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1章:失踪の川
9日目.霧②
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霧の中を彷徨うこと二十分。俺はある違和感を覚えた。
「……広い。同じところを徘徊しているだけなのか、はたまた……」
六年経った今でもしっかりと覚えているし、先程も確認したばかりだ。
霧に飲まれた位置は自動車道路のところであり、危険ではあるが河川に近づくためにも金属製の階段を使って河川敷に降りた。
感覚を頼りにここまでは視界不良の中でも達成出来た。しかし、河川敷に降りてからはどうも一致しない。足元だけは何とか目視出来るが、ずっと続いているような感覚だ。
「誰かー!助けてー!」
子供の叫び声が聴こえた。
「夢の通りだ……。という事は例の失踪事件の原因は霧で確定か。…ひとまず、助けにいくのが先決。」
音を頼りに、その叫び声の主の元へと歩いていった。
しばらく歩くと、人影らしきものが浮かんできた。声もかなり近い位置になってきている。
「誰か居るなら返事をしてください!」
俺がそう叫ぶと、人影はこちらの側を振り返り、接近してきた。
「よかった……。」
そう言って、男の子は俺の手を握ってきた。すると、男の子はあることを話してくれた。
「僕…見たんです。僕と同い年くらいの人が水没する瞬間を……。」
「ッ!……その場所から、どれくらい歩いたか覚えている?」
「はい。かれこれ五分くらいは歩いたと思います。」
「五分……。」
十歳前後に見える男の子がノンストップで歩き続けても、そう長い距離は進まないだろう。それに、霧という真っ白な視界の中では、体感する時間は本来より長くなるはず。
つまり、そう遠くはない場所に水没した子がいるのだろう。
「ありがとう。お兄さんがこの霧から必ず帰してあげるから、着いてきて。」
「はい。」
男の子に自分の袖を掴ませ、俺は捜査を再開した。
よくよく耳を澄ませると、川が流れる音が聴こえた。幸い、霧が掛かってから雨は止んだようだったが、それ自体が不思議だ。
それに、捜索したものの何一つ手掛かりが見つかっていないとメールには記載されていたが、もしも同じように水難事故に遭ってる人が居たなら、見つかっていても不自然ではない。
霧の範囲がどの程度のものかは分からないが、住宅地に被っていたとしたら証言があまりにも無さ過ぎる。
故に、この状況に従来の常識は通用しないと考えてもいいだろう。
「ねぇ…お兄さん…。」
男の子が何か言いたそうにしていた。
「どうしたの?」
「実は……今、僕の学校で行方不明者がいっぱい出ているんだ……僕…本当に家に帰れるのかな…。」
心配そうな声色で男の子はそう言った。そりゃ怖いか。俺がこの子くらいの歳の時には、既に事故を経験していた。月一程度の間隔で、だ。
そのせいで余程の事がない限り、怖いなんて思わなくなってきた。だけど、普通の子にとっては怖いだろう。何なら、霧の中を彷徨うなんてこと、当時の俺でも無理だったかもしれない。
「大丈夫だよ。お兄さんが、何があっても君を家に帰す。信じて。」
そう優しく言葉を返すと、男の子は強く袖を握った。
保証なんて出来ない、それでも約束しないといけない。俺はこの子も無事に家に帰すし、他の行方不明者も見つけ出す。そして不自然な霧の正体も必ず暴く。
その覚悟を持って、この場所に足を踏み入れたのだ。
「……?」
河川が近い。感覚がそう訴えかけてきた。すると、男の子とは違う、別の人影が反対方向から歩いてくるのを確認した。
その子に合流しようと一直線に足を進めようとするが、水の流れる音を聴いて、それは不可能だと分かった。
「ッ!危ない!そのまま進んだら!」
しかし、気付いた頃には既に遅かった。人影は地面へと落下して、水が勢いよく飛び散り音がした。
「だ、だだ誰かー!」
俺は即座に手を伸ばし、視界不良の中何とかその子の手を掴んだ。
「は!なんだこの流れの強さ…!町を横切る川が出していい速さじゃ……!」
大人一人では到底引き寄せられない。そんなくらいの速さで川は流れていたのだ。
それでも手は掴んでいる。俺はありったけの力を振り絞って、引き上げようとしたが、川の流れに耐えきれず、手と手ざ離されてしまった。
「あ……!」
「助けて!!」
そんな呼び声がどんどん遠退いていく。その子は、流されてしまったのだ。
助けきれなかったことに内心打ちひしがれていると、丁度が霧が止んだ。
「ッ!まだ確認は間に合う!は…ず……」
すぐに子供が流されたと思われる方向を確認したが、そこに人の姿は無かった。おまけに、川の流れも非常に穏やかであり、いつもと同じように雨が降っていた。
そこで はっ として男の子の方を確認したが、男の子はちゃんとその場に居た。
「大丈夫?!」
「僕は大丈夫です。けど……」
そう不思議に思うように、怯えるように、男の子は川を見た。
「………。とりあえず、家に帰ろっか。川沿いまではお兄さんがついて行ってあげるから。」
とりあえず、約束通りに男の子を家に帰した後、俺は河川に戻った。
しかし、激流があった痕跡もなければ、昼頃と同じように行方不明者の手掛かりも無かった。メールの通りだ。
「……七時丁度。」
時計を見ると、もうすぐ夕食のために帰った方がよい時間だったため、今日の調査は一度区切りをつけることにして、家に帰った。
これは少し、相談が必要になりそうだ。
家で夕食を済ませた後、俺はさっきの出来事を振り返りつつ、情報をパソコンにまとめていた。
すると、部屋の扉がノックされた。
「入って。」
咲淋は俺の部屋に入り、申し訳程度に敷いた座布団の上に正座した。
「私を呼び出したってことは、何か困っているようね。」
「そんなところだよ。……さっき、時刻で言うと六時から七時の間、雨は上がっていたの?」
そう質問すると、彼女は横に首を振った。
「雨は変わらず降り続けていたよ。ただ……風は弱くなっていたわね…。」
「風か………。」
風はあまり関係があるようには思えない。だが、雨が降っていたという事実は矛盾を生んでいる。
咲淋は冗談を交えない嘘をつくような人じゃないし、実際は降っていたのだろう。
情報を整理するために思考を巡らせていると、彼女は口を開いた。
「もしかして…何か調べていたの?」
「そうだよ。咲淋には隠す必要はないね。話すよ。」
そうして、俺は霧の中での出来事を咲淋に共有した。
「不思議ね……。これも君がトラブル体質だから上手く巻き込まれることができたのかしら?」
「そうじゃないか?」
「否定しないのね……。」
「今回に限ってはトラブル体質が噛み合った。霧が晴れた瞬間、証拠は全部消えてしまったから。巻き込まれなければ、一生進展しなかったはず。」
あれは夢でも幻覚でもない。紛れもなく現実に起こったことだ。
その証拠に、霧の中で見つけた男の子もしっかりと記憶があったし、先程入った行方不明者情報が、川に流されてしまった子と同じくらいの歳、背丈だったから。
とはいえ、非現実的であることに変わりはない。けれども、影響は事実として存在している。
「一体どうなってるんだ……」
そう口に零すと、彼女は転がっていたシロバナタンポポを手に取り、質問をした。
「この花の花言葉……知ってる?」
「ああ。“私を探して”……。ッ!」
ふと、俺は流されたシロバナタンポポを思い出した。
そして彼女は、こう言ってきた。
「トラブル体質だと自負してる蓮斗なら、オカルトチックな話も信じられるよね。今日だって、何の手掛かりも掴めなかった訳じゃないようだし、探してあげなよ。行方不明者と、霧に隠れた真実を。」
「咲淋は背中を押すのが本当に上手だね。何か知ってるの?」
「いいえ。ちょっとお洒落してみただけよ。」
「それもそうか……。まぁ……ありがとう。また明日から頑張る。」
彼女は笑顔を見せて「どういたしまして!」と言い残し、部屋を後にした。
例え不思議の連続であろうとも、きっと原因はあるはずだ。この程度で躓いていたら、本当に知りたい真実には辿り着けないだろう。
明日へと魂を燃やして、俺は眠りに就いた。
「……広い。同じところを徘徊しているだけなのか、はたまた……」
六年経った今でもしっかりと覚えているし、先程も確認したばかりだ。
霧に飲まれた位置は自動車道路のところであり、危険ではあるが河川に近づくためにも金属製の階段を使って河川敷に降りた。
感覚を頼りにここまでは視界不良の中でも達成出来た。しかし、河川敷に降りてからはどうも一致しない。足元だけは何とか目視出来るが、ずっと続いているような感覚だ。
「誰かー!助けてー!」
子供の叫び声が聴こえた。
「夢の通りだ……。という事は例の失踪事件の原因は霧で確定か。…ひとまず、助けにいくのが先決。」
音を頼りに、その叫び声の主の元へと歩いていった。
しばらく歩くと、人影らしきものが浮かんできた。声もかなり近い位置になってきている。
「誰か居るなら返事をしてください!」
俺がそう叫ぶと、人影はこちらの側を振り返り、接近してきた。
「よかった……。」
そう言って、男の子は俺の手を握ってきた。すると、男の子はあることを話してくれた。
「僕…見たんです。僕と同い年くらいの人が水没する瞬間を……。」
「ッ!……その場所から、どれくらい歩いたか覚えている?」
「はい。かれこれ五分くらいは歩いたと思います。」
「五分……。」
十歳前後に見える男の子がノンストップで歩き続けても、そう長い距離は進まないだろう。それに、霧という真っ白な視界の中では、体感する時間は本来より長くなるはず。
つまり、そう遠くはない場所に水没した子がいるのだろう。
「ありがとう。お兄さんがこの霧から必ず帰してあげるから、着いてきて。」
「はい。」
男の子に自分の袖を掴ませ、俺は捜査を再開した。
よくよく耳を澄ませると、川が流れる音が聴こえた。幸い、霧が掛かってから雨は止んだようだったが、それ自体が不思議だ。
それに、捜索したものの何一つ手掛かりが見つかっていないとメールには記載されていたが、もしも同じように水難事故に遭ってる人が居たなら、見つかっていても不自然ではない。
霧の範囲がどの程度のものかは分からないが、住宅地に被っていたとしたら証言があまりにも無さ過ぎる。
故に、この状況に従来の常識は通用しないと考えてもいいだろう。
「ねぇ…お兄さん…。」
男の子が何か言いたそうにしていた。
「どうしたの?」
「実は……今、僕の学校で行方不明者がいっぱい出ているんだ……僕…本当に家に帰れるのかな…。」
心配そうな声色で男の子はそう言った。そりゃ怖いか。俺がこの子くらいの歳の時には、既に事故を経験していた。月一程度の間隔で、だ。
そのせいで余程の事がない限り、怖いなんて思わなくなってきた。だけど、普通の子にとっては怖いだろう。何なら、霧の中を彷徨うなんてこと、当時の俺でも無理だったかもしれない。
「大丈夫だよ。お兄さんが、何があっても君を家に帰す。信じて。」
そう優しく言葉を返すと、男の子は強く袖を握った。
保証なんて出来ない、それでも約束しないといけない。俺はこの子も無事に家に帰すし、他の行方不明者も見つけ出す。そして不自然な霧の正体も必ず暴く。
その覚悟を持って、この場所に足を踏み入れたのだ。
「……?」
河川が近い。感覚がそう訴えかけてきた。すると、男の子とは違う、別の人影が反対方向から歩いてくるのを確認した。
その子に合流しようと一直線に足を進めようとするが、水の流れる音を聴いて、それは不可能だと分かった。
「ッ!危ない!そのまま進んだら!」
しかし、気付いた頃には既に遅かった。人影は地面へと落下して、水が勢いよく飛び散り音がした。
「だ、だだ誰かー!」
俺は即座に手を伸ばし、視界不良の中何とかその子の手を掴んだ。
「は!なんだこの流れの強さ…!町を横切る川が出していい速さじゃ……!」
大人一人では到底引き寄せられない。そんなくらいの速さで川は流れていたのだ。
それでも手は掴んでいる。俺はありったけの力を振り絞って、引き上げようとしたが、川の流れに耐えきれず、手と手ざ離されてしまった。
「あ……!」
「助けて!!」
そんな呼び声がどんどん遠退いていく。その子は、流されてしまったのだ。
助けきれなかったことに内心打ちひしがれていると、丁度が霧が止んだ。
「ッ!まだ確認は間に合う!は…ず……」
すぐに子供が流されたと思われる方向を確認したが、そこに人の姿は無かった。おまけに、川の流れも非常に穏やかであり、いつもと同じように雨が降っていた。
そこで はっ として男の子の方を確認したが、男の子はちゃんとその場に居た。
「大丈夫?!」
「僕は大丈夫です。けど……」
そう不思議に思うように、怯えるように、男の子は川を見た。
「………。とりあえず、家に帰ろっか。川沿いまではお兄さんがついて行ってあげるから。」
とりあえず、約束通りに男の子を家に帰した後、俺は河川に戻った。
しかし、激流があった痕跡もなければ、昼頃と同じように行方不明者の手掛かりも無かった。メールの通りだ。
「……七時丁度。」
時計を見ると、もうすぐ夕食のために帰った方がよい時間だったため、今日の調査は一度区切りをつけることにして、家に帰った。
これは少し、相談が必要になりそうだ。
家で夕食を済ませた後、俺はさっきの出来事を振り返りつつ、情報をパソコンにまとめていた。
すると、部屋の扉がノックされた。
「入って。」
咲淋は俺の部屋に入り、申し訳程度に敷いた座布団の上に正座した。
「私を呼び出したってことは、何か困っているようね。」
「そんなところだよ。……さっき、時刻で言うと六時から七時の間、雨は上がっていたの?」
そう質問すると、彼女は横に首を振った。
「雨は変わらず降り続けていたよ。ただ……風は弱くなっていたわね…。」
「風か………。」
風はあまり関係があるようには思えない。だが、雨が降っていたという事実は矛盾を生んでいる。
咲淋は冗談を交えない嘘をつくような人じゃないし、実際は降っていたのだろう。
情報を整理するために思考を巡らせていると、彼女は口を開いた。
「もしかして…何か調べていたの?」
「そうだよ。咲淋には隠す必要はないね。話すよ。」
そうして、俺は霧の中での出来事を咲淋に共有した。
「不思議ね……。これも君がトラブル体質だから上手く巻き込まれることができたのかしら?」
「そうじゃないか?」
「否定しないのね……。」
「今回に限ってはトラブル体質が噛み合った。霧が晴れた瞬間、証拠は全部消えてしまったから。巻き込まれなければ、一生進展しなかったはず。」
あれは夢でも幻覚でもない。紛れもなく現実に起こったことだ。
その証拠に、霧の中で見つけた男の子もしっかりと記憶があったし、先程入った行方不明者情報が、川に流されてしまった子と同じくらいの歳、背丈だったから。
とはいえ、非現実的であることに変わりはない。けれども、影響は事実として存在している。
「一体どうなってるんだ……」
そう口に零すと、彼女は転がっていたシロバナタンポポを手に取り、質問をした。
「この花の花言葉……知ってる?」
「ああ。“私を探して”……。ッ!」
ふと、俺は流されたシロバナタンポポを思い出した。
そして彼女は、こう言ってきた。
「トラブル体質だと自負してる蓮斗なら、オカルトチックな話も信じられるよね。今日だって、何の手掛かりも掴めなかった訳じゃないようだし、探してあげなよ。行方不明者と、霧に隠れた真実を。」
「咲淋は背中を押すのが本当に上手だね。何か知ってるの?」
「いいえ。ちょっとお洒落してみただけよ。」
「それもそうか……。まぁ……ありがとう。また明日から頑張る。」
彼女は笑顔を見せて「どういたしまして!」と言い残し、部屋を後にした。
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