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読み切り短編{完結してるもの}
溺愛されている姉を見ていて思うこと。姉side
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私は、物心ついた頃には家族より溺愛されておりました。
2歳上の兄も、5歳上の兄も、父も母も...私の側にいたがりますの。
私の気持ちといたしましては、本当に面倒臭いですわ。
私といたしましては、是非とも可愛い妹と過ごしたいと考えておりますのに...私が妹と共にいると、必ず妹に辛くあたりますのよ?
大好きな妹に辛くあたる方々を、好きになる筈ありませんわ。
辛くあたられる被害者である妹からは、毎回同情の目で見られますのよ?
そして、
「お姉様、頑張って!」
と読み取れる、くちびるの動きで励まされますの。
ある時には、
「公爵様にお願いして、父の仕事を増やしてもらったわ!
付随して、10歳上の兄も覚えることが増えたし一石二鳥!
あ、安心して?
ちゃんと、7歳上の兄にも騎士としての鍛練を増やしてもらってるから!
母に関しては、孤児院や治療院への慰問を増やしてもらったわ。
少しは息抜きできるんじゃないかしら?」
なんて、胸を張って教えてくれたの。
ずーっと、側に誰かしら人間がいると息が詰まって詰まって大変で、それでいて家族皆に用事のある日はなかなかなくって、月に一度程の妹との逢瀬が、毎日毎日待ち遠しかったのですわ。
妹と主家であるハヴェス公爵様の計らいにより、本当に楽になりましたの。
でも、もう限界ですわ。
貴族家では、5歳になった息子や娘を、盛大にお披露目いたしますの。
ですが、父も母も、それを怠りましたわ。
何度も、妹の5歳の誕生日はどうするのかと尋ねておりましたが、私の口からミレリーと聞くのを不愉快そうにするばかりで、お披露目をする準備などいたしませんでした。
主家である公爵様にも報告はいたしておりますが、公爵様も直ぐには動くことが出来ないでしょう。
ですから、可愛い妹を連れて、女伯爵をしておられる伯母様の元へと参ろうと思います。
伯母様は、私のことも妹のことも変わらず愛してくださっている方ですの。
「あらあら、ナディアもミレリーも、もう準備が出来ているのよ?
さ、2人共、相応しい装いにお着替えしましょうね?」
「はい、お母様。」
「はい!お母様!」
私達は伯母様が仕立てたというお揃いのワンピースを身に付けて、伯母様は私達のワンピースと同じ布地を使用したドレスを身に付けて、これから妹のお披露目をいたしますの。
私達姉妹は伯母様の娘として紹介され、伯母様の兄として参加なさっていたグウェン公爵様も認めてくださいました。
ハヴェス公爵様とグウェン公爵様は仲が良く、どちらも不正や不当な扱いなどが大嫌いな方々ですの。
妹が生まれてからずっと、家族が妹に対してする扱いを、月に一度手紙にして送り続けるという迷惑行為を続けた甲斐がありましたわ。
今頃、家に戻ったあの人達は相当慌てていることでしょう。
私や妹への扱いの差を見ていた使用人の方々も、こちらに移動しておりますからね。
家の中は、調度品などはそのままですけれども、もぬけの殻ですもの。
「お姉様、暫くは周囲が騒がしくなるでしょうけど、皆で乗り越えましょうね?」
「えぇ、そうね!」
それにしても、私の可愛い妹は、どうしてこんなにも流暢に大人びた話し方をするのかしら?
まだ5歳なのよね?
*
~完~
2歳上の兄も、5歳上の兄も、父も母も...私の側にいたがりますの。
私の気持ちといたしましては、本当に面倒臭いですわ。
私といたしましては、是非とも可愛い妹と過ごしたいと考えておりますのに...私が妹と共にいると、必ず妹に辛くあたりますのよ?
大好きな妹に辛くあたる方々を、好きになる筈ありませんわ。
辛くあたられる被害者である妹からは、毎回同情の目で見られますのよ?
そして、
「お姉様、頑張って!」
と読み取れる、くちびるの動きで励まされますの。
ある時には、
「公爵様にお願いして、父の仕事を増やしてもらったわ!
付随して、10歳上の兄も覚えることが増えたし一石二鳥!
あ、安心して?
ちゃんと、7歳上の兄にも騎士としての鍛練を増やしてもらってるから!
母に関しては、孤児院や治療院への慰問を増やしてもらったわ。
少しは息抜きできるんじゃないかしら?」
なんて、胸を張って教えてくれたの。
ずーっと、側に誰かしら人間がいると息が詰まって詰まって大変で、それでいて家族皆に用事のある日はなかなかなくって、月に一度程の妹との逢瀬が、毎日毎日待ち遠しかったのですわ。
妹と主家であるハヴェス公爵様の計らいにより、本当に楽になりましたの。
でも、もう限界ですわ。
貴族家では、5歳になった息子や娘を、盛大にお披露目いたしますの。
ですが、父も母も、それを怠りましたわ。
何度も、妹の5歳の誕生日はどうするのかと尋ねておりましたが、私の口からミレリーと聞くのを不愉快そうにするばかりで、お披露目をする準備などいたしませんでした。
主家である公爵様にも報告はいたしておりますが、公爵様も直ぐには動くことが出来ないでしょう。
ですから、可愛い妹を連れて、女伯爵をしておられる伯母様の元へと参ろうと思います。
伯母様は、私のことも妹のことも変わらず愛してくださっている方ですの。
「あらあら、ナディアもミレリーも、もう準備が出来ているのよ?
さ、2人共、相応しい装いにお着替えしましょうね?」
「はい、お母様。」
「はい!お母様!」
私達は伯母様が仕立てたというお揃いのワンピースを身に付けて、伯母様は私達のワンピースと同じ布地を使用したドレスを身に付けて、これから妹のお披露目をいたしますの。
私達姉妹は伯母様の娘として紹介され、伯母様の兄として参加なさっていたグウェン公爵様も認めてくださいました。
ハヴェス公爵様とグウェン公爵様は仲が良く、どちらも不正や不当な扱いなどが大嫌いな方々ですの。
妹が生まれてからずっと、家族が妹に対してする扱いを、月に一度手紙にして送り続けるという迷惑行為を続けた甲斐がありましたわ。
今頃、家に戻ったあの人達は相当慌てていることでしょう。
私や妹への扱いの差を見ていた使用人の方々も、こちらに移動しておりますからね。
家の中は、調度品などはそのままですけれども、もぬけの殻ですもの。
「お姉様、暫くは周囲が騒がしくなるでしょうけど、皆で乗り越えましょうね?」
「えぇ、そうね!」
それにしても、私の可愛い妹は、どうしてこんなにも流暢に大人びた話し方をするのかしら?
まだ5歳なのよね?
*
~完~
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