思い付き短編集

神谷 絵馬

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私、王女なんですけど?6

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「あらまぁ、どうして無視をなさるのかしら?
私、国王陛下に呼ばれましたから学園より参りましたのよ?
さっさと開けてもらえるかしら?
それとも、この扉を吹っ飛ばしてもよろしいの?
ウフフ...そうねぇ、ミリー?
そろそろ吹っ飛ばしてもよろしいかしら?」

部屋の中の私物を全て確認して...少々時間が経ってから迎えが来ました。
自分から呼んどいて、対応が遅くない??
一応、丁寧に謁見の間へと案内されたので、大人しく扉の前で開門を待っているんだけど...されない。
えー、ここで無視するの?
なら、この無駄にキンキラしてる黄金の扉、吹っ飛ばすわよ?
白龍、力を貸して貰えるかしら?

-んー?いぃよ?
んじゃ、こんくらいかにゃー?-

あら、寝起きね?
えぇ...可愛いから許すわ。

「彼らの職務怠慢ですから、構わないですわ。
修理費用は、エスリル王女様と知りながらも無視した彼らの負担となりますもの...。
さぁ、遠慮は不用ですわ。
どうぞ、頑張ってくださいませ!」

そうよね!
ミリーの応援を無駄にしないように、私、頑張るわ!
では、白龍?頼みますわよ?

「では、遠慮なく!」

白龍の力を借りて肉体を強化してから、扉へと近付いて殴ろうと思います!
これ、少し溜めが必要なのよね...。

「かかかっ開門!!」

足を肩幅に開いて(ドレスで隠れてるから安心して開けるー。)、胸の前で手を組んで溜めている間に、慌てて開けられてしまったの...あぁ、試してみたかったのにぃ!
残念だわぁ。

「あら、吹っ飛ばすのを楽しみにしておりましたのに...残念だわ。」

ま、入りましょーっと!
おぉ、この短期間でまた太ったんじゃないかしら?
椅子がミシミシと不吉な音を立ててるのに、頑張ってふんぞり反ってるわぁー...とっても滑稽ね。

「遅かったな...約束の時間はとうに過ぎているが?
お前は、約束も守れないのか?」

嫌味、キター!!
でも、コイツは詰めが甘いんですのよねぇ。
まぁ、馬鹿ですものね!

「こちらのお手紙によって...至急、と呼び出されましたのよ?
決して時間のお約束はしておりませんわ。
ご自分でお書きになられたのでしょう?
もうお忘れですの?」

自分が書いた内容くらいは覚えててよね!

「お前の意見は聞いていない。」

剥れないでくださいまし!
ミリーのように可愛くもないんですから!
頬のお肉がタユンタユンしてて見苦しいだけよ?
歪んでいない鏡を見てくださいませ!

「意見ではなく事実ですわ。」

馬鹿なんですから、嫌味を言おうとしないでほしいわ...馬鹿なのだから。
ハァー、どうにも救えないわ。

「それで、お父様?
わざわざ謁見の間で、何のご用ですの?」

貴族の視線が気持ち悪いわー。
ハァー、私のことを嘲笑っているのがミエミエですわよー。
イインデスカー?
私にそんな態度を取ってて?
ま、知らないのかも?だけど...。
普通は話しておくヨネー。

「たとえ父でも、ここでは父と呼ぶことはならぬ。
場を弁えよ。」

えぇー、面倒臭い...絶対、正式な敬称で呼んだら怒るでしょ?
呼びたくないわぁ。

「あら...では、殿下?わざわざ謁見の間で、何のご用ですの?」

ま、呼ぶけど。

「で、で、ででで殿下だとぉ???!」

ほーら、怒ったわ!
真っ赤な顔してプルプルしてて気持ち悪いったらないわね。

「えぇ、戴冠式はまだですもの、今はまだ陛下ではなく殿下ですわよね?
便宜上、皆様陛下と呼んでますけれど...。
正式には殿下ですわ。」

ハァー、本当に馬鹿なんじゃないかしら?
勝手に王冠被って...ふんぞり返っているだけの存在でしょう?
まだ代理の立場で戴冠式もしてないのに、陛下とでも呼べと仰るの?
そんなのムリムリ。
私の中でも事実としても、まだお祖父様が陛下なの。
一応、騎士とかには国王陛下(代理)に呼び出されたって言ったけど、まぁ、皆知ってますもんね?
気付いてますわよね?
あれ?なんか、様子が変ね?
まさか!戴冠式をしていないのに、もう国王になったつもりだったのかしら?
代理を任されただけですのに?
本当に救いようのない程に馬鹿ね。





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