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「皆様、酷いですわ!!
リーリンは私の妹ですのに、先に会うだなんて!!
私だって、一度も会えておりませんでしたのよ?!
婚家の方々も酷いと思いませんか?
可愛い妹が生まれたと言うのに、一度も帰省させてくださらないなんて、横暴ですわ!!
母が違うから何だと言うのです?!
私にとっては、待望の可愛い可愛い妹ですのよ!!
お母様と私と、リーリンと3人でお揃いのワンピースを仕立ててピクニックに行くのが夢でしたのに!!
産後直ぐに会いに行くのは非常識だとか、後妻の子を殺しにでも行くのか?だとか、それよりも子供を生めだとか、契約に無いことを求めてこないでいただきたいわ!!!
4人も子供がいる癖に、奥方が亡くなられたからと若い私を嫁にしてまだ子供が欲しいですって?
まぁまぁ、お盛んですこと。
30も年上の方と同衾するだなんて、嫌に決まっておりますわ!!
何のために婚姻契約を結んだと思っておられるのかしら。」
「えっと、ラネーシャ嬢?」
「あぁ、少し燃えたぎってしまいましたわ。
失礼いたしました。」
情報量が多い。
嫁いでいるとはバルトから聞いてたけど、30も年上の方に嫁いでたの?
しかも、4人の子持ち?!
もう子供いらなくない?
「いいえ、失礼だなんてありえませんわ。
それよりも、ここに来ても大丈夫だったの?」
「えぇ、構いませんわ。
婚姻契約違反で婚姻無効になりましたもの。
やっと解放されましたわ。」
「そう、良かったわね。」
母の弟さん?が心配そうにお姉様の背を撫でてたけど、お姉様の晴れやかなお顔を見て笑顔が戻って良かった。
婚姻契約違反で婚姻無効になったことについては、またいつか話してもらおう。
気になるんだもん。
「私が嫁いでからとは言え、父のこと、申し訳こざいませんでした。」
「ラネーシャ嬢、君に否はないよ。」
「えぇ、ですが、一応血の繋がりがございますもの。」
申し訳無さそうにするお姉様。
いやいやいや、お姉様はまだ18でしょ?
15になって直ぐに嫁がされていた訳で、今回のことでもお咎めナシって聞いてるよ?
「おねぇしゃま?」
「えぇ、リーリンのお姉様よ!」
「ろじゃー、ありあとー!」
お姉様に会えたら、一番先にロジャーのお礼をすると決めていたの。
本当に可愛くて、父の親族達からも守ってくれて、めちゃくちゃ頼りになりました。
「ロジャー?
まぁ!もしかして、バトルジャンキーラビットのこと?」
「はい!」
「あの子は、ピクニックに行った時に私を襲ってきた元旦那を蹴り飛ばしてくれた野生のバトルジャンキーラビットの子供なの。
貴族を蹴り飛ばしたってことで母親は殺処分されてしまったけれど、子供に罪はないでしょう?
ですから、私が引き取って成獣になるまで育ててきましたの。
きっと貴女を守ってくれると思ったのよ。」
30も年上で4人の子持ちの変態を、野生のバトルジャンキーラビットが蹴り飛ばしたのね。
バトルジャンキーラビットの縄張りだったのかな?
それとも、お姉様の悲鳴を聞いたからとか?
「ラネーシャ嬢、まさか、バトルジャンキーラビットを、リーリンにプレゼントしたのかい?」
「えぇ、3歳のお祝いに!」
「そっか、だからあそこでジトーっと見つめてるんだね?」
「まぁ!貴方がロジャーなの?
さ、お入りなさいな。」
王太子殿下に説得されて、窓の外からジトーっと見つめていたロジャーを、母の妹さんが招き入れてくれました。
キュウキュウ言いながら、私を抱っこしてくれるロジャー。
寂しい思いをさせてごめんね。
「なんか、見てるなーとは思ってたんだよね。
そっか、リーリンのウサギさんだったのかー。
早く聞けばよかったな。」
「あら、ロジャーもリーリンも、お揃いの装飾品を着けてるわ!
とっても可愛いわね!」
「はい!」
そうなのです。
首輪と腕輪、お揃いの装飾品なのです。
「ロジャー、リーリンを守ってくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いしますわね。」
キュウキュウと鳴きつつ、母の妹さんにウンウンと頷くロジャーがめちゃくちゃ可愛い。
「後で、家のガウーラとナルスに会わせよう。
2羽は、母の生家から贈られたバトルジャンキーラビットなんだ。」
「子爵夫人様は、バトルジャンキーラビットを護衛として訓練していることで有名なガウス伯爵家の方でしたものね。」
「あぁ、お祖父様に、ロジャーの装備についても相談しよう。」
私にスリスリとしつつ鼻をヒクヒクとさせて、興奮してきたのか後ろ足をタンタンと打ち鳴らすロジャーが、可愛い。
ダンダンとしたい筈なのに、少し控えめにしてるところが特に可愛い。
お仲間に会えるみたいだし、皆さんが受け入れてくれたもんね。
*
リーリンは私の妹ですのに、先に会うだなんて!!
私だって、一度も会えておりませんでしたのよ?!
婚家の方々も酷いと思いませんか?
可愛い妹が生まれたと言うのに、一度も帰省させてくださらないなんて、横暴ですわ!!
母が違うから何だと言うのです?!
私にとっては、待望の可愛い可愛い妹ですのよ!!
お母様と私と、リーリンと3人でお揃いのワンピースを仕立ててピクニックに行くのが夢でしたのに!!
産後直ぐに会いに行くのは非常識だとか、後妻の子を殺しにでも行くのか?だとか、それよりも子供を生めだとか、契約に無いことを求めてこないでいただきたいわ!!!
4人も子供がいる癖に、奥方が亡くなられたからと若い私を嫁にしてまだ子供が欲しいですって?
まぁまぁ、お盛んですこと。
30も年上の方と同衾するだなんて、嫌に決まっておりますわ!!
何のために婚姻契約を結んだと思っておられるのかしら。」
「えっと、ラネーシャ嬢?」
「あぁ、少し燃えたぎってしまいましたわ。
失礼いたしました。」
情報量が多い。
嫁いでいるとはバルトから聞いてたけど、30も年上の方に嫁いでたの?
しかも、4人の子持ち?!
もう子供いらなくない?
「いいえ、失礼だなんてありえませんわ。
それよりも、ここに来ても大丈夫だったの?」
「えぇ、構いませんわ。
婚姻契約違反で婚姻無効になりましたもの。
やっと解放されましたわ。」
「そう、良かったわね。」
母の弟さん?が心配そうにお姉様の背を撫でてたけど、お姉様の晴れやかなお顔を見て笑顔が戻って良かった。
婚姻契約違反で婚姻無効になったことについては、またいつか話してもらおう。
気になるんだもん。
「私が嫁いでからとは言え、父のこと、申し訳こざいませんでした。」
「ラネーシャ嬢、君に否はないよ。」
「えぇ、ですが、一応血の繋がりがございますもの。」
申し訳無さそうにするお姉様。
いやいやいや、お姉様はまだ18でしょ?
15になって直ぐに嫁がされていた訳で、今回のことでもお咎めナシって聞いてるよ?
「おねぇしゃま?」
「えぇ、リーリンのお姉様よ!」
「ろじゃー、ありあとー!」
お姉様に会えたら、一番先にロジャーのお礼をすると決めていたの。
本当に可愛くて、父の親族達からも守ってくれて、めちゃくちゃ頼りになりました。
「ロジャー?
まぁ!もしかして、バトルジャンキーラビットのこと?」
「はい!」
「あの子は、ピクニックに行った時に私を襲ってきた元旦那を蹴り飛ばしてくれた野生のバトルジャンキーラビットの子供なの。
貴族を蹴り飛ばしたってことで母親は殺処分されてしまったけれど、子供に罪はないでしょう?
ですから、私が引き取って成獣になるまで育ててきましたの。
きっと貴女を守ってくれると思ったのよ。」
30も年上で4人の子持ちの変態を、野生のバトルジャンキーラビットが蹴り飛ばしたのね。
バトルジャンキーラビットの縄張りだったのかな?
それとも、お姉様の悲鳴を聞いたからとか?
「ラネーシャ嬢、まさか、バトルジャンキーラビットを、リーリンにプレゼントしたのかい?」
「えぇ、3歳のお祝いに!」
「そっか、だからあそこでジトーっと見つめてるんだね?」
「まぁ!貴方がロジャーなの?
さ、お入りなさいな。」
王太子殿下に説得されて、窓の外からジトーっと見つめていたロジャーを、母の妹さんが招き入れてくれました。
キュウキュウ言いながら、私を抱っこしてくれるロジャー。
寂しい思いをさせてごめんね。
「なんか、見てるなーとは思ってたんだよね。
そっか、リーリンのウサギさんだったのかー。
早く聞けばよかったな。」
「あら、ロジャーもリーリンも、お揃いの装飾品を着けてるわ!
とっても可愛いわね!」
「はい!」
そうなのです。
首輪と腕輪、お揃いの装飾品なのです。
「ロジャー、リーリンを守ってくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いしますわね。」
キュウキュウと鳴きつつ、母の妹さんにウンウンと頷くロジャーがめちゃくちゃ可愛い。
「後で、家のガウーラとナルスに会わせよう。
2羽は、母の生家から贈られたバトルジャンキーラビットなんだ。」
「子爵夫人様は、バトルジャンキーラビットを護衛として訓練していることで有名なガウス伯爵家の方でしたものね。」
「あぁ、お祖父様に、ロジャーの装備についても相談しよう。」
私にスリスリとしつつ鼻をヒクヒクとさせて、興奮してきたのか後ろ足をタンタンと打ち鳴らすロジャーが、可愛い。
ダンダンとしたい筈なのに、少し控えめにしてるところが特に可愛い。
お仲間に会えるみたいだし、皆さんが受け入れてくれたもんね。
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