思想で溢れたメモリー

やみくも

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2章ー英雄編ー(パラサイト)

27.圧倒的な力の差 ー混沌の時間ー

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グレイン「楽しませてくれそうだな威風曖人!!」

 言い終えるとグレインは術でない能力にも黒炎を付与した。

グレイン「お互いに本気でいこうか……」

 直後、黒炎を纏ったツタをこちらに伸ばしてきたが、俺は水を纏い、応戦した。

曖人「斬っても再生が速い……。このペースじゃ先にバテるのはこっちだな……。」

グレイン「早く本気出せよ!先に死んでしまうぞ?」

 グレインはツタから花を開眼させた。

グレイン「フラワーズ召喚」

グレインフラワーズ「#)'(((%^^」

 フラワーズは魔力弾をチャージし始めた。

曖人「チャージ速度がさっき以上だ!本体が近くにいるからか?」

 俺は光を纏い、光の斬撃波を魔力弾に向けて飛ばした。

 しかし、ツタによって防がれた。

グレイン「無駄無駄無駄!!」

 ツタは地面に埋まり、その後ろからチャージが完了した魔力弾が飛んできた。

曖人「剣術:地合金」
バーン

 魔力弾を地合金で防ぎ、その地煙を利用して、グレインとの距離を詰めた。

 炎を纏い真後ろを捉えたが、ツタが横から迫ってくるのが見えたので、右に回転回避した。

 起き上がってすぐに炎を纏い直し、刃をグレインに迫らした。

グレイン「そんな音立てて良いのか?」

 後少しでダメージを加えられそうだったが、
グレインの回し蹴りによって俺は、距離を取られた。

曖人「ッッ…後少しだったのに…」

グレイン「チャンスタ~イム♥」

 反動で硬直する俺にグレインは距離を詰め、
足に黒炎を纏い、蹴った。

曖人「がはッッッッ!!」

 その威力は凄まじく、身体が簡単には動かせなくなった。

グレイン「おいおい英雄、その程度か?」

曖人「フッ」

 俺はこんな状況なのに思わず笑みを浮かべた。

グレイン「何が面白い?自分の状況理解してんのか?」

 そんな質問に返答した。

曖人「お前こそ、自分の状況を理解したらどうだ?」

 俺は少し間を置いて言った。

曖人「俺はここだぞ。」

グレイン「ッッッ!!」

ザキンッッ

 俺はグレインを背後から斬った。

 ラビリンスの力を纏わせた高威力で……。

グレイン「はぁ…ッッッ!何が…!」

 地に這いつくばるグレインを見つめ、俺は口を開いた。

曖人「お前が途中から相手してたのは俺じゃない。」

 困惑した様子のグレインは何かを悟った。

グレイン「まさか……あれが分身だと言うのか?ありえない……。だって確かに蹴った時に手応えがあった。それに、最初から分身していた訳が無い。そうでないと、1人しか目に入っていない事が説明できない。」

曖人「甘いな……。俺が分身したのは……
地合金を撃った後だ。地煙で視界不良にさせた時、俺はラビリンスの力で分身を作り、そいつを突っ込ませた。俺自身は天井に張り付いて、魔力を練っていた。何せフラワーズがずっと下の分身ばっか追ってたからな。
一点しか見てないなら目が大量にある意味ないやん。これが英雄の力だ。そしてこれが、力の差だ。」

 すると、グレインは崩れた。

グレイン「………だがな、貴様は……」

曖人「貴様は?」

グレイン「俺の本体が俺だといつから錯覚しているんだ?」

 この発言に俺は凄く嫌な予感を感じ取った。

グレイン「俺の能力について詳細に説明してやろう。俺の能力「寄生」は、植物を召喚させたり、意識を乗っ取ったりする能力なのは分かっているだろうが。俺が核の役割を持ち、全てを操作している訳ではない。」

 俺はこの説明で全てを理解し、最悪の事態になっている事を察知した。

曖人「まさか………な?…嘘…だろ……」

グレイン「最初の植物の召喚と、指示は俺が必要だが、それ以降は、指示に従い、勝手に繁殖し、独立行動を行う。つまり、俺がやられて新たに寄生植物ができる事は無くなったが、こんなに長い時間放置した植物を完全に捌き斬るのはほぼ不可能。俺自身が能力を最大限活かす為の足止めだったんだよ!!」

 こいつに一回でも能力を使わせ、すぐに対処出来なかった時点で、非常に対処しにくくなったという事だ。

 少なくとも能力使用後から4時間は経過している。

 処理が間に合わなければ、世界が飲まれる。

 俺はとてつもない焦りを感じ、すぐに施設から出た。すると、

曖人「あぁ………。混沌が…始まった………。」

 もう既にラビルロードの区域の9割が飲まれていた。

 地上に進出しよう物なら、いよいよ手に負えなくなる。

 俺は急いで路地裏に向かった。




      ー司令室前ー

グレインチェーン「…;'‘;§§%+^^^^©†^-」

 突如、チェインの動きが止まった。

ファーマ「曖人がグレインを倒したのか?」

 すぐにフュエルは否定した。

フュエル「違う……。これはまずいぞ……
気づくのが遅かった!
ファーマ!チェインを運んで外に出るぞ!」

ファーマ「チェインは解放されたのか?」

フュエル「一時的だがな。だが、速いとこ治療しないと、腐敗する。俺がチェインを治せる医者を探しておく!ファーマは曖人を加勢しろ!」

ファーマ「了解!また後でな…」

 2人は施設から脱出し、それぞれの目的を果たしに行った。





       ー路地裏ー


曖人「大丈夫か!心明!ミィル!ゼディ!」

 路地裏にいるであろう彼女らの様子を確認しに訪れた。

 案の定ここも侵食されており、心明とゼディがミィルを守るために戦っていた。

心明「このツタ全然倒せない!」

曖人「剣術:魔光ラビリンス!」

 大量のツタが攻撃をしてきていて、説明どころで無かったため、全て粉砕した。

曖人「今、黒幕によって侵食活動が始まった。勝手に繁殖するため、すぐに対処しなければ、世界が飲まれる。心明はミィルを連れてラビリンスフォレストビレッジに帰還し、援軍を要請してくれ。その後、住民の避難を手伝ってくれ。ゼディは最前線を食い止めて欲しい。
ここから西のラインを死守してくれ。」

3人「了解!」

 そして、別行動を開始した。

ファーマ「曖人!状況は把握済みだ!」

 別行動していたファーマが合流した。

曖人「今、3人にそれぞれの役割を与えた所だ。もう1人の悪魔は?」

ファーマ「チェインを治療できる医者の元に行った。」

曖人「なら、前線ラインをやっといてくれるはずだな。前線ラインは彼女ら含め、多くの戦闘員が食い止めてくれる。俺たちは内側の植物を“全て”対処する。まだ戦えるか?」

 その質問に一切表情を曇らせず、ファーマは答えた。

ファーマ「当たり前だ。高度能力者として国民を守り抜くのが責務だ。久々だな、こんな大役は………。」

曖人「英雄としての自覚を持ち、最初の事件を……   ー絶対解決させるぞー    」

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