思想で溢れたメモリー

やみくも

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7章―A ー閉情編ー

135.有害大陸

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 現在、ゼノラ大陸を目指している。道中でリヴォリーターがその場所に居るかもしれないという情報を聞いたからだ。
 ラグーンが陥没したあの日、ギルムは俺達に全面協力してくれると言ってくれた。


      ー半年前ー

ギルム「曖人!」

 遠くから血を流しながら泳いでくるギルムを発見したので、離陸しかけていたジェット機を着陸させ、俺は外に出た。

曖人「お前……生きていたのか。」

ギルム「ギリギリだけどな。……奴らとの決戦、俺も加勢させてもらう。」

曖人「……何かあったのか?」

 それから、俺はセギンが解放された事、狙撃によって跡形もなく消し飛んだ話を聞かされた。




曖人「さっきの轟音と閃光の正体はそれか。」

ギルム「どこからだった。」

曖人「分からない。ただ、目視不能の距離からなのは分かる。」

 敵襲かどうかすら分からない。それくらい一瞬の出来事だった。ただ、俺では無く彼らを狙った。そこだけが引っ掛かる。
 リヴォリーターに奇襲を仕掛けない理由が奴らには無いはずだ。それでも解放されたセギン、その騎士団長であるギルムを狙った。明らかに口止めをしにきている。
 そして内臓すら残らない威力。只者ではないだろう。ギルムはこれをまるで対艦ライフルのようだったと表現していた。

曖人「今から2年と10ヶ月後、俺達はラビリンスに戻る。その時に来て欲しい。それまでは……俺達に付いてくるか、自由にして。」

ギルム「まただだっ広い大海原でも放浪しますかね……。俺はより強くなって帰って来る。絶対に早死にするんじゃねぇぞ。」

曖人「お前こそな。」 

 そう別れの挨拶を交わすと、ギルムは猛スピードで泳いで水平線の無限の奥行きへと消えていった。
 俺もジェット機に乗り込み、新天地を目指して離陸した。







 旅に出て丁度1年が経過した頃だろう。ようやく目的地が見えた。ラグーンを出て以降、ようやく海地獄から開放され、地上でのキャンプが出来ていた。その間、修行したり決戦時の仲間を募ったりしていたら、あっという間に時間が過ぎていた。
 今更だが、最低でもあと2年は故郷にも第2の故郷にも戻れないのは、流石のあの天使が鬼畜過ぎる。
 そもそもこの世界が宇宙上でどこに位置しているかも分かっていない。ただ、決意を固めた以上やりきる。

曖人「長く付き合わせてすまないな。」

心明「全然大丈夫だよ!どこにいてもやる事変わらないし。」

ファーマ「世界が危機的状況なんだ。動くのは当然だろ?」

 世界規模…コードの危機感からして宇宙規模の可能性だってある。逆に3年も猶予があるのが不思議なくらいだが、彼の事だから深い思索と理解があるのだろう。
 そうこう考えていると、ゼノラ大陸圏に突入し、離陸に成功した。


     ーゼノラ大陸ー


 噂通りの劣悪な環境だった。ビルの残骸、ゴミの山、放射能汚染の影響をもろに受けた植物。生物は当然居ない。

李朱樹「何だこれ……酸素がほとんど無い……?」

ファーマ「そうだな……エネルギーを肺に集中させた方が良い。恐らく死ぬぞ。」

 幸い、今ここにいる人は全員エネルギー量が膨大だ。並の能力者じゃ立ち入れないと聞いていたが、そういう事だったのかと理解した。

深雅「にしてもガス惑星を固形化したような大陸だ。常識を逸脱した環境はこれまでも目にしてきたが、多分一番有害だ。」

 一応地理学者であり、何なら地球外の環境も見てきている深雅がそこまで言うという事は、相当だろう。
 本当にこんな場所にリヴォリーターが居るのかと疑ってしまう。

曖人「とりあえず……内陸に行くぞ。」

 ゼノラ大陸はそこまで広くは無い。廃墟となった巨大な時計塔が見えたため、そこを目指す事とした。キャンプするならランドマークがあった方が迷いにくいだろう。







 生態反応を感知した。俺はエネルギーに敏感だ。この大陸の原生種は崩壊済み。外部の生命体だろう。
 
スレイ「………出迎えてやるか。」
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