思想で溢れたメモリー

やみくも

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6章―A  ー心別編ー

121.墜ちた海底都市

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ギルム「ここが客室。んじゃあな。」

 そう言ってギルムは去って行った。
 道中を見た感じ、深雅の予想通り地底がかなり広そうだ。炭鉱への入口がいくつか確認できた。

曖人「しばらくは停泊だな。今後どうするかは決めてないけど。」

心明「また島を出たら考えよ。」

 その日はもう疲れていたので、俺達は寝た。
 部屋はそれなりに広いが、収容所のような押し込まれ方をされていた。広いのが不幸中の幸いだが。







ギルム「おい。」

 ギルムが何か言いながら扉を叩いてきたので、俺とチェイン、深雅は起きた。

チェイン「何か用か?」

ギルム「あ、起きたか。朝食は飯屋に行け。朝食後、姫様からそこの弓の悪魔とお前がお呼び出しが掛かってるから絶対行け。」

 そう言ってギルムは去って行った。

曖人「……お前ら早く起きろよ。」









萌愛「なんかまともな料理久々に食べたかも!」

 あの後、全員起こして朝食を食いに行っていた。ずっと水上に居たためしばらくの間は非常食しか食っていなかったため、身に沁みる。
 それまでも狩猟やら釣りだったので、ただ焼いただけの物しか食べていなかった。

ファーマ「てか俺達呼ばれているんだよな?何なんだろ。」

曖人「改めての挨拶とかだろ。」

 早めに切り上げて、俺とファーマはギルムの案内の元、長の部屋に向かった。








クリス「昨日ぶりですね。朝早くからすいません。」

曖人「結構ですよ。何か用事ですか?」

クリス「私は貴方達がバブルだという事を認識しています。そしてバブルの目的も知っています。なので貴方達に行き先を提案したいと思いまして。」

 バブル及びマインダーは暗躍する存在だとコードが話していたが、俺達を知っているようすらしい。しかし、レジスターが加入してるという事は聞いたことが無い。

クリス「驚きますよね。バブルの名を知ってるなんて、貴方達にとっては警戒すべき事ですから。ギルム。詳しい説明を…。」

 するとギルムが語り始めた。

ギルム「俺はこの周囲に巣くうレジスターの最大都市「ラグーン」で騎士団長をしていた。実は死んだ王の隠し子で、王座を再び取り返そうと考えていたが、俺の代で実行するつもりは無い。なぜなら現王座は幼馴染みである「セギン」だからだ。だが今のラグーンは失われた。変わっちまったんだ。セギンが。突如「ホウキ教」を名乗り、ラグーンから信者以外のレジスターが余儀なく追放され、城が教会そのものとなった。七代思想宗派の一つホウキ教。あいつは人格が一気に変わった。裏があるのは明白だ。俺はあいつの目を覚まさせる為に準備を進めていた。お前達は七代思想宗派と因縁があるのだろう?協力を求めてもよいか。」
 
クリス「お願いします。ギルムが誰かを頼る事は滅多に無いんです。」

 この提案は俺達にとって超有益だ。そもそもこの旅の目的はより強くなり、対人力を身に付ける事だ。今のところ宛もないし、恐らく大罪人であろうセギンを無力化出来れば、コード達の負担も減る。ラグーンの奪還に成功すれば、戦いに参加してくれる可能性もある。

曖人「ありがとうギルム。奴らの拠点の一つを無力化出来るのはメリットしかない。共にラグーンを奪還し、セギンの目を覚ますぞ。」

ギルム「感謝する。その……」

曖人「曖人だ。」

ギルム「曖人。協力感謝する。燃料の補充が終わり次第、すぐに出発したい。」

曖人「了解。問題無いな?ファーマ。」

 ファーマは頷き、了承は得れた。

クリス「それでは宜しくお願いします。ここでの勝ち星は、今後の戦況に大きく影響するでしょう。」

 俺とファーマは客室に戻り、早速情報を共有した。







チェイン「これまでは迎撃することしか出来なかったが、遂にこちらから仕掛けるのか。」

曖人「ああ。大事な一戦になるだろうな。」

李朱樹「ようやく本格的な戦闘となるか。気分が高揚するぜ!」

 それから、しばらく敷居が上がった状態で、戦闘訓練や模擬戦をした。

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