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14章
秘密
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井村が出社したあと、恐る恐るPCの画面を開いてニュースを見る。
「……やっぱりニュースになってる」
やはりというべきか、千紗が生放送中に襲われた件は、ネットで大々的に取り上げられていた。千紗が怪我をして運ばれるシーンも誰かが写真を撮っていたようで、SNSで上げられていた。
「生配信中に起きた女性配信者暴行事件、ネットストーカーの恐怖と性を売りにするリスク」
そんな煽り文句の記事が伸びていた。感想コメントも数千件ついている。
顔や名前は出ていなかったが、千紗を特定する動きもある。
「怖い……」
あんな格好で配信しているなら、襲われてもやむなしとか、散々稼いだんだからいい気味だとか、自分を非難するコメントをいくつか読むと、気持ちが悪くなってきた。
もしかしたら会社でも噂くらいは広まっているかもしれない。
動画もこれから今まで通り配信できるとは思えず、千紗は悪夢のような現実から逃れるため、ニュースサイトを閉じて新たな仕事を検索してみることにした。
学歴、経験不問で探すと、危なそうな仕事が多い。
デリヘル、イメクラ、SMクラブ。悪徳商法の営業、パパ活など。
楽に稼げることをアピールしている求人は怖いので、敢えてきつそうなのを探す。
──まぐろ漁船とか? 蟹とか?
女性でもいけるんだろうか。力に自信はない。
高収入バイトを調べていくと最終的に臓器売買に行きついた。
「そんな…倫理的にどうなの?」
脱線して社会の闇について調べてしまい、怒りが湧いてきた。
「世の中夢も希望もない人間から内臓まで搾取するなんて」
──あっ。そういえば、実家に誰か凸とかしてないよね?
ようやくなんのためにPCを借りたか思い出す。
もしかして誰かいたずらとかしてないだろうか。北海道で入院している病気の母にメールをするとすぐに返事が来た。
「千紗。ニュース見ました」
──ヤバい。終わった。
一番恐れていた親バレの恐怖。千紗は震え上がった。思春期にエロ動画を見ているのを親に見つかるのと比にならないくらいの衝撃だ。
☆会社
「部長、どうしたんです。二日も休んで」
会社に行くと立花ミホが飛んできた。
「ちょっとペットの調子が悪くて付き添ってたんだ」
「ペットなんて飼ってたんですか?」
「あ、うん。ペットのミドリガメが甲羅から出てこなくなって」
「それは大変ですね。お大事にしてください。ところで、知ってますか。このニュース」
立花が差し出したスマホには、千紗が襲われた事件の記事があった。うしろで別の社員も好奇の目で見ている。
「これ、高倉さんに似てません? 会社でも似てるって話が出て。ちょうど二日休んでるじゃないですか。もし本人なら会社の信用を落とします。こんな破廉恥な格好して動画を出すなんて」
「他人の空似でしょ。あの大人しい高倉さんが動画なんて出すはずない」
「ああいう大人しそうな顔してる子のほうが、裏で色々やってるものなんですよ! 部長騙されてます!」
立花が声を張る。
「あのさ、高倉さんはそんな子じゃないよ。秘密にしてたんだけど、実は付き合ってるんだ。この騒動があった時は普通にデートしてた。だから高倉さんじゃない。悪く言うのはやめてくれないかな」
低い声ではっきり言うと、社内がしんと静まり返った。実際まだ付き合ってはないが、これから付き合うので問題ない……ような気がして宣言してみた。
「つ、付き合ってるぅ!? あの高倉さんと部長が!?」
「そういうことなんで、この話はおしまい」
それだけ言って机に向かう。
まったくもって不愉快だ。よってたかって、悪く言うなんて。そもそも多少露出しようが法にも倫理にも全く違反していない。ストーカーだって100%相手が悪いにきまってる。
昼休み、部下の佐藤がやってきた。
「井村さん、さっきかっこよかったですよ」
「今まで色々言いたくても言えなくてね」
千紗は田吾作にさんざん井村が自分に構うから、苛められるのだと愚痴っていた。だから会社では、千紗に関してなにも言えなかったのだ。
「にしても、井村さんが高倉さんと付き合えたなんて驚きです」
「驚き?」
「部長が高倉さんを好きなのは一目瞭然だったけど、高倉さん難攻不落というか、サボテンのような人だったから」
「はは。まぁ、そうなんだけどいい子なんだよ……不器用なだけで。サボテンの棘も身を守るためのものだから、攻撃するためのものじゃない」
「いいこと言いますね! ちょっと変な噂も立ってるけど、井村さんがバシっと言ったんで収まるといいですね」
「あぁ」
とりあえず騒ぎが収まるまでしばらくうちで匿おう。自宅はモザイク入りだがネットに掲載されてしまったようだし、他に危険がないとも限らない。
それにストーカーだって、すぐに釈放されてしまう可能性もある。
「部長が企画してたプロジェクトですけど、休んでる間にいくつかのクライアントから問い合わせありましたよ。短期的に儲かるかっていえばそうじゃないけど、長期的に見て企業のイメージアップに繋がるんじゃないかって」
「お、それはよかった。もともとダメ元みたいな企画だったからな」
「はい」
井村はあるプロジェクトに携わっていた。それは、千紗と出会ったことで触発されて思いついたものだった。
自分でいうのはなんだが、もともと生まれもって幸運に恵まれていた。家は裕福で愛情深い両親に恵まれ、勉強もスポーツも努力しなかったわけではないが、常にトップクラス。だからといって思い上がったりして人に嫌われることもなく、友人関係もうまくやれた。
恵まれているがゆえに、自分になにが向いているのかわからなかったし、熱烈になにかを欲したこともなかった。
けれど、自分が本当に情熱を傾けられるなにかにまだ出会っていなかった。
千紗との出会いがそんな井村にも変化をもたらしたのだった。
父親の急死で進学を諦め、才能一本で道を開こうとした千紗は、井村の心を揺さぶると同時に、のらりくらりと器用さだけを売りに生きてきた自分に疑問を抱くようになった。
優秀だ優秀だと言われ、本当は思い上がっていたのかもしれない。
千紗と出会い、自分にもなにかできることがあるはずだと思い始めていた。
今回のプロジェクトはそんな思いで始めたものだった。
「うまくいかなくても、長い目で見てやってみるよ」
「部長なら成功させられると思います」
「……やっぱりニュースになってる」
やはりというべきか、千紗が生放送中に襲われた件は、ネットで大々的に取り上げられていた。千紗が怪我をして運ばれるシーンも誰かが写真を撮っていたようで、SNSで上げられていた。
「生配信中に起きた女性配信者暴行事件、ネットストーカーの恐怖と性を売りにするリスク」
そんな煽り文句の記事が伸びていた。感想コメントも数千件ついている。
顔や名前は出ていなかったが、千紗を特定する動きもある。
「怖い……」
あんな格好で配信しているなら、襲われてもやむなしとか、散々稼いだんだからいい気味だとか、自分を非難するコメントをいくつか読むと、気持ちが悪くなってきた。
もしかしたら会社でも噂くらいは広まっているかもしれない。
動画もこれから今まで通り配信できるとは思えず、千紗は悪夢のような現実から逃れるため、ニュースサイトを閉じて新たな仕事を検索してみることにした。
学歴、経験不問で探すと、危なそうな仕事が多い。
デリヘル、イメクラ、SMクラブ。悪徳商法の営業、パパ活など。
楽に稼げることをアピールしている求人は怖いので、敢えてきつそうなのを探す。
──まぐろ漁船とか? 蟹とか?
女性でもいけるんだろうか。力に自信はない。
高収入バイトを調べていくと最終的に臓器売買に行きついた。
「そんな…倫理的にどうなの?」
脱線して社会の闇について調べてしまい、怒りが湧いてきた。
「世の中夢も希望もない人間から内臓まで搾取するなんて」
──あっ。そういえば、実家に誰か凸とかしてないよね?
