35 / 125
未定
35.〇〇は遅れてやって来る
しおりを挟むまだ少し目が痛むが、神眼は使えるようだから大丈夫の筈だ。
念の為、痛みが完全に引くまで瞼を閉じておくか。
別に空間把握が使えるなら、見えなくても大丈夫だろう。
何か直接物を見たいなら瞼を透視すれば良いだけだからな。
歩き続けダンジョンを出る頃には、もう痛みもすっかり引いていた。
やっとダンジョンを出れた。
もう外はすっかり日が暮れていた。
確かダンジョンに入ったのが土曜の9時だったから、学校登校日まで後1日はあるな。
今日は疲れたから、明日はもう家に帰って、一日ゆっくりと家で過ごす事にしよう。
明日もダンジョンに潜るなんて気力は流石に湧かなかった。
「あれ?」
スマホで時間を確認すると、今日は日曜日の夜19時と表示されていた。
「丸一日以上、経ってる」
確かにあの巨大スライムと戦った時は2回も気絶したが、そんなに時間が経っていたのか。
じゃあ明日はもう高校の始業式じゃないか。
今日はもうここで寝てしまおう。
明日、朝早起きして急いで家に帰れば、始業式には間に合うだろう。
兎に角、今日は疲れたのでもう寝る。
テントに入り、眠りにつく。
おやすみ。
ーーー
お早うではなく遅よう。
現在、午前7時になりました。
起きた瞬間から何となく「ああ、今日は遅刻だな」って悟ったよ。
lvに物言わせ全力で走れば、今からでも間に合うとは思うけど。
今、人間業じゃない行動をして国などに俺の事がバレる事を考えると、あまり得策とは言えない。
それにlv20台の時なら最悪バレても大丈夫だとは考えていたが、現時点でlv60台の人なんて他に居るとは思えないので、絶対に面倒な事になる。
どうやってlvアップしたのかを聞かれたら困ってしまう。
自分で言うのも何だけど、この結果は俺の行動力があってこそのものだと俺は思っている。
それに俺があんな思いをして倒した終末の使徒レプリカを、他の人に簡単にクリアされたらと考えただけで許せない。
だから絶対に攻略法を教えてなるものか。
この気持ちが落ち着くまではネットにも情報を上げるつもりはなかった。
もちろん見つかるつもりも無い。
始業式には遅れるが、そんな事はどうでも良いくらいはその気持ちが強かった。
ぐぅ~~~!
お腹が減ったので、朝はここで食べてから家に帰って準備しよう。
1日以上何も食べてないから、朝ご飯はカップ麺を2個食べる。
例え、遅刻が決定していたとしても、始業式が終わるまでには教室に到着しておきたいな。
食べ終わったら、テントを解体してから持ち、森の中をダッシュで出た。
ーーー
自転車にテントを積んだら、カモフラージュとしてマジックポーチから空のリュックを取り出して背負う。
背負った空のリュックにマジックポーチを入れて、準備完了。
家に帰った時に、持っている物がテントと小さなポーチだけでは怪しいからな。
早く家に帰るか。
ーーー
家に到着した。
「ただいま~」
玄関の扉を開けて声をかけるが、もう家には誰も居ないのか返事は無かった。
みんなもう仕事や学校に行っている様だな。
俺も高校に投稿する支度しないと。
自分の部屋に持っていた荷物を置き、高校の制服を持って脱衣所に移動する。
昨日戦いの後、自分の血で血塗れな体をタオルで拭いたが、それだけでは上手く綺麗になってないと思うので、シャワーを浴びてから登校しよう。
「まだ少し鉄の匂いがするな」
ボディーソープとシャンプーで、この5日間の汚れを落とす為、2度洗う。
サッパリしたら濡れた体を拭き、制服に着替える。
通学カバンにマジックポーチを放り込むと、それを持って家を出た。
「もう8時過ぎてるな。既に始業式も始まっている頃か」
自転車を乗り、高校に遅めの登校をする。
ーーー
学校に到着して、駐輪場に自転車を停めてから校内に入る。
まずは職員室に行って遅刻の報告をしてから、自分のクラスの教室に行くか。
職員室で聞かないと自分のクラスすら分からないからな。
昇降口には、もうクラス分けの紙が貼られてなかったから、職員室で一緒にその事も聞いてこないといけない。
職員室の扉をノックする。
コンコン
「失礼します」
扉を開けて中を覗くと、職員室には事務の先生しかいないみたいだった。
まあ、他の先生は始業式に出ているからな。
「はい、どうしました?」
「見ての通り遅刻しました」
「えっと確か、元1-1の佐々木さんでしたね。分かりました。副担任の先生に伝えておきます」
「はい、お願いします」
「そうしたら、佐々木さんは始業式が終わるまで自分のクラスで待って下さい。クラス分けは職員室の表の掲示板に貼ってあるのでそこで確認してください」
「はい」
事務の先生への報告を終え、職員室を出てクラス分けを確認する。
「今年も1組か」
教室の位置を確認してから1組の教室に向かう。
教室に着くと、既に黒板に席順が書いてあったので、その通りに座る。
席は窓側の一番後ろだ。
もしかしたら教室に来た順番で席が決まったのかもしれない。
勿論、遅刻した俺は一番最後の席になる。
「始業式が終わるまで暇だな」
21
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~
仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。
ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。
ガチャ好きすぎて書いてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる