24 / 40
第2章『プレナド国を目指して』
第2章・タクヤ(5)
しおりを挟む
僕とセロフィアは、行商人フェルノールトと一緒に、イネブルの街の出入口でレアリィの到着を待っていた。
「ではフェルノールトさんは、世界中を周りながら、商売をしているのですね」
「そうなんです。とはいっても、僕はまだ駆け出しだから、比較的初心者向けの大きな街道沿いしか経験がありませんが……」
「その歳で独り立ちしようっていうんだから、大したものだよ」
「小さい頃から父に行商の旅に連れられていたので、行商人としての肌感覚ってのが、なんとなくで分かるんですよ」
僕たちのパーティは、フェルノールトを護衛するという依頼を受けることにした。
僕たちの荷物を荷馬車の空いたスペースに置かせて貰うことで、旅は随分と快適なものになるはずだ。
想定よりも早く、クリプトに辿り着けることだろう。
「お待たせーっ!」
「おっ、来た来た。……って、何。その大荷物」
待ち合わせ場所に来たレアリィは、両手いっぱいに食材を抱えていた。
「宿屋のおばちゃんに、カバルダスタ風の料理を色々と教わったからね。せっかく荷馬車が使えるんだし、道中で色々と再現しようと思って!」
そう言いながらレアリィは、抱え持った大量の食材を荷馬車に押し込んだ。
「それじゃ、準備はいいですか?」
フェルノールトは荷台の座席から僕たちに向かって声をかける。
「ああ。それじゃあ旅立とうか」
「クリプトに向けて、いざ、しゅっぱーつ!」
「行きましょう、フェルノールトさん」
僕たち三人の声を聞いたフェルノールトは前を向いた。
「では、行きます!」
フェルノールトが手綱を引くと、馬車はゆっくりと進み始めた。
馬がポックリポックリと歩く音が、耳に心地良い。
「これは楽でいい……!」
重い手荷物から解放されて、僕は背を伸ばしながら歩くことができた。
「アタシたちも馬車を手に入れようよ、防御くん!」
僕と同じことを感じていたのか、レアリィが馬車の入手を勧めてくる。
「荷台があれば、動けなくなった者を看ながら旅ができますね……!」
セロフィアは、グレリオを荷台に乗せてクリプトへ向かう光景を想像しているのだろう。
「馬車ってのは、やっぱりお高いものなのかい?」
僕はフェルノールトに向かって声をかける。
「そうですね、そう簡単に購入できる金額ではありません。ボクのこの荷馬車だって、ローンを組んで購入したものですから」
「ローンで購入、か……」
僕はふと、前世のことを思い出す。
僕と同じぐらいの年齢で家庭を築いた者達と飲んだ時、彼らは家や車の購入のためのローンについて愚痴っていたものだ。
そんなに悩むぐらいなら、買わなければ良いのに……僕はそう思っていた。
こうやって、パーティのリーダーの立場に置かれた今、僕は彼らの気持ちが少し分かったような気がした。
「ラオウールさん達は、何の目的で旅をしているんですか?」
「僕たちの目的は、魔王グランゼパンを倒すことなんだ。今は、そのために必要な四聖獣のオーブを集めているところさ」
僕はフェルノールトに答えながら、腰鞄から取り出した玄武のオーブを見せる。
「これが四聖獣のオーブのひとつ、玄武のオーブさ」
「えっ!? じゃあ、ラオウールさんってもしかして、勇者様なんですか?」
「うん。まあ、一応、そう呼ばれてはいるよ」
正直、未だに自分が勇者扱いされることに違和感がある。
僕はどこか自信なさげに答えた。
「それじゃボクは、とんでもない方々に護衛をお願いしてしまっていたんですね! そうとは気付かずに、失礼しました……」
フェルノールトが恐縮したように頭を下げる。
「気にしなくていいよ、フェルノールト」
「そうそう! 防御くん相手にかしこまる必要なんて全然ないって!」
レアリィが横から口を挟んでくる。
「ぼ、防御くん……?」
「僕の渾名だよ。まあ、詳しい話は聞かないでおいて……」
「は、はあ……」
フェルノールトはどこか気まずそうな表情をする。
「フェルノールトは、どうして行商人になろうと思ったんだい?」
話を反らすために、僕は別の質問を投げかけた。
「やっぱり、父と一緒に長い間、行商の旅を続けていたから、でしょうか……」
フェルノールトは空を見上げた。
