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やみくも

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4章ー前兆編ー

93.これは単なる前兆に過ぎない

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 しばらく本体にダメージを蓄積していき、異形は既に壊れかけていた。

曖人「剣術:龍巻斬」

 フュエル達を狙う埴輪を、俺は斬り払い、背後から迫る触手も、振り向いて斬った。

マーリン「中作業的になってきたね……。」

 埴輪の対処も大分慣れてきており、フュエル達はペースを崩す事無く、本体を攻撃出来ている。

 しかし、そんな安心しかけた時に、スフィンクスの背中が割れ、中から巨大な埴輪が出現した。

暗黒の異形-B「サァァァァ!」

 巨大な埴輪は砂嵐を引き起こし、俺達は飛ばされた。

 フュエル達の方を見ると、埴輪の軍勢が接近してきていた。

曖人「ッッ!」

フュエル「リューハ。前方を頼む。背後は俺がやる。魔術:追毒の轍」

リューハ「刃術:クイックスピン」

 VENOMを使ってフュエルは埴輪を薙ぎ倒し、リューハはナイフで埴輪を抉った。

 だが、巨大な埴輪が拳で下に居るフュエル達に殴りかかってきた。

戯「邪術:ハートクラッシャー」

 横から戯が跳んできて、迫る拳を防いだ。

リューハ「助かったぞ。」

 戯は着地し、邪力を練り直し始めた。

曖人「そっちは良いのか?」

チェイン「ああ。もう前方は機能していない。どうやらこっちに重点を置いたようだ。」

 起き上がった巨大な埴輪は、今の攻撃が効いたようで、こちらを先に始末しようと臨戦態勢に入った。

曖人「ファーマとマーリンは本体討伐部隊の護衛を!」

 2人は了解と言い、フュエル達を襲撃する埴輪に攻撃を仕掛けた。







曖人「2人とも…いくぞ!」

 俺達は飛び上がり、巨大な埴輪を挟むようなポジションに居座った。

暗黒の異形-B「サァァァァ!」

 咆哮を放つと、巨大な埴輪は、腕でチェインを振り払おうとしてきたが、チェインは躱し、鎖で繋げた。

 だが、鎖は引きちぎられ、埴輪は目から光線をチェインの方へと放った。

チェイン「その程度……。余裕で受けきれるんだよ!」

 紫炎の鎖を埴輪の頭へと伸ばし、魔術:閉削で相殺した。

 怯んだ埴輪の裏から俺と戯が飛び出し、それぞれのエネルギーを武器に纏った。

曖人「剣術:鉄盤地剛」

戯「邪術:ブレイクドレイン」

 2人は左右から攻撃したが、埴輪は咄嗟に腕を硬化させ、防いできた。

曖人「鉄盤地剛を防ぐだと…?フェニックスにすら有効だったのに。」

 埴輪はそのまま俺達を振り払い、地面に叩きつけた。

チェイン「曖人!邪種!」

 鎖で落下する俺達を拾い上げ、埴輪の頭部へと飛ばした。

 勢いを利用して飛び上がった俺は、ラビリンスの力を宿し、剣を構えたが、埴輪は俺を撃ち落とそうと、光線をチャージし始めた。

曖人「奴が放つより先に決める……!剣術…」

 埴輪は目から凄い勢いの光線を放ったが、真上へと放っていた。

 下を見ると、チェインが鎖を使って頭の角度をずらしたようだ。

曖人「ありがとう。剣術:魔光・ラビリンス」

 その一撃を喰らうと、巨大な埴輪は倒れ込んだ。






リューハ「刃術:カギヅメ災風」

 リューハのナイフが本体を削り取り、マーリンがイグリスクで追撃を入れると、本体が破壊され、周囲の埴輪と共にスフィンクスの形状が崩れていった。

暗黒の異形「サァァァァァァァァァァ!!」

 そして、異形は滅びた。







 戦場がまるで別世界のような気圧をしている中、コードとサティリィの衝突は、勢いを増していた。

コード「ウォォォォォォォォォ!」

サティリィ「ウォォォォォォォォ!」

 2人の叫びが木霊し、渾身の一撃同士の衝突は、コードが優勢となり、幻影の翼は、サティリィを貫くと、電流を空気中に走らせ、爆散した。

バチンッ ボーン

 コードは着地すると、覚醒を解き、ナイフを収納した。

 サティリィは覚醒が解かれ、鎌は砕け散り、血を多量に流しながら、落下した後、死にかけた身体で立ち上がった。

コード「……ファルズ師匠の仇は取った。次はあいつらの番だ。」

 吐血し、サティリィは喋った。

サティリィ「これは単なる前兆に過ぎない。
俺は高い地位でXR-196様に接触したのでは無い。元々は捨て駒なのが、使えるからずっと居座っただけだ。俺の任務はキッカケを作る事だ。俺のこの死で、七代思想宗派は姿を現し始める。その世界を拝めないのは惜しいが、お前達は必ず絶滅する。これが俺の…誘いだ……。」

 そう言い残し、サティリィは亡くなった。

コード「……待ってろよマインダー!お前達もこいつと同じ姿にしてやるからな!」



 こうして、サイサリン大陸異形襲来事件は、終わった。










XR-196「あちゃー死んじゃったかぁ…。まぁでも、期待以上の働きをしてくれたからね!
薄銀の天使の二次覚醒……。リヴォリーターも日々成長していると分かったのは大収穫だ!
さて、次のフェーズに移行する?」

RT-▓▓6「検討しておく。MP-71殿が起きるまでは待機だ。収集を強化しておけ。」

XR-196「分かった。」

 そう言うと、XR-196はコンピュータの前に立ち、情報をまとめ始めた。

RT-▓▓6「ラビリンスの英雄も動いたか……。やはり完全に塗り替えられていなかったな。
憎きリーブズ一族めが。」

 そう呟き、RT-▓▓6は部屋を後にした。




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