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愚かな人達ね...分を弁えなさい?2
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眉間に皺を寄せたかと思えば、心配そうに眉を下げるシュリアは、本当に侍女の鏡よね...。
「心配してくれてありがとう。
でもね?それなら大丈夫なの。
私がワインを頭からかけたのは事実ですけれど、身分を弁えず私を呼び捨てにして話しかけたのはあちらでしたもの。
それも、私、あの方とは初対面の筈でしたのよ?」
「あぁ、そうでしたわ。
私、お嬢様があの方とお会いしてしまわないようにと、腐心いたしましたもの。
あの方とお嬢様が万が一にも擦れ違ってしまうなんてこと、私にとってはあり得ませんでしたから。」
「うふふ、ありがとう。
不愉快にならなくて済んだわ。」
やはり、あの方との対面に関してシュリアが防いでおりましたのね。
とってもありがたいことですわ。
何故か私を敵として認定されておりましたのよね...悪役令嬢?だとかいう呼称で、会ったこともないのに罵っておられましたわ。
あの方と私に、接点などありませんのにね?
「私が辺境伯爵位を継いでいることを、取り巻きの方々はきちんと知っておられましたわ。
令嬢や子息でしかない彼らは、ご両親を通じてしか私に意見できませんでしたの。
後日、ご両親を通してのお手紙が一応届きましたわ。
まぁ、ご両親からは丁寧な謝罪をいただきましたけれどね?」
「そうでしたか...。
あの取り巻きとなられていたご子息様方は、詳細をお調べになられなかったのでしょうか?」
「あまりにもお粗末ですけれど、あの方の意見のみを聞いて特には調べなかったようね。
周囲で見ていた者達に確認を取っていれば、無駄なことをしようなんて考えないでしょうからね。」
「まぁ、では、噂通りに本当にお粗末な方々なのですね。
公爵家のご子息様であっても、一度恋に溺れてしまわれると、ただのお馬鹿さんになられるのですね。
勉強になりました。」
「そうね...過去にも似たような状況があったそうですし、回り回って同じような現象が起きるのかもしれませんわ。
私が聞いた話しでは、婚約者を相手に断罪を起こして、取り巻きと化しておられた子息方は破滅したそうですわよ?
なんでも、婚約者の方は冤罪だったのだとか...。
暴走したお馬鹿な子息方によって、国境を越えた森に身一つで放り出されるという、なんとも酷い国外追放となってしまわれたそうですから、冤罪だと判明してから捜索されたご令嬢は、森の獣達に生きたまま食われてしまっておられたそうですわ。」
「なんと酷い...。」
「一命は取り止めたそうですけれど...1人では歩くことも出来ず、決して消えない傷を身体にも心にも負ってしまわれましたからね...直ぐに自害なされたとか。」
少し青い顔で私の話しを聞くシュリアは、どうやら私がそうなるのを想像してしまったみたいね?
けれど、大丈夫よ?
私、婚約者はいませんもの。
爵位を継ぐと同時に、婚約者の方と婚姻いたしましたから...。
半年程前に産まれた、可愛い娘もおりますのよ?
今日は、旦那様に娘のお世話をお願いしてきましたけれど、大丈夫かしら?
「うふふ、大丈夫よ?
ほら、私はもう婚姻しておりますから。」
「そうでした!
あ、ですが、あの方が旦那様に粉をかけられるやもしれませんわ。
やはり、何か手立てを講じませんと。」
「あら、あの娘馬鹿なあの人がたぶらかされるのかしら?」
「お嬢様、駄目ですよ?
油断していては、足元を掬われる可能性もありますからね?」
「そうね、何か考えるわ。
あら、転移陣に着いたわね。
さ、我が家に帰りましょうか。」
「はい、お嬢様!」
シュリアと2人で手を繋いで、転移陣の中央へ...。
最終確認に行っただけですのに、なんだか疲れたわね。
ふくふくほっぺの可愛い娘に癒されましょ!
*
「心配してくれてありがとう。
でもね?それなら大丈夫なの。
私がワインを頭からかけたのは事実ですけれど、身分を弁えず私を呼び捨てにして話しかけたのはあちらでしたもの。
それも、私、あの方とは初対面の筈でしたのよ?」
「あぁ、そうでしたわ。
私、お嬢様があの方とお会いしてしまわないようにと、腐心いたしましたもの。
あの方とお嬢様が万が一にも擦れ違ってしまうなんてこと、私にとってはあり得ませんでしたから。」
「うふふ、ありがとう。
不愉快にならなくて済んだわ。」
やはり、あの方との対面に関してシュリアが防いでおりましたのね。
とってもありがたいことですわ。
何故か私を敵として認定されておりましたのよね...悪役令嬢?だとかいう呼称で、会ったこともないのに罵っておられましたわ。
あの方と私に、接点などありませんのにね?
「私が辺境伯爵位を継いでいることを、取り巻きの方々はきちんと知っておられましたわ。
令嬢や子息でしかない彼らは、ご両親を通じてしか私に意見できませんでしたの。
後日、ご両親を通してのお手紙が一応届きましたわ。
まぁ、ご両親からは丁寧な謝罪をいただきましたけれどね?」
「そうでしたか...。
あの取り巻きとなられていたご子息様方は、詳細をお調べになられなかったのでしょうか?」
「あまりにもお粗末ですけれど、あの方の意見のみを聞いて特には調べなかったようね。
周囲で見ていた者達に確認を取っていれば、無駄なことをしようなんて考えないでしょうからね。」
「まぁ、では、噂通りに本当にお粗末な方々なのですね。
公爵家のご子息様であっても、一度恋に溺れてしまわれると、ただのお馬鹿さんになられるのですね。
勉強になりました。」
「そうね...過去にも似たような状況があったそうですし、回り回って同じような現象が起きるのかもしれませんわ。
私が聞いた話しでは、婚約者を相手に断罪を起こして、取り巻きと化しておられた子息方は破滅したそうですわよ?
なんでも、婚約者の方は冤罪だったのだとか...。
暴走したお馬鹿な子息方によって、国境を越えた森に身一つで放り出されるという、なんとも酷い国外追放となってしまわれたそうですから、冤罪だと判明してから捜索されたご令嬢は、森の獣達に生きたまま食われてしまっておられたそうですわ。」
「なんと酷い...。」
「一命は取り止めたそうですけれど...1人では歩くことも出来ず、決して消えない傷を身体にも心にも負ってしまわれましたからね...直ぐに自害なされたとか。」
少し青い顔で私の話しを聞くシュリアは、どうやら私がそうなるのを想像してしまったみたいね?
けれど、大丈夫よ?
私、婚約者はいませんもの。
爵位を継ぐと同時に、婚約者の方と婚姻いたしましたから...。
半年程前に産まれた、可愛い娘もおりますのよ?
今日は、旦那様に娘のお世話をお願いしてきましたけれど、大丈夫かしら?
「うふふ、大丈夫よ?
ほら、私はもう婚姻しておりますから。」
「そうでした!
あ、ですが、あの方が旦那様に粉をかけられるやもしれませんわ。
やはり、何か手立てを講じませんと。」
「あら、あの娘馬鹿なあの人がたぶらかされるのかしら?」
「お嬢様、駄目ですよ?
油断していては、足元を掬われる可能性もありますからね?」
「そうね、何か考えるわ。
あら、転移陣に着いたわね。
さ、我が家に帰りましょうか。」
「はい、お嬢様!」
シュリアと2人で手を繋いで、転移陣の中央へ...。
最終確認に行っただけですのに、なんだか疲れたわね。
ふくふくほっぺの可愛い娘に癒されましょ!
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