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本編書いてる
婚約破棄されたそうです。~完~
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貴族様らしいくどくどと回りくどい言い回しでしたので軽く要約いたしますと、どうやら...私との婚約を破棄するぞ!という旨のお手紙のようですわね。
このお手紙は見知らぬ侯爵令息様からいただいたものなのですけれど、私って誰かと婚約しておりましたかしら?
記憶を辿ってはみたのですけれども、全く記憶にございませんわ。
どうしましょう?私の存在をコロッとお忘れらしいお父様もお母様も当てには出来ませんし、会ったことのない兄弟にも頼りたくはありませんわね。
私の家族って、どんな顔をしてましたかしら?
取り敢えず、差出人のことも婚約のことも知らないのですもの...潔く無視しようかしら?
そうね、そうしましょう。
「お嬢様、それは、大事なお手紙なのではありませんか?」
「一応読んではみたのだけど、私の知らない方からなの。
なんだか気味が悪くって...こういうのは、焼き捨ててしまえば万事よろしいのよね?」
部屋の暖炉に火を放ってからポイッと捨ててしまえば良いかしら?と思っておりましたら、侍女のサラに止められてしまいましたわ。
けれど、やはり知らない方からのお手紙なんて気持ち悪いですし、さっさと焼き捨ててしまいたいわ。
「まぁまぁ、知らない方からでしたの?本当に気持ち悪いですね。
それでしたら、私が焚き付けに使わせていただきます。」
「いいえ、出来れば、さっさと焼き捨ててしまいたいの...。」
サラ、貴女ならば炭すら残さずに燃やし尽くしてくれるのでしょうけれど、今回は自分でしたいの。
いつまでも貴女に頼ってはいられないでしょう?
「お嬢様、そんなにも気持ち悪いお手紙だったのですね?
ボソッ<まさか.........頭のおかしいストーカー野郎かしら?>
お嬢様、念のため、お相手のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「えっと、グレゴリウス・ボールドー・ウィキルクスと書いてありますわ。
サラは、どなたなのかご存知かしら?」
「グレゴリウス・ボールドー・ウィキルクス様ですか...お名前だけならばお聞きしたことがあります。
お嬢様にお手紙を送られるような仲ではありませんよね?」
「えぇ、私は、お会いしたこともお名前をお聞きしたことも無いわ。」
え?サラは、この方のお名前をお聞きしたことがあるの?
先程、何か小声で呟いておりましたけれど...サラの知り合いなのかしら?
「では、さっさと焼き捨ててしまいましょう。
ですが、お嬢様、ここで焼くのは少々危険かもしれませんわ。
そうですねぇ...ハッ!応接室にて焼きましょう!」
「分かったわ。危険なことはしたくないもの、サラの言う通りにするわ。」
「ささ、参りましょう!」
「えぇ。」
あら?どうやら、この方はサラの知り合いじゃあないのね?
本当に焼き捨ててもいいのね?良かったわ。
けれど、そう、部屋では駄目なのね?
分かったわ。サラの言う通りにする方が良い方に向かいますもの、応接室へ向かいましょう。
という、親の顔すら忘れてしまっていて、兄弟のことも殆ど知らないし、誰かと婚約してることすら聞かされていない令嬢の話し。
*~完~
このお手紙は見知らぬ侯爵令息様からいただいたものなのですけれど、私って誰かと婚約しておりましたかしら?
記憶を辿ってはみたのですけれども、全く記憶にございませんわ。
どうしましょう?私の存在をコロッとお忘れらしいお父様もお母様も当てには出来ませんし、会ったことのない兄弟にも頼りたくはありませんわね。
私の家族って、どんな顔をしてましたかしら?
取り敢えず、差出人のことも婚約のことも知らないのですもの...潔く無視しようかしら?
そうね、そうしましょう。
「お嬢様、それは、大事なお手紙なのではありませんか?」
「一応読んではみたのだけど、私の知らない方からなの。
なんだか気味が悪くって...こういうのは、焼き捨ててしまえば万事よろしいのよね?」
部屋の暖炉に火を放ってからポイッと捨ててしまえば良いかしら?と思っておりましたら、侍女のサラに止められてしまいましたわ。
けれど、やはり知らない方からのお手紙なんて気持ち悪いですし、さっさと焼き捨ててしまいたいわ。
「まぁまぁ、知らない方からでしたの?本当に気持ち悪いですね。
それでしたら、私が焚き付けに使わせていただきます。」
「いいえ、出来れば、さっさと焼き捨ててしまいたいの...。」
サラ、貴女ならば炭すら残さずに燃やし尽くしてくれるのでしょうけれど、今回は自分でしたいの。
いつまでも貴女に頼ってはいられないでしょう?
「お嬢様、そんなにも気持ち悪いお手紙だったのですね?
ボソッ<まさか.........頭のおかしいストーカー野郎かしら?>
お嬢様、念のため、お相手のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「えっと、グレゴリウス・ボールドー・ウィキルクスと書いてありますわ。
サラは、どなたなのかご存知かしら?」
「グレゴリウス・ボールドー・ウィキルクス様ですか...お名前だけならばお聞きしたことがあります。
お嬢様にお手紙を送られるような仲ではありませんよね?」
「えぇ、私は、お会いしたこともお名前をお聞きしたことも無いわ。」
え?サラは、この方のお名前をお聞きしたことがあるの?
先程、何か小声で呟いておりましたけれど...サラの知り合いなのかしら?
「では、さっさと焼き捨ててしまいましょう。
ですが、お嬢様、ここで焼くのは少々危険かもしれませんわ。
そうですねぇ...ハッ!応接室にて焼きましょう!」
「分かったわ。危険なことはしたくないもの、サラの言う通りにするわ。」
「ささ、参りましょう!」
「えぇ。」
あら?どうやら、この方はサラの知り合いじゃあないのね?
本当に焼き捨ててもいいのね?良かったわ。
けれど、そう、部屋では駄目なのね?
分かったわ。サラの言う通りにする方が良い方に向かいますもの、応接室へ向かいましょう。
という、親の顔すら忘れてしまっていて、兄弟のことも殆ど知らないし、誰かと婚約してることすら聞かされていない令嬢の話し。
*~完~
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