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未定
67.ミンチが苦手になりました
しおりを挟む【種族:ウルフ
性別:オス
lv: 4
スキル:噛み付くⅠ 引っ掻くⅡ 嗅覚Ⅰ
HP: 2/207
MP:0/0 】
さっきは逃げられたが、今はきちんと無力化出来ている。改めてゆっくり考え事が出来るな。
今更だが、このウルフはダンジョン外に出ているのに逸れでは無い。
俺の予想は外れて、ダンジョン外に出たモンスターは全てが逸れになる様ではないようだ。
lvも4と低い。ダンジョンを出た影響によりlvが上がっている様子もないな。
今の所、ダンジョン外で遭遇したモンスターは逸れが2体、そうで無い普通のが1体、と逸れの方が多い。
それでも俺は逸れに二連続で出会ったのは、単に俺の運が良かっただけだと考えている。
普通の人なら運が悪かっただけどな。
同じ地域で逸れに出会ったなら、どちらが多いか分からなくなる。
でも2体の逸れとは別々地域で出会った。
まだ、ダンジョン外に出たモンスターが逸れになるのは稀な可能性は残っている。
この普通のウルフの方なら、ある程度喧嘩慣れしていれば、倒す事も出来るだろう。
戦闘力はその辺の犬レベル以下だ。
まあ、人間と犬科生物の対決だと勝てる事はあっても逃げる事はまず無理だろうけどな。
さて、このウルフにはもう使い道が無いから倒すか。
何なら連れて帰って春に倒させる事も出来るが、折角昨日春を上手く誤魔化す事が出来たのに、ダンジョン外にモンスターが出れる事を知られたくない。
最後に簡単な実験をして、このウルフには消えてもらう。
実験と言っても特に必要な物は無い。
唯、攻撃すると意思を指先に込めてゆっくりとウルフに触るだけだ。
【種族:ウルフ
性別:オス
lv: 4
スキル:噛み付くⅠ 引っ掻くⅡ 嗅覚Ⅰ
HP: 1/207
MP:0/0 】
「良し。ちゃんとダメージが入っているな」
攻撃の意思さえあれば、撫でるだけでもダメージが与えられる事が分かった。
次はバウンド攻撃を試してみよう。
投げた物が当たりダメージが入る事は分かっている。
例えばスーパーボールみたいに跳ねる物を投げる。壁などで跳ね返りモンスターに当たったら、それはダメージは入るのか? 確認しておきたい。
何か跳ねる物でも持っていたかな?
マジックポーチの中を探しても良さそうな物が見つからなかった。
学校のカバンから消しゴムを取り出して、これを実験に使う事にしよう。
消しゴムもゴムって言うぐらいだから跳ねるだろう。
必要性があるか分からないが消しゴムにも攻撃の意思を込めて投げる。
このまま行けば、木の幹に当たって跳ねて、ウルフの体に当たる筈だ。
ペシッ
「うっ」
当てる角度が悪かったのか、木の幹に投げた消しゴムは跳ね返り、俺の額に当たった。
避ける事も勿論出来た。しかし、跳ね返っている時にこのまま行けば綺麗に額に当たるなと眺めていたら、避けるのを忘れていた。
額に当たった消しゴムを地面に落ちる前にキャッチする。
今思い付いたが、俺は俺の攻撃で傷付くのか?
ダメージが入っているか分からないので鑑定してみる。
【名前:佐々木光希
性別:男
年齢:16
職業:学生
lv:62
スキル:鑑定偽装Ⅹ P
振動魔法 Ⅴ A 75/250(500kHz、1/10EP)
エクストラスキル:神眼 AP (1e8EP)
ユニークスキル:固定ダメージ1
HP: 8113999/8114000
EP: 3467999/1.16008e8 】
「HPが1減っている」
自分の攻撃でもダメージがある様だな。
使い所を間違えると自滅してしまうな、迂闊に砂をぶち撒けると俺が死ぬ。
まあ、バウンド攻撃でもダメージが入る事が今分かって良かった。
他に実験しておきたい事は何かあったか?
「思い付かない」
パシッ
ウルフにデコピンを打ち込んで倒した。
ドロップアイテムは黒い小石と、あまり良いものではなかったな。
しかし、モンスターを倒してみて思ったが、俺と慶の戦闘の落差が凄いな。
慶の小鬼との戦闘は、生き物を殺す殺伐としたファンタジーだったが、俺の場合はモンスターを倒してもゲームをやっている様に見える。
まあ、俺でも異世界のチート主人公みたいな倒し方もやろうと思えば、強引に出来ない事もないけどな。
ダンジョン外モンスターを探してやってみようか?
ーーー
「居た」
神眼でモンスターを見つけたので、隠れて近寄り鑑定する。
【種族:ウルフ
性別:メス
lv: 5
スキル:噛み付くⅡ 引っ掻くⅠ 嗅覚Ⅰ
HP:249/249
MP:0/0 】
唯のウルフみたいなので、このまま倒そう。
思い切り走ってジャンプしてウルフの上に飛び降りる。
グシャ!
ウルフの上に着地する瞬間に、ウルフを地面に押し潰すように着地する。
こうすると、あーら不思議、異世界のチート主人公が相手モンスターをミンチにする攻撃が出来た。
まあ、lv差があるから出来る事だけどな。
これは終末の使徒レプリカがやっていたのを真似しただけだ。
ユニークスキルを所持している俺はダメージを1しかし与えられないが、地面に側からの圧力は俺の攻撃に含まれない。
俺の手足が潰された時と同じ様に、俺の攻撃で衝撃を与え、後は地面にウルフを殺してもらった。
あのスライムはこのユニークスキルを所持していた俺の先代だ。俺を殺し損ねたが、俺よりも使い方には詳しかっただろう。
どうせなら、もっと使い方を知りたかったが、あの時は短期決戦しか勝ち目が無かった。
生きてるだけで有り難く思わないとな。
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