Existence

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第十一話 遭逢

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 何かが右耳のすぐ傍を物凄い速さで通りぬけた、同時に微かに耳に痛みを感じる。直後に何かが地面に落ちる音が聞こえた。

 後ろから迫ってきていた剣か、それとも前方から狙われた弓矢か、もしくはその両方が慧牙の命を奪うだろうと思っていた。生まれて初めて死を感じた瞬間だった。けれどもそのどちらも慧牙の命を奪うことはなく、まだかろうじて地面に佇んでいた。

 突然目の前に現れた巨大な鳥。その鳥の背に乗った髪の長い人物が弓を構えて射ってきた。背後からは剣を持った兵士が迫ってきていた。逃げたくとも身体は動かず、思考は停止したまま未だ戻らない。瞑ったままの目を開けることもできず、未だにその場で肩を強張らせていた。

 昨日、いや一昨日になるのだろうか、家族が起き出す前にこっそりと帰るつもりだった。あまり家族の顔を見るのは好きではなかった。昔から心配ばかりされて育ったせいか、これ以上心配をされるのが嫌で仕方なかったからだ。そのせいか家族に会うのはあまり好きではなかった。だから高校卒業と同時に家を離れた。

 家から出ようとした時、あの時に聞こえてきた声を気にしなければ、こんなことにはならなかっただろうか。声の出所を探さなければ、こんな目に会うことなどなかっただろうか。そんな事を一秒にも満たない時間の中で考えていた。

 巨大な鳥の背に乗った人物が放った弓は、その人物がしくじったのか慧牙には当たらなかった。

 後ろから襲い掛かってきた兵士に剣で切りつけられることもなかった。

 慧牙はゆっくりと目を開けてみる。すると未だに目の前には巨大な鳥がその場で羽ばたきながら、こちらの様子を伺っているのが見えた。その鳥から視線を逸らすのは危険だとは分っていた。けれども慧牙は恐る恐る後方を伺う。そこには襲い掛かってきたはずの兵士が仰向けに倒れていた。兵士の胸には弓矢が突き刺さっており、既に亡くなっているようであった。

 もしかしたら、後方から襲い掛かってきた兵士を巨大な鳥に乗った人物が助けてくれたのかもしれない、という考えが頭を過ぎった。けれども本当のところは分からない。慧牙を狙った弓が軌道を逸れて、たまたま兵士に命中してしまっただけかもしれない。慧牙はまたすぐに鳥の方へと視線を戻すと、警戒しながらもごく僅かに片足を後ろへと動かした。

 目の前にいる者が敵なのか、味方なのかは分らない。だけどそんなことはどうでもよく、今すぐにここから逃げるのが先決だった。

 また一歩、足を後ろへと動かす。鳥とその背に乗る人物を注意深く警戒しながら、慧牙は突然背を向けると全速力で走り出した。

 逃げ場所など分かるはずがない。全く見知らぬ場所で、しかも街灯の一つもない暗闇の中、一体どこへ行けばいいのか。けれど一刻も早く、この場から逃げる必要があった。慧牙は走って走って、全速力で走り続けた。そして再び林の中へと飛び込もうとした瞬間、またもや目の前に巨大な鳥が舞い降りてきた。巨大な鳥は地面に二本の足をつけると、周囲の草々が一斉に羽の風圧で揺れた。鳥の背に乗っていた髪の長い人物も草原に降り立った。

「貴様、何者だ?」

 低くよく通る声で巨大な鳥から降りてきた人物が問いかけてきた。声音からして明らかに慧牙を警戒しているような感じである。先ほどまで使っていた弓は背に掛けられており、変わりに右手には細長く短めの剣が握られていた。剣は下を向いているが、必要とあらばその刃はすぐに慧牙の身体に切りつけられるであろうと推測できる。

 二つの月明かりの下で、その男からは只ならぬ空気が漂っていた。この男は慧牙が知っているだけでも、既に二人の人間を殺している。

 人を殺した人間を見るのは初めてだった。普通そんな人物と出会うことなど、一生においてまずほとんどないだろう。それにまるで戦場のような状況に身を置いたことなど一度もない。平和な国で育った慧牙にとって、戦争とか紛争などというものはメディアの向こう側でしか存在していない出来事であり、自分とは無縁の世界であると無意識に思っていた。今の慧牙にとって、見るもの全てが脅威でしかなかった。

「答えろ。見慣れない格好をしているが、ユーリャ族だな?」

 答えられずにいると、先ほどよりも幾分鋭い口調で詰問してきた。それと同時に巨大な鳥が奇怪は声を上げる。後方では今も戦いが続いているのか、兵士の叫び声が時折聞こえていた。こんなところで質問を受けている暇などなかった。答えた所で、また訳の分らない単語が出てくるだけなのだ。しかしこの時、慧牙はこの男もまた兵士と同じような言葉を発し、その言葉を理解できてしまっていることに再び驚きを覚えた。

