独自ダンジョン攻略

sasina

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呪いのスキル

5.エクストラ

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 鑑定のスキルレベル上げを始めてから大体3時間ぐらい経って鑑定のスキルレベルが10になった。


【名前:佐々木 光希
 性別:男
 年齢:16
 職業:学生
 lv:0
 スキル:鑑定Ⅹ A 7/500 鑑定偽装Ⅸ P
 HP:100/100
 EP:?/?  】


「俺の勝手な予想だと、スキルレベルは10でカンストすると思っていたのにな」

 かなりの数を鑑定しているはずなのに、まだ上限に差し掛からなかった。

 もう6時過ぎで、朝日が登っている。
 スキルレベル10ぐらいでカンストすると思っていたが、これではあと何レベルまで上げればいいのかわからなくなった。
 既にスマホの音楽は5周くらいしていて飽き始めていた。

 あと何時間でカンストさせられるかもわからない。下手をすれば何日もかかるかもしれない。

「よし、8時までにカンストしなかったら諦めよう」

 諦めてダンジョン外にモンスターが出ないかを確認した後に、一旦家に帰って出直す事にした。



ーーー


 
 更に鑑定を続ける事1時間半、7時半に差し掛かろうかと言う時に、遂にやっとこの何出来ないというつまらない時間が終わった。

 それも最高の形で。


【名前:佐々木 光希
 性別:男
 年齢:16
 職業:学生
 lv:0
 スキル:鑑定偽装Ⅹ P
 エクストラスキル:天眼 AP
 HP:100/100
 EP:?/?  】


 鑑定Ⅹの経験値が500溜まると、鑑定Ⅹは消えてエクストラスキルの『天眼』と言うスキルに進化した。

 この天眼と言うスキルが物凄かった。
 まさに進化と呼べる変化を遂げて、鑑定の能力は勿論の事、見えない所まで分かる様になった。
 360度どころか物陰すらも正確に認識できる。

 凄いのは見えるのではなく分かると言うところだ。

 自分の体の動きが分かる。姿勢、呼吸や筋肉の動きすら正確に分かるようになった。
 リアルタイムでCTスキャンをしているみたいだ。

 天眼と言う名前だけど、全然眼なんてものじゃない。
 完全にチートだ。ここは敬意を込めて天眼さんと呼んでおこう。

 簡単にどのくらいチートなのかと言うと、今の俺に半径15m内の死角は無く。気配だけなら100m内で感知できた。

 天眼なら敵の動きを姿勢、呼吸、筋肉の動きから次にどの様に動くか正確に予想する事が出来る。
 直接筋肉を見ているので、フェイントなどの誤魔化しも効かない。
 それは生物に限定した疑似的ば未来視と言えた。

 しかも自分の今の姿勢、呼吸、筋肉の動きから何処が無駄な動きなのかも理解出来た。
 例え刀を渡されたとしても時間を掛ければ、自己流でそれなりに使いこなす事が出来る様になると思う。

 天眼さん優秀すぎるな。

 ファンタジー物の物語が現実になって、一番手に入れるのが難しいものは、優秀な師匠だろう。 
 だが、この天眼さんさえいれば、師匠要らず何なら天眼さんが師匠と言える。

 天眼さんを手に入れて自覚できたが、俺の今の動きは普通の人に比べれば結構いい動きが出来ているが、それでもまだまだ動きに無駄があった。

 さらに人間が普段無意識に自身の肉体の力をセーブしている事もよく分かった。

 そして天眼さんを使えば、その身体のリミッターを外す事も出来そうだった。
 そんな事をすれば、その後に速攻で病院送りになりそうな予感がするので、これは切り札という事にしておこう。

 まあ、無駄な動くがある事は分かったんだ。これからは無駄な動きを矯正して出来るだけ全身の筋肉を使って生活しよう。
 あと暇な時にでも武術の型でも練習してみるかな?

 天眼さんには経験値表示がない。
 これ以上の成長はないと言う既に完成されたスキルみたいだ。
 あとは使用者の技術の問題で今のままで満足するか、それともこのスキルの使用者に相応しい者に成長するかはその人次第と言う訳だ。

 勿論、俺は後者だけどな。

 と、まあこんな感じの事があって、もうスキルの経験値が稼げなくなったので、lvを上げていこう。

 何故lvを上げる前にダンジョンにあるあと二つの隠し部屋に行かないのかと言うと、確かにもしかしたらまた宝箱があるかもしれない。
 中にはスクロールが入っていて、そのスキルを手に入れてスキルレベルをEPが無制限な今、上げた方がいいと思う人も居ると思う。

 が、思い出してほしい。
 何故、今EPが無制限で使えるのかと言う事を、EPが無制限に使えるのは本来lvを上げてから手に入れる筈のスキルをlvを上げずに手に入れた事で、バグが起こりEPが無制限に使えてしまっているんだと俺は思っている。

 本来あの隠し部屋にたどり着いている者は、lvがそれなりに上がっていると思われる。とにかくlv0ではない。

 そんな場所にまだlv0の俺が行くのは自殺行為だと考えた。
 宝箱だったら良い。しかし隠し部屋にはモンスターが待っているかもしれない。スライムじゃないかもしれない。逃げられないかもしれない。
 
 そんな冒険とも呼べない自殺行為を俺はしない。

 残りの隠し部屋はlvをある程度上げてから挑もうと思う。

 早速lvを上げにダンジョンへと入るか。

 昨日着ていた装備を身に付け、ちゃんとヘッドライトの電池も入れ替える。
 あとは適当な武器か。流石にあのスライムを素手で触る気は起きない。ヌルヌルしてそう。

 俺が今持ってきている物で武器になりそうな物は、ライターで使えるバーナー温度1300度、料理用の包丁(職質は勘弁)、テントを固定する為のペグを打つ金槌、空中テントには必要がないが癖で持ってきていた。あとはその辺で拾える石ぐらいか。

 取り敢えず、この4つをスライムに試してみよう。

 サブザックを取り出し、中に3つとも入れる。周りに落ちている手のひら大の石を拾い集める。

「5個もあればいいな」

 拾った石もザックに入れ、念の為応急セット、非常食と水500mlも入れておこう。

 これで準備終わった。

 そう言えば朝(3時)にラーメン食べてから何も食べてないな。

 インスタントのコーンスープでも飲もう。
 鍋でお湯を作り、コーンスープをゆっくりと飲み干す。

 鍋を片付けて、改めてダンジョンの中へと入っていく。

 まずは、どうにかしてスライムを倒さないとな。


 



 



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