ようやくなんのためにPCを借りたか思い出す。
もしかして誰かいたずらとかしてないだろうか。北海道で入院している病気の母にメールをするとすぐに返事が来た。
「千紗。ニュース見ました」
──ヤバい。終わった。
一番恐れていた親バレの恐怖。千紗は震え上がった。思春期にエロ動画を見ているのを親に見つかるのと比にならないくらいの衝撃だ。
☆会社
「部長、どうしたんです。二日も休んで」
会社に行くと立花ミホが飛んできた。
「ちょっとペットの調子が悪くて付き添ってたんだ」
「ペットなんて飼ってたんですか?」
「あ、うん。ペットのミドリガメが甲羅から出てこなくなって」
「それは大変ですね。お大事にしてください。ところで、知ってますか。このニュース」
立花が差し出したスマホには、千紗が襲われた事件の記事があった。うしろで別の社員も好奇の目で見ている。
「これ、高倉さんに似てません? 会社でも似てるって話が出て。ちょうど二日休んでるじゃないですか。もし本人なら会社の信用を落とします。こんな破廉恥な格好して動画を出すなんて」
「他人の空似でしょ。あの大人しい高倉さんが動画なんて出すはずない」
「ああいう大人しそうな顔してる子のほうが、裏で色々やってるものなんですよ! 部長騙されてます!」
立花が声を張る。
「あのさ、高倉さんはそんな子じゃないよ。秘密にしてたんだけど、実は付き合ってるんだ。この騒動があった時は普通にデートしてた。だから高倉さんじゃない。悪く言うのはやめてくれないかな」
低い声ではっきり言うと、社内がしんと静まり返った。実際まだ付き合ってはないが、これから付き合うので問題ない……ような気がして宣言してみた。
「つ、付き合ってるぅ!? あの高倉さんと部長が!?」
「そういうことなんで、この話はおしまい」
それだけ言って机に向かう。
まったくもって不愉快だ。よってたかって、悪く言うなんて。そもそも多少露出しようが法にも倫理にも全く違反していない。ストーカーだって100%相手が悪いにきまってる。
昼休み、部下の佐藤がやってきた。
「井村さん、さっきかっこよかったですよ」
「今まで色々言いたくても言えなくてね」
千紗は田吾作にさんざん井村が自分に構うから、苛められるのだと愚痴っていた。だから会社では、千紗に関してなにも言えなかったのだ。
「にしても、井村さんが高倉さんと付き合えたなんて驚きです」
「驚き?」
「部長が高倉さんを好きなのは一目瞭然だったけど、高倉さん難攻不落というか、サボテンのような人だったから」
「はは。まぁ、そうなんだけどいい子なんだよ……不器用なだけで。サボテンの棘も身を守るためのものだから、攻撃するためのものじゃない」
「いいこと言いますね! ちょっと変な噂も立ってるけど、井村さんがバシっと言ったんで収まるといいですね」
「あぁ」
とりあえず騒ぎが収まるまでしばらくうちで匿おう。自宅はモザイク入りだがネットに掲載されてしまったようだし、他に危険がないとも限らない。
それにストーカーだって、すぐに釈放されてしまう可能性もある。
「部長が企画してたプロジェクトですけど、休んでる間にいくつかのクライアントから問い合わせありましたよ。短期的に儲かるかっていえばそうじゃないけど、長期的に見て企業のイメージアップに繋がるんじゃないかって」
「お、それはよかった。もともとダメ元みたいな企画だったからな」
「はい」
井村はあるプロジェクトに携わっていた。それは、千紗と出会ったことで触発されて思いついたものだった。
自分でいうのはなんだが、もともと生まれもって幸運に恵まれていた。家は裕福で愛情深い両親に恵まれ、勉強もスポーツも努力しなかったわけではないが、常にトップクラス。だからといって思い上がったりして人に嫌われることもなく、友人関係もうまくやれた。
恵まれているがゆえに、自分になにが向いているのかわからなかったし、熱烈になにかを欲したこともなかった。
けれど、自分が本当に情熱を傾けられるなにかにまだ出会っていなかった。
千紗との出会いがそんな井村にも変化をもたらしたのだった。
父親の急死で進学を諦め、才能一本で道を開こうとした千紗は、井村の心を揺さぶると同時に、のらりくらりと器用さだけを売りに生きてきた自分に疑問を抱くようになった。
優秀だ優秀だと言われ、本当は思い上がっていたのかもしれない。
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写真素材:Joanna Kosinska
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