬鹿!
あぁ、薄らではなく真性の馬鹿でしたわね...間違えてしまいましたわ。)
そして、こんなにも可愛い子を1時間も立たせてイビっていたとも報告を受けておりますわ。
この子は、まだ3歳ですのよ?
さぞかし怖かったことでしょう...ごめんなさいね?
貴女を探していたのだけれど、父親と共に側妃の所にいるとは思わずに辛い思いをさせてしまったわ。」
んーっと、この方が第2王妃殿下でしょうか?
とてもお綺麗な方ですね...側妃に向けた据わった目を見ていなければ、ですけど。
コロコロとまるで機嫌の良さそうな声で笑いながら、しれっと貶してもいて...流石は、王妃殿下のお1人です。
ただ、私を王太子殿下のお膝から奪い取るのは必要でしたか?
王太子殿下は静かに微笑んで、地味に抵抗してましたけど...私が痛がると渋々力を緩めてくださいました。
そして、私の代わりなのか第2王妃殿下と共に現れた少年を素早く捕まえてお膝に乗せながらも、ご機嫌で私を抱く第2王妃殿下のことを恨めしそうに見つめている王太子殿下が、少し面白いです。
第1王妃殿下は、王太子殿下とそのお膝に乗せられて不貞腐れている少年の様子を楽しそうに見つめていますよ。
私が第2王妃殿下に抱かれるのを見て逃げようとしたみたいだけど、大人の王太子殿下に対して、まだ4歳の男の子では敵わないでしょう。
こういう時、諦めって大事ですよ?
*
(あぁ、側妃が勝手にそう呼ばせているのか...相変わらず立場を理解しきれていないらしいな。
なんとも嘆かわしい...。
幼女?まだ幼い君に気持ち悪いものを見せてしまってすまないな。)」
王太子殿下、しれっと呟きで私に話しかけてこないでください。
私が、必死に聞こえないフリをしているのを分かっててやってますよね?
あーっ!旋毛も駄目だけど、後頭部にチューするのも駄目です!
もう!ロリコンなんてソフトな呼び方ではなく、幼女性愛者っていう直接的な呼び方で呼びますよ!
そして、沢山の方々に、この変態!って罵られるが良いのです!
「(ん?あぁ、もう結婚しているし、そういう特殊な性癖も無いから安心してね!)
側妃であるレアルミリューズは、どうやら勘違いをしているようだね...嘆かわしい。
何度も説明されているとは思うのだが、君は側妃ではあるが王妃ではないよ。
王妃教育を済ませていない妃は、王妃とはなれないからね。
それと、5年前に第2王妃が息子を生んだため、その第2王妃の子が第2王子に繰り上がり、君の息子は側妃腹と言うことでこれまでの第2王子ではなく......第3王子となった筈だよね?
この子は、第2王妃が生んだ第2王子の婚約者になる子なんだけど...今日の顔合わせに来ていないと聞いて心配していたんだよ。
側妃が、勝手に自分のテーブルにこの子とその父親を招待するなんて思いもしなかったものだから。
(本来ならば身分を考慮しても第2王妃にはなれる筈だったのに、王妃教育で躓いた己を恨め。
王妃教育を未了の癖に、王妃を名乗れる訳がないだろう?
折角、可愛い弟とその婚約者と、のんびり和気藹々とお茶会をする予定だったのに...可愛い弟と可愛い義妹との時間を邪魔するなんて、万死に値する。)」
あれ?王太子殿下はもう結婚してるんですか?
それなら、ロリコン疑惑に関しては安心ですね!
...ん?ちょーっと待ってください。
第2王子ってあの絵姿のおじさんではないのですか?
えっと、5年前に生まれたということは現在4歳なのですか?
たしかに、3歳の幼女と年齢的には釣り合いますね。
あらー、王太子殿下に指摘された側妃様が、かなり怒ってますよ?
顔が真っ赤っかになってて、まるで子供を殺された母鬼のようです。
あぁ、鬼とは、かなり大きくて力持ちな赤褐色の魔物の事らしいです。
比較的怒っていることの多い種族らしいけど、メスは愛情深い性質を持っていて、子供が傷つけられたりしてとても怒ると全身が真っ赤になるそうです。
2日前にバルトが読んでくれた絵本で知りました。
「あらまぁ、
『なんと?!
王妃である私を侮辱するなんて?!!
なんたる不敬なことでしょう...親を敬うことすら出来ぬとは!!』
とか思っておられるのかしら?
第1王妃さまと、既に立太子も済ませられた王太子殿下に対して、不敬なことをなさっておられるのは側妃の方でしょう?
まぁ、側妃は、王太子には先に生まれた自分の息子の方が相応しいだなどと、文句を付けてもおられましたものね...(正真正銘のアホですわ)。
それに、私の義娘となる予定のこの可愛い子を、貴女の息子の婚約者だなんて謀ったそうですわね?
(自分の息子の歳を考えなさいよ!この薄ら馬鹿!
あぁ、薄らではなく真性の馬鹿でしたわね...間違えてしまいましたわ。)
そして、こんなにも可愛い子を1時間も立たせてイビっていたとも報告を受けておりますわ。
この子は、まだ3歳ですのよ?
さぞかし怖かったことでしょう...ごめんなさいね?
貴女を探していたのだけれど、父親と共に側妃の所にいるとは思わずに辛い思いをさせてしまったわ。」
んーっと、この方が第2王妃殿下でしょうか?
とてもお綺麗な方ですね...側妃に向けた据わった目を見ていなければ、ですけど。
コロコロとまるで機嫌の良さそうな声で笑いながら、しれっと貶してもいて...流石は、王妃殿下のお1人です。
ただ、私を王太子殿下のお膝から奪い取るのは必要でしたか?
王太子殿下は静かに微笑んで、地味に抵抗してましたけど...私が痛がると渋々力を緩めてくださいました。
そして、私の代わりなのか第2王妃殿下と共に現れた少年を素早く捕まえてお膝に乗せながらも、ご機嫌で私を抱く第2王妃殿下のことを恨めしそうに見つめている王太子殿下が、少し面白いです。
第1王妃殿下は、王太子殿下とそのお膝に乗せられて不貞腐れている少年の様子を楽しそうに見つめていますよ。
私が第2王妃殿下に抱かれるのを見て逃げようとしたみたいだけど、大人の王太子殿下に対して、まだ4歳の男の子では敵わないでしょう。
こういう時、諦めって大事ですよ?
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