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9章ー総力決戦編ー
210.悪夢の再会
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時は少し遡り、ドロリィス結界が破壊された直後の事。衝撃が走る中、眠れるマインダーMP-71が目を覚ました。
Cos/35「おはようございます。MP-71様。」
他のマインダーが少し気を失う中、早々に立ち上がってCos/35はお辞儀をした。
Cos/35「申し訳ありません。リヴォリーター共の侵入を許してしまいました。」
MP-71「準備は完了している。出向く手間が省けた。……こいつらの再起動は?」
Cos/35「奴らが到達する前には起き上がると思いますよ。むしろ戒めとしてしばらく眠って頂きたいところです。…とりあえず、デモンストレーションといきましょうか。試したいものが山程あるので。」
そう言うとCos/35は鍵を取り出してポータルを開いた。
すると中から待機していた大量の兵器群が一斉に姿を現した。
MP-71「僕が眠っている間に、また様変わりしたようだ。」
Cos/35「はい。ギガント5機に最強のクローン軍団。そして…過去最高傑作の傀儡!こいつらを全動員して、リヴォリーターとその一派を消し炭にします。」
DN-468/a「あとはヴェレラインとその他罪人予備軍も召集した。」
Cos/35「おや、早起きですね。タイラント。」
DN-468/a「誰かが指揮しないとすぐに戦況は崩れるぞ。お前達は温存しておけ。」
Cos/35「ではお言葉に甘えて。MP-71様…いえ…ゼロ様。」
するとゼロと言われる男はタイマーケースから出て、思想エネルギーを放出した。
クローン兵達は目を赤く光らせ、魂を宿した。
MP-71「総員に告ぐ。これより我々はどちらかが完全に滅びるまで牙をむける。封じてきたものを解き放ち、奴らを分からせるのだ。…名前を明かせ。XR-196 、RT-▓▓6 、LM47-j、Nv-213、DN-468/a、Cos/35。マインダーの力を愚弄者に見せつけよ。」
ゼロが宣言すると、マインダー全員のエネルギーが活性化し、その力は瞬く間にクローン兵達に伝染していった。
そうしてクローン兵達は塔の下の階層へと散らばり、配置につき始めた。
ゼロ「タイラント、任せたぞ。」
タイラント「ああ。」
先発隊の後ろを追っていた嘶と抗はクローン兵の猛攻を切り抜けて、足止めされることなく進んでいた。
そんな中、二人は不穏な気配を感じ取った。
嘶「……この気配は邪力…戯のものなのか…?」
抗「戯が戦っているとするならば静か過ぎる。…そんなはずはないと思いたいが、既視感があるんだよな……」
嘶「ああ…俺もだよ…!」
その気配の正体に気づき、嘶はナイフから邪力の斬撃波を飛ばした。
しかし軽く振り払われ、そいつは姿を現した。
嘶「…醜い姿になったな。いや、元々醜かったか…喰墨!」
元七つの大罪暴食の享受者であった邪王は、虚ろな眼差しを二人に向けて、爪を尖らせ臨戦態勢に入った。
抗「悪いが喰墨…俺らの中ではもう決着は着いている。ただ操られるだけの貴様など、俺らの敵でもない。いくぞ嘶!」
嘶「ああ、いつでも!」
嘶の大蛇が睨みを効かせ、抗は斧に邪力を纏い、喰墨に先手を仕掛けた。
ラーシャル「嘘……だよね…?…お姉ちゃん……」
私は目を疑っていた。それを偽物というにはあまりにも似すぎていて、所作までそっくりだった。
ただ一つだけ違うところ。それは“心の有無”だけ。身体は確かにそこにあるのに、魂は空っぽ。まるで糸で引かれた人形のようだ。
ラーシャル「…嬉しくなんかないよ。姉ちゃんは死んだんだ。コードがそう言ってた。」
エミューズ「……。」
姉ちゃんはニコッと笑い、歩み寄った。
ラーシャル「…っ!…お…姉ちゃん…!」
分かっているのに。それは姉ちゃんじゃないって分かっているのに。心の底では涙が出るほど嬉しかった。受け入れきれない自分がいたから。
最低だよ。私は現実を受け入れながらも、結局は目の前の幻想に縋ってしまう。甘えてしまう。何をされているのか…分かっているのに。
ラーシャル「……ふざけないで。…お姉ちゃんは……エミューズ姉ちゃんは!…自分に素直だから、心の底から笑顔になるの!」
私は激昂して、エミューズの抱擁を拒否した。手に触れた分かった。彼女は幻でもクローンでもない、本物のエミューズ・バリスピィだ。
でも心は本当のお姉ちゃんじゃない。お姉ちゃんは光になって消えた。お伽話で聞いたことがある。魂の消失は本当の死だと。
ラーシャル「分かってるよ…お姉ちゃんの魂は消えた。持病と神経解放の反動で……ね。私達もそれを見届けていた。きっと彼らは気づいていたんだろうね…私も理解しちゃったよ。あの日、何が起こっていたのか……。ねぇ、教えて?」
私が上を見上げてそう声を掛けると、そいつは呼び掛けに応じて降りてきた。
タイラント「察しがいいようだ。お前が夢園で目にしたものと同じだ。…邪魔したな。」
それだけ答えて、マインダーは姿をくらました。
私は拳を握りしめて、力を覚醒させた。
ラーシャル「私とエミューズ姉ちゃんを…侮辱したことを……私は絶対に許さない!極刑だよ…拳術・奥義:コズミックカウンター!」
赫い宇宙エネルギーを拳に込めて、私は全力の攻撃を放った。
ラーシャル「待っててお姉ちゃん……安心して眠らせてあげるからっ…!」
Cos/35「おはようございます。MP-71様。」
他のマインダーが少し気を失う中、早々に立ち上がってCos/35はお辞儀をした。
Cos/35「申し訳ありません。リヴォリーター共の侵入を許してしまいました。」
MP-71「準備は完了している。出向く手間が省けた。……こいつらの再起動は?」
Cos/35「奴らが到達する前には起き上がると思いますよ。むしろ戒めとしてしばらく眠って頂きたいところです。…とりあえず、デモンストレーションといきましょうか。試したいものが山程あるので。」
そう言うとCos/35は鍵を取り出してポータルを開いた。
すると中から待機していた大量の兵器群が一斉に姿を現した。
MP-71「僕が眠っている間に、また様変わりしたようだ。」
Cos/35「はい。ギガント5機に最強のクローン軍団。そして…過去最高傑作の傀儡!こいつらを全動員して、リヴォリーターとその一派を消し炭にします。」
DN-468/a「あとはヴェレラインとその他罪人予備軍も召集した。」
Cos/35「おや、早起きですね。タイラント。」
DN-468/a「誰かが指揮しないとすぐに戦況は崩れるぞ。お前達は温存しておけ。」
Cos/35「ではお言葉に甘えて。MP-71様…いえ…ゼロ様。」
するとゼロと言われる男はタイマーケースから出て、思想エネルギーを放出した。
クローン兵達は目を赤く光らせ、魂を宿した。
MP-71「総員に告ぐ。これより我々はどちらかが完全に滅びるまで牙をむける。封じてきたものを解き放ち、奴らを分からせるのだ。…名前を明かせ。XR-196 、RT-▓▓6 、LM47-j、Nv-213、DN-468/a、Cos/35。マインダーの力を愚弄者に見せつけよ。」
ゼロが宣言すると、マインダー全員のエネルギーが活性化し、その力は瞬く間にクローン兵達に伝染していった。
そうしてクローン兵達は塔の下の階層へと散らばり、配置につき始めた。
ゼロ「タイラント、任せたぞ。」
タイラント「ああ。」
先発隊の後ろを追っていた嘶と抗はクローン兵の猛攻を切り抜けて、足止めされることなく進んでいた。
そんな中、二人は不穏な気配を感じ取った。
嘶「……この気配は邪力…戯のものなのか…?」
抗「戯が戦っているとするならば静か過ぎる。…そんなはずはないと思いたいが、既視感があるんだよな……」
嘶「ああ…俺もだよ…!」
その気配の正体に気づき、嘶はナイフから邪力の斬撃波を飛ばした。
しかし軽く振り払われ、そいつは姿を現した。
嘶「…醜い姿になったな。いや、元々醜かったか…喰墨!」
元七つの大罪暴食の享受者であった邪王は、虚ろな眼差しを二人に向けて、爪を尖らせ臨戦態勢に入った。
抗「悪いが喰墨…俺らの中ではもう決着は着いている。ただ操られるだけの貴様など、俺らの敵でもない。いくぞ嘶!」
嘶「ああ、いつでも!」
嘶の大蛇が睨みを効かせ、抗は斧に邪力を纏い、喰墨に先手を仕掛けた。
ラーシャル「嘘……だよね…?…お姉ちゃん……」
私は目を疑っていた。それを偽物というにはあまりにも似すぎていて、所作までそっくりだった。
ただ一つだけ違うところ。それは“心の有無”だけ。身体は確かにそこにあるのに、魂は空っぽ。まるで糸で引かれた人形のようだ。
ラーシャル「…嬉しくなんかないよ。姉ちゃんは死んだんだ。コードがそう言ってた。」
エミューズ「……。」
姉ちゃんはニコッと笑い、歩み寄った。
ラーシャル「…っ!…お…姉ちゃん…!」
分かっているのに。それは姉ちゃんじゃないって分かっているのに。心の底では涙が出るほど嬉しかった。受け入れきれない自分がいたから。
最低だよ。私は現実を受け入れながらも、結局は目の前の幻想に縋ってしまう。甘えてしまう。何をされているのか…分かっているのに。
ラーシャル「……ふざけないで。…お姉ちゃんは……エミューズ姉ちゃんは!…自分に素直だから、心の底から笑顔になるの!」
私は激昂して、エミューズの抱擁を拒否した。手に触れた分かった。彼女は幻でもクローンでもない、本物のエミューズ・バリスピィだ。
でも心は本当のお姉ちゃんじゃない。お姉ちゃんは光になって消えた。お伽話で聞いたことがある。魂の消失は本当の死だと。
ラーシャル「分かってるよ…お姉ちゃんの魂は消えた。持病と神経解放の反動で……ね。私達もそれを見届けていた。きっと彼らは気づいていたんだろうね…私も理解しちゃったよ。あの日、何が起こっていたのか……。ねぇ、教えて?」
私が上を見上げてそう声を掛けると、そいつは呼び掛けに応じて降りてきた。
タイラント「察しがいいようだ。お前が夢園で目にしたものと同じだ。…邪魔したな。」
それだけ答えて、マインダーは姿をくらました。
私は拳を握りしめて、力を覚醒させた。
ラーシャル「私とエミューズ姉ちゃんを…侮辱したことを……私は絶対に許さない!極刑だよ…拳術・奥義:コズミックカウンター!」
赫い宇宙エネルギーを拳に込めて、私は全力の攻撃を放った。
ラーシャル「待っててお姉ちゃん……安心して眠らせてあげるからっ…!」
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