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8章ー静夜の駆け引き編ー
195.起源
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今から5000年以上前のこと。地球に未知のエネルギーを持つ物体が突如として降り注いだ。
度重なる研究の末、遂にエネルギーの実用化に成功した地球人は文明が一気に開花して、宇宙開発に着手できるようになったり、革新的な娯楽ができたりと最高潮を迎えていた。
しかし、黒い噂も囁かれていた。とある研究者はエネルギーのさらなる可能性を見い出すために、人間にエネルギーを投与する実験を行っていた。
教師「最近、行方不明になる生徒が他校でかなりいます。誘拐の可能性が高いので、皆さんも気をつけて下校してくださいね。」
研究者は常習的に子供を拉致し、エネルギーを投与していた。その結果は毎度全く異なり、研究者の興味はより深遠へと惹き寄せられていた。
悪い研究者A「実験児MP-71…こいつの出力を超える個体は中々現れないな。最初で最高の結果だったということか。」
悪い研究者B「ただ、研究自体は順調ですからひとまずはいいでしょう。身体能力の上昇、急成長、さらにはまるで魔法のような力を扱うことができる……これは有利になりますよ。」
悪い研究者A「はは、そうだな。エネルギーが地球に降り注いでからというもの、それを巡って国際関係に亀裂が入った。いつ起きてもおかしくない超常戦争を生き延びる技術を取得しておかねばな。」
彼らの目的はエネルギーを巡って起こると言われている超常戦争への兵力を作ることだった。エネルギーを駆使した争いは、最早これまでとは規模が違うというのは誰にでも想像できること。
既に国際関係は崩れかけている。目の前の欲望に抗えず、完全崩壊するのも時間の問題だった。
しかし、日本は思わぬ形で大打撃を受けることとなった。
研究者B「脱走個体は!」
研究者C「…MP-71を除く全てです!脱走個体は各地に散らばり、都市を攻撃しています!」
実験中の個体が研究者から脱出し、都市を攻撃する事件が起きた。後に「改造人間襲撃事件」と呼ばれたこの騒動は、多数の死者が出ながらも鎮圧に成功した。
この黒い実験を行っていた研究者達は国家によって裁かれ、負の遺産となった実験個体は手に負えないため、ロケットと共に宇宙の彼方に追放された。
追放されたロケットはやがて隕石と衝突した。その際、漏れ出たエネルギーがあたりの物体を取り込み、一つの恒星を作り出した。
それから、恒星の周りに多数の惑星が形成され、瞬く間に新たな銀河系が誕生した。光が泉となり、動植物が芽吹いた。それがこの世界だ。
_____________
コード「地球から追放された存在…それがマインダーだ。奴らとの接触記録はほとんどないが、ロケットの放置された恒星からこの世界に干渉していることは確かだ。真の目的は不明だが、この世界の掌握を目論んでいるのは確実だ。」
マインダーとこの世界の起源はよく分かった。それにしても、解消されない疑問はまだ残る。
曖人「灰栄エネルギー研究所……あの場所が始まりだったのか…」
サニイ「知っているのか?」
曖人「ああ。俺が最初にこの世界に転移した場所があの研究所だった。それにしても酷い話だ……それなのに、文献にもあまり記載されてないし、何より解像度が低いんだ。」
コード「決して色褪せていい歴史じゃない。時代と共に忘れ去られたのではなく、意図的に忘れさせようと情報を制限したのが見え透いているな。」
正直、今見せられたものも流れとイメージしか伝わらなかった。地球でも情報が少ないんだ。当然こっちでも少ないんだろう。
コード「…双方にとって重要なこの歴史を…少しでも正確に解き明かすこともこの戦いの意義と言えるだろうな……。」
そう言いながらコードは思念を蝶に送り、元の背景に戻した。
すると、レイズと少女が預言者の庭に入ってきた。
レイズ「やぁコード。それと曖人にサニイ。」
コード「来たか。レイズにラーシャル。果たしてあと二人は来るのかね……。あ、曖人は初対面だよな。こいつはラーシャル。」
ラーシャル「私はラーシャル・バリスピィ。よろしくね。ラビリンスの英雄さん。」
曖人「ああ、ラビリンスの英雄曖人だ。よろしく。」
