綱手の受難

オーリグ

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綱手は、はっと緊張した。

もう胸だけにかまっていられなくなった。

綱手は首を少し持ち上げ、太ももの方を見た。

男の手がショーツに今にも触れそうなくらい近くを這っている。

その手はまるでじらすかのように、腰骨あたりをさすったかと思うと突然、内ももあたりまで戻ったりしている。

「あっ!んっ!やめろ触るなそんなとこ!けがらわしいんだよ」

綱手は怒鳴るが

次第に己の下半身に意識を向けざるを得なくなってきた。

さっきから執拗に行ったり来たりしている両もものつけねあたりだ。

男の手は敏感な所のすれすれをわざと通り過ぎていき、それがかえって意識をそちらに向けさせる。

綱手は腰をよじって男の手をかわそうとするが、両足を固定されているため逃げることが出来ない。

そして

「!!!!!」

男の指はついに綱手の最も敏感な部分をとらえ、その中心に押し当てる。

そしてあつかましくも、そのまま静かにゆっくりと、円を描くように押し回し始めたのだ。

「どうだ?これはなかなかキツイだろう?ふふふ!少し湿ってきているぞ」

「くっっ!やめろ触るな!」

綱手は目を固く閉じ、歯を強くくいしばる。

「どれ!!確かめてみるか」

「おい!やめろっ!汚い手で触るな!!

男は綱手のショーツの中に手を入れて直に秘部を触ると言った。

「ほぅ!この液体はなんだ?どっちが汚いんだ?火影ともあろうものがこんないやらしい」

男は笑いながら濡れた指を見せる

「?!!!」

嘘だ!そんなはずはない、こんな状況でそんなことはあるはずが無い、いや、あってはいけない。

これはなにかの間違い!

そう自分に言い聞かせた。

しかしショーツの局部は、初めは小さな一点の染みだったものが、次第に広がってきていた。

男の指が触れるたびに、濡れて変色した布の面積が広がっていった。

「おっ、濡れてきた、濡れてきた!気持ちよく濡らしているじゃないか」

男の卑猥な声は、綱手の怒りに火をつけた。

「うるせえ... 濡れてなんかねえよ...変態野郎...」

麗佳は再び気力を振り絞って叫んだ。
しかし最初の頃の迫力はまさに影も形もである。

声も小さく、少しかすれ声だ。

火影とは遠く離れたまさに消えかけの炎である

男は、もはや少しも動じなかった。

「いくら頑張ったって、濡れてるものは濡れてるんだよ身体は正直だ」

「クソ野郎が、汗で濡れているんだよ」

と言うが、綱手は動揺している

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