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ダンス教師 消えた衣装 ③
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皆でお隣の賀来さんのお宅へ伺う。花が皆を道路の方へと誘う。
「最初は外からベランダと道路を見ましょう。動画には撮れないので覚えておかないと。賀来さんのお宅を一周回ってみましょうか。」
そういうと、皆で道路や木を見ながら歩いて行く。雪が周囲を見ながら質問する。
「下からよじ登る事は出来そうだけど、他に外からベランダには行けませんね。
結構木があるから風で飛ばされてひっかっかたら分からないかも、車ってここの道結構走っているんですか。」
「車はそんなに走っていないと思います。皆電車通勤ですし。休日は交通量が増えますけれど、スカーフが無くなったのは平日で交通量は多くありませんでした。」
「買い物も商店街で済ませる人が多いですよね。この辺り戸建でも車を持たない人も増えたんですよ。無くても電車とバスが結構出てますし、今重たいものとかネットスーパーや通販で買い物している人も多いので車が無くても困らなくなった事が大きいんでしょうね。」
「そうねえ、運転好きな人は良いけれど、車の運転って神経使うから結構疲れちゃうのよね。私も車持ってないな。旅行とかならレンタカー借りたらいいし、借りなくてもツアーにして移動は任せちゃう事も出来るしね。」
「そうですよね、都内なら特に必要ないかなって私も思います。介護が必要とかなら車が必要でしょうけどね。後は車椅子とか障害のある方にとってもやはり車が便利ですよね。」
「風に乗って車にひっかかる可能性もありますけれど、4枚となると凄い偶然ですもんね。それに車も少ないんじゃ可能性は低そうですね。」
辺りを見渡していた花は、雪と香に話しかけた。
「雪さん香さん、そろそろ移動しても大丈夫ですか。」
大丈夫だと頷いた雪と香。花は賀来母子に了承を得る。賀来母子が家の中へと案内してくれた。
家に入り、2階へ上がるとりえさんの部屋を通ってベランダにでる。
「んー、電線と木があるけれど枝が細いからここから人が来るって事はなさそうね。」
「猫とかは、でも猫が洗濯物の間からわざわざスカーフだけ取るってないか。他の洗濯物に猫の毛とかが付きそうだし、そうしたら気が付くもんね。」
「そうですね、今回は猫はなさそうですね。アジも来なかったし。」
ベランダから周囲を確認していく3人。一応上も見て賀来さんの家の屋根をみる。屋根に乗って歩くのは大変そうだ。賀来さんの家と隣の家は戸建なので家と家の間が少し離れている。屋根伝いにベランダに侵入するのも無理と思って良さそうだった。
「ありがとうございました。この後は木田さん達にお話を伺ってきます。
後、賀来さんのお宅のベランダで布を干してどうなるかの実験をしたいですね。カメラを仕掛けて、無くなってもいいような布を使って様子を見るんです。
前回4時過ぎにスカーフが無くなっているので、3時半頃からカメラを仕掛けて4時半までの1時間で様子を見たいなと思っています。今回実験のポイントはカメラだけにして、私達はベランダの方は見ないで放っておく事です。前回も目を離したすきに無くなっているので、今回はそれを逆に利用します。
今日は実験出来そうですか。」
「はい、大丈夫です。そっかあ、私達もカメラを一緒に仕掛けておけばよかったよね。
全然思い浮かばなかったし、長時間撮影できるようなもの持ってないから考えもしなかった。
うーん。落ち着いているつもりだったけど、結構動揺してたんだね私達。だってテレビでよくこういうの見てたじゃない。」
ため息をつきながら悔しがるりえに、母親も悔しそうに言う。
「そうよねえ、そうしたら前回は無くなった理由が分かったかもしれない。
まさに眼を離したすきに消えたんだもの。目の前に答えがあったようなものなのに逃がしちゃった感じね。何だか悔しいわ。」
香が2人を優しく慰める。
「それは無理もないと思いますよ。やっぱり当事者ですから、なかなか冷静ではいられません。それでも解決の為に出来る事をどんどんやっていらして凄いと思います。」
「ありがとうございます。そんな風に言って頂いて、なんだか気持ちが楽になりました。」
落ち着いた2人の状態を見て花が話しを進める。
「では、午後3時位に伺うという事でよろしいでしょうか。」
「はい、午後3時頃お待ちしています。よろしくお願いします。」
挨拶をすると賀来さんのお宅を出て、すぐ近くの木田さん宅へと向かっていった。
木田さんの家に行くと、夫婦で出迎えてくれた。挨拶をしてお邪魔する。
「今日はお掃除に参加してくれてありがとうございます。思ったよりも掃除が早く終わって良かったわ。」
「いえ、私達も皆様とお知り合いになれたので良かったです。皆さま凄い速さで作業をされていて驚きました。
全力疾走のようでしたね。」
「ええ、今日は何だか特別張り切っちゃったみたいで。運動不足解消の為に頑張ったのかしらね。」
お互い笑い合う木田さんの奥様と3人。
木田さんの旦那さんは我関せずといった表情でお茶とお菓子を出してくれた。
「良かったらどうぞ。結構おいしいお茶で気に入ってるんです。あそこのパン屋のラスクとよく合うんですよ。
あそこのパン屋は美味しいから、今度是非食べてみてください。」
「ありがとうございます。美味しそうですね。ラスクとか結構つまめる物も多いんですね。」
「そうですね、住民に人気のあるものが多いので意外と面白い物があったりするんですよ。他にはミニあんドーナツとか。コロコロしていて食べやすいサイズですよ。餡もちょうどいい甘さでね。」
「へえ、良いですね。今日のお昼に見てみます。ラスクいただきます。」
「どうぞどうぞ、さくさくカリカリで美味しいでしょ。」
そういうとラスクを食べだした。のんびりと世間話をしてお菓子を食べている雪と旦那さん。
花は2人の事は気にせずに質問を開始することにした。勿論ラスクは自分のお皿に確保してある。
「今日は、先日の木田さん達の張り込みについて聞きに来たんです。賀来さん達にはもう聞いてあるので、違う視点からの観察結果も聞きたくて。」
花の横では香がスマホの録音ボタンを押すとラスクを食べている。どんどん消えていくラスク、花はもう2つラスクを自分のお皿にのせて、念の為お皿を自分のすぐそばに置いておいた。
実験をする事になった経緯を木田さんが話し始めた。花もラスクを食べ始める。
「賀来さん達と話していた時に、最近スカーフが消えている事を相談されたんですよ。警察に相談して警察官が賀来さんの家の所をウロウロしていたから、その時に簡単な事情は聴いていたんですけどね。
防犯カメラにも不審者は映っていなかったし、部屋やベランダの指紋も2人のしか出なかったから、風で飛んだんだろうという結果になったけれど、やっぱり不安だしどうしたらいいのかって言われたんです。
それで旦那さんと相談して、それならスカーフが消えるかどうか見張ればいいんじゃないかって思ったんです。でも見張っていた時にはなくならなかったし、不審な人もいませんでした。
仕方ないから戸締りに注意して、又近いうちに実験をしてみようという事で解散したんです。そうしたらその後すぐに、又スカーフが消えたって聞いて驚いて。
そんな時良いタイミングで【何でも屋】さんが清掃活動に参加されるという事で、依頼をしちゃえばいいってなったんですよ。いい時に参加してくれて良かったわ。」
笑顔で堂々と話す奥様。何にも言わない【何でも屋】の3人。美味しかったラスクも皆食べ終わり、花が質問を再会する。
「やっぱりそうですか、そんな感じはありました。
賀来さん達の事で、何かトラブルとかはありませんでしたか。お2人とも女性二人暮らしですし、ご近所とも良好な関係でしょうか。」
木田さん夫婦が顔を見合わせて考える。
「そうですね、トラブルはないと思います。お母さんの方は井戸端会議にもよくいますし、りえさんはきちんと挨拶もしてくれて昔から知っている子です。普通のお付き合いだと思います。近すぎず遠すぎずお互いの距離感を保って、上手な付き合いができる人達ですね。」
「それならトラブルになりそうはないですね。では、最近というか前からでも良いんですけれど、この付近か隣の地区くらいまでで何か問題になっている事とかありますか。」
「問題かあ、どうだろう。パッと思い浮かばないけれど。うーん。」
「問題というか困った事というか。今話題になっているのは隣の地区のゴミ捨て場がネットをかけるだけという事かしら。だから、カラスや野良の猫達がごみを散らかして困っているわね。」
「カラスの巣とかあるんですか。」
「この辺り木が結構あるからどこかにあるかもしれないけれど、どこにあるかは分かってないの。後は特にないと思うわよ。」
「分かりました、ありがとうございました。ラスク美味しかったです、ご馳走さまでした。」
挨拶をすると3人とも木田さんのお宅からお店へ帰っていった。
お店に着くと必要な物のチェックと買出しの相談を始める3人。
「取り敢えずは布とビデオがいるわよね。録画用に。
布は派手できらきらしている者にすれば良さそうね。紐か何かが付いていると別の所に結んで無くなるのを防げそうよね。」
香がそういうと、雪と花も頷いた。
「買ってくるのは布と後はビデオどうしますか。」
「ビデオならあるわよ。会社のイベントの景品でお店の商品券貰ったのよ。大型スーパーみたいな感じのお店なんだけど、そこでしか使えないからビデオに使ったのよ。
他に欲しいものも置いてないし旅行とかで使うかなと思ったけれどスマホで充分。結局使ってないのよね。だから気にせずに使って頂戴。置きっぱなしは危ないから集まる時に持ってくるわ。」
「ありがとうございます。香さん。
録画をする時はりえさんの部屋の中から撮影させてもらいましょうか。」
「ありがとう、香。そうだね、外だと落ちたりしたら悲しい事になるしね。板を持っていってテープとかで固定しちゃえばよさそうだね。」
「じゃあ、ベランダが見える位置に固定しましょう。念の為賀来さん達には家のお店で待機してもらった方が良いかもしれないわね。」
「そうですね。なんだか今回も人じゃない気がします。だってどう考えても人には無理そうですもん。」
「私もそう思うわ。色々見たし何度も考えたけれどどうやっても人は無理でしょう。」
「そうだね、風か動物かなあ。キラキラのスカーフっていうのがポイントだね。」
「そうですね、キラキラで風で揺れていたら誘われそうな動物がいますよね。」
「ねえ、今回アジがいないのは猫が係わっていないからかしら。」
「そうかもしれません。今日のお昼は魚はいらないですね。」
「うんうん、木田さんの話していたパン屋さんで色々買ってこよっかな。」
「賛成。布を飼ったらパン屋に行きましょ。」
「はーい、じゃ行きましょう。」
元気よく出て行った3人。その後ろ姿を後ろから見つめる小さな影があった。
「最初は外からベランダと道路を見ましょう。動画には撮れないので覚えておかないと。賀来さんのお宅を一周回ってみましょうか。」
そういうと、皆で道路や木を見ながら歩いて行く。雪が周囲を見ながら質問する。
「下からよじ登る事は出来そうだけど、他に外からベランダには行けませんね。
結構木があるから風で飛ばされてひっかっかたら分からないかも、車ってここの道結構走っているんですか。」
「車はそんなに走っていないと思います。皆電車通勤ですし。休日は交通量が増えますけれど、スカーフが無くなったのは平日で交通量は多くありませんでした。」
「買い物も商店街で済ませる人が多いですよね。この辺り戸建でも車を持たない人も増えたんですよ。無くても電車とバスが結構出てますし、今重たいものとかネットスーパーや通販で買い物している人も多いので車が無くても困らなくなった事が大きいんでしょうね。」
「そうねえ、運転好きな人は良いけれど、車の運転って神経使うから結構疲れちゃうのよね。私も車持ってないな。旅行とかならレンタカー借りたらいいし、借りなくてもツアーにして移動は任せちゃう事も出来るしね。」
「そうですよね、都内なら特に必要ないかなって私も思います。介護が必要とかなら車が必要でしょうけどね。後は車椅子とか障害のある方にとってもやはり車が便利ですよね。」
「風に乗って車にひっかかる可能性もありますけれど、4枚となると凄い偶然ですもんね。それに車も少ないんじゃ可能性は低そうですね。」
辺りを見渡していた花は、雪と香に話しかけた。
「雪さん香さん、そろそろ移動しても大丈夫ですか。」
大丈夫だと頷いた雪と香。花は賀来母子に了承を得る。賀来母子が家の中へと案内してくれた。
家に入り、2階へ上がるとりえさんの部屋を通ってベランダにでる。
「んー、電線と木があるけれど枝が細いからここから人が来るって事はなさそうね。」
