5 / 39
レティシア・バレット公爵令嬢 誕生日パーティー
しおりを挟む
会場に入ると両親が壇上に上がる。
「本日は、我が娘レティシアの誕生日パーティーにご出席頂きありがとうございました・・・・・・。」
ハワードの挨拶の後、レティシアが壇上に呼ばれる。
「皆様、レティシア・バレットでございます。
本日はお忙しい中、私の5歳の誕生日パーティーにご参加いただきありがとうございます。
最後まで、お楽しみいただければ幸いです。」
清楚で可憐な令嬢が、凛とした声で微笑みながら堂々と挨拶を言う姿に、拍手と賛辞が送られる。
「では皆様、パーティーを最後までお楽しみ下さい。」
ハワードの締めの言葉と共に、両親とレティシアは壇上から下がり出席者への挨拶へと向かった。
最初に銀髪と紫の目をした美しい王太子エドモンド・リーバ殿下に挨拶をする。
そして、王弟アーサー・リーバ様、王妃の弟で魔法研究所所長ルーサー・ページ伯爵、ロレーヌ公爵家一家、ドレーブ公爵家一家、バレット家派閥の貴族達に順番に挨拶をしていく。
挨拶が終わり、王弟が苦手なエドモンド王太子殿下と側近候補ロレーヌ家公爵子息ジャン・ロレーヌは先に帰って行ったので、他の子供たちを庭のミニパーティー会場に案内するレティシア。
一人ずつ簡単に紹介した後、ミーナ・ロレーヌ公爵令嬢、カトリーナ・ドレーブ公爵令嬢と会話を始める。勿論この場では互いに婚約候補者になっている事は話さない。
レティシアとしては2人に近づきたいと思うが、お互い公爵家の子供、お互いを褒め合う等、貴族の会話が続き、何とか趣味を聞きだせた所で、同じ派閥の子供達も会話に参加。
和やかな雰囲気のまま無事にパーティーは終了した。
他の出席者が帰っていく中、王弟、ルーサー、ロレーヌ公爵はバレット公爵と暫く話しをしているという事で、ミーナはレティシアと一緒に遊んで待っていることになった。
ミーナに近づくチャンスに張り切って、ミーナ情報を収集していく。
「ミーナ様はもう家庭教師に教わっていらっしゃるんですか?
ご家族が騎士団長様ですから、魔法か剣等の練習もはじめていらっしゃるのかしら。」
「いえ、私は家庭教師は6歳からと決まっているんです。魔法や剣も習いたいのですが、魔法は良いのですが、剣に関してはお父様とお兄様は危ないからと反対で。」
悲しそうなミーナを見て、ミーナが騎士になりたかったが諦めたと言っている映像を思い出す。
「婚約者候補の事は好きではない。妻さえ好きに選べない。」と言う王太子にマリーが「立場なんて気にせず、やりたいようにやらなきゃだめよ。」って言うのよね。
王太子がやりたくない事は、やらないっていうのはね・・・・・・。
それを聞いていたミーナは、それまでマリーが自由奔放でも王太子や高位貴族を侍らせても気にしたなかったのに、王族の務めを果たさない王太子を軽蔑、マリーも嫌うようになるの。
婚約者候補になったせいで騎士を諦め、国に尽くそうと努力してきたから、
その考え方が王太子の責任放棄と思って許せなかったのかしら。
騎士が夢なら、護身術を進めてみようかしら。
護身術が出来たら騎士の訓練へと繋がるようにして。
その上一緒にやれば、さらに友情が深まって信頼関係へといけるかもしれないし。
「残念ですわね。私は魔法と、私にもできそうな護身術を習うつもりです。
公爵令嬢だけでなく、婚約者候補となると護身術は絶対に必要だと考えていますわ。
訓練は痛そうですから本当はやりたくありません。ですからどなたかと一緒なら頑張れるかと思ったのですが。
きっとミーナ様のご家族は、ミーナ様が大切すぎて痛い思いをさせたくないのでしょうね。」
残念そうにミーナへ言う。
それを聞いてミーナは思う。
護身術って言えば良いのね。
基礎体力をつけておけば騎士になるときに役に立つわ。
レティシア様がやるって言う時一緒にいれば、私も説得できるかもしれない。
映像通り騎士になりたいミーナ、レティシアに頼むことにする。
「レティシア様、もしよろしければ護身術の事、ご一緒にご両親と私の父に頼みに行きませんか。もしかしたらご一緒に訓練もできるかもしれません。」
狙い通りの流れに心の中でニンマリ笑う。
「勿論ですわ。そうだわ、今から頼みに行きましょう。
私の誕生日ですもの。ご一緒にお願いしてみましょう。」
可愛らしい笑顔のレティシアに感謝しながら、ミーナは嬉しそうにうなずいた。
「本日は、我が娘レティシアの誕生日パーティーにご出席頂きありがとうございました・・・・・・。」
ハワードの挨拶の後、レティシアが壇上に呼ばれる。
「皆様、レティシア・バレットでございます。
本日はお忙しい中、私の5歳の誕生日パーティーにご参加いただきありがとうございます。
最後まで、お楽しみいただければ幸いです。」
清楚で可憐な令嬢が、凛とした声で微笑みながら堂々と挨拶を言う姿に、拍手と賛辞が送られる。
「では皆様、パーティーを最後までお楽しみ下さい。」
ハワードの締めの言葉と共に、両親とレティシアは壇上から下がり出席者への挨拶へと向かった。
最初に銀髪と紫の目をした美しい王太子エドモンド・リーバ殿下に挨拶をする。
そして、王弟アーサー・リーバ様、王妃の弟で魔法研究所所長ルーサー・ページ伯爵、ロレーヌ公爵家一家、ドレーブ公爵家一家、バレット家派閥の貴族達に順番に挨拶をしていく。
挨拶が終わり、王弟が苦手なエドモンド王太子殿下と側近候補ロレーヌ家公爵子息ジャン・ロレーヌは先に帰って行ったので、他の子供たちを庭のミニパーティー会場に案内するレティシア。
一人ずつ簡単に紹介した後、ミーナ・ロレーヌ公爵令嬢、カトリーナ・ドレーブ公爵令嬢と会話を始める。勿論この場では互いに婚約候補者になっている事は話さない。
レティシアとしては2人に近づきたいと思うが、お互い公爵家の子供、お互いを褒め合う等、貴族の会話が続き、何とか趣味を聞きだせた所で、同じ派閥の子供達も会話に参加。
和やかな雰囲気のまま無事にパーティーは終了した。
他の出席者が帰っていく中、王弟、ルーサー、ロレーヌ公爵はバレット公爵と暫く話しをしているという事で、ミーナはレティシアと一緒に遊んで待っていることになった。
ミーナに近づくチャンスに張り切って、ミーナ情報を収集していく。
「ミーナ様はもう家庭教師に教わっていらっしゃるんですか?
ご家族が騎士団長様ですから、魔法か剣等の練習もはじめていらっしゃるのかしら。」
「いえ、私は家庭教師は6歳からと決まっているんです。魔法や剣も習いたいのですが、魔法は良いのですが、剣に関してはお父様とお兄様は危ないからと反対で。」
悲しそうなミーナを見て、ミーナが騎士になりたかったが諦めたと言っている映像を思い出す。
「婚約者候補の事は好きではない。妻さえ好きに選べない。」と言う王太子にマリーが「立場なんて気にせず、やりたいようにやらなきゃだめよ。」って言うのよね。
王太子がやりたくない事は、やらないっていうのはね・・・・・・。
それを聞いていたミーナは、それまでマリーが自由奔放でも王太子や高位貴族を侍らせても気にしたなかったのに、王族の務めを果たさない王太子を軽蔑、マリーも嫌うようになるの。
婚約者候補になったせいで騎士を諦め、国に尽くそうと努力してきたから、
その考え方が王太子の責任放棄と思って許せなかったのかしら。
騎士が夢なら、護身術を進めてみようかしら。
護身術が出来たら騎士の訓練へと繋がるようにして。
その上一緒にやれば、さらに友情が深まって信頼関係へといけるかもしれないし。
「残念ですわね。私は魔法と、私にもできそうな護身術を習うつもりです。
公爵令嬢だけでなく、婚約者候補となると護身術は絶対に必要だと考えていますわ。
訓練は痛そうですから本当はやりたくありません。ですからどなたかと一緒なら頑張れるかと思ったのですが。
きっとミーナ様のご家族は、ミーナ様が大切すぎて痛い思いをさせたくないのでしょうね。」
残念そうにミーナへ言う。
それを聞いてミーナは思う。
護身術って言えば良いのね。
基礎体力をつけておけば騎士になるときに役に立つわ。
レティシア様がやるって言う時一緒にいれば、私も説得できるかもしれない。
映像通り騎士になりたいミーナ、レティシアに頼むことにする。
「レティシア様、もしよろしければ護身術の事、ご一緒にご両親と私の父に頼みに行きませんか。もしかしたらご一緒に訓練もできるかもしれません。」
狙い通りの流れに心の中でニンマリ笑う。
「勿論ですわ。そうだわ、今から頼みに行きましょう。
私の誕生日ですもの。ご一緒にお願いしてみましょう。」
可愛らしい笑顔のレティシアに感謝しながら、ミーナは嬉しそうにうなずいた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる