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やみくも

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2章ー英雄編ー(巨龍)

42.再起までの秒針

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 俺たちはファイアドラゴンを討伐し、山頂を目指した。

 道中では大量のドラゴンに阻まれたりしたが、上位種のドラゴンはあれ以来現れなかった。

曖人「あれは何だ…?」

 山頂に神殿のような施設が建っているのが見えた。


       ー龍生の祭壇ー

???「かなり迫ってきていますね……。だが、覚醒は直に終わる…。直接対面になる前に連中を排除出来るのが一番ですが……。」

 祭壇の前で祈りを捧げる謎の人物は、魔力を活性化させて、石像を生成した。

???「まずは、捕獲していた野生の連中を放出しましょうか……。」






 俺たちはあの後もドラゴンを討伐しながら進み、やっと神殿の前に着いた。

ファーマ「何を祀っているんだ……?」

チェイン「それだけじゃねェ。この星に人が降り立った形跡になる。しかも、これ割と最近の施設だぞ。」

 そう色々考えていると、少し遠くの方から大量のドラゴンが一斉に突撃してくるのが見えた。

 幸い全て下位種だが、数が数なので、非常にまずい。

曖人「出来るだけ遠くで数を減らすぞ!」

チェイン「了解。」

ファーマ「了解!」

 俺は光の斬撃波を、チェインは蒼炎の鎖を伸ばし、ファーマは爆発矢をそれぞれ撃ち込んだ。

 その猛攻によって下位種の中でも育ちきっていない個体は片付いたが、タフな個体や素早い個体は仕留め損なった。

チェイン「前方に4体鈍足の装甲持ち。左方に素早い翼持ち。」

 チェインの情報共有を聞き、俺は翼持ちの方に飛び掛かった。

 2人は魔力を練りながら、ゆっくりと近づく装甲持ちに近づいた。

曖人「剣術:這い上がる濁光」

 オーラを剣に凝縮させ、翼のドラゴンに斬り掛かったが、後退されて躱された。

ウイングドラゴン「ヒィァァァ!」

 空中で防衛態勢が整わない俺に対し、ウイングドラゴンは風のブレスを放った。

曖人「ラビリンス!バリア展開!」

 剣に光を纏い、その場で円状に回す事で、光の粒子を停滞させて、ブレスを受け流した。

 落下しながら足に魔力を込め、凄まじい脚力で跳んだ。

曖人「剣術:這い上がる濁光!」

 ウイングドラゴンがブレスを放った後で油断しているところに、しっかりと斬った。

ウイングドラゴン「ヒィァァァ?!」

曖人「オッケー。」

 俺がウイングドラゴンと戦闘している間に、あちらの戦闘も片付いていた。

曖人「終わったか。」

ファーマ「ああ。タフなだけで大した事無かった。」

曖人「そうか。」

 戦闘が終わり、俺たちは神殿へと足を踏み入れた。

 神殿の内部は回廊が一直線にひたすら続いており、奥には祭壇が見えた。

 その祭壇の前には人が立っていた。

チェイン「誰かいるぞ……!」

 すると、謎の人物の横に置いてあった石像が光だし、生物へと変化した。

???「邪魔しないで下さいよ……。私は関係ありませんから……。」

 謎の銀髪の男がそう言うと、黒色の鱗をしたネッシーのような首長竜が、こちらに迫ってきた。

首長竜「ギャァァァ!!」

 首長竜から闇のブレスが放たれたが、俺たちは咄嗟に戦闘態勢に入り、躱した。

 しかし、ブレスが通過した場所は黒炎が立ち昇り、着地出来そうにない。

 俺は飛行形態にすぐ切り替え、チェインは鎖を黒炎の上に敷いて、その上にファーマとチェインは着地した。

ファーマ「サンキュー。チェイン。」

チェイン「ファイアドラゴン程火力は高くない。すぐには熱が伝わらないだろう……。」

 火炎に耐性のあるチェインの鎖は、半端な火力じゃ焼き切れないのである。

曖人「来るぞ……!」

 首長竜は地面を滑走し、こちらに接近して、長い首に黒雷を纏ってぶん回してきた。

曖人「反撃のチャンスは無いな……。回避に専念するぞ!」

ファーマ「言われなくても分かってるさ!」

 首長竜の暴走が終わるまで、とにかく回避し続けた。

 すると、混乱したのか首長竜の動きが止まった。

チェイン「包囲!」

 その隙にチェインは鎖を首長竜に絡めた。

 しかし、正気を取り戻した首長竜は、尻尾に黒炎を纏い振り切った。

チェイン「あの程度の火力なら俺の鎖は切れない。物理威力が凄まじいのだ……。」

ファーマ「あまり攻撃中に接近すんなって事が言いたいのか?」

 付き合いが長いだけあって、彼の思考をファーマはすぐに読み取り、俺に聞こえるような声量で言った。

 首長竜はまたブレスを放つ準備をしている。

曖人「ブレスチャージ中は無防備だ…。放たれる前に仕留めきる……!」

 そう思い、俺は地を蹴り、飛び掛かった。

チェイン「安心しろ!危険になったら俺がカバーしてやる!」

 その言葉を聞き、俺は落ち着いて剣に光を纏った。

曖人「剣術:魔光ラビリンス」

 後数秒遅れていたら、焼き尽くされていただろう…。

 そんなタイミングに首長竜を斬った。

首長竜「ギャァァァ!!」

 斬られた首長竜は倒れて石化し、自動的に砕かれた。

チェイン「このやられ方は間違いなく……。」

ファーマ「魔術で作られた物だな…。」

 祭壇の前に立つ男に、戦闘態勢を解かず、慎重に近づいた。

???「死ななかったですか……。まぁ…足止めのお陰で巨龍再起までの魔力が99%貯まりましたよ。」

曖人「お前の目的は何だ……!」

ラゴ「私ラゴの目的は、この宇宙を統制すること…。その為には抑えつける為の強大な存在が必要……。それに抜擢されたのが巨龍なのですよ。古代、人々から恐れられ、封印されたこいつなら、容易なはずですから……。しかし、英雄はしばらく現れなかったのに、このタイミングで来るのは運が悪い……。そこで!アルフィティ殿が封印から抜け出し、精霊になりすまして、混沌に導こうとしていることを知っていた私は、彼に相互協力の契約を結んだのです……!ですが、最弱の邪神は呆気なくやられてしまいました……。しかし、派手に暴れてくれたお陰で、英雄含む主戦力の情報をキャッチ出来ました。私自身、戦闘は苦手ですが…。
巨龍再起まで後少し!1%貯まるまで、邪魔者を食い止めますよ…!何なら私の手で排除してくれますよ!!」



 巨龍の目撃情報が消えたのは、再び眠りに着いたからだと判明した。

 しかし、永遠の覚醒が刻一刻と近づいている…。

曖人「お前も巨龍も必ず返り討ちにする!」

ラゴ「世界を天秤に架けられる私達は……、
実に恵まれた人物となったな……!」
 


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