「父は随分と行商の旅で苦労をしていたみたいでした……。ボクには常々、『行商なんてするんじゃない、王宮に士官しろ』なんて事を言ってました。そのためにボクを学校に入れようとしていましたし、入学に必要な知識を得るためだと本を買い与えられていました」
フェルノールトは言葉を続ける。
「でもボクは、王宮へ士官するつもりはありませんでした。やはりボクには、誰かに敷かれたレールの上に乗るような生き方は、性に合わなかったんです」
その言葉を聞いて、僕は喉元に出かかった言葉を飲み込んだ。
僕は、「レールに乗る生き方」といった表現を使う者に言いたいのだ。
レールに乗り続けることはとても難しいものだということを。
前世での僕は、自分なりにレールに乗った人生を歩んでいたつもりだった。
親の言葉に従って進学校に通い、恥ずかしくない程度の学歴を得て、一目置かれるような会社に就職して……。
人生の節目節目で、僕は僕なりに悩み、考え、答えを出したつもりだ。
ところが僕の人生は、結果的にはレールから外れてしまった。
自分なりには、レールに乗る努力はしたつもりだったのに。
この世界に転生して、今度こそレールに乗った人生を送ろうと思っていたのに、今は不本意な行動を余儀なくされている。
そもそも、人の生き方にレールなんてものはない――。
僕はそう思い始めていたのだった。
フェルノールトは、僕が一人で勝手に思いを巡らせていることに気付くこともなく、言葉を続けていった。
「それに、ボクは行商人の生き方が好きでした。色んな場所に行き、色んな人に出会い、色んな物に触れる。こんな魅力的な生き方は他にない。ボクはそう思って、父の反対を押しのけて、一人の行商人として独立して生きることを決めたんです」
「へーっ。アタシとたいして年齢が変わらないだろうに、しっかりしてるわね……」
「レアリィさんだって凄いですよ。勇者様のお供をして、魔王グランゼパンを討伐しようというんだから。人には真似できないことです」
「フフン、でしょう? そんな凄い人が一緒なんだから、感謝してよね、防御くん!」
レアリィが肘で僕の背中を突く。
「はいはい。しっかり者でちゃっかり者のレアリィには、感謝しております」
「何よ、そのテキトーな言い方!」
僕とセロフィア、そしてフェルノールトは、笑い声をあげるのだった。
「ではフェルノールトさんは、世界中を周りながら、商売をしているのですね」
「そうなんです。とはいっても、僕はまだ駆け出しだから、比較的初心者向けの大きな街道沿いしか経験がありませんが……」
「その歳で独り立ちしようっていうんだから、大したものだよ」
「小さい頃から父に行商の旅に連れられていたので、行商人としての肌感覚ってのが、なんとなくで分かるんですよ」
僕たちのパーティは、フェルノールトを護衛するという依頼を受けることにした。
僕たちの荷物を荷馬車の空いたスペースに置かせて貰うことで、旅は随分と快適なものになるはずだ。
想定よりも早く、クリプトに辿り着けることだろう。
「お待たせーっ!」
「おっ、来た来た。……って、何。その大荷物」
待ち合わせ場所に来たレアリィは、両手いっぱいに食材を抱えていた。
「宿屋のおばちゃんに、カバルダスタ風の料理を色々と教わったからね。せっかく荷馬車が使えるんだし、道中で色々と再現しようと思って!」
そう言いながらレアリィは、抱え持った大量の食材を荷馬車に押し込んだ。
「それじゃ、準備はいいですか?」
フェルノールトは荷台の座席から僕たちに向かって声をかける。
「ああ。それじゃあ旅立とうか」
「クリプトに向けて、いざ、しゅっぱーつ!」
「行きましょう、フェルノールトさん」
僕たち三人の声を聞いたフェルノールトは前を向いた。
「では、行きます!」
フェルノールトが手綱を引くと、馬車はゆっくりと進み始めた。
馬がポックリポックリと歩く音が、耳に心地良い。
「これは楽でいい……!」
重い手荷物から解放されて、僕は背を伸ばしながら歩くことができた。
「アタシたちも馬車を手に入れようよ、防御くん!」
僕と同じことを感じていたのか、レアリィが馬車の入手を勧めてくる。
「荷台があれば、動けなくなった者を看ながら旅ができますね……!」
セロフィアは、グレリオを荷台に乗せてクリプトへ向かう光景を想像しているのだろう。
「馬車ってのは、やっぱりお高いものなのかい?」
僕はフェルノールトに向かって声をかける。
「そうですね、そう簡単に購入できる金額ではありません。ボクのこの荷馬車だって、ローンを組んで購入したものですから」
「ローンで購入、か……」
僕はふと、前世のことを思い出す。
僕と同じぐらいの年齢で家庭を築いた者達と飲んだ時、彼らは家や車の購入のためのローンについて愚痴っていたものだ。
そんなに悩むぐらいなら、買わなければ良いのに……僕はそう思っていた。
こうやって、パーティのリーダーの立場に置かれた今、僕は彼らの気持ちが少し分かったような気がした。
「ラオウールさん達は、何の目的で旅をしているんですか?」
「僕たちの目的は、魔王グランゼパンを倒すことなんだ。今は、そのために必要な四聖獣のオーブを集めているところさ」
僕はフェルノールトに答えながら、腰鞄から取り出した玄武のオーブを見せる。
「これが四聖獣のオーブのひとつ、玄武のオーブさ」
「えっ!? じゃあ、ラオウールさんってもしかして、勇者様なんですか?」
「うん。まあ、一応、そう呼ばれてはいるよ」
正直、未だに自分が勇者扱いされることに違和感がある。
僕はどこか自信なさげに答えた。
「それじゃボクは、とんでもない方々に護衛をお願いしてしまっていたんですね! そうとは気付かずに、失礼しました……」
フェルノールトが恐縮したように頭を下げる。
「気にしなくていいよ、フェルノールト」
「そうそう! 防御くん相手にかしこまる必要なんて全然ないって!」
レアリィが横から口を挟んでくる。
「ぼ、防御くん……?」
「僕の渾名だよ。まあ、詳しい話は聞かないでおいて……」
「は、はあ……」
フェルノールトはどこか気まずそうな表情をする。
「フェルノールトは、どうして行商人になろうと思ったんだい?」
話を反らすために、僕は別の質問を投げかけた。
「やっぱり、父と一緒に長い間、行商の旅を続けていたから、でしょうか……」
フェルノールトは空を見上げた。
「父は随分と行商の旅で苦労をしていたみたいでした……。ボクには常々、『行商なんてするんじゃない、王宮に士官しろ』なんて事を言ってました。そのためにボクを学校に入れようとしていましたし、入学に必要な知識を得るためだと本を買い与えられていました」
フェルノールトは言葉を続ける。
「でもボクは、王宮へ士官するつもりはありませんでした。やはりボクには、誰かに敷かれたレールの上に乗るような生き方は、性に合わなかったんです」
その言葉を聞いて、僕は喉元に出かかった言葉を飲み込んだ。
僕は、「レールに乗る生き方」といった表現を使う者に言いたいのだ。
レールに乗り続けることはとても難しいものだということを。
前世での僕は、自分なりにレールに乗った人生を歩んでいたつもりだった。
親の言葉に従って進学校に通い、恥ずかしくない程度の学歴を得て、一目置かれるような会社に就職して……。
人生の節目節目で、僕は僕なりに悩み、考え、答えを出したつもりだ。
ところが僕の人生は、結果的にはレールから外れてしまった。
自分なりには、レールに乗る努力はしたつもりだったのに。
この世界に転生して、今度こそレールに乗った人生を送ろうと思っていたのに、今は不本意な行動を余儀なくされている。
そもそも、人の生き方にレールなんてものはない――。
僕はそう思い始めていたのだった。
フェルノールトは、僕が一人で勝手に思いを巡らせていることに気付くこともなく、言葉を続けていった。
「それに、ボクは行商人の生き方が好きでした。色んな場所に行き、色んな人に出会い、色んな物に触れる。こんな魅力的な生き方は他にない。ボクはそう思って、父の反対を押しのけて、一人の行商人として独立して生きることを決めたんです」
「へーっ。アタシとたいして年齢が変わらないだろうに、しっかりしてるわね……」
「レアリィさんだって凄いですよ。勇者様のお供をして、魔王グランゼパンを討伐しようというんだから。人には真似できないことです」
「フフン、でしょう? そんな凄い人が一緒なんだから、感謝してよね、防御くん!」
レアリィが肘で僕の背中を突く。
「はいはい。しっかり者でちゃっかり者のレアリィには、感謝しております」
「何よ、そのテキトーな言い方!」
僕とセロフィア、そしてフェルノールトは、笑い声をあげるのだった。
1
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる