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7.疑問
しおりを挟むリンを助け出し、惑星リースへ逃れてから約三ヶ月。レノの懸命な看護が実を結んだのかリンはやっと感情を取り戻し、話せるようになった。実際のところ、レノは何がきっかけでリンが自分自身を取り戻したのかは分らなかった。リンと視線を合わせることができ、久しぶりに聞いたリンの声。ただそれだけのことで、レノは計り知れない喜びを感じていた。けれどもその喜びは長く続かず、リンに食事を取らせようとした時までであった。スープを口に入れる事は出来た。だけど口に含んだ僅かなスープをリンは飲み込むことができず、吐き出してしまった。原因は分らなかった。いや、確信は持てなかったが、飲み込めないという理由をレノはなんとなくではあるが分っていた。それは、ゼムリア連邦での出来事が原因である、と。リンの受けた心の傷の深さはとても大きく、深いのだと思い知らされた。だけど、レノはまたしても現れた壁を乗り越えるべく、行動を起こした。
リンが話せるようになった翌日、レノはイオに越してきて初めてこの町の"雪の広場"を訪れていた。それは約三ヶ月振りの外出だった。初めてここの町に来たとき、キニスが運転する車で家に向かう途中、広場を通り過ぎた事はあったが、買い物の為に訪れるのは初めてで、レノは必要な物を買い揃える為.にいろいろな店をまわり、既に両手は重たい袋で塞がっていた。自分で買い物に出ていなかった期間はPCを使って必要な商品を頼んだり、イオに移って来た際に、必要な手続きや住宅の確保などの一切を請け負ってくれた役所勤めのキニスに連絡を入れて生活に必要な物を頼んだりしていた。
これだけあれば大丈夫だろうか。この中に、どれか一つでもリンが口にできるものがあればいいが。他の店にも寄ってみようか。
広場を囲うようにして建てられた店を巡り、この町で一番大きな食料店に入ったレノはそこで、大量の食料を購入していた。それは食べることができないリンの為であった。昨日の朝と同じように、昼と夜にも同じスープを与えたみた。けれども、昼も夜もスープを受け付けず、口に含むことすらできなくなっていた。その為、リンは再び点滴で栄養を摂取しなければならなかった。液状の携帯食も与えてみたがこれも受け付けてくれなかった。レノは他のものであれば、もしかしたら食べられることができるかもしれないと思い、夜が明けて、店が開く時間帯に"雪の広場"へと買い物に来ていた。野菜やフルーツ、飲料類を多めに買い、他にも菓子なども大量に買い込んで店を出ると、広場にでて他にもリンが食べられそうなものが置いてある店がないかと辺りを見回していた。その時、レノの近くにいた黒服の男達の集団の中から一人の男が手を振りながら近づいてきた。
「ファレンズさん! ここで会うなんて珍しいですね」
「キニス、仕事はどうしたんだ?」
平日の昼近く、役所にいるはずのキニスが広場にいることを不審に思ったレノは不思議そうに問いかけた。
「今日は外回りですよ、スレアの役人が来てるんでいろいろ案内してるんです。ほら、あの黒服達がそうですよ。みんな恐そうな顔してるでしょう?」
レノはキニスの後方にいる皆一様に同じような黒いコートを着込んだ四人の男達を一瞬だけ見るとすぐに視線をキニスに戻した。
「ファレンズさんだから言いますけど、近い将来この町の一画に政府直属の研究施設を建設するかもしれないんです。それで中枢のお偉方がお忍びで視察にきてまして。…ここだけの話ですよ?」
キニスはとても小さな声でボソボソと黒服の男達の正体を説明した。
「そういう話は部外者に話してはいけないだろう」
「なに言ってるんですか、ファレンズさんだってあの男達のお仲間でしょう? それにファレンズさんは口が堅そうだし」
「そうだとしても、むやみに他人に話すのは職務違反だ。気をつけたほうがいい」
レノに咎められて、キニスは困ったように苦笑いを浮かべると、話題を逸らしはじめた。
「それよりもどうしたんですか? そんなに買い込んで…。連絡をくれれば私が買いに行ったのに」
キニスは両手に布製の大きな買い物袋がめい一杯広がり、袋の口から溢れそうな程食料が入った重そうな荷物を見ながら、動揺した様子で訪ねてきた。
「いつもはそうなんだが、急に必要になったんだ。いつもキニスに頼むわけにもいかないし、それに直接買いに行ったほうが早いからな、なにより、自分の目で確かめて買い物をしたかったんだ」
「食料をそんなに? ファレンズさんってそんな食べる感じしないですけど……あっ! もしかして。リンさん食べれるようになったんですか!?」
「昨日、やっと話せるようになったんだ。だが、まだ食事は受け付けなくてね。それでなにかリンが食べれるものがないかどうか、探しにきたんだ」
キニスは突然大声を出すと、レノに向かって驚きの表情で訪ねてきた。その声の大きさに先ほどまで一緒にいた黒服の男達もちらりとレノ達のほうに視線を向けていた。レノはキニスのあまりの声の大きさに片方の眉を少しだけ上げた。そして普段と変わらぬ低い声で返事をした。
「それはよかったぁ! いやーほんとよかった! ファレンズさん、大丈夫ですよ。話せるようになったのならすぐに食べることもできるようになりますって! いやぁ、ほんとよかったですね!」
「ありがとう、キニス」
両手の塞がっているレノの手を無理矢理掴んで、キニスは自分のことのように心から喜んでいるようだった。レノは多少引きながらも、キニスの喜びようを見て自身も笑みをほんの少しだけ浮かべた。
「それよりキニス、いいのか? あの人達を放っておいて。ずっとこちらを見ているぞ?」
「あっ、いけね! それじゃ近いうち寄らせてもらうんでその時にでも! リンさんによろしく」
すっかり同行者の存在を忘れていたキニスは、慌ててレノから手を離すと何度も振り返りながらレノに挨拶をして急いで黒服の男達の元に走っていった。
広場の隅に止めてあったアイボリー色をした丸いフォルムの車に乗り込んだレノは助手席に大量に買い込んだ買い物袋を置くと、キーを差込みエンジンを始動させた。そして暖気せぬままアクセルを踏み込む。雪はまだしっかりと道路を覆っていたが、きちんと除雪された道は気温の低さのおかげもあって走りやすく、広場から東南に位置するリンの待つ家に快調に走らせて行った。
◇
「リン、ただいま。具合はどうだ?」
「…だいじょぶだよ」
キッチンに荷物を置いたレノは、仕切りのないキッチンの隣の部屋のベッドで横になっていたリンに話しかけながら大量の食料を取り出しては冷蔵庫に仕舞いこんでいた。
「そ、んなに買ったの?」
「あぁ、そうだよ。リンが食べれるものがこの中にあるかもしれない」
ベッドで寝ながらレノの様子を見ていたリンは、少し驚いた表情を浮かべながらゆっくりと起き上がると、ベッドから降りようと床に足をつけた。
「起きてはだめだ。寝ていなさい」
「でも…」
リンが起き上がってキッチンの方へ来ようとしていることに気がついたレノは冷蔵庫に食料を仕舞うことを途中でやめると、フラフラと立ち上がろうとしているリンの元へ駆け寄った。
「わっ…」
「危ないっ、…ほらまだ寝ていないと駄目だ」
「ごめ、なさい」
足に力が入らなくバランスを崩しかけたリンの身体を大きな手で支えると、レノはリンを抱き上げてベッドに寝かせた。
「レノ」
「どうした?」
「あんなに、いっぱい…どうしたの?」
たくさんの食料を見つめながら、リンは驚いた様子でレノに尋ねた。これまでにあんなに多くの食料をリンは見たことがなかった。惑星G7で難民だった頃は大きな箱いっぱいに詰め込まれた配給を見た事は幾度もあったが、それは難民キャンプ場にいる大勢の人々には充分に行き渡る量ではなかった。そして、惑星ゼムリアのイヴァンの家にいたときは大きな冷蔵庫の中にたくさんの食料が入っているのを知ってはいたが、今レノが買ってきた食料はその比ではなかった。そして、この家に住んでいるのはリンとレノだけ。正確に言うと、この家にいるのは人間ただ一人だ。レノは人間と同じように食事を取ることもできるが、アンドロイドであるレノには必要なことではない。
「あの中から何か一つでも、リンが食べられるものがあるかもしれないと思って買ってきたんだ」
血の気の引いた顔で、少し荒い呼吸を繰り返しているリンを覗き込みながらレノが説明すると、リンは少し戸惑いの表情が入り混じったような笑顔を見せた。レノは無意識に恐れていた、リンが食べることが出来ないということに対して、無自覚で恐怖を感じていたのだった。ここに住み始めてから昨日まで、リンの感情がいつまで経っても戻らない事に対して異常なほど神経を尖らせていた。その張り詰めていた神経はリンが感情を取り戻し、話すことができるようになったことで一気に緩んでいた。だが、一瞬ほぐれたそれはリンが食べ物を口にすることができない、という新たな問題にぶつかり、再びレノは神経を張らなければならなくなった。そして今まで以上にレノに恐怖を与え、大量の食料買い込む結果となって現れたのだった。
「レノは普通の食事もできるけど、普段はしないよね? ぼく…、ぼくがもしあの中で食べれるのがあっても…、余った食料は悪くなるんじゃ…ないかな」
野菜やフルーツを見つめながら、リンは言いづらそうにレノに聞いた。
「冷凍できる容量にも限界があるからな。余った食材はキニスかテスの家にもらって貰うことにしよう。リン、いろいろなフルーツや菓子も買ってきた、飲料水も五種類ほど買ってきたんだ。何か食べたいものはないか? 一通りのものは買ってきた」
そう言いながらレノは袋をそのまま持ってくると、リンに一つ一つ買ってきたものを見せながら訪ねる。けれども、たくさんのお菓子や飲料水、フルーツなどを見ても一向に食欲の沸かないリンは困ったような表情を浮かべていた。そして消え入るような小さな声で「…ごめん、思い浮かばない」と言った。
「そうか、それなら少し待っていてくれ。今から私が買ってきた食材を使って何種類か流動食を作るから」
「うん」
食べれないことに罪悪感を感じていたリンは、顔を壁のほうに向けると小さく答えた。レノがすぐ隣のキッチンに向かって行くと、そのうしろ姿をチラリと見るとまたすぐに顔を壁に向けた。本当はシーツを頭まで被りたかったが、腕自体が思うように動かないリンには苦労のかかる動作であり、できなかった。キッチンに向かったレノが自分の為に料理をし始める音が聞こえる、洗う音、切る音、袋を破る音、火をつける音、冷蔵庫を開ける音、皿をだす音、何かをかき混ぜている音、いろいろな音がリンの耳に入ってきた。リンはそれらの音を聞きながら、料理するときってこんな音がするんだ。と、ぼんやりと考えていた。思えば生まれてからこれまでそういう音を聞いたことがなかった。惑星G7で難民だった頃は配給される携帯食をそのまま食べるか、そのへんに落ちているゴミ山を漁ってはそれをそのまま口に入れていた。ゼムリアに連れてこられて、あの豪邸に住み始めたときも料理はアンドロイドのチェセが作っており、その間リンはキッチンに足を踏み入れたことがない。料理ではないがお茶を入れる、という行為で出る音だけが、かろうじてリンの記憶にあるだけであった。
――どうして、レノは僕のことをこんなに心配してくれるんだろう? 難民だったこんな僕にどうして自分を犠牲にしてまで……あの星を離れてまで、どうして。
キッチンから聴こえてくる音を聞きながら、レノの事を考えていたリンはいつしか眠りに落ちていた。
◇
「…ン、…リン」
「……んん」
どこからともなく聞こえてきた自分を呼ぶ言葉と、頬に当たる暖かい感触で目を覚ましたリンはまだ重たい瞼をゆっくりと持ち上げた。
「起きたか? 寝かせておいたほうがいいかもしれないとも考えたのだが、食事の時間があまり夜遅くなってもいけないと思って起こした」
「いま、なん…じ?」
「午後八時過ぎだ。起きれるか?」
「うん…」
まだボーっとしているリンの背中に手を入れると、レノはそっと上体を持ち上げて、背中部分に大きなクッションを挟むとリンが寄りかかれるようにした。
「味を変えて三種類作ってみたんだ。薄く塩をしただけのトマトのスープ、こっちはコーンスープ、そしてこれがほうれん草のスープだ。あと野菜やフルーツを入れた飲み物も作ってみた。この中で食べてみたいと思うものはあるか?」
「えっ…」
ベッドに備え付けられているテーブルに次々と置かれた黄色や赤色のスープ、飲み物を目の前にして、リンは少し困った表情を浮かべていた。難民であったときは常に食べ物がないか探し、朝から晩まで食べることしか考えていなかったあの頃とは違い、リンは何も食べたいと思わなかったのだ。感情を取り戻してから丸一日以上経っているにも関わらず、空腹感を一切感じていなかった。レノもまたそんなリンの様子を分っているようで、心配そうな面持ちで見つめていた。
「……」
スープのいい匂いが鼻を刺激する。以前ならすぐにでも飛びついただろう、胃の中は空っぽなのだ。だけど、その食欲を刺激するはずの匂いも、リンにとっては苦痛に感じられた。
「なんでもいい、なにか少しでも気になったものを選んでみてくれ。…だけどないならのなら、ないと言っていいんだ。…リン、無理強いはしない。何もなければそれでいい」
リンの困りきっている様子を見てレノはリンに助け舟を出した。
「ごめ……なさい。…なにもない、食べたく…ないんだ」
「わかった。そうしたらリン、すまないが今から私の言うとおりにしてくれるか?」
「?」
レノの言っている言葉の意味が分らず、リンは不安げに首をかしげた。
「甘いものは好きだったな?」
「うん、でも…」
リンが僅かに頷くと、レノは急に立ち上がり、キッチンテーブルにまだ置かれていた買ってきたばかりの透明な袋に入った粉砂糖を手に取ると、それをベッドに持ってきた。
「食べなくていいんだ、これを…ほんの少しでいいから舌であててごらん。ただ舌をつけるだけだ」
「……」
袋を開けて、レノは粉砂糖を少しだけ自分の手のひらに落とすと、それをリンのほうに差し出した。大きな手の平に真っ白な粉砂糖がほんの少しだけ乗っている。長い黒髪で視界が幾分遮られたまま、その髪の隙間からジッとレノの手のひらを見つめていたリンは恐る恐る少しだけ舌を出した。
「顔を近づけて、舌が一瞬手の平にあたればいい。そのまま当ててごらん」
僅かに開かれた唇から少しだけ覗いているピンク色の舌がほんの一瞬だけ、レノの手のひらに触れる。舌に粉砂糖がついたあと、すぐに舌を引っ込めたリンは顔を上げて、レノを見た。
「よくできたな、リン」
「……あまい」
キョトンとした顔をしているリンの黒髪をもう片方の手でよしよしと撫でながら「えらいな」とレノはやさしい声で言った。その時のレノの表情はあまりにも綺麗で、リンは少し顔を赤らめると俯いてしまった。口の中には粉砂糖のほのかなやわらかい甘みがいまだに広がっていた。
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