28 / 40
第2章『プレナド国を目指して』
第2章・タクヤ(7)
しおりを挟む
「ふーっ。いい湯だな……」
僕は一人でクリプトの露天風呂を堪能していた。
色々な物事が前世とはまるで違うこの世界でも、温泉の良さというものは変わらない。
湯に浸かるという行為は、前世も含めてかなり久方ぶりのものであった。
前世では、湯を張るのが面倒だからと、シャワーで済ませる毎日を送っていた。
「そらっ……」
僕は手を重ね合わせて、水鉄砲遊びを始めていた。
「あっ! ラオウールさんも来ていたんですね!」
鼻歌交じりに空を見上げていた僕に声をかけたのは、フェルノールトだ。
彼も一仕事を終えて、休憩に入ったのだろう。
フェルノールトの体つきは、男としては華奢な僕の体よりも、さらに線が細い。
まだまだ成長の途中なのだろう。
「やあ、フェルノールト。商売の方はうまくいったかい?」
「ええ! つい先日まで長期の宿泊者が多かったせいか、全体的に食料が不足していたみたいで……。多くの食材や香辛料を高値で買い取ってもらえました!」
彼は掛湯をしながら、笑顔をこちらに向ける。
「そりゃ、何よりだ」
「ここの名産品である、温泉水から作られた特別な体力回復薬や魔力回復薬なんかも十分な量を買い揃えることができましたし、結果は上々と言ったところですね」
フェルノールトも湯に浸かって、俺の横に座る。
「それじゃあ、ここでのフェルノールトの目的は、十分に果たせたってわけだ」
「そうですね。ラオウールさんの方は、どうでした?」
「僕の方は、聞き込みを始めた最初の一件目で必要な情報が得られてしまったよ。おかげで、暇を持て余してしまったぐらいだ」
「凄い! 一発でビンゴだったんですね!」
「そういうこと」
僕はフェルノールトに向かって親指を立てて見せる。
「でも、いいんですか? 今のラオウールさんには勇者として、魔王を討伐するという大きな使命があるんですよね? そんな人が、いくら対象が王女様とはいえ、家出娘を探すために奔走しているだなんて……」
フェルノールトの言う通りである。
本来であれば、そんな任務は国の兵士たちに任せておけばいい。
だが今のトルネッタ姫は、悪質なシナリオブレイカーなのだ。
このまま彼女を放っておいたら、この世界にどんな悪影響を及ぼすか計り知れない。
もしかしたら、魔王を倒すために必要な要素までブチ壊すかもしれない。
そもそも、僕が勇者を名乗っている時点で、世界は既に盛大に壊れているのだ。
「この世界を、あるべき姿に戻すため……かな」
あ、しまった……。
温泉でいい気持ちになっていたせいだろう。
僕はつい、本音で答えてしまっていた。
「世界のあるべき姿、ですか……」
フェルノールトが僕の言葉を繰り返す。
「……どうであれば、世界はあるべき姿だと言えるんですか?」
予想外のフェルノールトの反応に、僕は面食らってしまう。
「えっと、なんだ、その。……本来であれば、僕はただの魔法剣士でしかなかったんだ」
僕は気が付けば、自分の胸の内を話し始めていた。
「元々は、グレリオという男が勇者だったんだ。だけど、あるモンスターを討伐する際に、トルネッタ姫からの横槍が入って、僕は一度パーティを追放されてしまった。その結果、グレリオは再起不能な深手を追ってしまい……勇者の役割は、僕に引き継がれたんだ」
僕は空を見上げる。
「トルネッタ姫の横槍さえなければ、今頃はグレリオが勇者のまま、僕はただの魔法剣士のままで、旅を続けていたはずなんだ」
「トルネッタ姫が、この世界のシナリオを書き換えてしまった……。トルネッタ姫がこの世界の特異点となっている。ラオウールさんは、そう考えているんですね」
「……その通りさ。だから僕は、トルネッタ姫がこれ以上に世界のシナリオを書き換えて、あるべき形をさらに壊さないよう、一刻も早く彼女を止めたいんだ」
フェルノールト、不思議な男だ……。
この男とは、世界を俯瞰的に見た上で、話をすることができる。
「この世界のあるべき形。ボクは、それは『想い』の強さによって決まると思っています」
「……『想い』の強さ?」
「はい。トルネッタ姫が何を考えているか、ボクには分かりません。分かりませんが、彼女が心に秘めた『想い』が他の誰かの『想い』より強いものであるなら、この世界は彼女の意思に沿う形に進んでいくのだと思うんです」
「じゃあ、世界が僕の意思に沿わない形に変わっていくように見えているのは、僕の中の『想い』が、トルネッタ姫の中にある『想い』よりも弱いものであるから……?」
「……そうなのかもしれません」
確かに僕は、たまたまラオウールに転生してしまったから、仕方なしにラオウールの役割を再現しようとしているだけのところがある。
魔王を倒すことについても、実際のところ、それほど責任感や執着といった『想い』があるわけでもない。
かといって、他に何かやりたいことがあるわけでもない。
では、トルネッタ姫の中にある強い『想い』とは、なんだ?