軽く自己紹介を交わして俺達は集合を待っていた。
度重なる研究の末、遂にエネルギーの実用化に成功した地球人は文明が一気に開花して、宇宙開発に着手できるようになったり、革新的な娯楽ができたりと最高潮を迎えていた。
しかし、黒い噂も囁かれていた。とある研究者はエネルギーのさらなる可能性を見い出すために、人間にエネルギーを投与する実験を行っていた。
教師「最近、行方不明になる生徒が他校でかなりいます。誘拐の可能性が高いので、皆さんも気をつけて下校してくださいね。」
研究者は常習的に子供を拉致し、エネルギーを投与していた。その結果は毎度全く異なり、研究者の興味はより深遠へと惹き寄せられていた。
悪い研究者A「実験児MP-71…こいつの出力を超える個体は中々現れないな。最初で最高の結果だったということか。」
悪い研究者B「ただ、研究自体は順調ですからひとまずはいいでしょう。身体能力の上昇、急成長、さらにはまるで魔法のような力を扱うことができる……これは有利になりますよ。」
悪い研究者A「はは、そうだな。エネルギーが地球に降り注いでからというもの、それを巡って国際関係に亀裂が入った。いつ起きてもおかしくない超常戦争を生き延びる技術を取得しておかねばな。」
彼らの目的はエネルギーを巡って起こると言われている超常戦争への兵力を作ることだった。エネルギーを駆使した争いは、最早これまでとは規模が違うというのは誰にでも想像できること。
既に国際関係は崩れかけている。目の前の欲望に抗えず、完全崩壊するのも時間の問題だった。
しかし、日本は思わぬ形で大打撃を受けることとなった。
研究者B「脱走個体は!」
研究者C「…MP-71を除く全てです!脱走個体は各地に散らばり、都市を攻撃しています!」
実験中の個体が研究者から脱出し、都市を攻撃する事件が起きた。後に「改造人間襲撃事件」と呼ばれたこの騒動は、多数の死者が出ながらも鎮圧に成功した。
この黒い実験を行っていた研究者達は国家によって裁かれ、負の遺産となった実験個体は手に負えないため、ロケットと共に宇宙の彼方に追放された。
追放されたロケットはやがて隕石と衝突した。その際、漏れ出たエネルギーがあたりの物体を取り込み、一つの恒星を作り出した。
それから、恒星の周りに多数の惑星が形成され、瞬く間に新たな銀河系が誕生した。光が泉となり、動植物が芽吹いた。それがこの世界だ。
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コード「地球から追放された存在…それがマインダーだ。奴らとの接触記録はほとんどないが、ロケットの放置された恒星からこの世界に干渉していることは確かだ。真の目的は不明だが、この世界の掌握を目論んでいるのは確実だ。」
マインダーとこの世界の起源はよく分かった。それにしても、解消されない疑問はまだ残る。
曖人「灰栄エネルギー研究所……あの場所が始まりだったのか…」
サニイ「知っているのか?」
曖人「ああ。俺が最初にこの世界に転移した場所があの研究所だった。それにしても酷い話だ……それなのに、文献にもあまり記載されてないし、何より解像度が低いんだ。」
コード「決して色褪せていい歴史じゃない。時代と共に忘れ去られたのではなく、意図的に忘れさせようと情報を制限したのが見え透いているな。」
正直、今見せられたものも流れとイメージしか伝わらなかった。地球でも情報が少ないんだ。当然こっちでも少ないんだろう。
コード「…双方にとって重要なこの歴史を…少しでも正確に解き明かすこともこの戦いの意義と言えるだろうな……。」
そう言いながらコードは思念を蝶に送り、元の背景に戻した。
すると、レイズと少女が預言者の庭に入ってきた。
レイズ「やぁコード。それと曖人にサニイ。」
コード「来たか。レイズにラーシャル。果たしてあと二人は来るのかね……。あ、曖人は初対面だよな。こいつはラーシャル。」
ラーシャル「私はラーシャル・バリスピィ。よろしくね。ラビリンスの英雄さん。」
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軽く自己紹介を交わして俺達は集合を待っていた。
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