 兵士とこの男は同じ言葉を使っているようだが、多少言葉のイントネーションが違っていた。それは方言のようなものなのかとも思われた。それにこの男は地上にいる兵士達とはまた違う格好をしていた。

 足や腕に甲冑をつけているのは同じだが、全く異なる甲冑である。上に着ている衣服は毛皮で出来ており、黒く長いマントをつけていた。長い髪は胸が隠れるほどまで真っ直ぐに伸びており、中央から分けられた長めの前髪が時折風に吹かれて目にかかっていた。精悍で強く鋭い目つき。その目つきはどことなく弟の琉牙を思わせたが、琉牙以上に強い眼光を放っていた。瞳の色は暗がりでよく分らなかったが、金色っぽく光っていた。明らかに日本人、東洋人の顔立ちではなかった。またしても自分と同じ人種ではないと悟ると、慧牙は自分は日本からどこか別の外国に連れてこられたのか、という考えを持たずにはいられなかった。

 一向に答えようとしない慧牙に痺れを切らしたのか、苛立ったように口元を僅かにきつく結ぶと、その男が無言で近づいてきた。

 剣を持った男が近づいてくる、それに対して慧牙は素手だった。体格もあまりにも違いすぎた。そしてこの男は既に二人の兵士を殺している。この男はそれ以外にも人を殺したことがあるのだろうと慧牙は直感的に思った。同じ人間とは思えなかった。慧牙もこれまで数え切れないほどの喧嘩はしてきた。相手を一方的にのしたこともある。けれども慧牙のそれはこの男から見れば子供の喧嘩と変わらないであろう。

 今すぐにでもこの場を離れる必要があった。けれども、男が近づいてくるのに慧牙は何故か動くことができなかった。恐怖で足が竦んでしまっているのか、それともこの目まぐるしく次々と起る不測の事態に動揺しているからだろうか。

 目を離すことができない、足を動かすことができない。

 男がすぐそこまで近づいてきたときだった。突然、男は僅かに何か痛みに耐えるような表情を浮かべる。なぜそんな表情をするのか分らず、慧牙はただその男を見ていることしかできない。一瞬だけ見せた表情を消すと、男はさらに険しい顔つきになり慧牙を凝視してきた。

「いたぞ、あそこだ!」

 誰かの叫び声で、慧牙はやっと身体の硬直が解けたのか声のした方へと顔を向けた。慧牙と巨大な鳥に乗っていた男を見つけた数人の兵士が剣を携えて、こちらに向ってくる。そして夜空には再び大きな鳥が数匹舞っているのが見えた。

「……話は後だ、一緒に来い」
「えっ!? ……わっ!」

 男から視線を逸らした途端、慧牙はその者に抱えられると巨大な鳥の背へと無理矢理乗せられた。一方的に行動を決め付けられて慧牙の中で僅かに苛立ちが募る。

「何すんだっ、離せよ!」

 慌てて慧牙はつい先ほどまで動かなかった口を動かして、その男に抗議する。

「どこの言葉だ? 格好といい言葉といい、怪しい奴だ。……それに」

 男は言いかけてそれ以上口を噤むと、暴れる慧牙を片手で押さえながら自身の前に跨らせた。そして右足で勢いよく鳥を叩いた。それが合図となって、鳥は奇怪な高音の声をあげると宙に舞い上がった。

「なっ!? 降ろせよ!」

 強引に巨大な鳥に乗せられて、慧牙は焦って背後からきつく抑えつけてくる男の腕を振り払おうと暴れた。しかし男は何も答えぬまま慧牙の抵抗をものとせずに、鳥の胴体に括りつけられている太い手綱を巧みに操りながら、どんどん上昇させていく。それに比例して地上が遠ざかり、気がつけば眼下に林が広がっていた。

 草原の中央付近にある黒い岩や銅像、その中で弓矢を放ち続ける兵士達、所々に上がる炎、倒れている兵士の姿。そして慧牙の乗せられた鳥の周囲には同じように空を飛ぶ何かが複数いた。それらは鳥とは言いがたかった。その動物を形容するならば、竜といったほうが合っている。慧牙の乗っているう巨大な鳥以外は全て竜としか見えない姿形をしていた。

 目が眩んだ。こんな生き物は現実の世界になど存在していない。鳥はまだ突然変異で巨大化したとか、なんとか自分を納得させることはできる。けれども恐竜のような、物語の世界から出てきたようなその竜のような生き物は全くもって自身を納得させることができなかった。

 巨大な鳥と同じくらいの大きさで、色は灰色っぽい色をしている。口先が鋭く、全体的に刺々しい姿。翼にも胴体にも羽はなく、大きな翼を動かすたびにその羽音が耳についた。

 男がどこに連れて行くつもりなのか、この男は何者なのか、どうしてここで兵士達を殺していたのか、兵士とこの男は敵同士なのか、いろいろな疑問が次々と沸いてくる。

「一緒に来いってどういうことだよっ、てか、てめぇは誰だ! なんで俺を!? それよりここは一体どこなんだよ。それにこの恐竜みたいなのはなんなんだ!? なんでこんなのが現実にいるんだよ! このでっかい鳥だってそうだっ、こんなの見たことも聞いたこともない!」

 慧牙は相手に言葉が伝わっていないという事も考えられないまま、声が枯れるほど怒鳴りちらした。そして頑として動かない男の左腕を引き剥がそうとする。

「うるさいぞ、理解できない言葉で喚くな。そんなに降りたいのか? それなら希望通りにしてやってもいいぞ」

 背後で男は煩そうに言うと、突然慧牙の左腕を掴んでそのまま男は自身の左腕を真横へと伸ばした。突然の出来事に慧牙は男の腕に必死でしがみ付く。

「てめぇ何すんだ! こっから落ちたら死ぬだろが!」
「降りたいんだろう? だから希望通りに降ろしてやるだけだ」
「くそっ、元に戻せ! 何が希望通りだ! ちゃんと下に降りてからだろ! だから早く戻せって!」
「まだ騒ぐか。本当にここで降りたいらしいな。……なら希望通りにしてやろう」

 慧牙の言葉を理解できない男は無表情のまま掴んでいる手を僅かに緩める。空中でだらしなくもがき続けていた慧牙は手が緩められた途端に慌てて男の腕を掴み直した。慧牙の傍には何匹もの竜が飛んでいて、そのどれもに人間が乗っていた。その者達は慧牙と男のやり取りを静観しているようであった。

「わ、わかった……から。言う事聞くからっ……降ろす……な!」
「ほう? ちゃんと通じる言葉も話せるのか。少々発音はおかしいがな」
「こ……んなとこで、落とす……なよっ」
「ならば大人しくしているか?」

 ふいに男は嫌な笑みを浮かべて、慧牙の左腕を掴み直すとからかうかのように腕を突然下に降ろしてみせた。

「してる! してるから早く元に戻せ!」

「口の利き方が気に喰わないな。人に頼む時はもっと丁寧に頼むものだ」

「くっ! は……早く戻してくだ……さいっ!」

 元来、人に何かを頼むことが極端に苦手な慧牙であったけれど、この時ばかりはすぐに折れて憮然としながらも男に従った。慧牙の言葉は丁寧になったけれども、不遜な言い方に僅かに男は片方の眉を上げる。けれどもいつまでもこうしていられないと思ったのか、無雑作に再び男の前側に慧牙を座らせると、巨大な鳥はスピードを上げて大きな岩のある島から海の方向へと羽ばたきだした。

「レイヴィル、その小僧を連れて行くのか?」
「あぁ、得体のしれないガキだが、何かこちらが有利になる情報を知っているかもしれないからな」
「でもそいつはユーリャ族だろう? ユーリャ族を我らの地に連れて行くことは禁じられている。連れて行けば罰を受けるぞ」
「こいつはユーリャ族じゃない。どこから来たのかは分らないが、見た目も先ほど話していた言葉も、ユーリャ族とも俺達の言葉とも全く違うものだ。連れ帰っても問題にはならないさ。どうやって我らの聖地に来たのかは不明だが、それはあとで分るだろう。それに連れて行くもなにも、ここは我らの地だ。無断で侵入した罪人を捕らえて何が悪い。なぁ、そうだろう?」
「そりゃそうだ」

 レイヴィルと呼ばれた男は、竜に乗っている髪を短く刈り込んだ逞しい体つきの男に返事をしながら、最後は慧牙に話しかけるように言った。

 咄嗟に慧牙はこれまでの経緯を話そうとした。けれども兵士達には全くと言っていいほど自身の話を取り合ってもらえなかったことを思い出して、ふて腐れたような顔つきのまま黙り込む。それにここで口を開けば、また上空から落とされそうになるかもしれないとも感じていた。

 先ほど落とされそうになった時のあの嫌な笑みを思い出して、慧牙は会ったばかりの相手にも関わらず、本当にやりかねないと感じていた。

 それにしても……ここは本当にどこなんだ? 日本、いや外国でもなさそうだ。地球のどこに行けばこんなでっかい鳥やら竜みたいなのがいる!? …いる訳がない。それになんで俺は知らない言葉を話せるんだ。というかなんで理解できるんだ……。おまけにこいつらの格好。こんなおかしな格好した奴がいるか!? 俺は、もしかして死んだのか? 実家の裏山で……どうやって? でも、さっきの兵士はこいつに殺された。じゃあ俺は死んでなくて……。

 鳥の羽ばたく振動に強く揺られながら、慧牙は右手で強く頭を押さえ込んだ。一度整理しようと再び考えを巡らす。

 久しぶりに戻った実家で夢を見た。誰かに呼ばれているような声が聞こえる夢だった。その夢のあと、普通に将や親父達と夕飯をとった。そしてそのまま実家に泊まることになった。明け方近くに発作で息苦しくなって目が覚めて、それからもう眠れなくなり、そしてまた琉牙と顔合わすのも嫌だったこともあって、みんなが寝ている間に帰ろうとした。

 その時、夢で聞こえた声が聞こえてきた。その声が気になって、裏山に行った。そこで空が波を打って……空中に黒い穴ができて……。後はただ痛みに耐えて……気がついたら草原にいた。

 慧牙は目を見開いた。

 俺は飛ばされたのか? あの白い岩の上に現れた黒い穴の中に吸い込まれて、どこか別の場所に飛ばされた!?

 辿り着いた結論は全く持って非現実的で、慧牙にとっては受け入れられるものではなかった。仮に別の場所に飛ばされたとして、そこはどこなのか。それよりも実際に移動せず突然違う場所に行くことなどあり得ないことだった。けれども慧牙はその信じられない考えを排除できなかった。

「……なぁ、ここって、どこの国なんだ? それとこの海は太平洋とか? あんたは、どこの国の人間? 俺は日本人、なんだけど……」

 慧牙はここの者達が使う言語を使って慎重に訪ねてみた。

「ここはどこかだと? お前は知っていてここに来たんだろう?」
「本当に、分らないんだ。ここはどこなんだ? あんたは何人なんだ? ここはなんて言う国なんだ?」

 後ろにいるレイヴィルに向って、慧牙は同じ質問を繰り返す。本当にここはどこなのか、自分の住んでいた街はここからどの位離れているのか、どうすれば帰れるのか聞きたくて仕方なかった。少しの間を置いてレイヴィルが話し始めた。

「つい先ほどまでいた島は我らの聖地のある場所、リリー島だ。そして俺はフレア族だ、それと俺らに国という概念はない」
「国がないって……あんた達ってどっかの部族なのか? アフリカとか……そういう感じの」
「本当にお前の言ってることが分らないな。言葉は通じるが、言ってる単語が全く理解できない。それにお前はニホンジン、というものらしいが、そんな種族は聞いたことも見たこともない。……それと、着いてから聞こうと思っていたが、お前はまさかシューリアの子か?」
「は? シューリア? 誰だそれ……外人? 俺の親は日本人だ。だから、頼むから教えてくれよ。ここはどこなんだ? 地球のどこだ?」

 レイヴィルとの会話が兵士達の時と同じように全く噛みあわず、慧牙は少しイラついたように眉を寄せると、後ろにいるレイヴィルに振り返った。すると彼も同じように眉を寄せて慧牙を睨んでいた。けれどもその睨み方は慧牙とは違い、どこか冷めたような人を見下しているようにも見えた。

 この時、慧牙はレイヴィルの事がやはり気に入らないなと感じた。話が噛み合わない、というせいもあったが、なんとなく初めて会った瞬間から何かレイヴィルとは絶対的に相容れないような感じを受けていた。正直、苦手なタイプだった。

「……地球とはなんだ、ここはルアグアーレだろう。この世界はルアグアーレ、神であるドラゴンと聖霊が支配する世界。俺達はその神の民だ。最も、ユーリャ族が神と崇める聖霊と、我らの崇めるドラゴンと世界は二つに分かれているがな。なぜそんな分りきったことを聞く? それにお前は……シューリアの子ではないのか?」

 最後にレイヴィルは一際声を低くして、慧牙に訪ねてきた。

「……待ってくれ。ちょっと待て……。ここは地球、じゃない? る、ルアグアーレ? ほんとにあんたの言ってることが分らないんだ。地球じゃないって、それじゃ俺は死んだのか?」
「何をおかしなことを、現に今お前は生きているだろう。それより俺の質問に答えろ」
「もういい……ちょっと待ってくれ、質問はあとにしてくれ。少し時間をくれないか……整理させてくれ、頭がおかしくなりそうだ」

 噛み合わない話はさらに噛み合わなくなり、慧牙は本気で頭痛を覚えて、大きな溜息をつくと自分から話しかけてきたにも関わらず、レイヴィルにこれ以上を話をするのをやめるよう頼んだ。

 全てが理解できなかった。そしてこれからどうなるのだろうと思うと、不安で胸が苦しくなった。
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