何が、彼女にそこまでの強い『想い』を抱かせるのだ?
「すみません、変な事を言って。久々の温泉で、少し浮かれてしまったみたいです」
フェルノールトが僕に頭を下げる。
「いやいや。先に変なことを言い始めたのは、僕の方だから」
俺はフェルノールトに向かって手を横に振った。
「さてと……僕は先に上がらせて貰おうかな」
このままだとのぼせてしまいそうだった。
僕は立ち上がって脱衣所に向かって歩いて行った。
「あ、そうそう。フェルノールトは、もう食事は済ませてしまったかい?」
僕はまだ湯に浸かったままのフェルノールトに向かって声をかける。
「いえ、まだです!」
「じゃあ、食事は皆と一緒にしようよ。待ってるからさ」
「分かりました!」
フェルノールトが頭を下げるのを見てから、僕は「ごゆっくり」と一言声をかけて、その場を後にした。
僕は一人でクリプトの露天風呂を堪能していた。
色々な物事が前世とはまるで違うこの世界でも、温泉の良さというものは変わらない。
湯に浸かるという行為は、前世も含めてかなり久方ぶりのものであった。
前世では、湯を張るのが面倒だからと、シャワーで済ませる毎日を送っていた。
「そらっ……」
僕は手を重ね合わせて、水鉄砲遊びを始めていた。
「あっ! ラオウールさんも来ていたんですね!」
鼻歌交じりに空を見上げていた僕に声をかけたのは、フェルノールトだ。
彼も一仕事を終えて、休憩に入ったのだろう。
フェルノールトの体つきは、男としては華奢な僕の体よりも、さらに線が細い。
まだまだ成長の途中なのだろう。
「やあ、フェルノールト。商売の方はうまくいったかい?」
「ええ! つい先日まで長期の宿泊者が多かったせいか、全体的に食料が不足していたみたいで……。多くの食材や香辛料を高値で買い取ってもらえました!」
彼は掛湯をしながら、笑顔をこちらに向ける。
「そりゃ、何よりだ」
「ここの名産品である、温泉水から作られた特別な体力回復薬や魔力回復薬なんかも十分な量を買い揃えることができましたし、結果は上々と言ったところですね」
フェルノールトも湯に浸かって、俺の横に座る。
「それじゃあ、ここでのフェルノールトの目的は、十分に果たせたってわけだ」
「そうですね。ラオウールさんの方は、どうでした?」
「僕の方は、聞き込みを始めた最初の一件目で必要な情報が得られてしまったよ。おかげで、暇を持て余してしまったぐらいだ」
「凄い! 一発でビンゴだったんですね!」
「そういうこと」
僕はフェルノールトに向かって親指を立てて見せる。
「でも、いいんですか? 今のラオウールさんには勇者として、魔王を討伐するという大きな使命があるんですよね? そんな人が、いくら対象が王女様とはいえ、家出娘を探すために奔走しているだなんて……」
フェルノールトの言う通りである。
本来であれば、そんな任務は国の兵士たちに任せておけばいい。
だが今のトルネッタ姫は、悪質なシナリオブレイカーなのだ。
このまま彼女を放っておいたら、この世界にどんな悪影響を及ぼすか計り知れない。
もしかしたら、魔王を倒すために必要な要素までブチ壊すかもしれない。
そもそも、僕が勇者を名乗っている時点で、世界は既に盛大に壊れているのだ。
「この世界を、あるべき姿に戻すため……かな」
あ、しまった……。
温泉でいい気持ちになっていたせいだろう。
