思想で溢れたメモリー

やみくも

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6章―A  ー心別編ー

123.深海の砦

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 日が沈み、いつでも出撃できる態勢が整った俺達は水に飛び込んだ。
 しかし、ラグーンはかなり底にあり、呼吸が続かなそうだと判断した俺達は、すぐに陸に上がった。

曖人「これさ…俺達辿り着けるか?どうなのさギルム。」

ギルム「ラグーン内は水抜きがされている。ただ、潜水艦でもないとそこまで着くのが困難だろうな。」

曖人「無いな。詰み。」

 するとギルムが刀にオーラを纏って斬撃波を放ち、海を掻き分けた。

ギルム「これで行けんだろ。奴らには喧嘩を売ったがな。」

 ラグーンの中からホウキ教徒と思われる集団が続々と姿を現してきていた。

曖人「正面衝突だ。出撃開始!」

 指示を出し、俺達は攻撃を開始した。







    ーラグーンホウキ教会(城)ー


???「教祖様。何者かがこのラグーンに攻めてきたようです。現在大半の戦士を送り込みましたが、押されているようです。恐らくバブルの連中かと。」

セギン「へぇ。城を固めさせろ。最悪ラグーン周辺が乗っ取られても良い。Nv-213様の計画に沿って奴らを削る。最優先はリヴォリーターの討伐では無く、この城を守る事、この僕を守る事だ。いいな?」

???「了解しました。」

 そう言って、レジスターは王室を出た。

セギン「ギルムは寝返ったか…。あの裂け方はギルムの物だな。……怠い奴が敵になったな。」







 俺達は正面門前に群がる教徒を次々に壊滅させ、正面門は突破したと言っても良いだろう。
 人数差はとてつもないが、全員が高度能力者である事もあってか、余裕があった。特にギルムの斬撃波がとても強力であり、一掃に重宝していた。

曖人「やっぱお前強いんだな。」

ギルム「この程度の強さ無いと放浪者やっていけねぇよ。俺のような属さない者は弱い者から食われていくかんな。」

チェイン「環境への適応力か。俺とファーマは長年ラビルロードに籠もってたから、別大陸は愚か地上は知らなかった。」

ギルム「ずっと同じ環境で暮らしてそれだけの実力があれば上出来だ。生まれも育ちも組織だと派生や独自性が衰えるから。悪魔だろうと。」

 そんな会話を交わし、早速ラグーン内部に突撃した。






???「住民の避難は終わったか。デルタ。」

デルタ「ああ。後はひと暴れするだけ。」

???「その意気は良いが、今回の目的はあくまで防衛。勝負に買っても戦いに負ける事態だけは避けるように。騎士団長。」

デルタ「ギルムの野郎を葬る絶好の機会だ。裏切り者には、分からせてあげないとなぁ。だろ?エヴィセル指揮官。」

エヴィセル「神に喧嘩売る真似はしないでくれよ。これは教祖様の意向でもあり、神の意向でもあるから。ドライ教が壊滅した今、慎重になる必要があるんです。」

デルタ「分かってる。他の連中にそれは投げた。」

エヴィセル「駄目だこいつは……。好きに暴れさせた方が有能だけど。」

 エヴィセルは深く溜息をつき、その場を去って行った。







心明「なんか全然人いないね。」

ギルム「信者以外は大体タビジ島に流れたぞ。城でも固めてんだろ。」

 しばらく歩いていると、ただならぬ気配を感じ取ったので、俺達は臨戦態勢に入った。
 すると物陰からレジスターが一人、姿を現した。

ギルム「…エヴィセルだ。奴の能力は対処しづらい。この人数でやり合っても互角だ。」

エヴィセル「裏切り者さぁ。何情報漏洩しているんだ?ここに来たバブルには弾け飛んで貰います。」

 するとエヴィセルは空間の切り抜きを行なおうと、エネルギーを拡がらせた。

チェイン「ギルム。何人まで必要だ?」

ギルム「このメンツならワンチャン勝てるかもな。奴の能力はそれぞれの視覚をバグらせる。声掛けによる連携が重要だ。」 

チェイン「分かった。ここは俺達で引き受ける。曖人とギルムは進んでくれ!」

 その言葉を受け、俺とギルムはエヴィセルの能力が発動する前に退散した。

エヴィセル「枢術:隔離ケース」

 するとチェイン達の周りに結界が張られ、感覚がおかしくなった。










セギン「この砦に入れた事は素直に褒めてやる。しかし、ここを墜とす事は不可能だ。僕達でそれを理解させてあげるよ。ギルム。リヴォリーター。」

 不適な笑みを浮かべ、セギンは目を閉じた。
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