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やみくも

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2章ー英雄編ー(パラサイト)

18.失踪

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 俺たちはラビリンスフォレストビレッジを出て、協力者ゼディのいるラビルロードに顔を出しにでた。

 しかし、ラビルロードは奴らの本拠地なので、上にあるラビル草原にて合流となっている。


ファーマ「ゼディを信用しきって良いかは正直わからない…。」

 移動中、ファーマがそのような事を言ったので、俺は尋ねた。

曖人「一回倒したし流石に大丈夫だろ。
それに、ボスの異変にはちゃんと気づいていただろ?(明確ではないが…)」


ファーマ「ゼディは忠誠心が強い。
本当のチェインを取り戻すために、こちらに協力してくれそうではあるが、
逆にこちらの情報をチェイン側に流している可能性もある。
どちらも考えられる以上、油断できない。」


心明「裏切られたらその時はその時。
結局、他の四天王の情報もファーマ君は持ってるでしょ?」

 心明の言う通りだ。

 どちらに転んでも、最終的な目標は変わらない。

 その過程が変わるだけだ。

ファーマ「まぁ……。そうだな。」






 しばらく移動してラビル草原付近の村に着いたので、少し休憩をしている。

ミィル「村を巡りながら腕利きの戦士を集めるのも重要だからね。
私が声を掛けてくる。皆は休んでて。」

 そう言うとミィルは、ギルドへと向かった。

 ファーマは矢を補充し、俺と心明は模擬戦を
行うなど、各々、巨龍やチェインとの決戦の
準備を始めた。




曖人「剣術:這い上がる濁光」
シャキン

 俺の剣技を心明は軽々と躱し、カウンターを喰らわせた。

ブシッ

曖人「やはり強いな…心明は…。」

 そうお世辞を言うと心明は誇らしげな表情で
「君は確かに能力は凄いかもしれないけど、
フィジカルならこちらが一枚上手だからね。
だって戦闘の鉄則は……。」

曖人「戦闘の中でしか育まれない…だろ?」

 そう先に答えると、心明は多分内心怒ったように沈黙した。

 地球で何百回と聞かされ、ここまでが一連の流れとなっている。

 彼女の方が実戦経験は長い。

 故に、能力や強さとは別に、判断力や推理力、攻略の糸口を見つける早さが段違いだ。



 そして、しばらく村で各々のやることをやっていると、ミィルが帰って来たので、村を出る準備を始めた。

心明「ミィル。協力者の方はどうだった?」

ミィル「この村には全面的に協力してくれるって人はいなかったよ。
サポートとして、決戦の時に物資を運んではくれるって。」

曖人「物資運びでもありがたいな。
龍の巣にどれくらい滞在することになるかわからないしな。」

ファーマ「戦力も早めに確保したい所ではあるけどな。」

 成果を報告しながら、荷物をまとめて、馬車でラビル草原の中心にある、中継所へと向かった。


ド~ン
猪「ブォォォォン!」

 道中、猪が馬車に突進してきた。

曖人「面倒くさ…。」

 俺はそう口を零し、剣を取り出した。

心明「待って!今回は私にやらせて!
まだここに来てから実戦したことないし…。」

曖人「あ?別にいいけど。」

 剣を収納し、俺は馬車の中へと入った。

心明「じゃあ…久々に…やるか!」

 猪が心明に突進してきたが、心明は直線的に突進してくる猪で馬跳びをして回り込んだ。

心明「拳術:華聖突!」

 心明は拳に紅いエネルギーを纏い、
猪に正拳突きをした。

猪「ブォォォォン?!」

 猪はあっけなくやられた。


心明「久々の戦闘だったけど、やっぱり体術戦じゃないと作業だなー。」

ファーマ「心明さん……。猪に親でも殺されたんか…?」

曖人「安心しろファーマ。これ、日常…。」

 長い戦闘経験を持つ心明にとっては、
駆け引きのないモンスター狩りは、
作業同然なのである。


 馬車の運行を再開し、ラビル草原中央中継所へと着いた。

ミィル「運転手さん。ありがとうございました!!」

運転手「またの乗車をお待ちしております。」


 馬車を降り、徒歩15分歩き、集合場所へと着いた。

 しかし、そこにゼディの姿は無かった。

ファーマ「珍しいな。律儀なあいつが遅れるなんて。」

ミィル「ねぇ。何か置いてあるよ。」

 すると、ミィルが置き手紙を見つけた。

曖人「えーと。何々?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゼディは拘束した。
ファーマ。貴様も早く戻る事だな。
さもなければ命は無い。


             ーグレインー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ファーマ「は…?グレイン?!」

 ファーマは何か知っているようだ。

心明「知り合い?」

ファーマ「ああ。グレイン。四天王最強格。
その恐ろしい能力から付いた異名は……

      地底のプレデター

彼に計画はバレている。この手紙も宣戦布告だろう。」

曖人「で、これからの流れは?」

ファーマ「そんなの……。ラビルロードにカチコムに決まってるじゃねェか!!」

心明「そうこなくっちゃ!」

ミィル「私も回復などの援護をさせてもらいます!」

 俺はすっかり忘れていた。

 ファーマも心明も根っからの戦闘狂だということを…。

曖人「(まじか。こいつら…。まあ、ここまで来たらやるしかないか…。)」


 見知らぬ場所で戦うより、誘導したかったのが本音だが、もう話を聞いてくれなさそうなので、諦めた。

曖人「よし……。」

   


   ー決着を着けに行くぞ……ー
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