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やみくも

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6章―B ー夢園編ー

157.それは決して止まる事のない

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コード「止まるなぁぁぁ!!」

 吸収に抗いつつもナイフを押し込み、バリアを貫通しようとしたが、ヴェレラインも抵抗を止めず、浮遊植物に音波を放つチャージをし始めた。
 今まともに受ければ、流石に致命傷だ。ギャラクシーワームプールは展開後、ラーシャル自身にも抑制不可のため、どちらかは確実に喰らう。

ヴェレライン「消えろ薄銀の天使!思術:廃人の叫び」

 刹那、6つの攻撃ユニットから神経乗っ取りの音波が放たれたが、俺はエレクトロを発動し、ギリギリで回避した。
 その勢いに乗ってワームプールから離れた。

ヴェレライン「クソっ!」

コード「じゃあ。」

 どうやら奴は俺を道連れにして相討ちにするつもりで放った雰囲気だ。
 結果的に俺は逃れ、奴は反動で抵抗出来ない所まで吸収された。勝ちだ。

ヴェレライン「クッ……まだだ。まだ終わりじゃない!」

ラーシャル「え……。嘘、あり得ない…!そんな…!」

 なんとヴェレラインは浮遊植物を本体に取り込み、オーラを纏った。刹那、ワームプールが破壊された。

コード「最終手段に出たか…。」

 ヴェレラインから再び浮遊植物が独立したが、今回は2つだ。しかし、先程までとは比べ物にならないエネルギーを感知した。
 恐らく、数の暴力作戦を捨てて、1人ずつ確実に潰す気のようだ。
 普段なら戦える体力だが、ワームプールにエネルギーを吸われながらの状態で幻式を使ったため、今戦っても無理だろう。奥の手でもある3次覚醒はまだ未完成であり危険だ。

ヴェレライン「さぁてどうする!リヴォリーター!」












 地下から姿を現した巨大生物は触手で蝕太陽を包み込み、纏う炎を自身の力に移した。触手は火を灯し、辺り一帯が瞬く間に火の海と化した。

オリジン「滑稽な夢ですよ。幻想的な庭園都市は今や、地獄のトライアングルと化しましたから。」

 僕の中で何かが切れた。

レイズ「その行為……許されると思うか!僕は今、とても機嫌が悪い。」

 声を荒げてそう言った。どんな凶悪な敵に対しても笑いかけている「レイズ・ワーカー」はここに居ない。リヴォリーターとして、慈悲の天使としてではなく、1人の戦士「レイズ」としてこの戦場に立っている。
 僕はエネルギー出力を底上げし、覚醒状態に入った。

オリジン「ようやく本気になりましたか…。さぁ、再開といきましょう。」

 僕はコードのように何段階にも分けて形態変化出来る訳でなければ、手数が多い訳でも無い。しかし、技に対するこだわりは常に持っている。
 神経解放は最終手段のためリヴォリーターも余程死にかけじゃないと使わないが、覚醒は結構使う。でも、僕は覚醒をあまり使ってこなかった。その理由は…。

レイズ「速攻で終わらせる。聖術:RGBスキャニング」

 神聖魔力を目に送り込むと、各物質に纏うエネルギーの出力や、動きの予測線が色別ではっきりと可視化された。
 これこそが覚醒を多用してこなかった理由。僕は素の状態でも十分に相手の激しい猛攻に対応できる。覚醒状態は基本的に五感の向上や出力量の変化、人によっては上位技への置き換えを行うもの。
 素の状態で窮地を打破し続けて経験を積むことにより、いざ覚醒した時に大幅に上振れるようにしていたのだ。
 覚醒を分割して基本戦術の一部に組み込めるのはコードのような壮大なエネルギーの持ち主しか出来ない。僕は僕の最高強化速度で経験を積んでいる。

オリジン「何をしたかは知りませんが、覚醒を使った位では蝕触手には敵いませんよ。魔術:蝕まれた船食の津波」

 すると、真下のクラーケンは蝕太陽の漆黒を纏った無数の触手を津波のように押し寄せてきて、上からは羽の生えたモグラがドリルのように回転しながら迫ってきている。
 まさに混沌を極めており躱すのは困難のはずだが、今の僕には容易だ。
 一斉に交差するそれらの隙間を縫って飛行回避した。その際、光を纏った拳を掠らせ、地味に反撃もしていた。
 しかし、躱してもしつこく追ってくるため、上手いこと触手が絡むように誘導し、そこにモグラも当てて自滅させた。

レイズ「陰湿な戦法はこれで終わりだよ。聖術:プリズムポイント」
 
 絡まって何も出来なくなった触手に連鎖爆発をお見舞いしたが、クラーケン本体が直接炎のブレスを吐いてきた。
 しかし、プリズムポイントの上昇した出力の前では、無力にも届かずに消えたようだ。

オリジン「召喚獣最後の砦が…あっさりと……。」

レイズ「早くやろう。僕は君と“直接”手を交えたい。」

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