僕はつい、本音で答えてしまっていた。
「世界のあるべき姿、ですか……」
フェルノールトが僕の言葉を繰り返す。
「……どうであれば、世界はあるべき姿だと言えるんですか?」
予想外のフェルノールトの反応に、僕は面食らってしまう。
「えっと、なんだ、その。……本来であれば、僕はただの魔法剣士でしかなかったんだ」
僕は気が付けば、自分の胸の内を話し始めていた。
「元々は、グレリオという男が勇者だったんだ。だけど、あるモンスターを討伐する際に、トルネッタ姫からの横槍が入って、僕は一度パーティを追放されてしまった。その結果、グレリオは再起不能な深手を追ってしまい……勇者の役割は、僕に引き継がれたんだ」
僕は空を見上げる。
「トルネッタ姫の横槍さえなければ、今頃はグレリオが勇者のまま、僕はただの魔法剣士のままで、旅を続けていたはずなんだ」
「トルネッタ姫が、この世界のシナリオを書き換えてしまった……。トルネッタ姫がこの世界の特異点となっている。ラオウールさんは、そう考えているんですね」
「……その通りさ。だから僕は、トルネッタ姫がこれ以上に世界のシナリオを書き換えて、あるべき形をさらに壊さないよう、一刻も早く彼女を止めたいんだ」
フェルノールト、不思議な男だ……。
この男とは、世界を俯瞰的に見た上で、話をすることができる。
「この世界のあるべき形。ボクは、それは『想い』の強さによって決まると思っています」
「……『想い』の強さ?」
「はい。トルネッタ姫が何を考えているか、ボクには分かりません。分かりませんが、彼女が心に秘めた『想い』が他の誰かの『想い』より強いものであるなら、この世界は彼女の意思に沿う形に進んでいくのだと思うんです」
「じゃあ、世界が僕の意思に沿わない形に変わっていくように見えているのは、僕の中の『想い』が、トルネッタ姫の中にある『想い』よりも弱いものであるから……?」
「……そうなのかもしれません」
確かに僕は、たまたまラオウールに転生してしまったから、仕方なしにラオウールの役割を再現しようとしているだけのところがある。
魔王を倒すことについても、実際のところ、それほど責任感や執着といった『想い』があるわけでもない。
かといって、他に何かやりたいことがあるわけでもない。
では、トルネッタ姫の中にある強い『想い』とは、なんだ?
何が、彼女にそこまでの強い『想い』を抱かせるのだ?
「すみません、変な事を言って。久々の温泉で、少し浮かれてしまったみたいです」
フェルノールトが僕に頭を下げる。
「いやいや。先に変なことを言い始めたのは、僕の方だから」
俺はフェルノールトに向かって手を横に振った。
「さてと……僕は先に上がらせて貰おうかな」
このままだとのぼせてしまいそうだった。
僕は立ち上がって脱衣所に向かって歩いて行った。
「あ、そうそう。フェルノールトは、もう食事は済ませてしまったかい?」
僕はまだ湯に浸かったままのフェルノールトに向かって声をかける。
「いえ、まだです!」
「じゃあ、食事は皆と一緒にしようよ。待ってるからさ」
「分かりました!」
フェルノールトが頭を下げるのを見てから、僕は「ごゆっくり」と一言声をかけて、その場を後にした。
1
あなたにおすすめの小説
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる