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16.それぞれの歩み
しおりを挟む学校に通うようになって一週間が経過した。初日はレノが車でリンの送り迎えをしたが、翌日からはリンの友人であるテスが、バイクに乗ってリンの自宅まで迎えにきて、二人はその日から一緒に登校するようになった。惑星リースに移ってからこれまでずっと、リンと時間を共有してきたレノにとっては、機械である身体、もしくは人間と同じような心のどこかをじわりと侵食してきた置き去りにされたような感覚を覚えた。けれどもその感覚は明確にレノの心の中に感じたものではなく、無意識下で起こっていたため、数日間はリンを連れて学校へ行ってしまったテスの姿が浮かんできたり、笑顔で学校へ行ってしまうリンの姿が、四六時中浮かび、リンが家に戻ってくるまでの間、レノは一人家の中で何をしていても心ここにあらず、のような感覚を不思議に思いながらも感じていた。
反対にリンにとって、生まれて初めての学校での生活は、良い意味での刺激となり、学校が終わり自宅へ戻ってきたリンは毎日、その日、学校で起こった出来事や習ったことなどを目を輝かせながら、嬉しそうにレノに話していた。
「…それでね、クリスが怒ってバートの皿の中にドレッシングを溢れそうな程入れたんだ。普通そんなことされたら怒るでしょう? それに食べ物を粗末にするなんて、僕はそれだけで腹が立つけど。なのに、バートはぜんぜん怒ったりしないで、逆に笑ってたんだ。だけど、笑ったことがクリスの勘に触ったみたいで、食べてる途中だったのにクリスは更に怒って食堂から出て行ったんだ」
夕食時、サラダに手を伸ばしたリンは急に思い出したかのように学校の食堂で起った出来事をレノに話し始めていた。人間と同じような食事をしなくとも特に問題のないレノは、リンに合わせて食卓につき、小さくちぎったパンを口に運びながらリンの話に耳を傾けている。
「クリスの後をテスが慌てて追いかけていったんだけど、結局二人ともお昼時間が終わるまでの間には戻ってこなかったんだ。しょうがないから僕とバートの二人でドレッシングまみれのサラダを食べる羽目になって、午後からの授業は喉が渇いて大変だったよ」
「リン達が無理して食べる必要はなかっただろう」
「だって、もったいないでしょう?」
リンは少々怒ったような様子で自分の皿に盛られたサラダをフォークで取上げて目の前に持ってくると、「食べたくても食べられない人もいるのに」と、小さな声で独り言のようにつぶやくとサラダを口にした。難民だった頃、毎日考えることと言えば食べ物と水しかないと言い切れるほどの飢えを経験したリンにとっては、クリスの行動を理解することが出来なかった。そして今、リンは頭の片隅に押しやられつつある記憶、レノと出会う前の記憶を知らず手繰り寄せている。
「リンは食べ物を粗末にしたりしないからな」
「うん、粗末になんてできないよ」
「もしまたクリスが同じようなことを繰り返すのであれば、注意するといい」
「そんなこと言ったら怒ったりしないかな」
夕食を食べ終えて、二人は食器を片付けながらリンはクリスに注意することでせっかく仲良くなりつつあるクリスとの間に亀裂が入らないか心配するような言葉を発した。
「そんなことはないさ。もし例えクリスが怒ったとしても、それを注意することはクリスにとってもプラスになることなのだから言ったほうがいい。リンが真剣に言えばクリスも分ってくれるだろう」
「そうかな?」
「多分、分ってくれると思うよ」
食器洗浄器に皿やコップを入れ終えて、スイッチを押すとレノは柔らかい微笑を浮かべながらリンに振り返った。レノに確証はなかったが、クリスがそこまで頑なに怒るとも思えず、テスやバートもいるのだから、仮に怒ったとしても誰かが助け舟を出すであろうし、そこで友達付き合いがなくなるのであれば、彼はそこまでの人物であろうしリンはこの先クリスと仲良くしていく必要もないであろうと判断しての返事だった。
「そうだね、今度また同じようなことがあったらクリスに言おう」
食卓をクロスで拭いていたリンは、手を止めると少しだけ考え込むような顔つきをしたあと、明るい口調でレノの提案に賛成した。
「いつも二人が喧嘩をする話を聞くが、クリスとバートは仲が悪いのか?」
「うーん、そんなことないと思うよ。いつもクリスがバートに突っかかってるけど、それをバートは
楽しんでるようだし、放課後とかはいつもみんな一緒にいるみたいだから、仲はいいんだと思う」
リビングのソファに座り、バッグからPCを取り出しながらリンはレノの質問に答えた。
「まだ学校に通うようになって一週間程しか経っていないが、放課後テス達と遊びに行ったりしても
いいんだよ。毎日真っ直ぐ家に帰ってきているが」
リンの言葉に学校が終わると、テスに真っ直ぐ家に送ってもらい、そのあとリンは毎日テス達と遊ぶこともなく、家で勉強していたなと思ったレノは、リンが遊びに行きたいのを我慢しているのではと考えた。
「遊びたいけど、今は勉強したいんだ。早く皆に追いつきたいから」
そう言って照れたような笑いを浮かべると、PCを起動させて今日習った箇所の復習をしだす。学校から帰るとすぐに復習や宿題をし、夕食後もすぐにまた勉強を始める。それはリンの日課になりつつあった。リンの予定には友達と遊ぶ、という予定は基本的に入っていないらしい。テス達と話すのは、学校の行き帰りと昼食時だけであった。
「そんなに焦って勉強しなくても、リンなら大丈夫だろう? 学校での勉強も順調に進んでいるようだし、少しは息抜きという意味も含めて遊びに行ったらどうだ?」
「焦って勉強しているつもりはないんだけど、知らない事を知るのがおもしろくて。それに今は僕一人で授業受けてるけど、早くテス達と同じ学年に上がって一緒に授業受けたいなって……、あっ、ロルト先生が嫌いとかじゃないよ? ロルト先生はとてもいい先生だよ」
リンは慌てたようにPCから目を離し、二つのコーヒーカップを持って隣に座ってきたレノに向って説明しながら笑顔で言った。するとレノは隣に座る小さな友達に微笑みながら、手を彼の頭の上に乗せて優しく撫ぜた。
「本当に元気になったな。リンを見ていると、自分も頑張らなければと思うよ」
「レノが? レノはすごく……頑張ってるよ? こんな僕にここまでしてくれて…。自分を犠牲にしてまで……」
途中まで話していたリンはそのまま気まずそうな顔つきをしながら、あまり力の入らない手に力を込めた。話している最中に今までの事を思い出してしまった。あの地獄のような場所から助け出し、国に忠誠を誓っていたエリートである軍人のレノから、地位も名誉も仕事も奪い去り、この小さな町に匿うようにリンを連れて来たレノ。そしてこの町で自分が再び話せるようになるまで看病し、学校にまで通わせてくれた彼に対して、今まで感じていた強い罪悪感が彼の中で大きくなり始めていた。
「私はリンの犠牲になったと思ったことなどない、リンは今までそう感じていたのか?」
リンの頭から手を離したレノは、その手をそのまま彼の肩に置くと、真剣な眼差しで問いかけてきた。その言葉を聞いた瞬間、小さく肩を震わせたリンはレノの方へ顔を向けると、何か言いたそうだったが言葉は出てこなかった。
「一緒にいたいんだ、リンと。だからこの惑星にきた、そして二人で静かに暮らしていける場所を求めてイオにリンを連れて来た。これは私の望んだことなんだよ、心からね。だから犠牲になったと考えるのは間違っている。私は今とても幸せなんだ。こうして毎日一緒に生活ができて、嬉しそうに学校での出来事や勉強のことを私に話してくれるこの時間がとても大切なんだ」
リンの心に浮かんでいる犠牲という言葉を打ち消したくて、レノは静かに、だけど自分の心が彼に届くように真剣に語った。
「レノにとって、こうして二人でいる時間が大切なの?」
「あぁ、とても大切で手放したくない時間だ」
「そ…かっ、僕も。僕にも大切な時間だよ……すごく」
レノに自分と過ごす時間が大切だと告げられたリンは、少し顔を赤らめながら言った。
「リン……」
自分の想いが伝わり、彼自身もまた同じように考えていてくれた事に対しレノの心の中で言葉に言い表せられない感情が湧上り、無意識のうちにレノはリンを抱きしめていた。
「レノ、くるしっ」
これまではリンを壊してしまわぬよう、かなり力を抑えていたがリンの言葉に衝動を抑えられなくなってしまっていたレノは知らぬ間に強く抱きしめていたようでリンは苦しそうな声を上げた。その言葉で咄嗟に力を緩めたレノは、リンと顔を見合わせると二人は同時に笑いあった。なぜ笑ったのか二人ともよく分かっていなかったが、嬉しさのあまりにでた笑いだった。
「リン、先ほどの話は途中で終わっていたんだが、私も勉強しようと思っているんだ」
ひとしきり笑った後、レノは笑顔のままリンに話しかけた。
「えっ、レノが勉強? レノは勉強することなんて何もないよね? だってもうなんでも知っていて、すごく頭が良いのに?」
リンはとても驚いた表情で、勉強したいというレノに対して聞き返した。アンドロイドであるレノの頭脳は天才と言われる人間を何人足しても及ばないほどである、と思っていたリンには信じられない言葉であった。実際に彼のパーフェクトブレーンと言われる電子脳は、この星系を支配するゼムリア連邦の最先端の技術で造られたものであり、アンドロイドであるレノは人間の脳よりも遥かに優れていた。
「私の知らない事はまだたくさんあるんだ。それに科学は常に前に進んでいる、こうしている間にも新しい発見や発明が起きているかもしれない。他にも、これが一番私が勉強したいことなのだが、人間の歴史を学びたいんだ」
「歴史? 歴史といってもレノはこれまでの歴史は知っているんだよね? それなのに?」
「宇宙暦になってからの歴史は私が集められた範囲では分っている、だがそれ以外にもあるだろう。それにエラン時代の歴史は全く知らないと言っていいほど、私は知らないんだ」
「エラン時代って、人間が惑星エランで誕生してから、惑星ゼムリアに移り住むまでの時代だよね?」
「そうだよ」
「でも、エラン時代の歴史は普通に教科書や本とかにもちゃんと載ってるよ?」
リンは興味深そうに身を乗り出しながらレノに問いかけた。普段でも大きいリンの瞳が一層丸く大きくなり、それを見たレノはほんの僅かに笑うと、彼もまた身を乗り出して話し始めた。
「あぁ、そうだよ。リンが祝祭で見つけたあの本に書かれている内容の事さ。あの時代に書かれた書物やデータはどこを探してもまずない、皆無と言ってもいい。宇宙暦になってからエラン時代の事を書いた書籍類はそこら中に溢れているけどね。そして、エラン時代に書かれたものが全て消失したという事故が私には引っかかるんだ」
「エスペルーモ号爆発事故のこと?」
「あぁ」
死の惑星と化したエランから惑星ゼムリアへと逃れる際に一隻の宇宙船だけが、爆発事故を起こし、宇宙船もろとも全てが宇宙の塵となったエスペルーモ号。レノの言葉からそれだと考えたリンは自然とその事故の名を口にした。
「惑星エランから惑星ゼムリアへ逃れるときに紙媒体やデータなどは全て消失したということになっているが、そんな事は到底考えられない。エランからゼムリアに逃れた人々の中にはそれらに関する本やデータなどはごく少数であっても、誰かが持ち出しているはずなんだ。膨大にあるはずのそれらが、たった一度の事故で全て、紙切れ一枚すら残らず消失したと思うかい? それに、リンの持っている本は、王族であるジェフからもらったものだろう? リン、ジェフから本をもらった時、彼はなんて言ってたか覚えているか?」
突然の質問に、リンはジェフから本を貰った時の事を必死で思い出そうとした。
「えっと…、旧エラン時代に書かれたものだって言ってた。あと、かなり歪曲されて書かれてる本って言ってたはずだよ。あっ、それと人類の始まりからエランの最後までを書いてあるって言ってた」
ジェフの最後の授業の日、その時言ったジェフの言葉をリンは記憶の片隅から掘返しながらレノに伝えた。
「旧エラン時代というのは、その本はエランで書かれたのかゼムリアで書かれたのか分らないな。だがかなり歪曲されて書かれたという事は、ゼムリアで書かれたものかもしれない。だがいずれにしてもあの本はとても貴重な一冊だと思う。ジェフから貰ったというのも、あの本の信用性も高まる」
「あの本ってそんなに貴重だったんだ。僕、そんなすごいもの貰ったんだね」
「あぁ、それだけリンはジェフに気に入られていたという事だな」
「レノ、さっき言ってた一度の事故で消失したっていう話なんだけど、どんな事故だったの?」
事故のことは知っていたが、詳細を知らないリンは先ほどレノが口にした言葉が気になっており、その事を聞いてきた。
「当時、惑星エランで一番力のあった国がゼムリアへ向けて国の財産である美術品や絵画、国の機密に関する書類やデータなどを輸送する際に、国立図書館などに所蔵されていた本なども全て積み込んで一度に運ぼうとしたのだ。本来ならば何回かに分けて、リスクを分散させるべきであるはずだったのに、輸送するべきものを一度で行おうとしたのだ。だが、それらを乗せた宇宙船エスペルーモ号が宇宙空間航行中に突如爆発したんだ」
「どうして? 突然爆発したって、誰かに攻撃されたの?」
話に夢中になっているリンは興奮した様子でレノに訪ねた。
「いや、そうではない。事故だった、それも単純な事故だ。一度で運ぶには重量がオーバーしていたにも関わらず、その事を無視して積めるだけ宇宙船に積んだ。そして大気圏を抜ける際にその重量のせいで、船体に僅かな亀裂が入り、それが原因で宇宙空間で爆発してしまったんだ」
「そんなことで? ちゃんと積める重さを守っていればそんなことにならなかったのに?」
「すこしでも多くの貴重な財産を持っていきたかったのだろう。だが逆に重量を無視して欲張ったためにすべてのものが失われた」
「なんだか、すごく愚かだね……」
「そうだな。だがあの時代、人類は追い詰められていたのだろう。けれど、その一度の事故でエラン時代の歴史関連の本やデータが全て失われたというのはおかしいんだ。ゼムリアに向けて何度も移動している人類の中には、個人的に持ち出したものもあるだろう。それが一切見つからないというのは不思議なんだ」
「そうだよね、みんな逃げるとき自分の持ち物とか持っていったりするから、その中に含まれていてもいいはずだよね。それに、エランの他の国の人達も逃げるときって、そういう大事な物もっていったんだよね?」
「あぁ、そのはずなのだが、他の国のそういったものは書物にしろ美術品にしろ今現在はないんだ。それにデータすらもないというのは本当におかしいことだと思う」
これまで誰にも語ったことのなかった考えを話したレノは、ソファに深く腰をかけるとテーブルに置かれていたカップを手に取り、長く話をして喉が乾いてしまった人間のように、冷めてしまったコーヒーを飲んだ。
「話が大分それてしまったが、図書館で働いてそれらのことを調べたいと思うんだ。どうかな」
「図書館? レノ、図書館で働くの? すごい! 僕は賛成だよ」
「実は今日、図書館に行って館長と話をしてきた。既にここの図書館で働くという事は決まっていたんだ。リンには言ってなかったが、リースに来た時に政府との取り決めの中に含めてもらっていたことなんだ。リンに黙はっていてすまなかった」
「僕が、ちゃんと学校行けるか心配してくれていたの? それで様子をみていたから?」
レノはリンをそっと抱き寄せて話し始めた。
「図書館での仕事は九時から十五時まで、日曜は休みだ。主にデータの管理を任される事になったので、受付だと遅番もあるが、そちらのほうは暫くは行わないと言っていたので、帰りはリンのほうが早いだろうけど、私もすぐに家に帰ってこられる。これまでとあまり生活に違いはでないと思うが、いいかな」
「うん、僕はもう大丈夫だよ。だから安心して? レノはレノのやりたいことしていいから」
嬉しそうな顔でリンは言うと、レノに身体を預けて伝わってくる温かいレノの体温を感じていた。リンの時計の針が動き出し、レノの時計の針もまたゆっくりと動き出していた。
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