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手筋編
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長かった夏がやっと終わり、駆け足で秋が通り過ぎ、突然冬の足音が聞こえてきた11月最初の土曜日。
立花富岳はクローゼットから出したコートを羽織り、大江戸線六本木駅で電車を降りた。今日はこの近くの企業の囲碁部で指導碁の仕事だ。もうすぐ職団戦が行われるので休日返上で丸一日稽古をつけて欲しいらしい。
電車を降りて改札口へ向かう。土曜日の午前中ということもあって人は疎らだ。
駅構内のそこかしこに貼られたポスターも漸く衣替えをしたが、秋を飛び越して冬の装いだ。来月にはクリスマス。気の早い店ではもう店内をクリスマス仕様に模様替えしている。
富岳はボーッとしながら駅構内を歩く。昨夜は岡本門下のiTwitterに投稿された詰碁問題をまた夜遅くまで解いていたのだ。間違いなく畠山京子が作成した問題だった。しかも難易度は過去最高レベル。解いている最中、富岳は何度スマホを放り投げようとしたことか。ヨセのレベルが上がった自覚はあったのに、まだ畠山京子のレベルには達していないようで腹立たしい。
こんな体調だったから、何やら見たことのある顔が目に映ってもそのまま素通りしまった。
が、6歩ぐらい歩いた所で違和感に気づいて足を止めた。知り合いとすれ違ったようだが、誰だっただろう。
富岳には親友と呼べる友はいない。町中で声をかけてくるような知り合いもいない。いるとすれば囲碁棋士だけだ。後輩棋士が入段しても今のところ全員富岳より年上なので、この国特有の可笑しなルールのせいで、富岳の方が先輩なのにこちらから挨拶しなければならない。
(やばい。挨拶しなかったら後で何て言われるか)
Uターンして違和感のあった場所まで戻る。先程感じた違和感を探す。
周囲を見渡しても顔見知りを見つけられない。
道行く人達には不審者を見るような目で見られる。
(しょうがない。後で嫌味を言われるか)
富岳は仕事に行こうとまた歩き出す。するとまた違和感に出会った。
違和感と目が合う。
違和感の正体は駅構内の壁に張られていたポスターだった。
そのポスターに鼻がぶつかるくらいまで近づき、まじまじと見つめる。ポスターの右下には六本木に店を構えるアパレルメーカーの名前と簡易地図が添付してあった。
ポスターのモデルはチャコールグレーのロングジャケットにタイトスカートのスーツの上に黒いコートを羽織り、右手を腰に当て偉そうにふんぞり返っている。そのモデルの顔。これが違和感の正体だ。
「……畠山?」
●○●○●○
富岳が六本木駅で人目を憚らずポスターを眺めていた頃、京子は洋峰学園文化祭2日目を迎えていた。
今年の京子のクラスの出し物はうどん。メニューはぶっかけうどんにトッピング3種類までOK、追加料金でトッピング増し増しOK。コンセプトは「母が作った家庭の味」で、京子は割烹着を着て呼び子をしている。
去年は背の伸びた京子のメイド服に校外男性客にドン引きされていたが、今年はまずまずの印象だ。というのも今年は男性より女性の方がヒットする数が多いのだ。
割烹着姿の京子は他校生の女性客とすれ違う度に指を指されている。
「ほら、新宿駅にあったポスターの人じゃない?」
「えー?似てるだけじゃない?」
普通なら照れてそのまま素通りするだろうが、そこは畠山京子。
「あのポスター、見てくれたんですか!?そうなんですよ。あれ、私です!ありがとうございます!」
と声をかけると、京子はなし崩しにその女性客を自分の教室へ連行していった。
「すごいわね、畠山さん。ポスター効果で畠山京子人気復活してるわ」
洋峰学園高等部1年A組学級委員長の本庄舞が腕組みをしながら教室内を見渡す。去年見たあの悪夢を今年は見なくてすみそうだ。
「でも皆さん、普段の私を知らないのに、すれ違っただけでよくあのポスターと同一人物だと分かりますよねー」
京子は不思議でしょうがない。この割烹着姿の女子高校生と、あの派手に化粧をしたポスターのモデルが同一人物だと見抜くのが。
「本庄さんもすぐ分かったんだよね?なんで?」
今日から張り出された京子のポスターは新宿駅と六本木駅の2ヵ所で見る事が出来る。本庄は乗り換えの新宿駅でポスターを見たのだ。洋峰学園の制服を着た生徒の群れが出来ていて、何事かと本庄も野次馬してきたのだ。
京子は学校側にモデルをやる事を通達していたが、クラスメイトにも囲碁部にもバスケ部にさえも誰にも言ってなかったのだ。
今朝、新宿駅を利用して登校した生徒がこの1年A組に押しかけてきて、文化祭が始まる直前まで大パニックだったのは言うまでもない。
「これほどの美少女、そうそういないから!ていうか、畠山さんはなんでバレないと思ったの?」
「化粧してるから分かんないかなーって」
ポスター用の写真を見せられた時、思わず「これが自分か?」と大声で言ってしまったほどだ。
「化粧してても畠山さんは畠山さんでしょ」
「……皆さん、本当に良く見てますね……」
もしここに加賀谷伸行がいたら、「整形したスパイだと見破ったお前の目も相当だぞ」と言いそうだ。
「失礼します!ケイ、いる?」
突然、京子のクラスに4人生徒が雪崩来んできた。このクラスで『ケイ』という渾名の生徒は京子だけ。そして京子をケイと呼ぶのはバスケ部員しかいない。
バスケ部の大森詩音、稲川梨花、五十嵐琉那、北村菜乃花の京子と同学年4人だった。
京子はパーテーションの裏からひょっこりと顔を出した。
「いらっしゃーい、みんな」
「いらっしゃーい、じゃないよ!」
「何、あのポスター!」
「いつからモデルやってたの!?」
「ひどいじゃない!私達に黙ってるなんて!!」
四人が一気に捲し立てる。
新宿駅を利用して登校している梨花と菜乃花が、本庄と同様、新宿駅に人集りが出来ているのに気づいて野次馬の数を増やしてきたのだ。
「あー……。みんなも気づいたの?」
「毎日会ってるんだから気づくに決まってるでしょうが!」
「それより!話してもらうからね!これ!」
と、梨花はスマホで撮影してきた京子のポスター画像を見せる。
「わー。綺麗に撮れてるねー」
「「「「はぐらかさないで!!!」」」」
4人の台詞も呼吸もぴったり合う。さすがチームメイトだ。
「分かった分かった。ちゃんと説明するから。話が長くなるから、とりあえず座って」
京子がパーテーション奥から出てきて、ちゃっかり4人を席に案内する。メニューを渡された4人はつい条件反射で注文していた。
「まず、4人に謝る。黙っててごめん」
京子は4人に向かって頭を下げる。それを見た詩音が膨れっ面でこう言った。
「なんで私達にまで黙ってたの?水臭いじゃん!」
「ごめん。こんなに騒動になるとは思わなかったし、説明するのが面倒臭くて……」
「ああ納得……」
「ケイだもんね……」
京子のこの短い説明に、詩音と梨花が納得する。
「え!?納得するの!?」
突っ込んだのは本庄だった。他の客もいる教室内で喧嘩になったら大変だと、話を盗み聞きしていた。
「どうせケイの事だから、クラスメイトにも囲碁部にもバスケ部にも、一から同じ事を繰り返し何度も伝えないといけないのが面倒臭くなったんでしょ。だったら誰かに聞かれるまで黙っていよう、って。そんな感じ?」
「正解!さすがシオ!」
「「さすが!」じゃないよ!そんなんで誤魔化されないから!ちゃんと説明して!」
「うん。わかった。今から放送室行ってくる」
「ちょっと待って。なんで放送室へ?」
本庄がさらに突っ込む。だが、バスケ部4人は「いってらー」と見送り体制だ。
京子が割烹着姿のまま教室を出ようとすると、偶々教室に入ろうとしたクラスメイトで囲碁部員の石坂嘉正とぶつかりそうになった。
「あ!石坂くん!丁度いいところに!今から30分ほど時間、空いてる?」
「え?あ、うん。暇だけど……」
「じゃあ、ちょっと聞き手を務めて欲しいの」
「は?聞き手!?」
嘉正は訳の分からないまま京子に腕を掴まれ、放送室に連れていかれた。
立花富岳はクローゼットから出したコートを羽織り、大江戸線六本木駅で電車を降りた。今日はこの近くの企業の囲碁部で指導碁の仕事だ。もうすぐ職団戦が行われるので休日返上で丸一日稽古をつけて欲しいらしい。
電車を降りて改札口へ向かう。土曜日の午前中ということもあって人は疎らだ。
駅構内のそこかしこに貼られたポスターも漸く衣替えをしたが、秋を飛び越して冬の装いだ。来月にはクリスマス。気の早い店ではもう店内をクリスマス仕様に模様替えしている。
富岳はボーッとしながら駅構内を歩く。昨夜は岡本門下のiTwitterに投稿された詰碁問題をまた夜遅くまで解いていたのだ。間違いなく畠山京子が作成した問題だった。しかも難易度は過去最高レベル。解いている最中、富岳は何度スマホを放り投げようとしたことか。ヨセのレベルが上がった自覚はあったのに、まだ畠山京子のレベルには達していないようで腹立たしい。
こんな体調だったから、何やら見たことのある顔が目に映ってもそのまま素通りしまった。
が、6歩ぐらい歩いた所で違和感に気づいて足を止めた。知り合いとすれ違ったようだが、誰だっただろう。
富岳には親友と呼べる友はいない。町中で声をかけてくるような知り合いもいない。いるとすれば囲碁棋士だけだ。後輩棋士が入段しても今のところ全員富岳より年上なので、この国特有の可笑しなルールのせいで、富岳の方が先輩なのにこちらから挨拶しなければならない。
(やばい。挨拶しなかったら後で何て言われるか)
Uターンして違和感のあった場所まで戻る。先程感じた違和感を探す。
周囲を見渡しても顔見知りを見つけられない。
道行く人達には不審者を見るような目で見られる。
(しょうがない。後で嫌味を言われるか)
富岳は仕事に行こうとまた歩き出す。するとまた違和感に出会った。
違和感と目が合う。
違和感の正体は駅構内の壁に張られていたポスターだった。
そのポスターに鼻がぶつかるくらいまで近づき、まじまじと見つめる。ポスターの右下には六本木に店を構えるアパレルメーカーの名前と簡易地図が添付してあった。
ポスターのモデルはチャコールグレーのロングジャケットにタイトスカートのスーツの上に黒いコートを羽織り、右手を腰に当て偉そうにふんぞり返っている。そのモデルの顔。これが違和感の正体だ。
「……畠山?」
●○●○●○
富岳が六本木駅で人目を憚らずポスターを眺めていた頃、京子は洋峰学園文化祭2日目を迎えていた。
今年の京子のクラスの出し物はうどん。メニューはぶっかけうどんにトッピング3種類までOK、追加料金でトッピング増し増しOK。コンセプトは「母が作った家庭の味」で、京子は割烹着を着て呼び子をしている。
去年は背の伸びた京子のメイド服に校外男性客にドン引きされていたが、今年はまずまずの印象だ。というのも今年は男性より女性の方がヒットする数が多いのだ。
割烹着姿の京子は他校生の女性客とすれ違う度に指を指されている。
「ほら、新宿駅にあったポスターの人じゃない?」
「えー?似てるだけじゃない?」
普通なら照れてそのまま素通りするだろうが、そこは畠山京子。
「あのポスター、見てくれたんですか!?そうなんですよ。あれ、私です!ありがとうございます!」
と声をかけると、京子はなし崩しにその女性客を自分の教室へ連行していった。
「すごいわね、畠山さん。ポスター効果で畠山京子人気復活してるわ」
洋峰学園高等部1年A組学級委員長の本庄舞が腕組みをしながら教室内を見渡す。去年見たあの悪夢を今年は見なくてすみそうだ。
「でも皆さん、普段の私を知らないのに、すれ違っただけでよくあのポスターと同一人物だと分かりますよねー」
京子は不思議でしょうがない。この割烹着姿の女子高校生と、あの派手に化粧をしたポスターのモデルが同一人物だと見抜くのが。
「本庄さんもすぐ分かったんだよね?なんで?」
今日から張り出された京子のポスターは新宿駅と六本木駅の2ヵ所で見る事が出来る。本庄は乗り換えの新宿駅でポスターを見たのだ。洋峰学園の制服を着た生徒の群れが出来ていて、何事かと本庄も野次馬してきたのだ。
京子は学校側にモデルをやる事を通達していたが、クラスメイトにも囲碁部にもバスケ部にさえも誰にも言ってなかったのだ。
今朝、新宿駅を利用して登校した生徒がこの1年A組に押しかけてきて、文化祭が始まる直前まで大パニックだったのは言うまでもない。
「これほどの美少女、そうそういないから!ていうか、畠山さんはなんでバレないと思ったの?」
「化粧してるから分かんないかなーって」
ポスター用の写真を見せられた時、思わず「これが自分か?」と大声で言ってしまったほどだ。
「化粧してても畠山さんは畠山さんでしょ」
「……皆さん、本当に良く見てますね……」
もしここに加賀谷伸行がいたら、「整形したスパイだと見破ったお前の目も相当だぞ」と言いそうだ。
「失礼します!ケイ、いる?」
突然、京子のクラスに4人生徒が雪崩来んできた。このクラスで『ケイ』という渾名の生徒は京子だけ。そして京子をケイと呼ぶのはバスケ部員しかいない。
バスケ部の大森詩音、稲川梨花、五十嵐琉那、北村菜乃花の京子と同学年4人だった。
京子はパーテーションの裏からひょっこりと顔を出した。
「いらっしゃーい、みんな」
「いらっしゃーい、じゃないよ!」
「何、あのポスター!」
「いつからモデルやってたの!?」
「ひどいじゃない!私達に黙ってるなんて!!」
四人が一気に捲し立てる。
新宿駅を利用して登校している梨花と菜乃花が、本庄と同様、新宿駅に人集りが出来ているのに気づいて野次馬の数を増やしてきたのだ。
「あー……。みんなも気づいたの?」
「毎日会ってるんだから気づくに決まってるでしょうが!」
「それより!話してもらうからね!これ!」
と、梨花はスマホで撮影してきた京子のポスター画像を見せる。
「わー。綺麗に撮れてるねー」
「「「「はぐらかさないで!!!」」」」
4人の台詞も呼吸もぴったり合う。さすがチームメイトだ。
「分かった分かった。ちゃんと説明するから。話が長くなるから、とりあえず座って」
京子がパーテーション奥から出てきて、ちゃっかり4人を席に案内する。メニューを渡された4人はつい条件反射で注文していた。
「まず、4人に謝る。黙っててごめん」
京子は4人に向かって頭を下げる。それを見た詩音が膨れっ面でこう言った。
「なんで私達にまで黙ってたの?水臭いじゃん!」
「ごめん。こんなに騒動になるとは思わなかったし、説明するのが面倒臭くて……」
「ああ納得……」
「ケイだもんね……」
京子のこの短い説明に、詩音と梨花が納得する。
「え!?納得するの!?」
突っ込んだのは本庄だった。他の客もいる教室内で喧嘩になったら大変だと、話を盗み聞きしていた。
「どうせケイの事だから、クラスメイトにも囲碁部にもバスケ部にも、一から同じ事を繰り返し何度も伝えないといけないのが面倒臭くなったんでしょ。だったら誰かに聞かれるまで黙っていよう、って。そんな感じ?」
「正解!さすがシオ!」
「「さすが!」じゃないよ!そんなんで誤魔化されないから!ちゃんと説明して!」
「うん。わかった。今から放送室行ってくる」
「ちょっと待って。なんで放送室へ?」
本庄がさらに突っ込む。だが、バスケ部4人は「いってらー」と見送り体制だ。
京子が割烹着姿のまま教室を出ようとすると、偶々教室に入ろうとしたクラスメイトで囲碁部員の石坂嘉正とぶつかりそうになった。
「あ!石坂くん!丁度いいところに!今から30分ほど時間、空いてる?」
「え?あ、うん。暇だけど……」
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