思い付き短編集

神谷 絵馬

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私、王女なんですけど?7

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「それはっ!.................まぁ、良い。
お前には、メーインクーン辺境伯爵領境にて起きている小競合いへの出兵を命ずる。
明朝発て。」

は??!馬鹿なの??

「いたしません。」

出兵とか出来るわけありませんわぁーーー!!
私、王女なんですけど?

「これは、王命であるぞ?」

王命の使い方間違ってますから...。
もし、私が出兵したら...周辺諸国からはかなり侮られますわよ?
まぁ、他の王子達が...ですけど。
だってねぇ?

「いたしませんわ。
王命?殿下には、初陣を済ませた男児が5人もおりますわ。
本日も、殿下の後ろに控えておられますでしょう?
後に王太子となられる長男は無理でも、他の王子方が向かえばよろしいのではありませんか?
私は、王女であって王子ではありませんもの出兵は出来ませんわ。」

出兵出来る年齢の王子がゴロゴロいるのに、王女に出兵させるなんて!
うちの王子達は腰抜けで腑抜けですよーって、宣言することになりますのよ?
早々に攻めこまれますわよ?
うち、国土も狭くて兵なんてかなり弱いんだし...。

「これは、王命だ。
明朝発て。」

だーかーらー、他の王子達のことを考えろって言ってますのよ!?
一度解剖して脳を見てみたいわ!
シワが無くてツルッツルで、さぞや小さいんでしょうねぇ。
汚れるから本当にはしないけど...。

「させませんわ!
馬鹿だ馬鹿だとは思っておりましたけれど、本当に馬鹿なのですわねぇ?」

あ、お母様!あらら?お姉様まで!
無事に合流して、ここまで来られましたのね?良かったわ。

「お前はッ?!何故ここにいる?!?」

あぁ、逃げられないように、幽閉塔に閉じ込めてた筈ですもんねー。
ま、お母様が無抵抗で閉じ込められる訳ないけど...。
それに、ちゃんとした護衛つけましたもーん!

「ウフフ、生きているからですわ。
さて、私の可愛い娘達を返していただきますわ!
この愚かなグズ!!」

お言葉がお悪いですわよー。
かなり笑顔が弾けてますけど!

「「お母様!!」」

取り敢えず、お姉様と一緒に抱き付いておきましょう!
あぁ、お母様だわぁ。
久々の...本当のお母様!

「エスリル?面倒だし、聖獣を解放なさい?」

はーい!じゃあ、解放しますかね?
あぁ、そっちは後が良いかしら?
うーん、それなら...

「はい!」

まずは、ミリーからにしましょうね?
昨夜から漏れそうになりまくってましたし!
それと、ハロルドさんね!

-あぁん!久しぶりのお外だわ!
あら、主様?縮んだかしら?-

そう簡単に縮んでたまりますか!
まだまだこれから伸びるのですー!!

「朱雀様、その子は、私の娘ですわ。
姉ではありませんわよ。」

朱雀に殺気を当てても意味無いよ?
まぁ、居心地は悪いと思うけど...。

-あらあら、そうだったわ!
新しい主様に変わったのよね...やっぱり、小さい頃が一番可愛いわぁ!!-

ちょ、抱き締めてスリスリしないの!
もう!無駄に大きいお胸が邪魔よ!
結構苦しいんだから!!

-ぬ、すまぬ...少し強化し過ぎたか?
あれでは余裕が無くてな...あぁ、あまり動くな。
朱雀、回復を頼めるか?-

あらあら、ハロルドさんが瀕死になってるわ...色々諸々強行突破してきたのかしら?
そうよね、黒龍って少し脳筋気味らしいものね。

-あら、黒龍?
貴方の宿主、無理させ過ぎよ!-

いや?朱雀?貴女の宿主であったミリーも、少し辛そうにしてるわよ?
ほら、貴女達が力を使うとき、宿主の身体に負担がかかるのだからね?
朱雀がちょっとずつ漏らすから...。

「あ、ありがとうございます。
とても楽になりました。」

ハロルドさん、まだ顔色が悪いわ。
ミリーのお膝を枕にして寝ててね?ね?

-仕方無かろう?
毎日のように刺客に襲われるのだから...。-

他のお母様方がねぇ...あ、もうお母様は1人になるから心の中ではおばはん共って呼ぼーっと!

-ハァー、人間って馬鹿だものねぇ?
聖母を汚して、次代の聖女を蔑ろにするなんて。-

それねー。

「ミリー、ハルロルドさんは大丈夫かしら?」

少し顔色が良くなったみたいだけど、大丈夫かしら?

「お嬢様、はい。
朱雀様が治してくださいましたから。」

儚い...可愛いわー。
是非ともナデナデさせてくださいませ。
なんて可愛い男性なのかしら?
そして、真面目!
少しくらい、無理をさせた黒龍に怒っても良いのよ?

-あーら?私、失敗とかしてないわよ?-

そりゃそうでしょーね。
あなた、癒しの涙を使ったでしょ?
見てればそのくらいは分かりますわ。

「その心配はしていないわ。
身体に傷が残らないかが心配なの。」

癒しの涙でも、過去の傷は治せないから...。

-そうねぇ、そっちは、時間をかければ大丈夫じゃないかしら?
ほら、癒しの湯に1日中浸かってれば一発よ?-

あぁ、そんなのもありましたわねぇ。
でも、1日中浸かるとなると難しいのよ?
だって、あの癒しの湯って、ホーリースライムがヌメヌメと動きながら、全身にまとわりつくのよ?
それも、呼吸の妨げにならない程度に余すところなく...。
ハロルドさんは、あの擽り攻撃に耐えられるかしら?





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