【完結】完璧上司の裏の顔~親の借金返済のため、内緒でエッチなコスプレで動画配信していたら、実は熱烈なファンだった上司に求婚された件

香月律葉

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15章

確かめ合う愛

 毎日努力をして動画を上げている日々は無心になれた。なにかを本気でやっている時ほど幸せなことはないと亡父もよく言っていた。だからこそ道半ばで倒れてしまってきっと無念だっただろう。
 今になって音楽が本当に好きだと、気づいてしまった。だからこそ喪失感に打ちのめされていた。

「すごい演奏だった」

 隣の部屋で待っていた井村がやってきた。

「井村さん……」
「お疲れ様。ゆっくり休んで」

 なにも聞いてこないその優しさが、今の千紗には必要だった。 井村が千紗の頭を撫で、頬にキスして、そっと抱きしめた。

「よく頑張ったね」
「今日はずっとこうしててもらってもいいですか」
「甘えていいよ。そのためにいるんだから」

 疲れ切った心と体にこのやさしさは沁みる。沁みすぎていっそ痛いほどだ。
 いつだって千紗の欲しい言葉をくれる。
 この人にはいつも一番最悪のみっともない姿ばかり見せている。それなのに、どうしてこんなに優しいんだろう。 
 もうすぐ離れなくてはいけないと思うと、一層恋しさが込み上げてくる。

「もっとくっつきたい……」
「今日は素直だね。甘えたい?」
「はい……」

 唇を重ね、抱き合ったまま倒れこむようにソファに、もつれこむ。

 すぐに服を剥ぎとられ、下着まで脱がされ丸裸にされてしまう。
 胸に吸い付かれると、すぐにでも欲しくなる。

「は、や」
「足開いて見せて」
「恥ずかしい……」
「もうここぐっしょりだよ」

 足の間に触れた井村が笑う。

「ここもぷっくり膨れてる。かわいい」
「は、やぁ……」
「たっぷりかわいがってあげるから」

 口と指で弱い部分を延々と刺激され、体を引きつらせて甘い声を上げる。舌で押しつぶすように敏感な粒を刺激され、体内に入った指が千紗の中をかきまわすと、すぐに絶頂が訪れた。

「んっあ、あ、も無理」
「かわいい。いいの?」
「はぁ……はぁ」 
「イった?」

 こくこくと頷くと、井村が体を離す。

「え……?」
「今ゴムないからここまでね」
「わたし……今日は大丈夫だと思うから来て」

 絶対に大丈夫な日はないと知ってはいたが、今だけは理性より本能が勝ってしまっていた。心も体ももうぐちゃぐちゃで、冷静さを失っていた。
 それにいつまでも甘えているわけにはいかない。母のことも心配だし北海道に行くつもりだった。そう思うと余計に好きな気持ちが溢れる。

「そんなこと言われたら……もう止まらない」

 衣服を脱ぎ捨てた井村は早急に体を繋げた。
 濡れた粘膜を押し開いて、硬いものが入ってくる。
 何度も受け入れたが、まだ圧迫感には慣れない。
 空っぽになった千紗の心を埋めるように、井村が激しく穿つ。声は甘いのに、行為自体は意地悪なのもいつものことだった。

「千紗ちゃん……俺が欲しいって言って」
「あ、欲しい。欲しいです」
 
 ぎゅっと背中にしがみついたまま、激しく奥まで出し入れされ、もう恥ずかしさも感じないほどわけがわからなくなっている。

「好きだ、離したくない」
「私も好き……好きです」
「ずっとこうしていたい」
「ふあっ……や、はげし」
「足、もっと開いて」
「あっそこダメ」

 いつにない激しさで奥まで突かれ、千紗は達してしまった。

「俺も……出すよ」
「あ……」

 体内の一番奥に熱いものが放たれ、かつてない充足感に包まれ、強く抱き合ったまま二人は眠りについた。
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