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やみくも

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3章ー邪種編ー

51.お前が必要だ

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 英雄が地球に帰還後、ラビリンス大陸は平穏な日常が訪れたが、他の大陸では、依然として平和ではなかった。



マーリン「コード様。お連れしました。」

コード「………ああ。入れ。」


 ドアが開き、マーリンと男…サニイが入って来た。

サニイ「邪種の件だろ?コード。」

コード「そうだ。かなり動きが活発的になり始めた。目撃件数は4件、俺の部下には遭遇して対峙した奴も居る。その強さは高度能力者に分類されるようだ。」

サニイ「高度能力者か…。勿論普通では無いんだろ?俺に話すと言うことは……。」

コード「高度能力者といっても幅が広い。俺達のような災害レベルも居れば、一般無能力者より少し強い程度の奴も居る。だが、今回の敵は
相当厄介だ。奴らとの関連も考えられる以上、野放しには出来ない。協力してくれ。サニイ。」

 サニイは少し考えて、首を縦に振った。

コード「感謝する…。さて、英雄の元を訪れに……。」

???「コード様!」

 慌てた様子でコードの部下が部屋に押し掛けた。

コード「何があった。リューハ」

リューハ「前哨基地の1つが占拠されました。異形の姿をした怪物です!」

コード「……サニイ。悪いが行ってきてくれないか?俺はゲート用の魔力を練りたい。」

サニイ「…仕方無いな……。」


 そう言うとサニイは、脚に魔力を込めて、飛び上がった。




      ー前哨基地αー


 建物は崩壊しており、黒色の触手を持った鶏が4体、倒れた兵隊を捕食しようとしていた。

兵隊A「駄目だ…歯がたたない…。殺される……!!」

鶏の怪物が触手で兵隊を複数巻き付け、口に運ぼうとしたその瞬間、兵隊を捕らえていた触手が焼け切れた。

鶏の怪物「"""¡¡」

 兵隊が目を開くと、灼熱のオーラを纏ったサニイが立っていた。

兵隊B「あの御方は……!!」

鶏の怪物「"""""¡¡」

 鶏の怪物が大量の触手でサニイを取り囲むように襲ったが、サニイは冷静に槍を天に掲げ、太陽のエネルギーを宿した。

サニイ「槍術:日戦慄」

 その槍を瞬きする間に降ろし、触手を薙ぎ払った。

 薙ぎ払った槍からは斬撃波が飛ばされ、鶏の怪物を焼き尽くした。

鶏の怪物「"""""¡¿!」

 鶏の怪物は消滅した。


サニイ「……邪念が抜けたな。量産型の邪種か?だとしたら、この大陸にまで上陸済みのようだな……。地続きだし当然か……。」

 そう呟いた後、携帯を取り出して、コードに連絡を取った。



サニイ「医療部隊を要請した。俺は忙しいからもう行く。数分は耐えられるな?」

兵隊A「はい…ありがとうございます…。」


 負傷兵の反応を確認したサニイは、コードの居る前哨基地✡に向かった。




      ー前哨基地✡ー



サニイ「αは奪還したぞ。」

コード「ありがとうサニイ。怪物の出所は?」

サニイ「邪念の力を持っていた。邪種の量産型だろうな。つまり上陸済みという訳だ。」

 マーリンとリューハが部屋に入って来た。

マーリン「邪念の力……「邪力」と命名しましょうか。確かに最近、異質なエネルギーが観測されていました。それが邪力だと思われます。」

リューハ「邪力の構造は、我々人間の利用する魔力やコード様含む天使の利用する神聖魔力とは全く異なるようです。」

 コードは顎に手を当て考えた。

コード「神聖魔術が効く相手ではありそうだが……何とも言えないな。闇由来のエネルギーな感じはあるけどなぁ…。」

サニイ「俺の太陽の力が効くんだから、コードの神聖魔力効くだろ。」

コード「あっ確かに。」

 そう会話をしていると、コードの魔力が練り終わった。

コード「まぁ詳しい話は英雄を絡めて話そうか……。行くぞ地球に…。」

サニイ「俺も行くのか……。」

コード「何言ってんの?邪種はこの大陸と隣の大陸で出現してるんだよ?別件だ。サニイは隣の大陸を英雄と共に担当してもらうからな?」

 サニイはやれやれと言わんばかりに、手を額に当て、了承した。

 するとコードは、ゲートを出現させて、地球とこの空間を一時的に繋いだ。

サニイ「説得すれば良いんだろ?」

コード「ああ。宜しく。死ぬなよ?まだお前は世界の為に必要だ。」

サニイ「お前こそな?」

 そう言ってサニイはゲートの中に入った。






   ーチーム・フェクの本拠地ー


 俺が英雄としてあの世界を離れてから、約3ヶ月。

 故郷での任務を遂行する毎日が続いていた。

 帰ってから新喜隊長に、色々な出来事を話した。

 彼は「良い経験になったな。これからも精進したまえ。」と言っていた。


曖人「元気してるかな……。」

 そう呟きながら歩いていると、少し離れた廃墟で、時空の歪みを発見した。

 しかし、俺が吸い込まれた歪みのような邪悪さは感じなかった。

 だが、もしかしたら、事件が起こる可能性もあるので、心明に連絡を入れて、単騎突入した。



曖人「アルフィティを倒した時の歪みにそっくりだな…。あの世界に繋がっているのか?」

 廃墟の敷地の目の前まで来ると、人影が見えた。

 橙色の短髪に、白を基調とした羽織りを着て、中には赤と黒の服を着用した男だ。

 地球人では明らかにない様子だ。

曖人「何者…?」

 こちらの様子に気づいたその男は、こちらに振り返った。

サニイ「威風曖人…?英雄か!」

曖人「ああ。そうだ!」

 正体は分からないが、襲ってくる様子は無かったので、素直に答えた。

サニイ「頼む。協力してくれ……!」



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