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やみくも

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9章ー総力決戦編ー

204.悪戦苦闘

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 先発隊の飛行船がドロリィスに上陸し、チェイン達は臨戦態勢で船から降りた。

チェイン「早速お出迎えか。」

 頭が機械化した人型の軍団が建物を守るように立ち並んでいた。

リューハ「クローンでしょうか……。とりあえず、後から来る仲間が上陸するには狭いです。片付けましょう。」

チェイン「当然そのつもりだ!魔術:鎖の狂乱舞・紫」

 チェインは鎖に紫炎を纏い、クローン軍団を薙ぎ払った。しかしその一撃で倒れたのは約半分で、すぐに体勢を整えてクローン軍団は突撃してきた。

チェイン「チッ…けっこうタフな連中だ。それに、剣、槍、メイス、弓と役割分担がしっかりされている。あれが本当にクローンなら面倒だぞ。」

リューハ「確かに…クローンなら兵力は無限に近い。雑兵の厄介なところは網羅しています。しかし、こちらにも沢山の同志がいる。複製された連中に、志しを持った彼らが簡単に負けるはずがないでしょう。」

チェイン「そうだな。我々は強敵に備えるぞ。恐らく敵の主戦力はあの塔に固まっているに違いない。」

リューハ「ひとまず、合流が先ですけどね。」

チェイン「流石にこの人数じゃ太刀打ちできないしな。」

 そう話しているとクローンが突っ込んできたが、2人は躱してカウンターで沈めた。

チェイン「手を煩わせる程でもないわ。何人でも掛かってこい!」







 地上で七つの大罪と交戦していた彼らの元にも、ドロリィス突入の報せは入っていた。

曖人「向こうは成功したみたいだ。早く俺も合流しなければ…!」

ルミ「そうはさせないよ。あなたはここで私が仕留めるからね。」

 刀が赤き閃光となりルミの斬撃が襲い掛かるが、俺は地面を隆起させて壁を作り、その壁を巻き込みながら斬り返した。

ルミ「へぇ…そんなことまで。剣術:ロア」

 彼女は地面を隆起させたことには驚いていたが、その後の不意打ちは予想済みと言わんばかりに俺の斬撃を防いだ。

ルミ「誰が主導権を握ってても関係ない。私はそういう戦い方をするから。」



曖人「はは…意外にも見なかったタイプだ。皆、悪い……思っている以上に遅れそうだ。」







 スレイも同様に、ディザイアに対して苦戦を強いられていた。

ディザイア「想像以上だスレイ。一方的に蹂躙して魂を頂こうと思っていたが……かなり消耗させられた。」

 そうは言うもののディザイアはストックした魂を使い、攻撃する手を止めない。対するスレイは互角に渡り合えて無傷なものの、体力は限界を隠しきれなかった。

スレイ「……。(あのマフラーによる攻撃…範囲も広く数も多い。さっき掠った時には全身に燃えるような痛みが広がった。攻め入る隙が無い……)」

ディザイア「…お前は勘付いているようだ。だが、それ故に保身に走る。このまま続けても身体が追いつかなくなり、被弾するだけなのにな。」

スレイ「クッ…」

ディザイア「一つ教えてやろう。“過去が邪魔して本気になれない”ような欲無しには、抵抗する権利すらないのだよ。だからさ……潔く渡せ。お前と、お前の中に眠る魂を…!」

 黒炎を纏ったマフラーがスレイに迫る。スレイは刀を握り斬り裂くが、また別の方向からもマフラーが迫っていた。

スレイ「……!」







 恒星ドロリィスでは入口の敵兵は一掃され、無事に全飛行船が上陸していた。

サニイ「既にこちらにも負傷者が……」

チェイン「…先陣切って戦ってくれた彼らです。道を拓けたことをきっと誇らしく思ってくれてるだろう。」

サニイ「きっとな。」

 そう呟き、サニイは目の前にそびえ立つ塔を見上げた。

サニイ「あれが奴らの本拠地か……よし。手分けして攻めるぞ。できるだけ同じ部隊で固まって動いてくれ。全軍出撃!」

 サニイがコールすると各部隊動き始めた。しかしサニイは呆然と立ち尽くしていた。そこにカミリが声を掛けてきた。

カミリ「どうしたサニイ?」

サニイ「……コードの友人か。なぁに対した事じゃない。この塔の上に俺の平和なはずだった日常を壊した元凶がいると考えると…ひたすらに虫唾が走る……」

 するとしばらくの間沈黙が流れて、カミリは口を開いた。

カミリ「今なら……手が届きそうか?」

サニイ「ああ。届かなければ伸ばせばいい。」

カミリ「いい眼だ。」

サニイ「カミリさんもな。…向かうぞ……頂上へ!」

 武器を取り出し臨戦態勢に入り、サニイとカミリも塔の中に突入した。

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