思い付き短編集

神谷 絵馬

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私に言ってます?2

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「それと......私達の可愛い可愛い妹に何用でしょうか?
おや?メイドの服に乱れが...それに、あんなにもしっかりと可愛い可愛い妹を抱き締めて......あぁ、こちらのロード卿は、侵入者不埒な輩だったのですね?
大丈夫ですよ?2人共ちゃんと守りますからね?

さ、ロード卿クズ野郎こちら処刑台へ......。」

ん?!なんか、ヤバそうな単語が聞こえ...てないよね。
うん、私もメイドさんも何も聞いてません。
クズ野郎とか、処刑台とか、そんな単語がリスティ兄様から聞こえる筈無いもんね!
優しくって、頼りになって、私のことを溺愛してくれるクリスティアン兄様に限って、そんな言葉を話す筈無いもん!

「あぁ、勝手に家人の許可なく家へと侵入しているのですから罰は受けていただかないとなりません。
それに、まだ産まれたばかりで未婚約の妹の部屋にメイドに怪我をさせてをキズモノにしてまで入っているのですから、言い訳なんて聞ける筈もありません。
あぁ、どうぞ安心してくださいね?
貴方が死ぬことはありませんから...さ、共にあちら断頭台へ行きましょう?」

リスティ兄様!?
また、黒い禍禍しいなんかが背後から出てるよ?
それに、スカートが汚れてる程度なのを分かっていてわざと大袈裟に言ってるよね?
メイドさんのことが大好きな、闇黒アレクファルトを召喚するつもりでしょう?
あれ、かなり怖いんだから出来ればやめてほしいけど、メイドさんに怪我させたのは事実だし...知らない人が部屋に押し入るとか気持ち悪いから我慢します。
闇黒アレクファルトの恐ろしさを体感すると良いのですよ。

あー、ロード卿とやらが、抵抗虚しく黒い禍禍しいナニかに絡め取られて引き摺られていっちゃった...。
あれって、オーラ的な...見えるけど触れない感じの存在じゃあなくて、物理的なことも色々と出来る存在だったんだね。
シラナカッタナー。
しかも、抵抗されるのにイラッとしたのか、拳っぽいので何回も太ももとか背中とかを殴ってなかった?
グフッとか、アベラッとか、なんか変な声が聞こえてたよ?

そして、私を抱き締めているメイドさんはリスティ兄様の蠢くモノの応援をしてるみたいなの。
小さく拳を振って、
『うんうん、そこです!
あ、そこは見えるから駄目よ?
そう!そこ!そこなら服で隠れるの!』
と、小声でなにやら助言を呟いてるみたい。
そして、黒い禍禍しいナニかもそれにきちんと応えるというナニソノ連携!って感じでした。
意外と、発言と思想が物騒なメイドさんだったのね。
見た目はゆるふわな薄い金髪と優しげな深い緑の垂れ目という可憐な感じなのに...これでは詐欺だ!

あ、ちなみにだけども、メイドさんはメイドというのが列記としたお名前なの。
たしか、メイドさんのお母さんがドリアナという名前で母様の侍女を、お父さんはシツジーさんという名前で父様の執事をしてた筈。
お2人共、疲れた顔で私の部屋を訪れては、私を撫でて抱っこしてと様々に堪能してからプルプルのお肌でお仕事に戻っていくのです。
私はまだ自力では殆ど動けないので、日中起きてるときはぼんやりと過ごすしかないくらいには暇してて...構ってもらえると楽しいし、ウィン × ウィンの関係なのですよ?
メイドさんが部屋にいると、メイドさんのことも堪能してからお仕事に戻っていきますよー。
嫁いだとしても、お2人にとっては可愛い娘だもんね!





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