「猫とかは、でも猫が洗濯物の間からわざわざスカーフだけ取るってないか。他の洗濯物に猫の毛とかが付きそうだし、そうしたら気が付くもんね。」
「そうですね、今回は猫はなさそうですね。アジも来なかったし。」
ベランダから周囲を確認していく3人。一応上も見て賀来さんの家の屋根をみる。屋根に乗って歩くのは大変そうだ。賀来さんの家と隣の家は戸建なので家と家の間が少し離れている。屋根伝いにベランダに侵入するのも無理と思って良さそうだった。
「ありがとうございました。この後は木田さん達にお話を伺ってきます。
後、賀来さんのお宅のベランダで布を干してどうなるかの実験をしたいですね。カメラを仕掛けて、無くなってもいいような布を使って様子を見るんです。
前回4時過ぎにスカーフが無くなっているので、3時半頃からカメラを仕掛けて4時半までの1時間で様子を見たいなと思っています。今回実験のポイントはカメラだけにして、私達はベランダの方は見ないで放っておく事です。前回も目を離したすきに無くなっているので、今回はそれを逆に利用します。
今日は実験出来そうですか。」
「はい、大丈夫です。そっかあ、私達もカメラを一緒に仕掛けておけばよかったよね。
全然思い浮かばなかったし、長時間撮影できるようなもの持ってないから考えもしなかった。
うーん。落ち着いているつもりだったけど、結構動揺してたんだね私達。だってテレビでよくこういうの見てたじゃない。」
ため息をつきながら悔しがるりえに、母親も悔しそうに言う。
「そうよねえ、そうしたら前回は無くなった理由が分かったかもしれない。
まさに眼を離したすきに消えたんだもの。目の前に答えがあったようなものなのに逃がしちゃった感じね。何だか悔しいわ。」
香が2人を優しく慰める。
「それは無理もないと思いますよ。やっぱり当事者ですから、なかなか冷静ではいられません。それでも解決の為に出来る事をどんどんやっていらして凄いと思います。」
「ありがとうございます。そんな風に言って頂いて、なんだか気持ちが楽になりました。」
落ち着いた2人の状態を見て花が話しを進める。
「では、午後3時位に伺うという事でよろしいでしょうか。」
「はい、午後3時頃お待ちしています。よろしくお願いします。」
挨拶をすると賀来さんのお宅を出て、すぐ近くの木田さん宅へと向かっていった。
木田さんの家に行くと、夫婦で出迎えてくれた。挨拶をしてお邪魔する。
「今日はお掃除に参加してくれてありがとうございます。思ったよりも掃除が早く終わって良かったわ。」
「いえ、私達も皆様とお知り合いになれたので良かったです。皆さま凄い速さで作業をされていて驚きました。
全力疾走のようでしたね。」
「ええ、今日は何だか特別張り切っちゃったみたいで。運動不足解消の為に頑張ったのかしらね。」
お互い笑い合う木田さんの奥様と3人。
木田さんの旦那さんは我関せずといった表情でお茶とお菓子を出してくれた。
「良かったらどうぞ。結構おいしいお茶で気に入ってるんです。あそこのパン屋のラスクとよく合うんですよ。
あそこのパン屋は美味しいから、今度是非食べてみてください。」
「ありがとうございます。美味しそうですね。ラスクとか結構つまめる物も多いんですね。」
「そうですね、住民に人気のあるものが多いので意外と面白い物があったりするんですよ。他にはミニあんドーナツとか。コロコロしていて食べやすいサイズですよ。餡もちょうどいい甘さでね。」
「へえ、良いですね。今日のお昼に見てみます。ラスクいただきます。」
「どうぞどうぞ、さくさくカリカリで美味しいでしょ。」
そういうとラスクを食べだした。のんびりと世間話をしてお菓子を食べている雪と旦那さん。
花は2人の事は気にせずに質問を開始することにした。勿論ラスクは自分のお皿に確保してある。
「今日は、先日の木田さん達の張り込みについて聞きに来たんです。賀来さん達にはもう聞いてあるので、違う視点からの観察結果も聞きたくて。」
花の横では香がスマホの録音ボタンを押すとラスクを食べている。どんどん消えていくラスク、花はもう2つラスクを自分のお皿にのせて、念の為お皿を自分のすぐそばに置いておいた。
実験をする事になった経緯を木田さんが話し始めた。花もラスクを食べ始める。
「賀来さん達と話していた時に、最近スカーフが消えている事を相談されたんですよ。警察に相談して警察官が賀来さんの家の所をウロウロしていたから、その時に簡単な事情は聴いていたんですけどね。
防犯カメラにも不審者は映っていなかったし、部屋やベランダの指紋も2人のしか出なかったから、風で飛んだんだろうという結果になったけれど、やっぱり不安だしどうしたらいいのかって言われたんです。
それで旦那さんと相談して、それならスカーフが消えるかどうか見張ればいいんじゃないかって思ったんです。でも見張っていた時にはなくならなかったし、不審な人もいませんでした。
仕方ないから戸締りに注意して、又近いうちに実験をしてみようという事で解散したんです。そうしたらその後すぐに、又スカーフが消えたって聞いて驚いて。
そんな時良いタイミングで【何でも屋】さんが清掃活動に参加されるという事で、依頼をしちゃえばいいってなったんですよ。いい時に参加してくれて良かったわ。」
笑顔で堂々と話す奥様。何にも言わない【何でも屋】の3人。美味しかったラスクも皆食べ終わり、花が質問を再会する。
「やっぱりそうですか、そんな感じはありました。
賀来さん達の事で、何かトラブルとかはありませんでしたか。お2人とも女性二人暮らしですし、ご近所とも良好な関係でしょうか。」
木田さん夫婦が顔を見合わせて考える。
「そうですね、トラブルはないと思います。お母さんの方は井戸端会議にもよくいますし、りえさんはきちんと挨拶もしてくれて昔から知っている子です。普通のお付き合いだと思います。近すぎず遠すぎずお互いの距離感を保って、上手な付き合いができる人達ですね。」
「それならトラブルになりそうはないですね。では、最近というか前からでも良いんですけれど、この付近か隣の地区くらいまでで何か問題になっている事とかありますか。」
「問題かあ、どうだろう。パッと思い浮かばないけれど。うーん。」
「問題というか困った事というか。今話題になっているのは隣の地区のゴミ捨て場がネットをかけるだけという事かしら。だから、カラスや野良の猫達がごみを散らかして困っているわね。」
「カラスの巣とかあるんですか。」
「この辺り木が結構あるからどこかにあるかもしれないけれど、どこにあるかは分かってないの。後は特にないと思うわよ。」
「分かりました、ありがとうございました。ラスク美味しかったです、ご馳走さまでした。」
挨拶をすると3人とも木田さんのお宅からお店へ帰っていった。
お店に着くと必要な物のチェックと買出しの相談を始める3人。
「取り敢えずは布とビデオがいるわよね。録画用に。
布は派手できらきらしている者にすれば良さそうね。紐か何かが付いていると別の所に結んで無くなるのを防げそうよね。」
香がそういうと、雪と花も頷いた。
「買ってくるのは布と後はビデオどうしますか。」
「ビデオならあるわよ。会社のイベントの景品でお店の商品券貰ったのよ。大型スーパーみたいな感じのお店なんだけど、そこでしか使えないからビデオに使ったのよ。
他に欲しいものも置いてないし旅行とかで使うかなと思ったけれどスマホで充分。結局使ってないのよね。だから気にせずに使って頂戴。置きっぱなしは危ないから集まる時に持ってくるわ。」
「ありがとうございます。香さん。
録画をする時はりえさんの部屋の中から撮影させてもらいましょうか。」
「ありがとう、香。そうだね、外だと落ちたりしたら悲しい事になるしね。板を持っていってテープとかで固定しちゃえばよさそうだね。」
「じゃあ、ベランダが見える位置に固定しましょう。念の為賀来さん達には家のお店で待機してもらった方が良いかもしれないわね。」
「そうですね。なんだか今回も人じゃない気がします。だってどう考えても人には無理そうですもん。」
「私もそう思うわ。色々見たし何度も考えたけれどどうやっても人は無理でしょう。」
「そうだね、風か動物かなあ。キラキラのスカーフっていうのがポイントだね。」
「そうですね、キラキラで風で揺れていたら誘われそうな動物がいますよね。」
「ねえ、今回アジがいないのは猫が係わっていないからかしら。」
「そうかもしれません。今日のお昼は魚はいらないですね。」
「うんうん、木田さんの話していたパン屋さんで色々買ってこよっかな。」
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